あなたは個人ブロガーやSNSの発信者として、縦長の写真を横長にリサイズする必要に迫られていませんか?しかし縦画像をトリミングすると被写体が切れてしまったり、引き延ばすと画像が歪んでしまったりと悩んでいるかもしれません。ここでは、そんな悩みを解決するCanvaの「マジック拡張」機能をご紹介します。この機能を使えば、縦長画像を自然に横長にリサイズできます。
スマホで写真を撮る機会が増えた昨今、縦長の写真ばかりが溜まっている人も多いのではないでしょうか。確かに、インスタやTikTokなど縦長動画が主流のSNSもあります。ですが、YouTubeのサムネイルやブログのアイキャッチ画像など、横長の画像が必要になる場面も多いものです。これまでは、縦長画像を横長にリサイズするとアスペクト比が崩れて画像が歪んでしまったりと、縦長画像が使いにくいのが悩みでした。そこでAIの力を借りて画像を自然に拡張するために、Canvaの「マジック拡張」機能を紹介していきましょう。
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スマホで撮った縦長写真を横長で使いたくないですか?
普段スマホで写真を撮る時、縦で撮ることが多いですよね。人物を撮る時は特に、縦で撮影すると全身が収まりやすいですし、自撮りも縦が定番です。でも、いざその縦長の写真を使ってバナーを作ったり、YouTubeのサムネイルに使おうとすると、横幅が足りなくて困ったことはあると思います。
普通は縦長の画像を横長にリサイズすると、背景が足りなくなってしまいます。無理矢理に引き延ばすとアスペクト比が崩れて、横方向に歪んだ画像になります。普通の人がすごく太ったように見えるのと同じです。かといって横長にトリミングすると、肝心の人物の肩や頭が切れてしまったりと見栄えがよくありません。僕も何とかして、縦長の画像を自然に横長に変換できないかと思っていました。
Canvaの「マジック拡張」なら自然に画像のリサイズができる!
そんな時に頼りになるのが、Canvaの「マジック拡張」機能です。英語ではMagic Expandと呼ばれています。このマジック拡張は、AIの力を使って画像の背景を自動的に拡張してくれるものです。つまり、縦長の画像から横方向の背景を想像で自動で生成して、横長にしてくれます。そうすることで、スマホで撮った縦長写真を、違和感なく横長にリサイズできます。
リサイズ先のアスペクト比もたくさん種類があります。YouTubeのサムネイルサイズ(16:9)や、インスタの投稿サイズ(4:3)などを始め選択肢もかなり多いです。縦長だけでなく正方形の画像を、バナーに使えるような長方形に拡張したいときにも便利です。
例えば人物が左側に寄ってしまっている画像があったとします。この画像を使って人物を真ん中にしたい場合、左側の余白が足りません。その場合は、このマジック拡張を使って左側に背景を拡張します。そうすればAIが作った背景の分だけ、画像が左側に伸びます。
その上で人物を中心に持ってくれば、自然な形で人物を配置することができます。これによって、画像を加工するときの柔軟さが増すはずです。今まで諦めていたような加工作業が、楽にできるようになります。
縦長画像を横長に変換!マジック拡張の使い方を解説
では実際にマジック拡張を使って、縦長画像を横長に変換する方法をお伝えしましょう。使い方はとても簡単で、いくつかのステップを踏むだけで処理が済んでしまいます。
ステップ1:Canvaで編集したい画像を選択
まず、Canvaを開いて、マジック拡張を使いたい画像を選択します。Canvaにアップロード済みの画像でも、パソコンやスマホから直接アップロードする画像でもOKです。
ステップ2:「編集」から「マジック拡張」を選択
画像を選択した状態で、画面左側のメニューから「編集」→「マジック拡張」の順にクリックします。すると、マジック拡張のオプション画面が表示されます。
ステップ3:リサイズするサイズを選択
マジック拡張画面では、画像のサイズを選択できます。「フリーフォーム」を選べば、縦横の長さを自由に調整できますし、「16:9」や「4:3」など、よく使われるアスペクト比をプリセットから選ぶこともできます。用途に合わせて選びましょう。
ステップ4:AIが自動で背景を拡張!
サイズが決まったら、マジック拡張のボタンをクリックするだけ。するとCanvaのAIが、選んだサイズに合わせて、自動で背景を拡張してくれます。少し時間がかかる場合もありますが、ほんの数秒で横長画像を出してくれるはずです。
出来上がると4枚のバリエーションが表示されるので、お好みのものを選んで「適用」をクリックすれば完了です。思い通りの横長画像が、あっという間に出来上がりました。
マジック拡張を使う上での注意点
ただし、マジック拡張にも多少の注意点はあります。AIによる自動生成なので、元の画像によっては不自然な拡張になってしまう場合もあります。例えば、知らないおじさんが追加されたり、思ってもないような建物が現れてしまうこともあります。
もし、生成された画像があまりしっくりこない場合は、再生成してみるのがおすすめです。これはAIの特徴なのですが、毎回の生成ごとに結果が変わります。1度に4つのバリエーションが生成されるので何度かトライすれば、自然な拡張画像が得られるはずです。
あとはある程度の割り切りも必要です。多少、端っこの方が不自然だったとしても加工するうちに目立たなくなることがあります。僕の場合は、バナー画像として文字やロゴ、他の画像素材を入れていくと、背景の不自然さが目立たなくなります。もちろん画像を作っている本人はすごく気になると思いますが、その画像を初めて見る人は、そんなにジロジロとは見ていません。
この機能を活用すれば、スマホで撮った縦長の写真も、簡単に横長のバナーやサムネイルに変身させることができます。AIの力を借りることで、これまで面倒だった画像編集作業が格段に楽になります。このCanvaのマジック拡張を使って、これまで使いにくかった縦長画像も加工用の素材としてどんどん活用してもらえれば嬉しく思います。
まとめ:Canvaのマジック拡張で画像を好きなアスペクト比にリサイズ
ここまでCanvaのマジック拡張機能を使って縦長画像を横長にリサイズする方法をお伝えしてきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Canvaの「マジック拡張」機能を使えば、AIが自動で背景を拡張し、自然に横長画像にリサイズできる。
- マジック拡張の使用方法は、画像を選びマジック拡張からサイズを選ぶだけである。
- YouTubeサムネイルやブログのアイキャッチ画像など、様々な用途に合わせたアスペクト比を選択可能。
- 生成結果が不自然な場合は再生成を試すことで、より自然な拡張画像を得られる可能性がある。