あなたは駆け出しのフリーランスで、仕事のいろいろなところで画像から文字データを抜き出したいという場面に出会ったことはありませんか?実は画像から文字を抜き出すのに、高価な専用ソフトは要りません。ChatGPTを使えば簡単に画像からテキストを抽出できてしまいます。ここでは、ChatGPTの画像認識の使い方を図解入りでわかりやすく解説していきます。
フリーランスの仕事では、紙の契約書や領収書、名刺、手書きメモなど、様々な形で文字情報が飛び交います。これらをいちいち手入力するのは時間がかかり、作業効率が落ちてしまいます。かといって、個人でやっているので高価なOCRソフトを購入するのも躊躇してしまうと思います。そんな悩みを解決してくれるのがChatGPTのOCR機能です。無料で使えて、しかも精度が高いので、フリーランスの強い味方になること間違いなしです。それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。
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ChatGPTで画像の文字起こしが簡単にできる!
OCRという言葉を聞いたことがありますか?OCRとは「Optical Character Recognition」の略で、画像内のテキストを自動で認識してテキストデータに変換する技術のことです。要するに画像に写っている文字を抜き出す技術です。あなたも画像の上にある文字をコピペできたらいいなと考えたことがあるかもしれません。そういうときに使える技術です。
これまでは専用ソフトを使ったり、Adobe Acrobatなどのアプリの文字認識機能を使ったりと、ちょっと手間がかかるのが難点でした。最近ではスマホの写真アプリでも画像から文字が抜き出せるようです。ですが、ちょっとテキストを抜き出したいという場合にわざわざAdobe Acrobatを開くのは面倒です。このように手軽に使えないのがOCRの難点でした。
ですがChatGPTなどのAIを使えば、ただ画像をアップロードして簡単な指示を出すだけで高精度のOCRができてしまいます!しかも無料で、日本語にも対応しているのが嬉しいポイントです。ChatGPTのOCR機能は写真や図表、スクリーンショットなど、様々な画像に対応しています。ここではChatGPTを例にして解説しますが、もちろんChatGPT以外にもOCRに対応したAIサービスは色々あるので好きなものを使ってください。
またAIで行う文字起こしはただの文字起こしではありません。AIの力でテキストの構造を理解したり、読み取りにくい部分を補完したりしてくれるので、従来の技術よりも文字起こしの精度が高いんです。例えば「発売時期」と「11月末」が画像内で縦に並んでいる場合、単純なOCRではそれぞれをバラバラのものとして認識していました。ですがChatGPTのAIであれば、それらの関連性を理解して「発売時期:11月末」と1つのつながりにして結果を返してくれます。
【図解】ChatGPTで画像から文字起こしする方法
それでは実際に、ChatGPTを使って画像のテキストを文字起こしする方法を見ていきましょう。操作自体は本当に簡単で、たった4ステップで完了です!
手順1:ChatGPTのアカウントを作成
まずはChatGPTのアカウントを作りましょう。実はChatGPTを使うだけならアカウント登録は不要です。サイトを開けばすぐに誰でも登録なしで使えます。
ですが、画像のアップロードにはアカウントが必要になります。でも登録は1分もかからないので、さくっと済ませちゃいましょう。
手順2:ChatGPTに画像をアップロード
アカウント作成が終わったら、ChatGPTのチャット画面にあるファイルのアップロードボタンをクリックします。
そこで文字起こししたい画像を選択してアップロードします。
手順3:プロンプト「この画像のテキストを抜き出して」を入力
画像がアップロードできたら、チャットボックスに「この画像のテキストを抜き出して」と入力しましょう。これがChatGPTへの指示、つまりプロンプトになります。
手順4:文字起こし結果が出力される
送信ボタンを押すと、しばらくするとChatGPTが画像内のテキストを認識し、文字起こしした結果を表示してくれます。あとは必要な部分をコピーして利用するだけです。どうでしょうか、簡単ですよね。
画像の内容によっては一発で完璧にいかない場合もあるので、その時は「◯◯の部分が抜けています」など追加の指示を与えて再処理してもらいましょう。スマホアプリ版のChatGPTでも同じ手順でOCRができるので、外出先でもサクッと文字起こしができて便利です。
ちなみにこの画像からの文字起こしは、複数枚の画像に対して一度に行うことも可能です。画像を複数枚アップロードして実行すれば、それぞれの画像ごとに分けて結果を出してくれます。
うまく文字を認識してくれない場合の対処法
ChatGPTは優秀ですが、画像の内容が多すぎると文字認識がうまくいかないことがあります。例えば読み取り精度が下がって変な文字が混じったり、勝手に内容を要約したりすることも。そんな時は、画像を分割してからOCRにかけるのが効果的です。1回に処理する情報量を減らすことで、ChatGPTの負担を軽減できます。
またプロンプトで「画像のテキストを変更せずにそのまま抜き出して」と、「そのまま」を強調するのもおすすめ。ChatGPTに「とにかく原文通りに」とお願いすることで、テキストの正確性が上がります。色々試してベストな方法を見つけてくださいね。
こんな時に便利!ChatGPTの画像OCRの活用例
一度この画像からの文字起こしを覚えてしまえば、日常のあらゆるところで便利に使えるはずです。ここからは、ChatGPTのOCR機能が役立つシーンをいくつかご紹介します。活用例を確認して、実際に使うイメージを膨らませてください。
活用例1:会議資料やプレゼン資料の文字起こし
過去の会議やプレゼンテーションなどで使用した紙資料を電子化したい場合にこのOCRを活用することができます。紙資料をスキャンして画像データとして保存し、ChatGPTのOCR機能を使ってテキストデータに変換することで、簡単に電子化できます。
電子化された資料は、パソコンやスマートフォンで閲覧したり、編集したりすることが可能になります。また、キーワード検索によって必要な情報に素早くアクセスすることもできるため、資料の再利用や情報共有が効率化されるはずです。
活用例2:名刺から連絡先をテキスト化
名刺の中の文字をテキストデータにしたいときもあるかもしれません。もちろん名刺管理専用のツールなどはネット上に存在しますが、わざわざそういったツールに課金するまでもない場合もあります。名刺をデジタル化して連絡帳アプリに取り込む際にも、OCR機能が役立ちます。手入力する手間が省けるので、仕事の効率がアップするはずです。
活用例3:紙の契約書や領収書のテキスト化
個人事業主やフリーランスにとって、紙の契約書や領収書はまだまだ避けて通れない存在です。クライアントや購入先によっては、電子化されたPDFではなく紙媒体でのやり取りとなる場合もあります。手入力によるデータ化は手間と時間がかかる作業です。ですがそういう時にAIのOCR機能をサッと使えば、紙の書類を簡単にテキスト化できます。入力作業が飛躍的に向上すると思います。
活用例4:手書きノートのデジタル化
例えば、古い紙のノートに書いた内容をデジタルのノートに移したいというニーズもあります。その場合はスマホでノートを撮影し、ChatGPTにOCRを依頼すれば、あっという間にデジタル化できます。さらに、プロンプトで指示を出すことで、箇条書きや表などに構造化することも可能です。デジタル化されたテキストデータは、Notionなどのメモアプリに入れれば再利用ができます。自分の持っているアナログ情報を整理して、デジタルでさらに活用することができます。
活用例5:動画コンテンツで勉強中にメモを取る
例えばオンラインコースなどを視聴していて、デジタルでメモを取りたいときってありますよね。そういう時に画面上の文字を自分のノートにコピペできたらいいですよね。そういう時にもAIのOCR機能は便利です。僕は大学生の頃、海外の大学に留学しました。留学先はオーストラリアのシドニー工科大学と、アメリカのネブラスカ州立大学でした。ネブラスカ州立大学では、ロボットコンテストに出て入賞しました。
ロボットを制御するのにプログラミング言語のJavaを使っていました。特にこういうプログラミング言語を勉強するときって、Udemyとかで動画をみたりしますよね。そして、画面上にあるコードや専門用語を自分のノートにコピペしたいはずです。そういうときにもすごく便利です。AIにスクショを投げてしまえば、そんな時にわざわざ専用のアプリを立ち上げる必要もなくなります。
まとめ:ChatGPTで簡単に画像からテキストを抽出できる
ここまでChatGPTを使った画像からの文字起こし方法をお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。
- ChatGPTのOCR機能を使えば、無料で高精度な画像からの文字起こしが可能である。
- 画像からの文字起こしは、ChatGPTのアカウントを作成し、画像アップロードして簡単なプロンプトを入れるだけで完了する。
- 画像の内容が多い場合は、画像を分割したり、プロンプトで「そのまま」を強調したりすることで精度が向上する。
- ChatGPTのOCR機能は、紙の資料や手書きノートの整理、動画コンテンツ視聴時のメモなど様々な場面で活用できる。
- AIによる文字起こしは、テキストの構造理解や読み取りにくい部分の補完など、従来のOCR技術よりも高度な処理が可能である。