あなたはSNSマーケティングに力を入れているフリーランサーや中小企業のマーケティング担当者で、魅力的な画像コンテンツの作成に時間がかかり過ぎて困っていませんか?ここでは、AIを活用してSNS投稿用の画像作成を効率化する方法をご紹介します。ChatGPTとCanvaを組み合わせることで、手間をかけずに高品質な画像コンテンツを量産できるようになります。
デジタル時代において、SNSは企業や個人のブランディングに欠かせない存在となっています。しかし、日々変化するアルゴリズムやユーザーの興味に合わせたコンテンツ作りは、多くのマーケターにとって大きな課題です。特に、視覚的なインパクトが重要視される現代のSNS環境では、魅力的な画像コンテンツの継続的な制作が求められます。ここで注目されているのが、AIを活用したコンテンツ制作の自動化です。AIツールを適切に使用することで、クリエイティブな作業の効率を大幅に向上させ、より戦略的なマーケティング活動に時間を割くことができます。
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面倒なSNS画像の作成作業をAIで高速化できる
SNSマーケティングにおいて、画像コンテンツはとても重要な役割を果たします。他のユーザーの注目を集めて、情報を効果的に伝えるために、もはや視覚的に訴求力のある画像は欠かせません。特にインスタグラムなどの画像主体のSNSプラットフォームでは、投稿する画像の質がフォロワーとのエンゲージメントや見込み客の獲得に直結すると言われています。あなたもインスタやXで流れてきた印象的な画像を、ついブックマークに保存してしまった経験があるはずです。
ですがSNS運用において画像が大事と言われていても、多くの人が途中で挫折します。それは魅力的な画像を一枚一枚手作業で作成するのは、時間と手間がかかる作業だからです。SNSマーケターは、日々大量のコンテンツを生成することを求められますが、その全てを手作業でこなすのは非効率的です。そこで、AIを活用した画像生成の自動化が注目を集めています。
AIを使うことで、これまで人間が手作業でやっていたSNS用コンテンツの作成を自動で行うことができます。これはSNS運用の効率化に大きく貢献します。特にChatGPTのような生成AIツールと、Canvaのようなグラフィックデザインツールを組み合わせることをオススメします。
それにより、SNS画像に入れる文章の生成からデザインの調整まで、一連の画像作成プロセスをスピードアップすることが可能です。ここでは、ChatGPTとCanvaを使ってSNS投稿用の名言画像を大量生成する方法を解説します。AIを活用することで、SNSマーケターは画像作成の手間を大幅に削減しつつ、フォロワーを引き付ける魅力的なコンテンツを量産することができるはずです。ここでは、名言や格言などが入ったSNS投稿用の画像を作る手順を、ステップバイステップでお伝えしていきます。
ステップ1:ChatGPTを使ってSNS投稿用の名言を量産する
ではまずいきなり画像を作る前に、 画像に入れるための文章をChatGPTで用意するプロセスから始めていきましょう。ChatGPTはOpenAIが開発した生成系AIのツールで、自然言語処理のタスクにおいて優れた性能を発揮します。つまりテキストを生成する能力が高く評価されているということなんです。SNS投稿用のキャッチーな名言を量産するのに最適なツールだと言えます。
ChatGPTを使った名言生成は、適切なプロンプトという指示を与えることが鍵となります。例えば、次のようなプロンプトを入力してください。
プロンプト例:
「SNS投稿用の心に響く名言を20個生成してください。1つの名言は30文字以内にしてください。」
そうすると、ChatGPTが指定された条件に沿って名言を自動で生成してくれます。生成された名言はそのままSNSに投稿することもできますが、画像に埋め込むためにコピーしておきましょう。これはあとで一括で画像の中に文章を流し込むのに必要になります。
人間が最後の2割を埋めることでコンテンツは超ハイクオリティになる
ここで少しだけ注意点をシェアさせてください。AIを使って全自動でコンテンツを作りたいというのは多くの人の夢だと思います。しかし、100% AIで作成されたコンテンツにはどうしても「AIっぽさ」のようなものが残ってしまいます。バズるコンテンツには人間のユーザーが反応するための閾値、つまり一定の基準値が存在します。これを超えるためには、最後の20%ほどは人間の手を入れることが重要です。
AIツール、例えばChatGPTが生成する内容は、非常に便利で時間を大幅に短縮してくれます。ですがAIツールはまだまだ完璧ではありません。AIが生成した内容をそのまま使用するのではなく、文言を調整したり、不適切な内容がないかチェックしたりする作業が必要です。AIは補助ツールに過ぎず、最終的な判断と仕上げは人間が行う必要があります。
また、AIが生成するコンテンツは、一般的でありふれた情報になりがちです。これを避けるためには、人間のクリエイティブな視点が求められます。単にAIが提供する情報だけではなく、人間の経験や感性を融合させることが必要不可欠です。このようにAIの力を活用しつつ、人間が最後の仕上げを行うことで初めて価値のあるコンテンツが完成すると思っています。
ステップ2:Canvaで名言画像のテンプレートを作成する
では文章が完成したので、文章を流し込む先の画像を用意していきましょう。画像の作成にはCanvaというツールをオススメします。Canvaは無料で使い始められるオンラインの画像加工ツールで、多くのユーザーが使っている人気のツールです。直感的な操作ができて、プロが作ったテンプレートがたくさん用意されているのが特徴です。
SNS投稿用の画像作成にもよく使われています。Canvaには無料と有料の2つのプランがありますが、いきなりCanvaの有料プランを契約する必要はありません。無料でも結構使えてしまうからです。まずは無料で使い始めて、必要に応じて有料プランを契約するくらいの使い方で大丈夫です。
名言画像を作成する場合、それぞれの名言ごとに別々の画像を使った方が効果的です。そこで名言ごとに異なる画像を流し込めるようにしていきます。ここでは名言を流し込む受け皿を作っていきます。そのためには画像を流し込むための土台と、文章を流し込むための土台が必要です。それを1つにしたものを作ります。
まずはCanvaにログインしましょう。そしてダッシュボードから「デザインを作成」をクリックし、SNS投稿に適したサイズを選択します。例えば正方形の「Instagram投稿」などを選びます。
そうするとデザインする画面が開きます。まず画像を流し込むための受け皿を作ります。画面左側のメニューから「要素」タブをクリックし、「フレーム」と検索してみましょう。すると、様々な形のフレームが表示されます。今回は、シンプルで使いやすい正方形のフレームを選び、デザイン上に追加してみましょう。
追加したフレームは、サイズや位置を自由に変更できます。フレームの角をドラッグすればサイズを変更でき、フレーム全体をドラッグすれば位置を調整できます。背景画像に合うようにフレームのサイズと位置を調整してみましょう。これで、後ほど一括作成機能を使って画像を流し込む際に、このフレームが画像の受け皿として機能するようになります。画像を一括で流し込むと、それぞれの画像が自動的にこのフレーム内に配置されるという仕組みです。
ただ文字を入れるだけでなく、適当に素材などを入れて文字が映えるようにしましょう。図形を入れて装飾することもできます。そうしたら、いよいよ名言を表示する場所を作ります。といっても、名言をそのまま入れないでください。その代わりに、先ほどのフレームのようにテキストを流し込む受け皿のようなものを作ります。
左側の「テキスト」タブをクリックし、「テキストを追加」をクリックすると、テキストボックスが画面上に現れます。このテキストボックスが名言の表示場所になります。テキストボックスの中にカタカナで「テキスト」と入力しましょう。このテキストは、後でAIで作った名言の文章を流し込むための特別な場所になります。特に決まった表記がある訳ではありませんので、好きな文字列を入れてください。
テキスト流し込み用のパーツを配置したら、さらにその文字の見え方を調整しましょう。テキスト部分のフォントや文字の大きさ、色などを調整して、背景デザインに合うように整えましょう。例えば、背景が明るい色なら、文字は黒や濃い色で見やすくするなどの工夫が必要です。文字の大きさも、スマホ画面で見た時にちょうど良いサイズに調整することが大切です。
あとはテキストボックスの幅をしっかり調整しておくと、あとで文章が入ったときに枠をはみ出すのを防ぐことができます。読みやすさを重視しつつ、インパクトのあるデザインを心がけてください。また、テキストボックスの位置や大きさを調整するなどして、全体のバランスを整えておいてください。それが出来たら次に進みましょう。
ステップ3:Canvaの「一括作成」機能で名言と画像を一気に流し込む
Canvaには、AIを活用した一括作成機能が搭載されています。この機能を使うことで、用意したテンプレートに対して、複数のデータを組み合わせ、大量の名言画像を一括生成することができます。素材として使う背景用などの画像は、あらかじめCanvaにアップロードしておくことをオススメします。
Canvaの一括作成を実行するには、まず左側の「アプリ」というメニューから「一括作成」というボタンを探します。もし見つからない場合は一番上のボックスから検索してください。まずは名言の文章と、一緒に入れる画像などのデータを入れていきます。「データを手動で入力」のオプションを選びます。
そうすると、データを追加するための表が出てきます。そこにテキストと画像の列を追加します。名前やメールアドレスなどの不要な列は削除してください。そしてこの表の横一行ずつが、そのまま最終的に出来上がる画像1枚に対応しています。
テキストには先ほどChatGPTで作った名言の文章データをコピーしてきましょう。
画像には、既にアップロード済みの画像を指定してください。もしここで欲しい画像が見当たらない場合には、一度 一括作成機能から抜けて画像をアップロードしてきてください。
データが入力できたら完了をクリックします。そうすると今度は、どの部分にテキスト、どの部分に画像を流し込むか?といったデータの連携の画面になります。流し込む先のテキストを右クリックし、「データの接続」を選び、さきほどの文章のデータと連携させます。画像についても同じくデータの接続を行ってください。
表のデータとテンプレートが紐付けられたら、あとはCanvaにお任せです。そのまま進んで「デザインを生成する」というボタンをクリックしてください。あとはCanvaが自動的に名言テキストを画像に流し込み、画像の一括作成を実行してくれます。数十、数百もの名言画像を一瞬で生成できるのは、まさにCanvaならではの強みと言えます。
一括作成された画像は、新しいデザインファイルとして出てきます。ここで最後の確認や編集をすることができます。Canvaが生成した画像をそのまま使うのもよいですが、微調整を加えることでクオリティをさらに高められます。例えば、テキストの位置がずれていたり、背景画像との相性が悪かったりする場合は、手動で修正を加えましょう。その場合は元のテンプレートに戻って編集します。文字にエフェクトで縁取りを追加するのも、文字を読みやすくする良い手です。
こうして完成した名言画像は、そのままSNSに投稿したり、スケジュール管理ツールを使って予約投稿したりすることができます。Canvaの一括作成機能とChatGPTを組み合わせることで、SNS運用の効率化と画像コンテンツの質の向上を同時に実現できるのです。AIを活用することで、SNSマーケターは画像作成の手間から解放され、戦略立案やフォロワーとのコミュニケーションにより多くの時間を割くことができるようになります。
まとめ:AIを活用してSNS投稿用画像を効率的に作成する
ここまでAIを活用してSNS投稿用の画像を効率的に作成する方法を解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- SNSマーケティングにおいて、視覚的に訴求力のある画像は非常に重要である。
- ChatGPTを使うことで、SNS投稿用の名言やキャッチコピーを効率的に生成できる。
- Canvaを活用して、名言画像のテンプレートを簡単に作成することができる。
- Canvaの一括作成機能を使うことで、別々の文章や画像を入れた大量の名言画像を短時間で生成できる。
- AIツールは便利だが、最後の20%は人間が手を加えることで、より質の高いコンテンツが完成する。