あなたは個人で仕事をしているフリーランスで、特定のブログ記事などのWebページ上の情報を効率的に集めたいと思っていませんか?手作業でコピー&ペーストを繰り返すのは時間がかかって大変ですよね。そんな悩みを解決する方法をここでご紹介します。AIを活用すれば、複数のWebページから必要な情報を自動で抽出できるのです。
AIの利用というと、多くの人は文章作成や情報解析を思い浮かべるでしょう。しかし、AIの活用範囲はそれだけではありません。データ収集の段階でもAIの力を借りることができるのです。例えば、Perplexityと呼ばれるAIツールを使えば、複数のウェブサイトから必要な情報を効率よく集めることが可能です。このツールの特徴は、URLを入力するだけで関連コンテンツを自動的に抽出できる点です。これにより、AIを本格的に活用する前の準備作業にかかる時間を大幅に削減できます。データ収集の自動化は、AIを活用したプロジェクトの効率を飛躍的に高める可能性を秘めています。
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AIに与えるデータを揃える前処理にも、AIを使う
あなたはAIを使った文章生成をしようと思ったとき、いくつかの例文を集めたり、自分の過去の文章をAIに学習させたいという場合があるはずです。その場合、自分のブログなどのメディアから文章を集めてくる必要があります。記事を開いて本文をコピーしてテキストエディタに貼り付ける…という原始的なことをしていませんか?AIを使う場合、こういった前処理の作業が意外と手動になってしまうということがよくあります。
でも、AIにデータを学習させる前の「データを集める」という作業、実はこれもAIに任せることができるんです。つまり、AIを使う前の「データ前処理」にもAIを活用するわけですね。現代は「AIのためのデータを集める作業もAIにやらせる」時代なのです。人間が手作業でデータを集めるなんて、もはや時代遅れも良いところです。
これは別にブログ記事に限った話ではありません。例えば企業の広報担当者が、自社や競合他社のプレスリリースを分析してマーケットの動向を掴みたいとします。そのためにWebサイトからプレスリリースを1つ1つダウンロードしてファイルに保存する…。こんな非効率的なことをしていては、AIを活用するまでに膨大な時間がかかってしまいます。
これからは違います。複数のWebページから効率的にデータを集める作業も、ぜひAIに任せましょう。そうすることで、AIを使う前のデータの前処理にかかる時間を大幅に短縮できるはずです。
Perplexityとは?オンライン上を巡回して情報を集めるAI
Perplexityは、オンライン上の様々なWebページを自動で巡回し、そこから情報を収集してくれるAIサービスです。URLを指定すれば、そのページの情報を的確に抽出してくれるのが特徴ですね。
今ではChatGPT以外にもClaude、Gemini様々なAIが登場しています。これらのAIは事前に大量のデータを学習していますが、ネットにアクセスして新しい情報を取得できるものと、そうでないものがあります。つまり、リンクを渡してその内容を参照できるAIとできないAIが存在するのです。その中でPerplexityは、ネット上のURLを参照してページの内容を取得することができる優れた機能を持っています。
このため、Perplexityを使えば、Webページからの情報の抽出を効率的に行うことができます。例えば、自分の各ブログ記事の冒頭2段落だけを抽出してきて、AIに読み込ませるデータとして使いたいとしましょう。この場合、記事URLを複数指定して、「各ページの冒頭2段落を抽出してください」とPerplexityに指示を出すだけでOKです。
Perplexityは、人間に代わって各ブログ記事に個別にアクセスし、冒頭の2段落を特定して収集します。そして、指定されたフォーマットでデータを出力してくれます。この処理は、1つや2つの記事だけでなく、数十から数百ものページに対しても一括で実行可能です。AIの力を借りることで、膨大な量のWebページからも効率的に必要な情報を抽出できるのです。
具体的な手順: Perplexityへの指示とデータ前処理
では、Perplexityを用いたWebページからの文章抽出について、具体的な手順を詳しく見ていきましょう。まずは、文章を収集してくる参照先のリンクを集めてください。
2番目のステップは、抽出したい文章の範囲をプロンプトとしてPerplexityに指示することです。まずは参照するURLを指定します。URLは複数まとめて渡すことができます。また、そのURLのページのどの部分を抽出するかを指示します。例えば、「本文の最初の2段落を抽出してください」のように、明確で具体的な指示を出します。もちろん、記事の全文を抜き出す指示にしても良いでしょう。
プロンプト例:
次のURLのブログ記事から、それぞれ本文の冒頭2段落を抽出してください。
この時に、出力される文章の出力フォーマットを指定することができます。例えばブログの見出しと本文を分けるためにマークダウンという形式で出してもらうのも良いです。マークダウンとは、簡単な記号で文章の構造を指定する記法です。その場合はプロンプトに「出力はマークダウン形式で行うこと」という指示を加えてください。
ここで、複数のページを一括処理する場合の注意点があります。複数ページを処理する際は、まず1つのURLのみを指定して、指示通りに動作するかテストすることを推奨します。
なぜなら、全ページを一度に処理してから抽出方法に問題が見つかると、修正に時間がかかってしまうからです。1ページで問題なく動作することを確認してから、残りのページを一括処理するようにしましょう。
IT業界ではよく「レガシーな仕事はAIに任せて、人間はもっとクリエイティブな仕事をすべき」と言われますが、まさにその通りですね。面倒な作業はAIにどんどん任せていきましょう。
Perplexityを味方につけて、Webからのデータ収集・前処理のステップをシンプルに自動化する。それが、AIを活用した情報処理のスマートな方法なのです。無駄な作業に時間を取られることなく、より本質的な分析やアウトプット、データ活用の部分に注力できるようになるはずです。
まとめ:AIを活用してWebページから効率的に情報を抽出する
ここまでPerplexityを使った複数Webページからの情報抽出方法を紹介してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Perplexityは複数のWebページから必要な情報を自動で抽出できるAIツールである。
- AIを使う前のデータ収集作業もAIに任せることで、効率を大幅に向上させることができる。
- Perplexityは指定されたURLから特定の部分(例:冒頭2段落)を抽出し、指定されたフォーマットで出力できる。
- 複数ページを処理する際は、まず1ページでテストしてから一括処理することが推奨される。