あなたは個人事業主やフリーランスとして、Podcastなどの音声コンテンツを配信していませんか?でも、その内容を文字に起こして他のメディアに展開するのが大変だと感じていませんか?ここでは、AIを活用してPodcastの内容を簡単にメルマガ風の文章に変換する方法をお伝えします。
音声コンテンツは視聴者との親密度が高く、ファンを作るのに最適な媒体です。ですが、音声だけでは検索エンジンに引っかかりにくく、集客に限界があります。そこで注目したいのが、Podcastの内容を文字に起こしてメルマガやブログ記事に再利用する方法です。従来、この作業は時間とコストがかかりましたが、AIの登場で状況が一変しました。精度の高い自動文字起こしツールとChatGPTのような生成AIを組み合わせれば、誰でも簡単にPodcastの内容をメルマガ向けにリライトできるのです。
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コンテンツ不足に悩む個人・フリーランスへ!Podcast再利用のススメ
個人事業主やフリーランスにとって、ブログやメルマガ、SNSでの発信は欠かせません。これらはコンテンツマーケティングの重要な要素です。プロモーションに限らず、有益な情報を発信することで信頼を得て、ファンを増やしていくことができるからです。特にメルマガは購読者とダイレクトにつながる貴重なメディアで、重要な集客の柱になります。
でも、質の高いメルマガを定期的に配信し続けるのは大変です。ネタ切れになったり、書くのに時間がかかったりして、だんだんメルマガが滞ってしまう。そんな経験はありませんか?かくいう僕も、月に何回もメルマガを配信していますが、ネタに困ることがよくあります。
そこでおすすめなのが、すでに配信しているPodcastの内容を再利用することです。Podcastで話したネタをメルマガで文字にして届けるのです。ですがPodcastは音声メディアなので、そのままではメルマガやブログに使えません。でも音声を文字起こししてテキスト化すれば、立派なコンテンツの素材になるんです。こういう作業をモダリティの変換と言います。1つのコンテンツを音声からテキストのようにモダリティつまり形式を変えるという意味なんです。
Podcastの音声は情報量が多く、話し言葉で分かりやすいので親しみやすさがあります。ゲストとの対談形式なら、会話の中から気づきが生まれて視聴者の興味を引きやすいです。だから単に文字起こしするだけでも、かなり魅力的な文章コンテンツになります。それをメルマガ用に編集すれば、楽にメルマガが完成します。
メルマガだけでなく、ブログやSNSにも再利用することができます。Podcastなどの音声コンテンツを持っているなら、ぜひコンテンツを再利用するという視点を持ってください。新しくネタを探したり、一から記事を書いたりする必要はありません。日頃の音声コンテンツ作りが、そのままメルマガやブログのネタ集めになるんです。
Podcastの書き起こしは面倒?AIで安く速くメルマガ文章にしよう
でも、Podcastを文字起こしするのは大変だと思うかもしれません。確かに手作業で音声を書き起こすのは骨が折れる作業です。話し言葉には逐語的なニュアンスやクセがあります。それを整理して、読みやすい文章にするには手間がかかります。
書き起こし自体はツールで簡単にできるようになりました。ですが、書き起こしツールで書き起こしたそのままの状態では、とても読みやすいとは言えません。まず第一に話し言葉なので、メルマガのような書き言葉とは全く違うのです。
さらに「あー」とか「えー」といういわゆるフィラーという言葉があったり、言葉の一部が抜けていたり誤変換していたりもします。自然な文章に仕上げる作業には、非常に時間と労力がかかります。文字起こしの後に、それを読みやすく整える「整文」という作業が必要になります。
これは個人でやるには大変な作業です。僕は以前は、クラウドワークスで見つけた外注さんに頼んでいました。しかし、外注を使うと費用がかさみます。だいたい文字起こしと整文で音声1分あたり80円〜100円です。つまり30分の音声なら3,000円くらいの外注費が掛かるんです。
さらに、外注を使うと仕事を依頼のためのコミュニケーションも必要になります。さらに、外注さんの都合によっては納品までに時間がかかることもあります。だから「個人でやるならもっと手軽な解決策はないかな?」と僕もずっと考えていました。
ですが、生成AIが登場したことでこういう外注にお願いしていたタスクが一気に処理できるようになりました。AIを使えば、書き起こし文を綺麗な文章に直すことができ、大幅な時間短縮が可能になります。また、費用も抑えられるというメリットがあります。AIで生成されたテキストをさらにAIでリライトすることで、質の高いメルマガ風の文章を効率的に作成できるのです。
そこでおすすめなのがAIツールの活用です。精度の高い自動文字起こしツールと、ChatGPTのような生成系AIを使えば、誰でも簡単にPodcastの内容をメルマガ向けにリライトできます。
音声の文字起こしをベースにChatGPTのようなAIが文章を補完、推敲してくれるのです。オリジナルのPodcastの内容を損なわずに、読みやすい書き言葉の文章に仕上げることだってできます。AIをうまく使えば、かなり質の高いメルマガ記事が短時間で作れるんです。
実践:Podcastからメルマガを作るための3つのステップ
それではPodcastなどの音声ファイルからメルマガ記事を作る手順を解説しましょう。
ステップ1:音声ファイルを用意し、文字起こしツールで書き起こす
まずは音声ファイルからテキストデータへの書き起こしをしましょう。Podcastなどの音声ファイルを用意します。mp3形式やm4a形式などの音声ファイルが必要です。スマホに録音したメモ音声でもOKです。
音声ファイルの文字起こしには、無料と有料のツールがあります。無料なら、LINEが運営しているCLOVA NoteやGladia.ioがおすすめです。1ヶ月にある程度の量までは無料で使うことができます。ただしこれらの無料ツールはあまり操作性が良くないのと、複数ファイルを一気にテキスト化するのが苦手です。
有料のツールを使うなら、nottaが操作性と質のバランスが良くおすすめです。nottaであれば、複数のファイルを放り込んでもどんどんテキスト化してくれます。ツールを選んだら音声ファイルをアップロードし、文字起こしを実行しましょう。数分で音声がテキストデータに変換されるので、このファイルを保存しておきます。
ステップ2:AIにプロンプトと一緒に書き起こしテキストを渡す
次に、ChatGPTなどのAIを起動します。ChatGPTの会話画面に先ほど保存したテキストファイルをコピー&ペーストしましょう。その上で、後述するプロンプトを入力します。プロンプトは、AIに求める文章の具体的な指示を与えるものです。
ステップ3:生成されたメルマガ風文章を推敲する
プロンプトを入力したら、ChatGPTに文章を生成させます。数秒で、長くて読みやすいメルマガ風の文章が表示されるはずです。必要に応じて、生成された文章に手を加えましょう。明らかなミスや違和感のある部分は人力で修正します。
質に満足できなければ、再生成ボタンを押して何度か文章を作り直すのも良いでしょう。生成のたびに、少しずつ言い回しや表現の異なる文章が出力されます。その中から最も読みやすいものを選ぶのです。
効果的なプロンプトの書き方【例文付き】
ChatGPTで質の高いメルマガ風文章を生成するコツは、プロンプトにあります。プロンプトとは、ChatGPTに出力してほしい文章の条件や例を指示するものです。単に「この文章をメルマガ風にリライトして」と頼むだけでは、イマイチな文章しか返ってきません。
プロンプトでは、できるだけ具体的に指示を出すことが重要です。文字数の目安、口調、文体、禁止する表現などを指定しましょう。例えば「一文は40文字以内にしてください」「カジュアルな口調でお願いします」「箇条書きは使わないでください」といった感じです。
また、プロンプトの中で「こんな感じの文章にしてください」と言って、完成形のサンプル文を示すのも効果的です。サンプル文を参考にしてChatGPTが文章を生成するので、かなり意図通りの文章になります。参考までに、僕がよく使っているプロンプトの例をお見せしましょう。
プロンプトの例:
次の添付ファイルの内容をルールに従って、リライトしてください。
# ルール:
– 入力文は対談なので、「XXさん」などの呼びかけは排除して1人称の文章にする
– 1人称の呼称には「僕」を使用する
– 文章のフォーマットは例を真似する
– 1文は最大40文字前後とする
– カジュアル過ぎず、フォーマル過ぎない、読みやすい文章にする# 例:{ここにメルマガの例を入れる}
ぜひこのプロンプトをコピーして使ってみてください。このようなプロンプトを生成AIに渡せば、文字起こししただけの素材から、見やすく読みやすいメルマガの原稿にしてくれます。
例の部分には自分の過去に書いたメルマガなどを入れておくと良いと思います。最初はうまくいかないかもしれません。でもルールをいろいろ変えて試行錯誤するうちに、自分好みのメルマガ原稿を生成できるようになりますよ。
まとめ:AIを活用してPodcastをメルマガ風文章に効率的に変換する方法
ここまでPodcastの音声をAIを使ってメルマガ風の文章に変換する方法について解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- Podcastの音声を文字起こしし、メルマガやブログ記事として再利用することで、効率的にコンテンツを作成できる。
- AIを使うことで、音声の文字起こしと文章のリライトを低コストで素早く行うことができる。
- 音声からの書き起こしには、無料ならLINE CLOVA NoteやGladia.io、有料ならnottaなどのツールが便利である。
- AIを使用して文章をリライトする際は、具体的な指示を含むプロンプトを用意することが重要である。
- プロンプトには文字数、口調、文体などの条件を指定し、サンプル文を示すことで、より意図に沿った文章を生成できる。