あなたはマーケターとしてビデオセールスレター(VSL)を作る際に、スライド作成の手間を考えて気が重くなっていませんか?実はスライド作成を効率化し、質も向上させる方法があります。ここではツールを使って面倒なスライド起こし作業を自動化する方法について見ていくことにしましょう。
VSLは、視覚と聴覚を同時に刺激することで、視聴者の関心を引きつけ、商品やサービスの価値を効果的に伝えることができます。しかし、効果的なVSLを作るには、魅力的な台本だけでなく、視聴者を惹きつけるスライドも欠かせません。従来は、スライド作成に多くの時間と労力を費やしていた方も多いのではないでしょうか?Canvaを使えば、VSLのスクリプトをCanvaのプレゼンテーション形式に自動変換できます。これを使えばVSL制作の効率化に大きく貢献するでしょう。
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問題:VSLスライド作成は単純作業なのに時間が掛かりすぎる
Video Sales Letter(VSL)とは、短くて成約率の高いビデオ形式のセールスレターです。従来のテキストベースのセールスレターに比べ、動画により視覚と聴覚を同時に刺激することができます。これにより視聴者の関心を引き、商品やサービスの価値を効果的に伝えることができます。VSLは、順序よく並べられた話の流れと強いクロージングを含むことで、見込み客を購入に導くことを目的としています。
動画を使ったセールス手法であるVSLは、視聴者に商品やサービスの魅力を直接伝え、購買意欲を高めるための強力なツールです。しかし効果的なVSLを作るには、魅力的台本だけでなく、視聴者を視覚的に刺激して行動を促すためのスライドの制作も欠かせません。
VSLのスライドは、必ずしも凝ったデザインである必要はありません。むしろ、シンプルで見やすく、メッセージが明確に伝わるスライドが重要です。多くの場合、1スライドに1つの重要なメッセージを載せ、それを順番に表示していく形が効果的です。問題は、この「1スライドずつ文章を転記していく」という作業が、想像以上に面倒で時間がかかるということです。
VSLのスクリプトは長文になりがちなので、手作業でスライドを作成するのは骨が折れます。そこで登場するのが、CanvaのAI搭載新機能「Docs to Decks」です。この革新的な機能は、面倒なスライド作成作業を自動化し、VSL制作の効率を劇的に向上させてくれます。
Canva Docs to Decksとは?
Canva Docs to Decksは、テキスト形式のドキュメントを、Canvaのプレゼンテーション形式に自動変換する機能です。Deckというのは英語でパワーポイントなどのスライド資料のことを指します。このCanva Docs to DecksではAIがドキュメントの内容を解析し、自動で文章からスライドを起こしてくれます。
適切なレイアウトやデザイン、フォントなどを自動で選択して、魅力的なスライドを作成してくれます。これまで手作業で行っていた、文章の入力、フォントやサイズの調整、画像の挿入といった作業が、わずか数クリックで完了するのです。
Docs to Decksの登場により、VSLスライド作成にかかる時間と労力を大幅に削減することが可能になりました。さらに、AIがデザインを提案してくれるため、デザインスキルに自信がない人でも、プロが作成したようなクオリティの高いスライドを簡単に作ることができます。これは、VSL制作の効率化だけでなく、質の向上にも大きく貢献すると言えるでしょう。
Canva Docs to Decksを使うための具体的な手順
Canva Docs to Decksは、直感的な操作で簡単に使用できます。
まずCanvaにアクセスし、新規ドキュメントを作成します。そこにVSLのスクリプトを貼り付け、不要な箇所を削除・修正します。例えば、見出しや「ここに画像を入れる」などのメモのような本文以外の文字を削除しましょう。
ここで大事なことがあります。それは1枚のスライドに入れたい文章の単位で必ず改行を入れておくことです。CanvaのAIはスライドの区切りを、元の文章の改行で認識しています。そのため、ここで自分が意図する単位で改行を入れておくことで、思い通りにAIがスライドを分けてくれるようになります。
次に上のメニューバーの「マジック変換」から「プレゼンテーションに変換」を選択します。
そうすると、スライドのデザインを選ぶダイアログが出ます。好きなデザインを選んでください。「プレゼンテーションを作成」のボタンを押すと自動変換が開始されます。
出来上がったらスライドの内容を確認し、必要があれば修正を加えましょう。1つのスライドに文章量が多い場合は、複数に分割したり、フォントサイズや配置を調整したりするなど、見やすさを意識した修正を行いましょう。このように、Canva Docs to Decksを使えば、わずか数ステップでVSLスライドの基本的な構成が完成します。
Canva Docs to Decksを使うメリット
Canva Docs to Decksは、VSLを作る人に多くのメリットをもたらします。まず、手作業でスライドを作成する場合と比べて、圧倒的な時間短縮が可能です。AIが文章の入力や書式設定などの作業を自動化してくれるため、手作業に比べて格段に早くスライドを作成できます。VSLのスクリプトが長文になるほど、この時間短縮効果は大きくなります。
さらにCanvaには、たくさんの関連機能も充実しています。自分がアップロードした画像を加工する機能、またCanvaが用意してくれるたくさんのイラストや画像素材を使って装飾を施すこともできます。スライドにインパクトを与えたり、クオリティを高めるための様々な機能が用意されています。スライド自動生成後にそういった調整や画像入れ作業を柔軟にできるのもCanva Docs to Decksを使う大きなメリットです。
Canvaで作成したスライドはPDFでのダウンロードが可能
Canvaを使って作成したVSLスライドは、そのままCanva上で再生することができます。これは、VSLを撮影する際に非常に便利な機能です。Canvaのプレゼンテーションモードを使えば、スムーズにスライドを切り替えながら、VSLの収録を進めることができます。
一方で、VSLの撮影を終えた後や、オフラインでスライドを使用したい場合など、自分のパソコン上でスライドを管理する必要が出てくることもあります。そんな時は、Canvaから簡単にスライドをPDFファイルとしてダウンロードすることができます。
Canvaのエディター画面の右上にある「共有」ボタンをクリックし、「ダウンロード」を選択します。ファイル形式で「PDF」を選択し、「ダウンロード」ボタンを押せば、スライドがPDFファイルとしてダウンロードされます。
このようにCanva Docs to Decksで作成したスライドは、オンラインでもオフラインでも柔軟に活用することができます。VSLの撮影時にはCanva上でスライドを再生し、必要に応じてPDFファイルとしてダウンロードする。この使い分けを覚えておくことで、VSL制作をさらに柔軟に進めることができます。
注意点:スライドは必ず最終的に人間の手で仕上げる
Canva Docs to Decksは非常に便利な機能ですが、活用する際にはいくつかの点に注意が必要です。まず、Canva Docs to DecksはAIを活用した最新技術ですが、まだベータ版であるため、変換精度が完璧ではない場合があります。そのため、変換後のスライドは必ず内容を確認し、必要があれば手動で修正を加えるようにしましょう。
またAIによる自動変換は、あくまでスライド作成のベースとなるものです。VSLの内容や目的に合わせて、スライドの構成やデザイン、文章表現などを調整する必要がある場合もあります。例えば、1つのスライドに文章量が多い場合は、複数に分割したり、強調したい部分のフォントサイズや色を変更したりするなど、手動で修正を加えることで、より効果的なVSLスライドを作成することができます。
そして、Canva Docs to Decksは、あくまでスライド作成を支援するためのツールです。VSLの内容やターゲット、伝えたいメッセージなどを考慮し、ニーズに合わせてカスタマイズすることが重要です。AIの提案をそのまま採用するのではなく、必要に応じてテンプレートを変更したり、独自の要素を追加したりすることで、より個性的なVSLスライドを作成することができます。
Canva Docs to Decksは、VSL制作者にとって、時間短縮、質の向上、スムーズな資料作成といった多くのメリットをもたらす革新的な機能です。まだベータ版であり、変換精度や機能面で改善の余地はありますが、今後のさらなる発展が期待されます。VSL制作の効率化を図りたいと考えている方は、ぜひCanva Docs to Decksを活用してみてください。
まとめ:Canva新機能「Docs to Decks」でVSLスライド作成を効率化!
ここまでCanvaを使ってVSLスライドを高速かつラクに作る方法をお伝えしてきました。最後に要点を4つにまとめました。
- Canva Docs to Decksは、テキストからスライドを自動作成するAI搭載機能である。
- テキストからスライドに変換する前に、スライド1枚ごとの単位でテキストを改行すると良い。
- Canva Docs to Decksの使用により、VSLスライド作成にかかる時間と労力を大幅に削減できる。
- 自動変換されたスライドはあくまでベースであり、VSLの内容や目的に合わせて修正を加える必要がある。