これ、多分ここ数年のエポックメーキングと言うべき事件なのですが、取り扱いがあまりにも小さいです。今週の「AERA」でも取り上げますが、これによるインパクトはとてつもなく大きいのですよ・・・。
米産油量「20年には世界一」IEA見通し シェールオイル拡大で
【ロンドン=中沢謙介】国際エネルギー機関(IEA)は12日、最新の世界エネルギー見通しを発表した。米国の原油生産量が2020年までにサウジアラビアを抜いて世界最大となり、20年代半ばまで、その座を維持すると予測している。IEAは、原油生産量などの拡大とエネルギー効率の改善により、米国は35年までに必要とするエネルギーのほとんどを自給できるようになるとみている。天然ガス生産でも、米国は15年までにロシアを上回り、世界最大になると予測した。米国での生産が増加するkとで、世界のエネルギー情勢が新たな局面を迎えると指摘している。(読売新聞2012年11月13日朝刊)
アメリカの経常赤字が5000億ドルで、サウジ等の原油国から輸入しているのも約5000億ドル。実際にサウジアラビアのGDPが5,900億ドルなので、もしアメリカが2020年に世界一位の原油生産国になったら、まずアメリカの経常赤字がチャラになるだろうし、サウジのGDPもダメダメになっちゃう。そうなった時はドル高だね。現在のドルの強さに加えて、そこから経常赤字のマイナス因子が消えるわけだから、そりゃみんなドルを買いますわな。原油の輸出に頼っていた国(サウジやロシア))はどうなるんだろうか・・・たぶんボロボロになるのかな。これまですべてを輸入に頼っていた日本なんかは、この吉報が現実化した暁には、かなりウハウハになるのではないかと(コスト削減ができるよね!)思う。で、結局、円とドルの価値が相対的に上がり、その他の通貨が下がっていく・・・みたいな構造ができあがっちゃうのではないかと・・・。
文責:石崎力也
参考文献:
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