— 若いココナッツ(ブコ)からジューズを取って子供あげました。
いざインターネットビジネスで稼げる人と稼げない人の違いを教えろと請われたとしても、その明確な答えを持ちあわせていないので、ううむと口を噤まざるをえません。人生のどこかの時点でインターネットビジネスをやると決めたわけでもないし、それをやるための職業的な訓練を受けたわけでもありません。ある時ふと思いついて処女作の小説を書き上げたらそれで新人賞がもらえました・・・といった小説家のように、面白半分でブログとかメルマガを更新していたらいつの間にか食べられるだけのお金が入っている状況がありました。まさか狙ってやった行動でもないし、そこを目指していたわけでもありません。
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気づくと競艇場にいる感覚
卑近な例で申し訳ないのですが。居心地の悪いベンチから空を見上げると、遠くに(およそ200mほど先に)オッズを表示している電光掲示板が視界に入り「自分は競艇場に来ているのだ」と気づく時があります。なんというか、一時的に外部に預けていた意識というものを手で掴み頭の中に入れたら、その時点から意識的な活動が始まり「あれ、ここ住之江だ」と気づくような感覚です。僕が今やっているインターネットの仕事もそんな感覚なんです。意識的に自分のやっていることをいささか真剣に見つめてみると、それはインターネットビジネスでお金を稼ぐ行為だったのです。
もし僕が今の職業に対して、過去の時点で明確な目標を持ちそこを目指してコツコツと努力してきたのであれば、我ながら笑えます。仮にもそんな卓越した能力(=コツコツやる)があったならば、インターネットビジネスでお金を稼ぐ人になるよりも、サッカー選手とかバスケ選手とかになりたいと願っていたはずです。メッシとかコービーとかみたいに超お金稼いで、地位も名誉も手に入れたいからです。もちろんマルーン5とかレッチリのボーカルのようにロッカーとしてキャリアを築くのもかなりクールだと思います。僕の記憶にある少ないサンプルで結論を出すのは少し憚れますが、おそらくインターネットビジネスで仕事をやっていて実際に稼いでいる人は、何かをコツコツやるのがすごい苦手です。適当にネットでコンテンツを配信していたら、運良く人が集まってきて、そこでマネタイズに成功した・・・というのがほとんどだと思います。
メルマガの書き方とか勉強したことがない
だから本屋に並べられている「こうやればアフィリエイトで稼げる!」のようなタイトルの類を見ると、僕は眉に唾をつけます。おそらくその本を書いている著者本人は「こうやれ」と言われてその通りやる人間ではないだろうし、儲かっていない時にそのような本を参考にした経験も持ち合わせていないはずです。かくいう僕も、今の食い扶持をもたらしてくれるブログやメルマガについて勉強した記憶は一切ありません。もちろん読者として幾らかのメルマガは読んでいただろうし(読んでいなかったら書けない)、書店でパラパラと指南書みたいな本を立ち読みすることはあったかもしれません。でも本音は、見よう見まねで書いていたら、いつの間にか書けるようになっていたということです。
教えを請われて初めてインターネットビジネスを勉強した
お客さんから「教えてよ」と言われるようになってはじめて、自らのやっている行為を専門的な言葉で説明するために事後的に勉強したわけです。「適当に書いていればなんとかなります」と無責任なこと(しかし事実)は言えないから、それじゃあ・・・ということでこちらも重い腰を上げて体型的に勉強を始めるわけです。国内外問わず教材を集めてみると、正直レベルの低さに驚きました。この場合のレベルというのは、知識量のことです。確かに自分のやっていることを「それはダイレクトレスポンスマーケティングです」とラベリングされる行為は気持ちの悪いことではありません。むしろ今後お客さんには「ダイレクトレスポンスマーケティングって知っていますよね?」と偉そうに講釈を垂れられる・・・という点においてはハッピーなことかもしれません。でもそれだけです。すでに知っていることを別の言葉で置き換えられたところで(大抵、カタカナ文字に置き換わる)、うちの会社の売上が伸びるわけでもないし、新しい知識を得る学習の喜びすらもありません。
残念なことに、インターネットビジネスをする上で僕が本気で大切だと思っているファジーな事柄をバシッと説明したテキストや教材が皆無でした。それは彼らが意図的に隠していることなのか、それともただ単に無知なのかは憶測の域を出ませんが、たぶん彼らは知らないのです。もう少し正確に言うと、彼らはそれを知らなくても稼げているのです。きっと。そんなことを知らなくても、稼げるのがおそらくインターネットというものなのでしょう。
インターネットはジャブジャブなのか?
じゃあそう言った体系的な知識を全く勉強せずに、自然とスキルとして運用できていた石崎は天才なのか。ふふふ。そんなの言うのも野暮なくらいです。僕が天才だったら、今頃インターネットビジネスなんかしてませんて。もっとダイナミックでドラスティックでセクシーな(刺激的な)仕事をしていたでしょう。それが具体的にどんな仕事なのかはわかりませんが、インターネットビジネスをやっていないことは確実です。そのくらいインターネットの世界は未だにジャブジャブだし、大したスキルや知識がなくても稼げる場所なんだと思った方がいいです。もしインターネットがジャブジャブでないのに、新参者の石崎がひょいと現れてマーケットの利益をかっさらっていたのであれば、それは僕に才能があったことの証左ですが、その才能にどんな呼称があるのかも知らないし、この私に才能なんてものがないなんてことは自分がよくわかっています。
強いてあるとすれば、マーケットとの温度差を縮める能力というかスキルくらいでしょう。でもマーケットの温度がどれくらいかを計れない人がビジネスをやっていけるとは思えないので、わざわざ偉そうに言葉にするのも恥ずかしいくらいです。インターネットで稼いでいる人は当然のように持ち合わせているものですから。たまに発信している情報がすごい寒くてマーケットから一切受け付けられていない人を見かけますが、そもそもそう言った最低限の能力がない人をここでは対象としていません。テニスラケットを持たずにテニスコートにいるようなものだからです。メルマガを書いたりブログを書いたりしながら、自分の言っていることが滑っているのか滑っていないのか、あるいは見込み客がどのくらい反応しているのかを感覚的に理解できない人にはインターネットビジネスで稼ぐことは不可能です!・・・って言いながら、その当たり前すぎる意見を大げさに言う自分に赤面しそうなくらいです。
結論:温度を計測できれば食い扶持は確保できる
ということで無理やりタイトルに結びつけるなら、インターネットで稼げない人はマーケットとの温度差を感じられない人であり、インターネットで稼げる人はマーケットとの温度差を感じられる人と言えるでしょう。マーケットで温度差を感じられてない人がやること?例えば
- 1年間マックを食い続けながら100kg減量する方法
みたいなわけのわからない情報を提供したりします。そもそも1年間もマック食い続けたくないし、100kgも減量したいとも思わないし、そんなデブでもない。100kgも減量したらきっと体重がネガティブな値になる人がほとんどでしょう。この情報の切り口の何がダメかを感じられない人は、やっぱりキツいかもしれません。でもマーケットの温度を感じられないような人がそもそもインターネットビジネスをしようと思うのかなぁ。僕にはわかりません。