今回のレクチャーでは、あなたのコンテンツマーケティングの効果を最大化する方法についてお話しします。SNSを使ったマーケティングで最高の結果を得るための鍵は、「データ」と「画像や言葉選びの技術」を融合させることです。このレクチャーでは、コンテンツマーケティングの効果を最大化するためのテスト方法を3つお伝えしていきます。
アートやデザイン、文章などの好みは、しばしば主観的なものです。しかし、データはそうではありません。データは極めて客観的なものと言えます。これらの相反する2つを最適に組み合わせることで、最高の結果を得られるようになるのです。
今回お届けするノウハウはこちら
コンテンツマーケティングの効果を最大化するための3つのテスト
「どんな投稿が最もトラフィックやエンゲージメントを高めるのか」ということは、当然ですが、あなたがどんなメディアを運営しているのか、そしてどんな層が視聴者なのかによって異なります。
そんな中で、自社にとって最適なコンテンツマーケティングを理解するための1番の近道は、実際に投稿内容や投稿時間に変化をつけてテストを実施し、その効果を測定・分析することです。ここでは、「データ」と「画像や言葉選びの技術」の両方をチェックできる3つのテストについて紹介します。
テスト#1:投稿時刻と頻度のテスト
1つ目は、投稿時間と投稿頻度に関するテストです。何曜日の何時に投稿すればトラフィックが増えるのか、週に何回投稿するのが効果的なのかは、販売するサービスや製品、ターゲット層によって異なります。
また、同じメディアであっても、コンテンツの内容やメッセージの種類によって、1週間のうちで反響が大きい時間帯が異なることもあるでしょう。あなたにとって最も効果的なタイミングを見つけるためには、投稿時間や頻度を変えてテストして、分析することが必要です。
ちなみに別のレクチャーでは、一般的にSNSやブログ投稿の効果が高まる時間帯の研究について解説しています。「何曜日の何時に投稿すべきか、検討もつかない」という人は、そちらもぜひ参考にしてみてください。
テスト#2:メッセージタイプのテスト
2つ目は、メッセージタイプについてのテストです。どのようなメッセージが視聴者を惹きつけるのかをテストするのです。ここで重要なのは、「自分が発信する全てのメッセージはCTA(Call To Acrtion)である」と考えることです。
SNSのフィードに流れてきたあなたのブログの記事をクリックして読んでくれた人に対して、あなたをフォローすることで得られる価値を売り込んでください。あるいは、その人が抱えている問題に対するより良い解決策を提案したり、その人が信じている常識に疑問を持たせることもできます。また、あなたが発信する情報を見逃すことで、何か素晴らしいものを見逃しているような気分にさせる方法もあります。
ここで、一般的な投稿よりも31.8%ほど多くクリックされる投稿の作り方を紹介します。一般的な投稿との違いは、どんなメッセージを載せるかにあります。要するに、言葉には力があるのです。読者に感情的な反応を呼び起こすような文章を意図的に作成することが大切なのです。これを正しく行うことが、エンゲージメントとトラフィックを促進する鍵となります。
具体的に、トラフィックやエンゲージメントの増加に効果の高いメッセージングとしては、次の種類のものが挙げられます。
- 質問: 「はい・いいえ」または「AかBか」で回答するクローズエンドの質問は、より多くのクリックを促します。一方で、回答を自由に記述してもらうオープンエンドの質問では、より多くのエンゲージメントを得られることがわかっています。
- メリット: リンクをクリックすることで、何が得られるかをメッセージで示唆してください。
- FOMO(フォーモ): これは”the fear of missing out (=見逃すことへの恐怖)”と呼ばれる現象です。FOMOはその頭文字です。この切り口は、特に視聴者の行動に期限を与える場合に有効です。例えば、「知らないと損する」や「流行に乗り遅れる」みたいなものです。
- 統計データ:テーマに関する信じられないような統計データを提示します。正確な数字に基づく驚くようなデータは、興味をかき立てるのに有効な手段です。
- 常識を覆す: あるトピックについて反対の意見がある場合は、それを発表してください。それがきっかけで、常識を変えるような議論を巻き起こすことができるかもしれません。ただし、これは攻撃的であれという意味ではありません。現状に疑問を持つことを恐れてはいけないということです。
SNSに投稿するメッセージを作成する際は、ここで挙げたいずれかを意識してみてください。何の戦略もなく投稿していた時に比べ、トラフィック・エンゲージメントが上昇することに気がつくはずです。
テスト#3:投稿画像と文章のテスト
3つ目は、投稿画像と文章についてのテストです。SNS投稿における画像の色やデザインは、リンクのクリック率に大きな影響を与えます。もちろん、メッセージの種類やトピックによって、相性の良い画像の種類は異なります。
メッセージと画像のさまざまな組み合わせを試してみて、最も効果的なものを見つけてください。また、コンテンツカレンダーを作成している場合は、どの投稿に合わせて、どんな画像を、誰が作成するのかということも記入してください。
コンテンツカレンダーがテストで果たす役割
上でも軽く触れましたが、これらの3つのテストを行うためには、いつ、誰が、どんなコンテンツを作成・投稿するのかを記入した「コンテンツカレンダー」が便利です。コンテンツカレンダーには、CoScheduleなどの専用ツールを使うこともできますし、Google Sheetsや印刷した紙を利用することもできます。
しかし、効率的・効果的にテストを実施したいのであれば、やはり専用ツールを使うことをおすすめします。コストをかけずに利用できる無料のカレンダーは確かに魅力的です。しかし、それらには限界があります。例えば、無料のコンテンツカレンダーを利用しても、コンテンツの予約投稿を自動化することはできません。
また、SNS投稿用の画像や動画を保存することも難しいでしょう。そのため、PinterestやInstagramなどビジュアル重視のプラットフォームの管理はしにくいです。Twitterやブログ記事など、多くの画像を必要としないメディアであっても、メッセージを個別にコピー&ペーストする必要があるなど、煩雑な作業が必要になります。
しかし、CoScheduleのような専用ツールを利用すれば、コンテンツカレンダーをWordPressブログや各種SNSに直接連携することができます。SNSとコンテンツマーケティングのスケジューリングと、その実行のためにチームでやるべきタスクを簡単に共有できるのです。ブログの投稿のスケジュールも、ドラッグ&ドロップで手軽に行えます。さらに投稿に対するコメントや批評、フィードバックを残すことも可能です。
もちろん、事前に指定した時間への自動投稿や、画像や動画の保存なども容易に行えます。テスト結果も確認できるため、傾向把握や分析がしやすくなり、マーケティング全体の生産性を大きく上げてくれるでしょう。
もちろん、専用ツールの利用は必須ではありません。しかし、効率的・効果的にテストを実施し、早く成果を上げたい場合には、やはり専用ツールの活用をおすすめします。
まとめ:テストを実施して最適な投稿の継続を実現する
ここまで、コンテンツマーケティング戦略を最適化するための3つのテストについて紹介してきました。「投稿時刻および頻度」「メッセージの内容」「画像と文章の組み合わせ」についてテストを行い、最適なものを見つけてください。
これらのテストを効率的に行うためには、コンテンツカレンダーの利用は必須です。コンテンツカレンダーにはGoogle Sheetsや紙のスケジュール帳も利用できますが、より効率的にテストを実施・検証するためにはCoScheduleなどの専門ツールの利用を強くおすすめします。今回は以上です。また次回、お会いしましょう。