今回のレクチャーは、SNSの最適な投稿時間についてです。コンバージョン、もしくはブランドイメージの構築に繋げるようなSNS投稿は、内容はもちろん、何曜日の何時にSNS投稿をするかということも重要なポイントです。このレクチャーでは、エンゲージメントを最大化するのに最適なSNS投稿の時間帯を探っていきます。
いくら良質なコンテンツでも、人々がSNSを閲覧する時間帯に投稿しなければ意味がありません。今回は、マーケティングのコンテンツを管理するためのカレンダーアプリを開発するCoScheduleのリサーチ結果を元に、最適なSNS投稿の時間帯について解説します。
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3720万件の投稿から得られた3つの最適解
2022年、CoScheduleはSNS投稿についてのある調査を行いました。それは、3万組の組織を対象に3720万件のSNS投稿データを分析し、投稿に最適な時間帯を割り出すというものです。これにより、フォロワーのエンゲージメントが一番高まる時間帯を調べたのです。
なぜCoScheduleがこのような大規模な調査を実施できるのか?それは、同社がソーシャルメディアへの投稿を予約したり管理することのできるコンテンツカレンダーのアプリを作っているからです。莫大な顧客のデータを元に調査ができるのです。
この調査の結果、最もエンゲージメントが高まる時間帯は以下であることがわかりました。
- 午後7時
- 午後3時15分
- 朝8時41分
ただ単に「これらの時間帯が最適ですよ」と言っても、なかなか納得できないはずです。なので、ここからはそれぞれの時間帯がSNS投稿に最適であると言える理由について見てみましょう。あわせて、またSNS投稿に適さない時間帯についても解説していきます。
ピークタイム#1:午後7時 – 夕食後のリラックスした時間帯
1つ目のピークタイムは、午後7時です。これは、多くの人々が夕食を終えて一息つく時間帯と言えます。食事を終えて片付けをしたり、お風呂の用意をしたりする前に、ソファでゆっくりとSNSをチェックする習慣を持っている人も多いのではないでしょうか。
また、終業が遅い人や少しの残業をした人の中には、この時間が退勤時間となるでしょう。帰宅途中のバスや電車に乗っている間に、今日1日のSNSのフィードをチェックする人も多いですよね。
この時間帯は、夕食を取る人や退勤する人が集中するため、SNSの閲覧数がグッと伸びるのです。午後7時を目処に投稿することで、エンゲージメントを向上させやすくなるでしょう。
ちなみに、CoScheduleの同調査では、「午後8時30分」および「午後8時」もSNSの効果的な投稿時間のトップ10にランクインしています。これらの時間帯が効果的なのは、先ほどの理由と同様です。夕食を取る時間帯や退勤時間に差はあれど、多くの人が日々のルーティーンの中でこのタイミングでスマートフォンを開くということでしょう。
ピークタイム#2:午後3時15分 – 仕事の休憩時間
続いてのピークタイムは、午後3時15分です。今日の午後3時15分、あなたは何をしていたでしょうか?昨日、あるいは一昨日は?「仕事に少し疲れてきて、休憩を取っていた」と答える人も多いのではないでしょうか。
この時間帯は、多くの人が朝からの仕事に疲れて一息つくタイミングです。トイレや給湯室、喫煙所など、少し仕事から頭を離したいタイミングで、ワクワクするようなコンテンツが目に飛び込んでくると、ついタップして開きたくなってしまいますよね。
この時間帯に投稿する場合は、 仕事に役立つような情報を含めた投稿も良いでしょう。直前まで仕事モードになっている人が多いため、仕事に関して有益そうなトピックが目に入れば、開いてくれる確率も高いでしょう。
なお、同調査ではSNSの効果的な投稿時間のトップ10を見てみると、「午後1時」「午後2時」「午後3時」もランクインしていることがわかります。ランチを終え1日の終りに近づいて、仕事も一段落して心に少しのゆとりが生まれるタイミングに、SNSをチェックする人が多いことを象徴しています。午後1時から3時過ぎまでは、SNS投稿のゴールデンタイムと言えるでしょう。
ピークタイム#3:朝8時41分 – 仕事前のひととき
朝8時41分もSNS投稿におすすめの時間帯です。近い時間帯においてトップ10に入ったものはありませんでしたが、平日のこの時間は多くの人が仕事を開始する直前のアイドリングタイムを過ごしています。
朝9時から午後5時までの一般的なサイクルで働いている人の多くが、通勤中のバスの電車の中や、会社に到着してから始業時間までのひと時にSNSを開くのでしょう。
朝刊を読んで1日のニュースを把握しておく習慣を持つ人がたくさんいるのと同様に、1日の始まりにSNSのフィードから、その日のトレンドとなっているトピックをチェックする習慣を持つ人も多いのです。
平日は仕事のやる気を出すようなトピックやビジネス関連の知識を、休日の前にはレジャーや息抜きに関連する記事を投稿するなど、曜日に合わせて内容を工夫するとさらに効果的かもしれませんね。
一番ダメなのは深夜1時〜3時
最後に、SNSの投稿に適さない時間帯についても触れておきましょう。それは、「深夜1時〜3時」です。この理由については、あまり深く考えなくてもわかりますね。あなたは夜中の1時〜3時の間にSNSをチェックする習慣がありますか?大半の人がNoと答えるでしょう。
多くの人が寝ている時間帯であるため、この時間帯にSNSを投稿するのは控えましょう。ほとんど誰の目に触れることもないまま、翌朝の別のポストに埋もれてしまいます。「深夜の方が頭が冴えて、良いコンテンツを思いつく」という人もいるかもしれませんが、そのアイデアは一晩寝かせて、翌日に投稿した方がベターでしょう。
CoScheduleの投稿時間最適化の機能を使う
「午後7時が最適な時間というのはわかったけれど、その時間は仕事をしている」 「毎日、効果的な投稿時間を考慮してSNSを投稿するのは面倒くさい」
大規模調査により効果的なSNS投稿時間が明らかになっているとはいえ、仕事やプライベートの都合でその時間帯に投稿できない人もいるでしょう。また、投稿時間に思案する時間があるなら、もっと他のことに時間を使いたいと考えるひともいるかもしれません。
そのような人は、CoScheduleが提供する「ベストタイムスケジューリング」という機能を使うことができます。
これは、同社のマーケティングチームが行った調査の結果および、12社の関連企業の洞察から得られた、最適な時間に自動的に事前に用意したコンテンツをSNSに投稿してくれる機能です。
任意の曜日とネットワークに基づいて、最も多くのシェアを得られると予測される時間帯にSNSを投稿してくれるのです。新しい投稿をCoScheduleカレンダーに追加するたびに、それぞれに最適な投稿予定時刻を決定してくれるため、祝日やイベントごとを考慮して毎回投稿時間帯を考え直す必要はありません。
この機能の使い方は簡単です。SNS投稿をスケジュールする際に、デフォルトの時間オプションとして「ベストタイム」が表示されます。それを選択するだけです。うまく設定が完了すれば、CoScheduleのカレンダー上に、その横に時計のアイコンが表示されます。
この機能を活用することで、面倒な手動でのスケジューリングは必要なくなります。質の高い優れたコンテンツの作成に集中できるようになるのです。
まとめ:良質なコンテンツを最適な時間帯に投稿する
ここまで、SNSを投稿するのに最適な時間帯について解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。
- いくら良質なコンテンツをたくさん作っても、それが人の目に触れられなければ意味がないので、反応率の高い時間に合わせて投稿するよう心がける。
- CoScheduleが実施した大規模な調査によると、SNSを投稿するのに最適な時間は「午後7時」「午後3時15分」「朝8時41分」。
- 自動でベストなタイミングでポストしてくれる、CoScheduleが提供する投稿時間最適化の機能を活用すると効率的である。
今回はここまでです。また次回、すぐにお会いしましょう。