あなたは自分でセールスレターを書いているひとり社長で、なかなかセールスレターからの成約に結びつかず困っていませんか?もしかしたら、その原因がセールスレターの「ヘッドライン」にあると疑ってみたことはありますか?ここでは、セールスレターで最も重要な要素である「ヘッドライン」の作り方について、3つの重要な原則を紹介します。
セールスライティングの世界では、良いヘッドラインが売れるセールスレターの前提条件だと言われています。これは、どんなに素晴らしい商品説明を書いても、最初のヘッドラインが魅力的でなければ、誰も読んでくれないということを意味しています。特にインターネットの時代では、見込み客は大量のページの中から瞬時に「読むか読まないか」を判断しています。その判断基準となるのが、まさにヘッドラインなのです。ここからは、効果的なヘッドラインを作るための具体的な方法と、実践的なテクニックについて詳しく解説していきます。
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なぜヘッドラインが重要なのか?:セールスレターの成否を分ける「扉」の役割
皆さんは、毎日どれくらいのセールスのメッセージに触れているでしょうか。スマートフォンを手に取れば、SNSには無数の広告が流れ、ウェブサイトには次々と新しいセールスレターが掲載されています。
そんなマーケティング過多の時代に、見込み客の注意を引き、セールスレターを読ませるための「扉」の役割を果たすのがヘッドラインです。ヘッドラインとはセールスレターまたは広告の一番目立つ部分にある、見出しのことです。
ヘッドラインは、そのセールスレターが読む価値があるかどうかを判断する重要な指標となっているのです。実は多くの見込み客はヘッドラインだけを見て、セールスレターを読むかどうかを決めています。
あなたもYahoo!ニュースで面白そうな見出しの記事を、ついクリックしてしまったことがあるはずです。短い時間の中で見込み客の興味を引くことができなければ、すぐに別のページへと移動されてしまいます。つまり、ヘッドラインはセールスレターの「顔」であり、最初の印象を決める重要な要素なのです。
「広告の成功は、ヘッドラインにかかっている」―これは、伝説的なコピーライター、ジョン・ケープルズの言葉です。彼はヘッドラインこそがセールスレター全体の成否を左右すると考えていました。この考えは広告界の巨人と呼ばれるデビッド・オグルヴィにも共通していました。
オグルヴィは、ロールスロイスの広告のヘッドラインを作るために、なんと104個もの案を書き、同僚たちに声に出して読んでもらい、何度もチェックを重ねました。その結果、「時速60マイルで走るこのロールスロイスの中で最も大きな音は、電子時計から聞こえてくる」という伝説的なヘッドラインが生まれたのです。このように、一流のコピーライターたちはヘッドラインの重要性を深く理解していたのです。
効果的なヘッドラインを作るための3つの基本原則
では具体的に、どのように効果的なヘッドラインを作ればよいのでしょうか。効果的なヘッドラインには大きく分けて3つの重要な原則があることが分かっています。
それは「自己利益の提示」「ニュース性」「好奇心の刺激」です。これらの原則を理解し、実践することで、見込み客を惹きつける魅力的なヘッドラインを作ることができます。
原則1:自己利益を提示する
第一の原則は、見込み客にとっての「自己利益」を明確に示すことです。人は本質的に、自分自身に関係のあることに最も強い関心を持ちます。そのため、ヘッドラインで見込み客自身に直接語りかけ、その商品やサービスを購入することで得られる具体的なメリットを示すことが重要です。例えば「あなたの肩こり、実は姿勢が原因だった!」というヘッドラインは、見込み客自身の悩みに直接言及することで、強い関心を引くことができます。
この「自己利益」の原則を効かせるときは「あなた」という言葉を使って直接語りかけ、具体的なメリットを提示すると良いでしょう。このようなヘッドラインは、見込み客に「この商品を購入すれば、自分の問題が解決するかもしれない」という期待を抱かせます。
さらに、「まだ高い家賃を払い続けますか?秘密の制度を使えば、住宅費を大幅に削減できます!」といった経済的利益に訴えかけるヘッドラインや、「たった3分でできる!あるコツで英語の発音を改善する方法」のように具体的な時間を示すことで、見込み客は自分の生活に取り入れやすいと感じ、より強く引き付けられます。
原則2:ニュース性を持たせる
第二の原則は、「ニュース性」を持たせることです。人は本能的に、新しい情報や最新の動向に興味を引かれます。特にビジネスの世界では、最新のトレンドや新しいビジネスモデルに常に注目が集まっています。
「新発見」「速報」「日本初」といった言葉を適切に使用することで、見込み客の注目を集めることができます。例えば「ビジネス界に革命!AIを活用した、全く新しい営業支援ツールが登場!」というヘッドラインは、新規性と革新性を強調することで、見込み客の興味を引くことができます。
ニュース性のあるヘッドラインを作る際に重要なのは、その情報が本当に「新しい」ものであるかどうかです。単に「新」という言葉を使うだけでは不十分で、実際に見込み客にとって価値のある新しい情報や視点を提供する必要があります。「速報!マーケティングの専門家が、売上アップに関する新事実を発表!」というようなヘッドラインは、情報の新鮮さと専門性を組み合わせることで、より強い説得力を持つことができます。
原則3:好奇心を刺激する
第三の原則は、見込み客の「好奇心を刺激する」ことです。人間には生まれながらにして、謎を解きたい、知りたいという欲求があります。この性質を利用して、見込み客の興味を引き出すのです。
「なぜ、このビジネスモデルはこんなにも成功しているのか?その驚きの理由とは?」のような問いかけ形式のヘッドラインは、見込み客の知的好奇心を刺激し、答えを知りたいという欲求を生み出します。
「トップセールスマンが絶対教えたくない、成約率を上げる裏技」や「あなたはまだ、本当のマーケティングの真実を知らない…」といったヘッドラインも、普段は知ることのできない情報や、意外な事実が明かされるという期待感を作り出してくれます。
まとめ:効果的なヘッドラインでセールスレターの成約率を上げる
ここまで効果的なヘッドラインを作るための3つの重要な原則について解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- ヘッドラインはセールスレターの「扉」であり、見込み客が本文を読むかどうかを決める重要な要素である。
- 効果的なヘッドラインを作るには「自己利益の提示」「ニュース性」「好奇心の刺激」の3つの原則を意識する必要がある。
- 「自己利益の提示」では、見込み客自身に直接語りかけ、具体的なメリットを示すことが重要である。
- 「ニュース性」では、新しい情報や最新の動向を適切に取り入れ、見込み客の注目を集める。
- 「好奇心の刺激」では、謎めいた表現や問いかけを使い、見込み客の「知りたい」という欲求を刺激する。