オランダで子供を育てる際にベビーシッターをどう探せば良いのかと迷っていませんか?僕は家族でオランダに移住し、4人の子供を育てています。実際に現地でゼロからベビーシッターを探して利用してきました。実際に利用している立場からベビーシッターの上手な探し方をお伝えします。
外国で子供を育てる場合、信頼して子供を預けられる人をどう探せば良いのかと迷うことでしょう。僕も両親や親戚なしで妻と子供だけで海外移住しました。移住当初は子供が2人だけだったので、なんとか夫婦だけで子供の面倒を見ていました。ですが子供が3人、4人と増える中で外部の手助けが必要だと感じ始めました。そんなときにベビーシッターに出会ったことで、子育てが一気に楽になりました。これからオランダでのベビーシッター探しの方法をお話します。実際にシッターさんを選んだ決め手や、相場の話もしていきます。
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ベビーシッターの需要はあるのに文化として定着していない
オランダで僕らは週に何回もベビーシッターの方に来てもらっています。オランダではベビーシッターの需要はあるけれど実際に使っている人の数はそれほど多くないようです。なぜかというと、学校で多くのお父さんお母さんにベビーシッターについて聞かれます。
「ベビーシッターをどうやって探せばよいの?」「どうやって信頼できる人を探すの?」「いくら払えば良いの?」「子供が嫌がったらどうするの?」といった具合に色々なことを聞かれます。だからみんなベビーシッターを必要としているのだと思います。よく聞くのが子供が学童が嫌うのでベビーシッターを雇いたいというパターンです。
オランダにも学校と同じ敷地内に学童が併設されています。この学童はBSO(buitenschoolse opvang)と呼ばれています。日本の学童と同じように放課後の子供たちを預かってくれます。学童に通える子もいますが、学童がどうしても合わない子も結構いるようです。そういうご家庭はベビーシッターがいたら良いなと考えていますが、ベビーシッターの探し方が分からず困っているようです。
Sitly.nlを使ってベビーシッターを探す方法
僕がベビーシッターを探す際にオススメしたいのが、Sitly.nlというサイトです。
これはベビーシッターを探す親御さんとベビーシッターとのマッチングサービスといった感じです。子供の年齢などを入力して登録すると、サイトに登録しているベビーシッターの情報を見ることができるようになります。
検索画面では費用、性別、年齢、話せる言語などから絞り込むこともできます。それと地図上にベビーシッターの住んでいる場所も表示されるので、自宅近くのシッターを探しやすいです。
シッターさんごとのページに飛ぶとさらに詳しい情報が出てきます。ベビーシッターとしての経験年数、定期的に依頼できるかスポットでの依頼になるのか。子供は1度に何人まで見られるのか。過去にどんな年齢の子供の対応をしてきたか。などの詳しい情報を見ることができます。
またアカウントを作ると定期的にメールが届きます。自分の条件に合うベビーシッターをオススメしてくれます。このメールが毎日くらいの高い頻度で届くので、もし忙しい場合はこのメールからシッターさんを探してみるのも良いでしょう。気になるベビーシッターがいたら、彼らにメッセージをして面接の予定を決めていきます。ここでメッセージする際にお金が掛かります。1ヶ月19.95ユーロです。
ベビーシッターはどう選べば良い?
良さそうなベビーシッターを見つけたとしても、実際に依頼するベビーシッターをどう絞り込んだら良いのでしょうか?まず面接のために自宅に来てもらって実際に会います。そうすると子供たちとの相性を見ることができます。良さそうであれば子供の世話をお願いしてみましょう。実際にお願いしてみると色々なことが分かります。手際の良さ、スキルなどがダイレクトにわかります。
僕の場合は、まず子どもたちの小学校への登校を依頼しました。それだけでシッターさんの手際の良さを見ることができました。ある人は8時20分から学校の門が開くのに、学校に着いて8時20分を待たずに帰ってしまいました。そうなるとこのシッターさんにはお願いできないということになります。逆に少し早めに学校に着いて、子供を外で遊ばせながら待っているシッターさんなら手際が良いなと思いました。
今お願いしているシッターさんは21歳や22歳の大学生の女性たちです。ドイツ人とアメリカ人の方で2人ともオランダのライデン大学というハイレベルな大学の学生さんです。彼女たちは優秀なのですが、彼女たちに決めてよかったなと思ったことがありました。それはもちろん、手際の良さもありますが子どもたちの勉強まで見てくれることでした。
例えば夕方学校まで子供たちのお迎えに行ってもらって、その後子供たちの面倒を見てもらいます。学校からお迎えした後、夏であれば外で1時間遊んで、その後図書館に行ってリーディングの練習をさせてくれます。家に帰ってきてからは、カーン・アカデミーという学習アプリで子供たちの勉強まで見てくれます。
若い人に頼んで良かったなと思うこともありました。それは子供たちとの距離が近いことです。子供たちから見ると少し年齢が上のお姉ちゃんくらいの気持ちで接することができるようです。その証拠に両親にもしないような話をシッターさんとすることもあるようです。
面白かったのがシッターである彼女たちの経歴です。彼女たち自身も実はベビーシッターに育てられたと語っていました。そのため、ベビーシッターがどういうものかというのを完璧に理解しているようでした。本当に良いシッターさんに出会えて助かっています。彼女たちに出会うまで、やはり何人かのシッターさんと面接をしました。何人か実際に会って試してみるというのは、ベビーシッター選びではとても重要です。
ベビーシッターの費用と内容
さて、最後にベビーシッターの費用についてお話しましょう。費用はだいたい安い人は1時間10ユーロくらいからいます。少し経験のあるシッターさんは10〜12ユーロくらいのレンジです。僕もそのくらいの費用でお願いしています。
ただもちろん1時間15ユーロなどと、さらに高い費用を請求してくる人もいます。経験年数が多かったり、幼稚園教諭の免許を持っていたりすると値段は上がる傾向にあります。ただ実際に試してみましたが、値段が高ければ良いというわけでもありませんでした。15ユーロ以上の人にお願いしてみましたが、その人はあまりスキルが無かったです。なので値段ではなくあくまで相性やスキルなどを実際に見て選ぶことをオススメします。
Silly.nlのシッターさんごとのページには、だいたいの料金が書いてあります。また家事や買い物、料理など手伝える範囲も載っています。オススメはHomeworkを手伝ってくれたり、勉強を見られるシッターさんです。うちの子供たちもシッターさんに勉強を見てもらってから、学校の成績が格段に上がりました。
長期に渡ってゆっくりとベビーシッターとの信頼関係を構築すると、色々なことを任せられるようになるので子育てが一気に楽になります。そのため長期的にお願いすることを考えると、最初から勉強を見てもらえるシッターさんを選ぶことをオススメします。うちの場合は、ベビーシッターだけでなく家庭教師の役もやってもらえたので親が勉強を見る必要がなくなりました。成績も上がったので本当にシッターさんに感謝しています。
まとめ:ベビーシッターはSitly.nlで探して相性を確かめる
ここまでオランダでベビーシッターを探す方法についてお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。
- オランダではベビーシッターの需要はあるが探し方が分からない人が多い。
- オランダでのベビーシッター探しはSitly.nlが便利である。
- 自分に合うベビーシッターを探すにはまず会って子供たちの相性を確認し、可能なら実際に仕事を依頼してスキルを確かめると良い。
- 料金の高いベビーシッターが必ずしも良いとは限らない。あくまで相性やスキルの良さで決めることをオススメする。
- ベビーシッターに学校の送迎や、勉強の手助けなどもお願いすると子育てが一気に楽になる。信頼関係の構築に時間がかかるため、最初からそういった仕事をお願いできるベビーシッターを選ぶことを推奨する。