あなたは旅行や移住に際して、オランダの食べ物って実際美味しいのか?と疑問に思っているでしょう。日本人が実際にどう感じるのか?という視点でも気になっているはずです。そこでオランダ在住の日本人である僕が、オランダの食事のリアルをすべて話します。
オランダはご飯が美味しくない。というのはなんとなく聞いたことがあるかもしれません。特にオランダに移住しようとなると、移住後の食生活が気になるはずです。外食が美味しくないだけなのか?スーパーで買ってきて自炊すればマシなのか?という疑問もあるでしょう。オランダの食事がなぜ美味しくないと言われるのか?在住者にしか分からない視点から語っていきます。
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前提:オランダの食べ物は美味しくない
まず大前提として共有したいことがあります。それはオランダの食事はまずいということです。これは2019年に僕がオランダに移住して受けた衝撃のうちの1つでした。
そもそも食材が美味しくないというのもあるかもしれませんが、オランダ人のメンタリティが関係しているように思います。日本のように美味しいものを食べたいという気概が全く感じられません。
美味しいものを食べたいという気概がないのだから、食べ物が美味しくなるはずもありません。「じゃあチーズはどうなの?酪農が盛んなんじゃない?」と思うかもしれません。確かにスーパーのチーズ売り場は大きいです。色んな種類のチーズがありますが、これはスペインもフランスも一緒でした。チーズの美味しさで言えばフランスの方が上でした。
オランダで一番美味しい外食はマクドナルド
そんなこと言っても、オランダの中にも1つくらいは美味しいものがあるんじゃない?と思うかもしれません。僕はよくオランダで美味しいものを尋ねられたときにマクドナルドと答えます。特に外食を考えたときに一番マシなのがマクドナルドなんです。
外食だと50ユーロ払っても、全然美味しくない料理が少量だけ出てきます。前菜が出てきて、次にどんなメイン料理が出るかな?と楽しみにしていると、さっきの前菜だと思ってたものがメインだったと聞いてガックリきたこともありました。外食に行くときにはそのくらい覚悟して行かないとダメです。
食事より心地よさを求めるオランダ人
実はオランダ人は食事の代わりに大切にしているものがあります。それはいかに快適に過ごせるか?ということなんです。それはオランダ人の使う言葉にもよく現れています。オランダ語にはGezellig(ゲゼリグ)という言葉があります。これは「心地よい」などを意味する単語で、オランダの国民性をよく表す言葉として知られています。
つまり、オランダ人はおいしい食材を探す時間があるのなら、Gezelligな空間を作ることに時間を使いたいんです。それだったら家の内装を良くするとか、カフェの内装をオシャレにする。そういうところに時間を使いたいのです。日本人だと少し場所が汚くても美味しいものを食べたい。オランダ人の食への興味のなさは、Gezelligのせいなのかもしれません。
(引用:月刊TENGA第20号 https://www.tenga.co.jp/uploads/sites/6/2020/01/fb24a31727feaa6ca611083c42c2f9bb.pdf)
少し前に先進国を対象とした「もっとも快いと感じる対象は何か?」という調査がありました。この調査はTENGAが行ったのですが、9カ国中6カ国が1位に性行為を挙げていました。日本の1位は美味しいものを食べること、5位が性行為でした。日本人の場合はそのくらい美味しいものを食べたいという情熱が高いのです。
名物料理「スタンポット」は一度食べればもういい
ちなみに食事の美味しくないオランダにも名物料理はあります。それがスタンポット(Stamppot)と呼ばれる料理です。マッシュポテトにほうれん草やケールなんかを混ぜたやつです。そこにソーセージを添えて終わりみたいな感じです。
たぶん想像できると思いますが、あんまり大したことないです。正直言って1回食べればもういいかなという感じです。こんな簡素な料理が国の名物料理になるくらいです。オランダ人がいかに食に興味が無いか、伺い知ることができると思います。
ストロープワッフルは割りと美味しい
これは食事ではないのですが、オランダのお菓子を紹介します。それがストロープワッフル(stroopwafel)です。ワッフルをギュッと潰して薄いクッキーのようにしたお菓子です。日本でも輸入食品のお店なんかで売ってるみたいです。
シロップをワッフルで挟んだサンドのようになっています。これを日本の友達に買っていったら、すごく美味しいと喜ばれました。ご飯はまずくてお菓子だけ美味しいというのも変な話です。もしオランダのお土産に困ったらストロープワッフルをオススメします。
日本食はめちゃくちゃ高い
オランダに移住しても日本人であれば、やはり日本食が恋しくなります。一応オランダにも日本食レストランがあります。一応日本食というカテゴリにはなっていますが、日本人からするとやっぱり味は美味しくないです。ラーメンを注文して、上にパクチーが載って出てきたときはどんぶりを返そうかと思いました。
オランダに住んでいると現地の外国人とたくさん友達になります。彼らは僕が日本人だと分かると「美味しい日本食レストランがある」と一生懸命にオススメしてくれます。彼らを信じてレストランに行くのですが、だいたいは期待外れのものが出てきます。
恐らくオランダに住む人々の食への関心が低いせいもあるのでしょう。彼らは美味しいものを食べたことがないので、舌が肥えていないんだと思います。無理もありません。日本人は本当に美味しいものをよくわかっている。海外に来るとそんな風に日本の良さが見える瞬間もあります。
付け加えておきますが、オランダで食べる日本食は美味しくない上にすごく価格が高いです。この前も日本食に行きましたが3人で行ってうなぎ、とんかつ、カニのソフトクラブを食べ、ビールを4杯飲みました。それで合計140ユーロなので2万円くらいでした。オランダで日本食を食べるのは本当にオススメできません。
まとめ:オランダの食事には期待するな
ここまでオランダの食のリアルについてお伝えしてきました。最後に要点を5つにまとめました。
- オランダの食事が美味しくないというのは事実である。外食、スーパーの食前すべてが美味しくない。
- オランダ人には美味しいものを食べようという気概がない。美味しいものよりも家や空間の快適性に重点を置いている。
- オランダで一番美味しい外食はマクドナルドである。
- オランダのお菓子であるストロープワッフルは日本人の口にも合うので、お土産に最適である。
- オランダで食べる日本食は高くて不味いのでオススメできない。