今回は、エバーグリーン・ローンチを7週間で完成させるための具体的な道筋について解説します。エバーグリーン・ファネルのメリットは理解できていても、いざどう作っていいか分からない。僕もかつてそうでした。このレクチャーを見れば、7週間でエバーグリーン・ファネルを形にするための具体的なステップを理解できます。
ライブローンチばかりをやってきた人にとって、エバーグリーン・ファネルを作る事は容易なことではありません。 エバーグリーン・ファネルを形にしていくためには、具体的なアクションプランが必要です。今回は、そのアクションプランを1週間ごとのタスクに分解して解説していきます。この通りに実践すれば、スムーズにエバーグリーン・ファネルを完成させることが可能です。
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7週間で完成させるための具体的なステップ
さて、それでは具体的に解説していきましょう。今回は、7週間ということで全体のプロセスを7項目に分けました。 エバーグリーン・ファネルの代表的な存在である、オートウェビナーファネルを想定して、作っていきます。
- ファネルの詳細を決定する
- ウェビナースクリプトを書く
- ファネルのページを作る
- Eメールシーケンスを作る
- ウェビナーを撮影する
- トラフィックの準備をする
- ファネルをテストする
1つ1つ解説していきましょう。
1週目:ファネルの詳細を決定する
まずは、エバーグリーン・ファネルの詳細を決めていきましょう。ブログ下部にファネルメイキングシートを用意しているので、そこに記入しながら進めてください。
まずは商品についてです。商品の切り口、商品名、商品の説明、商品に含まれるものなどを決めていきましょう。商品のコンセプト部分です。これは後にウェビナースクリプトやセールスページで使います。この段階で決めて、文章として書いておくと後からブレることが無くなります。
オプトイン直後にオファーするLTO商品を用意しても良いでしょう。LTO商品の有無についても検討し、シートに書いておくようにしてください。こうしておくことで、実際にClickFunnelsでファネルを実装する段階になって、迷うことを避けられます。
商品のコンセプトが決まったら、次は商品の価格を決めていきましょう。一括決済なのか、分割決済なのか、またはサブスクなのか。そして、商品の通常価格だけでなく、割引価格や、アップセル用の最安値も決めておきます。
またこの後ウェビナースクリプトを書くので、ウェビナーのタイトルも決めておきましょう。それから締切の日数もここで決めてしまいましょう。オススメは、3日間または6日間です。この期間はメールシーケンスを毎日送ることになります。
あらかじめ、こういった部分をきちんと決めていくことが本当に重要です。エバーグリーン・ファネルの実装って、結構楽しいんです。新しいツールの使い方とか調べて実装して、それが期待通りに動くとやっぱり感激します。そういうギミックをいじってる間に、色々な考えが浮かんでくるんです。アイデアがポンポン湧いてきます。
ここが厄介な部分です。頭にアイデアが浮かぶと、自分が前まで考えていたアイデアが陳腐に見えてきます。せっかく最初に決めたことがコロコロ変わっていくんです。これが繰り返されると、いつまでもアイデアが固まらないので、いつになってもファネルが完成しません。これが一番怖いんです。だから最初の段階で、きちんとシートとか紙に書き出してください。動かぬものにしてしまうんです。
2週目:ウェビナースクリプトを書く
さて、ファネルの重要な部分に差し掛かりました。ウェビナースクリプトづくりです。今回は、オートウェビナーファネルを想定しています。これは、一定時間ごとに自動でウェビナーが流れる仕組みです。自動で流れるウェビナーの台本であるスクリプトを作っていきましょう。
僕がこのプロセスを重要と言ったのには理由があります。それは、ウェビナーの中でストーリーを語るからでも、ウェビナーの中でセールスをするからでもありません。ウェビナースクリプトが重要な理由は、それがファネル作り全体の核となるからです。
まず、ウェビナースクリプトをしっかり作り込みます。スクリプトの段階で何度も推敲をして、使う言葉を洗練させていきます。ウェビナースクリプトをしっかり作り、見込客の心を掴むような内容にしてしまいます。
こうして出来たウェビナースクリプトを、後にファネル内のページに入れる文言や、Eメールシーケンスに流用します。そこにはストーリーやノウハウ、ピッチ部分やQ&Aまで含まれています。
皆さん、オートウェビナーファネルを作るときに、ウェビナースクリプトとセールスページとEメールシーケンスを、それぞれ別のもので作ろうとします。でも実はこれらは、重複していても問題ないんです。同じ商品をセールスするのですから、お客さんは何度同じ説明を聞いても問題ありません。
むしろ、ウェビナースクリプトを作り込んでから、それをページやメールシーケンスに反映させるとファネルが上手くいきます。高速でファネルが完成するし、きちんと洗練された言葉をセールスマテリアル全体に行き渡らせることが出来るからです。
ウェビナースクリプトが出来たら、次はウェビナーを撮影したいところです。ですが、まずはウェビナースクリプトをウェビナースライドに流し込む作業が必要になります。これは、クラウドワークスなどでプレゼン資料作成が得意な人にお願いしても良いでしょう。スライド化には少し時間が掛かります。ここでスライド化の作業だけを、外注化しておきましょう。次にそれを待っている間に、別の作業をやっていきます。
3週目:ファネルのページを作る
ウェビナースライドを待ってる間、まずはファネルを整えましょう。ClickFunnelsでファネルを作成します。そして各ページを作り込んでいきます。
オプトインページには、ウェビナータイトルとウェビナーで学べることを3つほど書きましょう。ウェビナースクリプトを参考に、見込客がウェビナーを見たくなるような文言を書いてください。ウェビナーで学べることの部分にも、ウェビナースクリプト内で紹介したノウハウを書いておきましょう。
次のカウントダウンページでは、ウェビナー開始までにやって欲しいことを書きます。ここはLTO商品の有無で、作り方が変わってきます。LTO商品をオファーする場合は、LTO商品を売るための長めのレターを書きます。
もしLTO商品をオファーしない場合は、ウェビナー開始までにスマホの電源を切ったり、トイレに行くことを促します。ウェビナーに集中してもらうために行動してもらいます。
ウェビナーページでは、あまり文字は必要ありません。あなたが撮影するウェビナー動画が、文字よりも雄弁にあなたの商品の魅力を語ってくれるからです。ウェビナー動画の下に、時間差でCall-To-Action(CTA)を付けましょう。締切を表示するためのタイマーも必要です。
それが終わったら次は決済ページです。決済ページには、クレジットカードの入力フォームと、商品のまとめを書いておきましょう。もちろんここでも、締切を表示するタイマーが効果的です。
4週目:Eメールシーケンスを作る
さて次はメールシーケンスを書いていきましょう。必要なメールの本数は、締切日までの日数に1本プラスしてください。3日間であればメールは4通、6日間であればメールは7通です。なぜプラス1かというと、最終日にダメ押しの1通を余計に送るからです。
締切までの間は、毎日メールを送ります。そして最終日には、最終日の予告の1通に加えて、締切時刻の直前に最後の1通を送ります。こうすることで、「締切時刻をすっかり忘れていた」という見込客のミスを防ぐことができます。
よくメールシーケンスに何を書いたらいいのか?という質問がよく来ます。僕はこう答えています。「好きなことを書いてください」と。ただし、少なくとも毎回セールスページに誘導する必要があります。
5週目:ウェビナーを撮影する
ここまで来ると、ウェビナースライドが出来上がっているはずです。いよいよウェビナーを撮影しましょう。ウェビナーは基本、スライドがメインになります。ですが、見込客とのエンゲージメントを作るために顔出し部分も挿入しておきましょう。僕は、冒頭と最後に顔出し部分を挿入することを推奨しています。
やっぱり人間なので、スライドだけよりも人の顔を見られた方が安心します。ネット上のセールスだからこそ、顔出しをしてあげるというのは、大きな信頼につながります。まず冒頭の顔出しには、雑談を含めたウォーミングアップの役割があります。あなたが最近やっていること、このウェビナーを作ろうと思った理由。なんでも良いです。あなたらしい話し方でゆったりと話しかけてください。
次にスライド部分を撮影します。ここはあとの編集段階でカットを入れるので、スライド間をあまり詰めて撮影する必要はありません。ウェビナーの完成尺は1時間ほどありますから、実際はもっと長い時間撮影することになります。 あまり詰めて話をしてしまうと、しんどくなってしまいます。休憩を入れながら、ポジティブな声のトーンを保って撮影をしてください。
スライド部分が終わると、顔出しに戻してQ&Aの撮影です。Q&A部分では紙に印刷したQ&Aを読みながら、時折カメラの方を向く等の工夫を入れてください。 この先の事はなるべくゆったり構えていること。 せかせかと海外を読んだりしていると、なんとなく自信がなく見えるものです。 顧客の抱える疑問に対して、きちんと回答しながら成約につなげてください。
ウェビナーの撮影が終わったらすぐに編集に回しましょう。ここでのメインはカット編集になります。主にスライド部分の空白部分をカット編集してください。 顔出し部分はあえてカット編集を入れないことで、臨場感を保つことができます。最近はお客さんも目が肥えているので、顔出し部分で カット編集を入れるとやっぱり皆さんわかってしまいます。
編集が終わったら、ClickFunnelsで作ったウェビナーページに貼り付けましょう。 ここまで終わったら、Zapierなどの自動化プラットフォームで、ClickFunnels、Teachable、Deadline Funnelなどを相互に連携しておきましょう。これで仕組み自体は完成です。
6週目:トラフィックの準備をする
仕組みが完成したので、ファネルを世に送り出すための準備をしていきましょう。 トラフィックを用意する段階です。広告を使ってもいいし、ブログなどのオーガニックメディアを使っても良いです。
広告を使う場合は、YouTube広告用のスクリプトを作ってください。 スクリプトが出来上がったら撮影をして、編集までかけておきましょう。 またYouTube広告では、 広告クリエイティブである動画に対して一定の審査が課せられます。この段階で完成したYouTube広告用のビデオを、 いちどYouTube広告にアップして 通るかどうかをきちんと確認しておきましょう。
自社のメールリストで告知する場合は、何通かに分けて告知すると効果的です。これらのメールの配信スケジュールもカレンダーに書き込んでおきましょう。
ブログ経由のトラフィックを、エバーグリーン・ファネルに取り込む場合は、 ブログにリンクを用意してください。僕らはSUMOを使って、ブログカテゴリごとにそれぞれのオファーを当てています。最初はそこまで出来ないかもしれません。リンクやバナーで、ファネルへの入り口を用意してください。
7週目:ファネルをテストする
いよいよ最後のフェーズです。 ファネルの挙動をテストしていきましょう。ファネルにオプトインするところから、見込客が体験する流れをすべて体験します。ウェビナーはちゃんと再生できるか、タイマーはちゃんと動いているか。さらに、実際に商品の購入テストもしておきましょう。
ClickFunnelsには、Stripeをテストモードで決済できる便利な機能がついています。これを使って商品を決済し、その上のアップセルページの挙動などもチェックしておきましょう。商品の購入が済んだら、きちんとそのコンテンツにアクセスできるかを確認します。バックグラウンドでZapierが、Teachableに情報を送っているはずです。Teachableからのメールを開き、商品の視聴権がしっかり設定されているかを確認しましょう。
メールシーケンスがすべて流れるかを確認するのも大事なテストです。これには、締切日までの期間が必要になります。締切まで6日間であれば、メールが毎日届くかのテストにまるまる6日間かかることになります。
万が一不具合があれば、ClickFunnelsやZapier、その他のツールの設定を見直してください。
まとめ:具体的なステップに沿ってファネルを作り上げる
今回は、エバーグリーン・ファネルを作る際の具体的な手順について解説しました。エバーグリーン・ファネルを実装するといっても、初めのうちはどこから手を付けるべきか迷うはずです。その場合は今回紹介した流れを踏んでください。最後に要点を7つにまとめました。エバーグリーン・ファネルの中でもオートウェビナーファネルを想定しています。
- 1週目にファネルの詳細を決定する。ファネルの詳細とは商品の切り口、商品名、商品の説明、具体的な商品などを指す。
- 2週目にウェビナースクリプトを書く。魅力的なストーリー、ノウハウ、ピッチなどを丁寧に作り込む。スクリプトを元にスライドを作成する。
- 3週目にファネルの各ページを作る。オプトインページ、カウントダウンページ、ウェビナーページ、決済ページなどのページが必要となる。
- 4週目にEメールシーケンスを作る。メールは締切最終日に2通送るので、例えば締め切りまで3日間であれば4通、6日間であれば7通が必要となる。ウェビナースクリプトからフレーズを再利用することも可能である。
- 5週目にウェビナーを撮影する。見込客とエンゲージメントを作るため、ウェビナーの冒頭と最後に顔出し部分を挿入する。撮影が終わったらカット編集とともに顔出し部分とスライド部分を結合する。
- 6週目はトラフィックの準備をする。広告、Eメールリスト、オーガニック集客などを活用してファネルに流す見込客を確保する。
- 7週目にファネルをテストする。オプトインから始まり見込客が実際に体験する一連の流れを省略せず確認する。自動化ツールがきちんと動いていることも確認する。
今回は以上です。 また次のレクチャーでお会いしましょう。