今回は、エバーグリーン・ローンチの中でもプロダクトローンチファネルについての話題をお届けします。プロダクトローンチファネルにおいて、プリローンチコンテンツは見込客を温める重要な役割を担っています。このレクチャーでは、そんなプリローンチコンテンツを無理なく撮影するための方法をお伝えします。これを見れば、いきなり一眼レフを回してプリローンチコンテンツを撮影しなきゃいけない、という呪縛から開放されることをお約束します。
プロダクトローンチファネルでは、プリローンチコンテンツを含めて4本のビデオシリーズを撮影します。4本のビデオシリーズと聞いて、すごく重たい動画をイメージしてませんか?Airbnbで綺麗なお家を借りて、首元にピンマイクをつけて、一眼レフの前に立つ。そう考えるだけで、気が遠くなるような思いがするでしょう。実は、始めからそんなに気合を入れる必要はありません。プリローンチコンテンツは、もっと気軽に撮影できるんです。今回は、その撮影パターンを解説していきます。
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最初から一眼レフを回す必要はない
僕の過去のプロダクトローンチファネルを見てくれたお客さんは、みな口を揃えてこう言います。「石崎さんみたいに、色々な場所でシネマティックなビデオを撮影したい」と。確かに自慢ではありませんが、僕もかなりの気合を入れて、プロダクトローンチファネルのためのビデオを撮影してきました。
特にOnline School Building 2.0という商品のために撮ったビデオには、すごく力を入れました。台湾、香港、ベトナム、タイ、オランダ、上海、韓国、マレーシア。これらの国を家族と一緒に数ヶ月に渡って周り、行く先々でフッテージを撮影してきました。確かにビデオのクオリティは、全く妥協のないものになりました。
僕がやったのは、一眼レフカメラを使った顔出し撮影です。でも、この撮影方法を初心者の方にオススメ出来るか?そう聞かれれば、残念ながら答えはNOです。やっぱり一眼レフでの顔出し撮影をするには、映像作りに関するそれなりの経験が必要です。僕も最初から上手だったわけではありません。
じゃあ、一眼レフが使えないとプリローンチコンテンツを撮影できないの?というと、そうではありません。初心者でも取り入れやすいアイデアがいくつかあるので、易しい順に紹介していきましょう。
パターン#1:スライドを使って画面収録する
まず、1つ目はプレゼンテーションスライドを使って、パソコンに向かって撮影する方法です。Keynote、パワーポイント、Googleスライドなどスライド資料を作れるツールは色々あります。
スライド資料を作って、それを読み上げる形で画面収録しましょう。こういうパソコン上の画面を収録する方法を、スクリーンキャストとも呼びます。ScreenFlowやCamtasiaのようなツールを使えば、簡単にこのスクリーンキャスト形式で撮影することが出来ます。ツールのオプションとして、あなたの話している顔をインカメラで入れることも出来ます。嫌なら、最初から顔を入れる必要はありません。
あなたの作ったプリローンチコンテンツのスクリプトを、スライドに流し込んでください。まるでウェビナー用のスライドのように思えるかもしれませんが、4つのビデオとして分かれていれば、問題なくプロダクトローンチファネルにも使用が可能です。
スクリーンキャストを撮影する場合、高価なカメラは必要ありません。でもその代わりに、少しだけマイクに投資することをオススメします。実は映像のクオリティを決める要素として、音が大きな割合をしめています。僕もお客さんに対してずっと「マイクだけはちゃんとしたものを使ってね」と言って来ました。
とは言えいきなり高いものは必要ありません。オススメは、Blue社の出しているYetiやSnowballといった比較的安く買えるマイクです。Blue社の出しているマイクは、どれもすごく音質が良く、Snowballなどは1万円以内で買うことが出来ます。1つ持っておけば、プリローンチコンテンツだけでなく、オンラインコースなどを作る時にも使えますから、損することはまずありません。
パターン#2:iPhoneで撮影する
次に紹介するパターンは、iPhoneなどのスマホを使うものです。ここ数年で、スマホのカメラは一気に良くなりましたよね。もはや、映画ですらスマホで撮影される時代です。スライド形式のスクリーンキャストに慣れても、いきなり一眼レフに行く必要はありません。まずはiPhoneで顔出し動画に挑戦しましょう。
iPhoneでも十分に良いクオリティの動画を撮ることが出来ます。毎回新しいiPhoneが出るとアップルのYouTubeチャンネルに「Shot on iPhone」というタイトルの動画が出てきます。これは「iPhoneだけで撮影した動画ですよ」という意味ですね。見てもらえば分かりますが、もうすっごく綺麗なんです。最新のiPhoneじゃなくたってかなり綺麗な動画が撮れます。
あとiPhoneを固定するには、三脚があると便利です。ゴリラポッドやManfrottoの三脚がオススメです。詳しくは、石崎式!撮影機器一覧にまとめているので、それを参考に選んでください。三脚でiPhoneを固定したら、あなたは好きな場所で撮影してください。可能なら自然光が綺麗に入る屋内だと、音声が拾いやすいでしょう。
それから余力があれば、マイクも買いましょう。iPhoneで撮影する場合は、スクリーンキャストのところで紹介したBlueのマイクよりも、RodeとかTascamがあると取り回しがしやすくて便利です。
パターン#3:一眼レフに挑戦する
iPhoneでの撮影が上手になって、もう一段上の動画撮影に挑戦しますか?そうしたら、いよいよ一眼レフを触りましょう。ここまで来たら、カメラに関する興味や知識もかなり高まっているはずです。撮影スキルや、話し方も上手になっているでしょう。視聴者にWowと言ってもらえるようなクオリティのものを作りましょう。
まずカメラですが、この段階では既にあなたも興味を持っているはずですから、自分で色々調べられるはずです。一応僕の使っている機材を、石崎式!撮影機器一覧に載せておきますから、参考にしてください。
撮影機器はアップグレードされますが、あなたのやることはスクリーンキャストの時から変わりません。テンション高く、抑揚をつけてスクリプトを読み上げていく。
あ、そうそうスクリプトを読むための機材も紹介しておきます。テレプロンプターです。僕はGlide Gear TMP 100というプロンプターを使って、iPadで文字を表示させています。プロンプターに文字が表示されて、その裏からカメラで撮影できる仕組みになってます。だから、文字を読む場所とカメラの目線が一致するんです。
まとめ:スクリーンキャストだけでもビデオシリーズは撮影できる
今回は、プロダクトローンチファネルでプリローンチコンテンツを撮影する方法を3つ紹介しました。あなたの動画撮影スキルによって、3つのパターンのどれを選ぶか決めてください。最後に要点を4つにまとめました。
- プロダクトローンチファネルのプリローンチコンテンツの動画を撮影する際には、最初から高価な機材を用意する必要はない。
- 一眼レフを使った顔出し撮影の代わりに、スライドを使った画面収録、iPhoneを使った顔出し撮影などの安価な方法が存在する。どちらの場合も音質に少しだけこだわることで、動画のクオリティを格段に向上させることが可能である。
- iPhoneでの撮影が上達してきてもう少し上の段階に進みたくなったら、一眼レフによる顔出し撮影に移行しても良い。スクリプトを読みながら撮影するテレプロンプターも推奨する。
- 石崎式!撮影機器一覧にオススメの機材をまとめてあるので機材選びの参考にする。
さて、今日はここまで。また次回のレクチャーでお会いしましょう。
石崎式!撮影機器一覧
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