今回は、エバーグリーン・ローンチにおけるオートウェビナーファネルについて取り上げます。オートウェビナーファネルで使う、ウェビナー動画を撮影する際のコツについてお伝えします。ウェビナー撮影に不安があるあなたも、このレクチャーを見れば、ウェビナー撮影時にやっていいこと、やってはいけないことを完璧に理解できるようになります。
ウェビナーの顔出し部分では、あなたは見込客とのパーソナルな関係を作ります。まるであなたが、1対1で話しかけているかのように感じてもらうことが可能です。今回は、そんなウェビナーの顔出し部分で、やるべきこと、やってはいけないことを4つ紹介していきます。ウェビナーの撮影に不安がある場合は、今回のレクチャーを見てしっかりと準備することをオススメします。
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撮影のコツ#1:ウェビナーのタイトルを決める
コツの1つ目は、ウェビナーにタイトルをつけることです。このウェビナーに名前を与えるというのは、意外と忘れがちな部分です。多くの人がウェビナースクリプトを用意し、それを元にウェビナースライドを作り、撮影しようとします。ですが、このウェビナータイトルをつけ忘れることがすごく多いんです。
だからあなたには、ウェビナーの撮影前に適切なタイトルをつけて頂きたいと思います。ここでつけた名前は、ファネルへの集客、オプトインページ、ウェビナーの冒頭で使うことになります。ウェビナーのことを呼ぶ際の呼び名になるので、内容が分かるタイトルを作ってください。
タイトルとしては、以下の言葉を使ったものが一般的です。
- マスタークラス
- トレーニング
- ワークショップ
これらの用語を使い、あなたのウェビナーのテーマと組み合わせてタイトルを作ります。例えば「エバーグリーン・ローンチ・マスタークラス」や「メンバーシップビジネス・ワークショップ」というようなタイトルの付け方になります。
もちろん、これら3つのワードを使わなくても大丈夫です。 なるべくすっきりした、かつウェビナーのテーマがわかるようなタイトルを付けてみてください。
撮影のコツ#2:言わないことを決める
次に考えるべき事は、ウェビナーの顔出し部分で言わないことを決めると言うことです。あなたが今から作ろうとしているのは、オートウェビナーファネル用のウェビナーです。つまり、エバーグリーン・ローンチにて通年回り続けるものです。
エバーグリーン・ローンチですから、ライブローンチのように特定の日時に左右されてしまうようなことは言えません。そういったことをうっかり喋ってしまわないように、あらかじめ言わないことを決めておくというのが、とても重要なプロセスになります。
実際のウェビナーでは、顔出し部分が2回出てきます。1つは冒頭の部分、ここでは見込客とのエンゲージメントを作る導入部分です。もう1つは、ウェビナー終盤のQ&Aの部分です。特に冒頭部分では、見込客とのエンゲージメントを作るため、ある程度フリートークを入れることになります。
その際に、ある程度の話の流れを決めておきます。ですが、あまりガチガチにスクリプトを作り込んで、それを読むだけではなかなか見込客の心を掴むことは出来ません。だから、フリートークが重要になるのです。
フリートーク部分で、エバーグリーン・ローンチにそぐわない内容を言ってしまわないように、以下のことに注意してください。
- 時間帯別の挨拶を避ける
- 季節感を出さない
- ライブウェビナーだと言わない
- 締切に具体的日時を言わない
1つずつ見ていきましょう。
時間帯別の挨拶を避ける
まず始めは、時間帯別の挨拶に注意しましょう。特に「おはようございます」や「こんばんは」といった時間に関する挨拶は、無意識に出てしまいます。
僕らはウェビナー撮影を午前中にやるように推奨していますから、どうしても「おはようございます」という言葉が浮かんでしまいます。挨拶は、時間帯を限定しない「どうもこんにちは、石崎力也です」といったものにしてください。
季節感を出さない
次に季節感です。ウェビナーを撮影する季節は、四季の中のどれかに当たってしまうというのは当然のことです。それは避けようがありません。ただし、出来るだけ季節感を出さないようにする工夫は可能です。
例えば、クリスマスシーズンにツリーを部屋の隅に置いて撮影したり、明らかに扇風機が後ろに置いてあったり、というのは良くありません。お客さんがウェビナーを見る季節と真逆のものが置いてあると、ウェビナーへの没入感がどうしても下がってしまいます。
だから、季節感を出さないというのはすごく重要です。他にも木々の枝、服装などでも季節感が出てしまうので、極端な季節感が出ないように撮影環境を工夫することが重要です。
ライブウェビナーだと言わない
これは当たり前のことかもしれませんが、ウェビナーの中で「これはライブウェビナーです」というのは辞めましょう。お客さんも目が肥えているので、録画かどうかはなんとなく分かってしまいます。そこで嘘を言ってしまうと、あなたへの信頼感が落ちてしまいます。結果的に、ウェビナー全体の説得力も下がってしまうのです。
どうしても、似たようなことが言いたい場合は「これは、オンデマンド・ウェビナーです」という言い方をすると良いでしょう。オンデマンドとは、見込客の要求に応じて開催されるという意味なので、エバーグリーン・ローンチを別の角度から言い表した言葉になります。
締切に具体的日時を言わない
これは「締切は12月31日です」や「このウェビナーは金曜日まで視聴可能です」といった、具体的な日時や曜日にする話のことです。これはライブローンチに慣れた方がやりがちなミスです。
例えば、締切までの期間が5日間のエバーグリーン・ファネルがあるとします。そして、あなたがウェビナーを撮影する日が、月曜だとします。撮影しているあなたから見れば、ファネルが月曜からスタートして、締切が金曜という計算になります。
エバーグリーン・ローンチでは締切が動的に変化します。お客さんの入ったタイミングにより、締切日が変わります。なので、具体的な日時や曜日に関する話は避けてください。もちろん「今日は日曜なので、妻が子供たちを公園に連れ出してます」という話もダメですからね。雑談でも気を抜かずに、注意してください。
撮影のコツ#3:自己紹介を入れる
ウェビナーの冒頭部分で、簡単な自己紹介を入れましょう。ウェビナーの冒頭部分は、見込客とのエンゲージメントを作り、見込客から信頼を得る重要なパートです。「あなた誰?」と思っている見込客もいるはずです。
いきなり本題に入る前に、あなたの経歴な専門分野について話をしてください。あなたの実績も簡単に紹介してください。また子供や家族の話、パーソナルなあなた自身の話題にも言及しておくと、共感を得られやすいです。
あなたの過去のストーリーなど、長い説明が必要なものは、冒頭の顔出しの後のスライド部分にとっておいてください。そこでゆっくり話しましょう。ともかく、冒頭では顔出しで自分自身の紹介を入れることで、見込客から「この人大丈夫そうだな」と思ってもらえるようにしてください。
撮影のコツ#4:優れたQ&Aを用意する
最後のコツは、ウェビナー終盤の顔出しでのQ&Aの話です。僕がオススメするウェビナーの基本構成は、冒頭の顔出し、スライド、終盤の顔出しQ&Aの3部構成です。
スライド部分はウェビナーの本編であり、色々な話をしながら最終的にはピッチを行います。 一通りピッチまでが終わったら、最後に顔出しでQ&Aをやりましょう。 これは商品の購入に迷っている見込客に対し、迷いを取り除く部分です。いわゆる反論処理です。
見込客が迷ったり、躊躇する部分をあらかじめ想定しておき、Q&Aの中に盛り込んでおきます。とはいえ、すべてのケースを想定することは出来ません。多くの人に共通する疑問が存在しますから、それを使って最大公約数を取りにいくイメージでQ&Aを作ってください。
見込客に共通する疑問の例を、以下に紹介しておきます。
- 既に経験があった方が良いですか?
- 成果が出るまでどのくらい時間がかかりますか?
- 返金保証はありますか?
- 購入後すぐに受講開始できますか?
- 〇〇も教えてもらえますか?
このQ&Aには、2つの役割があります。お客さんに対して反論処理をして、購入につなげてもらう役割が1つです。
そして、もう1つの役割は、来てほしくないお客さんをフィルターすることです。例えば、返金保証がない商品で、返金保証を求めてくるようなお客さんはそもそも購入すべきではありません。これはとても重要ですが、やっている人の少ないテクニックです。そういったお客さんをあらかじめ、Q&Aでふるい落としておきましょう。
まとめ:撮影準備で顔出し部分を効果的にする
今回は、オートウェビナーの顔出し部分を撮影する際のコツを4つ紹介しました。これらすべてのコツを取り入れれば、あなたのウェビナーは市場に耐えうるものになっていきます。あとは自信を持ってウェビナー撮影に臨んでください。最後に要点を4つにまとめました。
- 多くの場合ウェビナーにタイトルを付け忘れてしまう。タイトルを付けることで見込客にその存在を認識してもらいやすくなる。一般的にはマスタークラス、トレーニング、ワークショップなどの言葉を使って命名する方法がある。
- ウェビナーは通年で回していくことなので、見込客がいつ視聴するか分からない。そのためウェビナーの中では季節感や時間帯などについての話題を話したり、季節感のある背景を使うことは避ける。
- ウェビナー顔出し部分はエンゲージメントを作ることが目的である。見込客の信頼を得るためには顔出しの中で、あなたについてパーソナルな話題を豊富に盛り込んだ自己紹介を行う。
- ウェビナー終盤の顔出し部分で行うQ&Aでは、見込客の疑問を解消できる優れた質問と回答を用意する。あらかじめ見込客が迷ったり躊躇する部分を十分に検討しておく。
今回は以上です。また次のレクチャーでお会いしましょう。