今回は、エバーグリーン・ローンチに見込み客を集めるためにYouTubeを活用する方法をお伝えします。YouTubeを集客に使うためには、いくつかコツがあります。僕が実践の中で洗練させてきたコツをあなたにお伝えします。このレクチャーを見れば、YouTubeで集客コンテンツを作る際に大失敗することを防止できます。
ブログ記事が定期的に出る仕組みが整ったら、いよいよビデオに行きましょう。動画は作るのがすごく大変です。テキストのコンテンツは、ものすごく多くのプレイヤーがいます。あなたの競合もいかにテキストコンテンツを量産するか、そればかり知恵を絞っているでしょう。ですが、あなたはもっと渋滞の少ない場所で、楽に戦ってください。このレクチャーでは、僕がYouTubeに毎週ビデオを投稿する中で発見したコツをこっそりシェアします。
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ビデオコンテンツは参入障壁が高いので有利
ビデオコンテンツを作ると決まったら、まずは機材選びから始まります。どのくらいの予算で、どの程度のクオリティのものを作るのか、ということも決めなければなりません。それから実際に機材のセッティング、撮影の細かなプロセスなども、やってみると意外と時間のかかる作業です。さらに動画編集という重いプロセスが入るので、必然的に供給者の数が減ります。
ただし、日本ではまだハイクオリティなビデオを作れるプレイヤーが圧倒的に少ないので、頑張ってこの参入障壁の向こうに行くことを決断してください。そうすれば、見込客をあっと言わせる集客コンテンツを作ることが可能になります。では実際に、YouTubeに定期的にハイクオリティな動画を出し続けるためのコツを5つほど見ていきましょう。
YouTubeのコツ#1:コース単位で動画を作る
まず1つ目のコツは、可能ならコース単位でビデオを作って欲しいということです。ほとんどの人たちは、自分のチャンネルのテーマに沿った動画を、ランダムに出しています。YouTube自体が単発の動画を視聴するプラットフォームになっているため、ビデオを配信している側にも何かを体系的に話すという視点はありません。
でもあえて僕らはコース単位でビデオを作ります。コース単位とは、モジュール1、モジュール2と章立てを作り、その中にレクチャー1、レクチャー2と入れ子構造にしていくことです。なぜ僕らがコース単位でビデオを作るかといえば、それはコンテンツを効率的に再利用するためです。
僕らはこれを、ワンソース・マルチユースと呼んでいます。YouTubeに配信したものを、今度はUdemyなどのオンラインコースのマーケットプレイスに出す。次は形を変えて、KindleやAudibleとして再利用します。もしこの時に、僕らの出すコンテンツが単発動画だけだったらどうでしょう?
それらを寄せ集めてUdemyにコースとして登録したところで、体系的に何かをカバーするコンテンツにはなりません。ましてや、それをKindleやAudibleにするのも難しいでしょう。単発動画は1章、2章という形になっていないため、すごく再利用に向いてない形式なのです。だから僕らは、このコース形式を実現するために、YouTube動画の元となるブログ記事の段階から、コース形式でコンテンツを作っています。
YouTubeのコツ#2:すぐに撮影できる環境を整える
2つ目のコツは、かなり現実的なTipsといえます。それは、撮影開始までの手間を極力少なくすることです。つまり、撮影しようと思ったときにすぐに撮影が開始できる環境を作っておくのです。
僕の環境を少しだけお話しましょう。まず、僕は自分の部屋に撮影機材を常設しています。カメラ、三脚、マイク、スクリプトを読むためのプロンプター。これらすべてを常に撮影できるセッティングにしたままです。カメラはバッテリーではなく、ACアダプターにつなぎっぱなし。だから「いざ撮影する時に限ってバッテリー切れ」なんてこともありません。
スタンディングデスクの上には、iMacを置いていてそこにカメラやオーディオインターフェースがつながっています。だから、撮影しようと思ったら部屋に入ってきて、スタンディングデスクの前に立つだけ。「よっこらしょ」とイスに座る必要もありません。
すぐに撮影に入れる環境を作っておくと、撮影頻度が上がります。毎回の準備にかかる時間や、手間などが無いため、空き時間にパッと1本だけ撮影するということが可能になります。僕は、日常の中にたくさんのアクティビティを詰め込んでいます。
1日4回の子供の送迎、1日2回のジム、ギターレッスン、サーフィン、オランダ語の学習、そして妻がテニスに行ってる間は赤ちゃんを抱いてのお留守番です。
これらの隙間時間を狙って撮影をしています。「あっ、次の予定まで15分あるけど、どうしよう」と思ったときに、わざわざ機材のセッティングをし直していたら、いつになっても撮影に漕ぎ着きません。そもそも、準備が必要だと、撮影自体の作業が億劫になるはずなんです。準備しなきゃと思うだけで、撮影から遠ざかります。
これがすごく重要なのですが、お客さんに繰り返し話しても、なかなか理解してもらえません。だけど、これを見ているあなたには、ぜひ実践して欲しい隠れたノウハウです。ちなみに僕の推奨している撮影機材については、石崎式!撮影機器一覧というシートにまとめているので、ぜひ参考にしてください。
YouTubeのコツ#3:10分〜15分くらいの尺に保つ
動画の尺を適切に保つ、というのも大事なコツです。前に1本50分くらいの動画を作ったことがあるのですが、まるで1本のウェビナーを撮影するくらい大変な作業でした。動画が長くなるということは、まず元になるスクリプトが長いので執筆に時間が掛かります。そして、動画の撮影時間も伸びます。さらに動画編集スタッフに渡した後の編集作業にも、もちろんそれなりの時間が必要になります。
長い動画を作って、視聴者が喜んでくれれば良いのですが、残念ながらそうは行きません。YouTubeにいるユーザーは、10分〜15分くらいのコンテンツを見慣れています。沢山の動画があるので、あんまり長い時間を1つの動画に費やせないのです。動画は長くなればなるほど、視聴者は離脱していきます。1つの動画を見続けることが難しいからです。
逆に10分〜15分程度の動画であれば、最後まで見ようと思えば可能なボリュームです。最後まで見てしまおうというモチベーションも保ちやすいので、視聴者の離脱防止になります。もしボリュームが大きくなりそうな場合は、スクリプトとなるブログ記事の段階で、複数のコンテンツに分割してしまいましょう。同じ尺のコンテンツを作るとしても、それを1つにするよりも、分割した方が消費しやすいということを覚えておいてください。
YouTubeのコツ#4:動画に動きをつけて飽きを防止する
4つ目のコツは、3つ目と同じ目的です。4つ目は、動画に出来るだけ動く要素を取り入れて、視聴者の離脱を防ぐということです。色々な視覚的要素を与えることで、視聴者が飽きるのを防止します。
動画の中で、画像を見せたり、Bロールとして短いビデオクリップを挿入します。
またモーショングラフィックスという機能を使って、動きのあるテロップやタイトルを出しています。こういうモーショングラフィックスのテンプレートは、Envato Elementなどの素材サイトで手に入ります。一度ダウンロードして設定してしまえば、毎回入れる文字が違っても同じようなモーションを入れることが出来ます。
こういった動きのある要素を、動画の中で一定間隔になるように出しています。動画の中で、視聴者が飽きそうになった頃に動きのある要素が入ると、離脱を防止する効果があるからです。
編集ソフトのPremiere Proの画面でタイムラインを見ると、一定の間隔で何かしらの視覚的要素が入っていることが分かります。
YouTubeのコツ#5:定期的に続けられる仕組みを整える
最後に一番大事なコツをお伝えします。それは、定期的に動画を作ることができる仕組みを作ることです。集客コンテンツはずっと必要になるものです。ほとんどプレイヤーがモチベーション、勢い、思いつきなどの不安定な要素に頼ってコンテンツを作っています。あなたには、もっと着実なコンテンツメイキングをして欲しいと思うんです。そのためには、いくつかやるべきことがあります。
まず、年間のコンテンツカレンダーを作成しましょう。レクチャー番号、レクチャー名、進捗状況、公開日などの情報を一覧できるようにスプレッドシートにまとめます。これがすべてのベースになります。もし年間のカレンダーが難しければ2ヶ月分、3ヶ月分でも結構です。
次に撮影スケジュールを組みましょう。僕は毎週月曜の午前中とあらかじめ撮影のタイミングを決めてしまっています。何月何日はどのレクチャーを撮影する、という風に決めても良いのですが、長期的な目線で見ると予定を立てることも1つのタスクになります。僕の場合は、撮影スケジュールを細かく決めること自体が継続が難しくなると思ったので、毎週の時間帯を先にブロックしてしまいました。
動画撮影が終わったら、次は編集作業です。動画編集者へは、Google Drive経由で撮影フッテージが同期されます。また別撮りした高音質版の音声ファイルも同時に同期されます。
動画編集者はそれらを編集し、クオリティチェックを担当するスタッフに提出します。クオリティチェックのOKが出ると、サムネイルの作成や動画の予約投稿が設定されます。
僕は動画を撮影するだけ。撮影が終了すると、僕はそのまま帽子を被って外へ出て海へと向かいます。僕がデン・ハーグの海でサーフィンしている間に、自動的にGoogle Driveに撮影済みのフッテージがアップロードされます。あとは、動画編集者、クオリティチェック担当者、サムネイル作成スタッフ、予約投稿スタッフの手を通って、YouTube上にアップロードされます。
もちろん、最初はビデオを撮影するだけでも大変でしょう。僕もこんなにスムーズな仕組みを持っていませんでした。慣れない機材を使いながら、スクリプトを噛んでは言い直し、ちゃんと読めたかと思えば救急車や外部の音が入って台無し。でも負けずに続けてください。これらは僕はもちろん、僕のコンサル生の方が全員経験してきたことです。上手にビデオを作れるようになるための、必要不可欠な通過儀礼だと思ってください。
長く続けるためには、出来るだけあなたの手間が掛からない仕組みを作ってください。この仕組みはもちろん、自動化ツールだけでは作れません。動画編集を含む各種スタッフの教育、スタッフ間の連携体制、これらを作り上げるソフトスキルが必要になります。こういった、人の絡んだ仕組みは一気に作り上げることは出来ません。1歩1歩少しずつです。まずは動画編集だけ。サムネイル作成だけ。という形で1つ1つ形にしていってください。
まとめ:見込客に視聴される動画を継続的に作る
今回は、あなたのエバーグリーン・ローンチへ集客する方法として、YouTubeを活用するコツを紹介しました。可能であれば、YouTubeに出す動画は単発動画ではなく、コース形式を取るようにしてください。最後に要点を6つにまとめました。
- 集客としてビデオコンテンツは有効である。ビデオコンテンツを作るのは参入障壁が高いため、質の高いビデオが作れるのであれば市場の中で目立つことができる。ビデオコンテンツは定期的にYouTubeに投稿する。
- YouTube動画をコース単位で作ることを推奨する。コース単位で動画を作ることでUdemyやKindle、Audibleなどの他のメディアへの再利用が可能になる。
- いつでもすぐにYouTube撮影ができるように、撮影機材は片付けずに撮影場所に常設しておくことを推奨する。撮影に掛かる準備や手間を省くことで効率的な撮影が可能になる。
- 動画の尺は視聴者が見やすい10分〜15分ほどに保つ。長い動画は制作に時間が掛かる割に視聴者が最後まで見ない。
- 視聴者の飽きを防止するために、動画には一定間隔ごとにBロールの挿入やモーショングラフィックスなどで視覚的な変化をつけると良い。
- 確実な動画制作が行えるように定期的に続けられる仕組みを整える。年間のコンテンツカレンダーなどであらかじめ動画制作予定を決定する。撮影スケジュールを決定する。動画編集のワークフローの実際の作業に即して効率化する。
今回は以上です。また次回のレクチャーでお会いしましょう。
石崎式!撮影機器一覧
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