今日はWordPressの始め方についてレクチャーします。このレクチャーでは、WordPressを選ぶべき3つの理由と、ドメインの選び方、最初にインストールすべきプラグイン5つ、WordPressの初期費用、WordPress.comとWordPress.orgは全く別物という話をします。
特にパーソナル・プラットフォームにおける、あなた自身のホーム・ベースを確立することに重点を置いて説明します。あなたのネットビジネスに必要なホームベースは2つから構成されています。それはウェブサイトとメーリングリストです。必要なものはこの2つだけ。まずは僕のホームベースについて説明させてください。
ちなみに僕にはホーム・ベースとなる拠点のおうちがありません。デュアルライフみたいな格好いいものではありません。賃貸すらしていないのです。Airbnbを1ヶ月単位で借りて、長期割引を適用してもらいながら、その時々でやりたいことが最も簡単にできるベストな場所を転々としています。もうこんな生活を2012年からずっと続けています。その間に子供が二人も生まれました。いずれ彼らが学校に行くとなると、どこかに落ち着く必要がありそうです。
ホーム・ベースとは何か?野球のホーム・ベースではありません。英単語で検索したときに、第一義として出てくる意味のホーム・ベースです。そのホーム・ベースとしてWordPressを利用します。
:the place in which someone or something lives or operates
例:The company’s home base is in New York.
例:(informal) She returned to her home base after a long month of traveling.
僕たちが普段住んでいる場所のことです。本拠地という訳語を当てたらわかりやすいかもしれません。松井秀喜の戸籍はおそらく石川県の根上町にあると思うんですけど、彼がジャイアンツで活躍していたとき彼の本拠地は東京でしたし、ヤンキースで活躍していたとき彼の本拠地はロサンゼルスでした。毎日戻ってくる場所、というイメージ。出身地と本拠地は違いますね。活動する場所が本拠地です。
今回お届けするノウハウはこちら
- パーソナル・プラットフォーム の中心はウェブサイトとメーリングリスト
- サイード・バルヒはWordPressの世界で最も有名な人物
- 「石崎さんはもっと優秀な人を雇ったほうがいい」と言われた
- 人間同士には大きな職業的能力の差が存在する
- 今すぐ年収10倍は無理だけど、今すぐ10倍優秀な人は雇える
- WordPressを選ぶ3つの理由
- ドメイン名をどうするか?自分の名前を入れるかどうか
- Webサイトとメーリングリストだけがホームベース
- なぜ人々は note.mu やアメブロに逃げるのか?答え:手軽だから
- WordPressのテーマは時間をかけずにサクッと決める
- WordPressの初心者はここからスタートしてください
- WordPressの初心者がインストールすべきおすすめのプラグイン5つ
- WordPressの初心者がコケそうなポイント2つ
- WordPressの初期費用は20万円以下に抑えよう
- クラウドワーカー 又は 外注選びで失敗しないコツ
- WordPressで絶対にやってはいけない2つのミス
- WordPressを更新するのにエディターは必要か?
パーソナル・プラットフォーム の中心はウェブサイトとメーリングリスト
自転車のハブを想像してください。車輪の中心部です。そこから360度スポークが伸びて、車輪を構成します。スポークを中心に辿れば、全てハブにつながります。
ホーム・ベースもそれと同じ。友達と遊んで帰ってくるのは、自分の家。実家に帰省して、しばらくして自分の家に戻ってくる。自分の家からオフィスに行き、オフィスから自分の家に帰ってくる。野球だって、バッターボックスに立って、一塁、二塁、三塁と周り、やっぱりホームベースに戻ってきます。ホーム・ベースは、必ず戻ってくる場所のこと。僕もお家に戻ります。
さて、僕たちのビジネスにおけるホーム・ベースとはなんでしょうか?パーソナル・プラットフォームを構築するプロセスで、中心に据えるべきものとはなんでしょうか?先に答えを言うと、パーソナル・プラットフォームのハブは2つあります。
- WordPressで構築されたWebサイトと、
- MailChimpで管理されたメーリングリスト
の2つです。WordPressやMailChimpなどのプラットフォームは適宜あなたの使っているものに置き換えてください。僕たちはこの2つのプラットフォームをお勧めします。あなたのホーム・ベース、あるいはハブは常にWebサイトとメーリングリストの2つです。
Chris Brogan(クリス・ブローガン)がビジネスにおいて、はじめて「ホーム・ベース」という言葉を使った人物です。これは、アイディアは、自分が所有または管理をするデジタル上の本拠地であるという考え方です。この考え方が、現在においても重要であると言える理由、そして、現在プラットフォームを立ち上げている人にとって、ホーム・ベースにはどんな意味があるのか。これらの点について、説明します。
今回はOptinMonster、WPBeginner、MonsterInsightsなどのブランドで有名な、まさに「デジタル帝国」とも言うべきプラットフォームを運営している優秀な起業家・Syed Balkhi(サイード・バルヒ)を紹介します。彼は、わずか7歳のときに初めてビジネスをスタートさせました。僕がサイードを知ったのは、おそらく彼が17歳くらいの頃だったと記憶しています。
彼は、まさに連続起業家。そして、WordPressにおいても、もっとも信頼されているリーダーだと言えるでしょう。今回は、サイードのアイディアをもとにして、ホーム・ベースを確立することの意義や、WordPress上でホーム・ベースを構築するべき理由などについて説明をします。
さあ、それでは早速始めましょうか。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)のことをよく知らない人もいると思うので、まずは彼のパキスタン時代のことから話します。
サイード・バルヒはWordPressの世界で最も有名な人物
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は7歳の頃にビジネスを始めました。もう少し詳しく話すと、このビジネスはグリーティング・カードの販売でした。その頃のSyed Balkhi(サイード・バルヒ)はパキスタンに住んでいました。そこから少し話を進めると、12歳の時に家族みんなでアメリカに移住することになり、その時にまた新たなビジネスを始めたのです。どんなビジネスかと言うと、ドメイン管理者になって、ドメイン名を売るというものでした。これをきっかけに、彼はテクノロジーの世界に足を踏み入れたのです。
その頃のSyed Balkhi(サイード・バルヒ)はまだ子どもだったので、どうしても学校のパソコンでゲームがしたかった。でも、学校のパソコンはネットワークセキュリティが厳しかったので、ゲームサイトにアクセスできませんでした。それで、セキュリティを通り抜けてゲームをするためのプロキシを作りました。これが、SEO業界のほかのWebサイトにつながっていったのです。
それから数年後の2009年。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は世界最大のWordPressリソースサイト・WPBeginnerをローンチしました。サイトの立ち上げは、大体彼がやりました。そうすると、「メーリングリストってどうやって作るの?」といった感じの質問がよく送られてくるようになったのです。そこで、OptinMonsterというサイトを立ち上げました。OptinMonsterは、提供しているツールも素晴らしいですが、オウンドメディアで展開しているブログ記事が本当に優れています。日本でも、彼のサイトをほぼまるまる翻訳してブログを更新している人を見かけたことがあります。真似したくなるほど素晴らしいコンテンツなのです。
さて、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)の開発したOptinMonster。これは、conversion optimization platform(コンバージョン最適化プラットフォーム)と呼ばれるもので、自分だけのメーリングリストなどを簡単に作成できるプラグインです。OptinMonsterは、数十億回のインプレッションを記録しています。これってすごくないですか?あなたが何か物を作り、それが数十億回も誰かにみられることを想像してください。それはつまりどういう現象かというと、僕がデジタルマーケターの友達に「OptinMonsterがね…」と切り出すと「ああ、あれいいよね」という感じで切り返されるくらいの認知度です。
僕の中では、オプトインに関するプラグラインだったら、SUMOかOptinMonsterの二択だと思います。たぶん世界中の若いデジタルマーケターも意見を一致させるはずです。少なくともユーザー数はこの2つがぶち抜いています。
また、MonsterInsightsもSyed Balkhi(サイード・バルヒ)が立ち上げたものです。これは、簡単にGoogle Analyticsと統合できるプラグインで、これだけで190万以上のWebサイトが管理されています。本当にすごい数です。データの共有を許可するかどうかはプラグインを導入したユーザーの任意ですが、少なくない人たちがデータの共有を許可しています。仮に半分の95万のサイトがアナリティクスのデータ共有を許可しているとしましょう。もしあなたが950,000ものウェブサイトのデータを集めたら何をしたいですか。僕なら優れたブログ記事を書きたいです。950,000のウェブサイトで共有されたデータをベースにして最新のSEO情報を書いてもいいしコンバージョンの高いキーワードをシェアするものいいでしょう。実際にこれはオプトインモンスターのメディアがやっていることです。なぜ彼の書いた記事がいつも英語圏で何百万というアクセスを集め、常にバズるのかその理由がお分かりでしょう。
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はWPForms、Envira Gallery(エンヴィラギャラリー)、SoliloquyWP(セリラクイ・ワードプレス)など、さまざまなサービスを提供し続けてきました。また、時間があった時にList25を制作したとも本人はpodcastの中で発言していました。このお手隙の間に作ったYouTubeのチャンネルは、全世界トップ1,500に入り、265万人以上の登録者と5億5,000万回以上の再生回数を稼いでいます。
このチャンネルみたことありますか?全部が、25に統一されているんです。25枚の信じられない写真。25の冷酷な拷問。25のクリーニングハックなどなど。1つ1つの動画は、それほど製作費もかかっていない様子。でも1つの動画につき1000万回も再生されているんだから、いかにSyed Balkhi(サイード・バルヒ)が世界中の目ん玉を彼のサービスやコンテンツに集めているか理解できるでしょう。
あなたはこう思うかもしれません。「なるほど…。彼はすごい。でもどうやって、そんなに色々なサービスを手掛けられるんですか?巨大なデジタル帝国を作り上げた秘訣を教えてもらいたいです」と。
これに対してSyed Balkhi(サイード・バルヒ)はシンプルにこう答えます。「第一に良いチームがいること。すべての商品にオペレーターがいます」と。
「石崎さんはもっと優秀な人を雇ったほうがいい」と言われた
ようはすべてのウェブサービスはすでにSyed Balkhi(サイード・バルヒ)の手から離れているのです。
なぜこのフレーズを僕が記憶しているか?シンプルです。僕は常にSyed Balkhi(サイード・バルヒ)のサービスとブログをベンチマークしており、彼の発言や彼の思想を逐一追っているからです。だから日本で彼のブログを翻訳していたりパクっていたりするサイトを見るとすぐにわかるんです。「ああ、なるほど、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)からネタをとっているのか」と。
彼は良いチームを作ることの重要性を何度も繰り返し解いています。僕は彼の言葉に啓発されて良いチームを作ろうとしました。ちょうどその頃ライフネット生命の岩瀬さんの講演を聞いていたんです。岩瀬さんは経営者の考えてるいる事は1つしかないと言っていました。それは良い人材を見つけること。ただそれだけです。
経営者の仕事となると資金繰りやマーケティング、ファイナンスからセールス、営業、PRまで様々なことを考えなきゃいけないと思うのですが、岩瀬さんは一番大事なのは人事だと言い切ります。「良い人材を見つける」は100人の優れた人を見つけることを意味しません。「良い人材を見つける」は1人の飛び抜けた超天才を採用することです。優秀な人を採用するだけで企業というものは変わると岩瀬さんは言います。
これは創業当初にうちのチームにジョインしてくれた優秀なプログラマーが言っていたことです。彼自身も優れたプログラマーで誰もが知る上場企業から引く手あまたの状態でした。
彼はそういった上場企業を断り、彼が尊敬しているプログラマーがいるインターン先にずっと通っていました。彼はこういいます。僕の行っているソフトウェアカンパニーは1人の超優秀なプログラマーによって支えられています、と。優秀なプログラマーが100人かかっても作れないようなコードをその1人の超優秀なプログラマはたった数分で作ってしまうそうです。
ここからは僕の話です。僕が越後湯沢の岩原スキー場の横にあるパノラミック岩原と呼ばれるリゾートマンションを借りてウィンタースポーツを毎日楽しんでいた時のことです。表参道で年商数十億円の美容院を経営している方がわざわざ僕に会うために新潟県まで来てくれました。彼の名前をAさんとしましょう。その業界ではかなり有名な人なので、本名を出すことができません。
Aさんは、ピットーレというピッツェリアでビザを食べながら「俺の開発したトリートメントをはける手伝いをしてくれないか」というのです。ちょうどアメリカにそのトリートメントを広めるプロジェクトが立ち上がっており商標やロゴの問題で日本の古いデザインが使えなくなったとの事でした。すでに似たようなデザインがアメリカで商標登録をされていたのです。だから在庫をはけなきゃいけない、と。
僕たちはナスパスキー場に隣接しているホテルオータニのラウンジに通い、ビジネスミーティングを繰り返し、最終的には合意しました。手付金をいくらかもらい、成果報酬として売り上げの10%をもらう契約をしました。いきなりラウンジで、キャッシュで手付金を払おうとするから、僕は手で制して「お客さんが見ているからその現金の束をバッグに戻してください」と言いました。ホテルの駐車場で、いきなり後ろからゴンとスキー板で殴られるの怖くないのでしょうか。本当のお金持ちは、一挙手一投足、僕のような凡人とは違います。
もともと年商数十億円を稼ぐ経営者に、僕ごときが何をアドバイスすると言うのでしょうか。百戦錬磨の達人は考え方が全く違います。これはチャンスだと思い越後湯沢のとんかつ屋さん人参亭で聞いてみました。Aさんがもし僕にアドバイスをするなら何かありますかと。Aさんはすぐに答えました。
石崎さんのところはチームが良くないと。
もっと優秀な人を周りにおいた方が良いですよ、と繰り返し教えてくれました。今はあくまでも石崎さんのマンパワーに頼っている状態だからと。実はこれを言われたのは初めてではありません。ビジネス書のベストセラー作家さんで、コンサルタントとして非常に有名な方からも同じことを言われたのです。横浜に住む方です。横浜駅から出て歩いて数分のところに、奇妙な地下街が広がっています。階段が途中から剥き出しの岩になるのです。そこに突如現れるエレベーター。洞窟の中にあるエレベーターを想像してください。
扉の前には丸太のような腕を持つ強靭な身体のドアマンが3人も立っていました。僕はその経営者の先輩に馬鹿な質問をしました。「ここってドレスコードありますか」と
彼は笑ってこう言いました。今日は僕たちしかいないから心配しないで、と。「あ、もちろんシェフもいるよ。シェフと執事が一人ずつね」と続けます。
執事なんて言葉、イギリス映画とカズオイシグロの小説でしか聞いたことがありません。僕が入ったこともないようなレストランです。彼はこれがトラットリアと言うのだよと教えてくれました。僕は大学生の頃から彼の本の熱心な読者でした。その方は、赤ワインで顔を少し赤くし、子羊のなんとかを頬張りながら僕にこう言いました。「石崎さんはプレーヤーでいてもいい。でもバックオフィスは外に出すべき。もっと優秀な人周りに置いたほうがいい」と。そこで僕がこう返します。「でも人事とかに時間を使うのは嫌なんです。採用とか面接をするのが面倒なんですよ」と言ったら「そういうのまるっとやってくれる人を探せばいいんだよ」とあっさりいうではありませんか。
僕はその時驚きました。人事は自分がしなきゃいけないと思っていたからです。なるほどだからこの横浜の先輩経営者は1人でビジネスをしているのに、いくつもの事業を同時並行的にやっているのだと理解しました。端から見るとどう考えても1人でできる仕事量ではないのです。例えば彼がメルマガでこういう事業立ち上げますと言うと本当に次の週に事業が立ち上がり、セミナー集客まで終わっている、みたいな状態です。僕も一度、ミーティングに参加させてもらいましたが、セミナー開催の1日前に、どんなバックエンドを販売しようか話し合っているんです。300万円が20本売れて、6000万円かぁ。悪くないね、とか言っているのです。商品もないのに。そのセミナーには500人近くの人が来ました。僕はその一部始終を見ていたのですが、本当に300万円の商品を20本売り切っていました。このモデルの構想を練ってから実際にバックエンドを売るまでのリードタイムは1週間。半端ねぇな、と思いました。リストを持っている人はビジネスの強度が違います。圧倒的に強いのです。
でもどうやったら彼のようにたった1人でたくさんのビジネスを同時並行的に立ち上げることができるのでしょうか。
どうやったら人事から採用、面接、仕事の受注、発注まで一通りこなしてくれる優秀な人を周りに置けるのでしょうか。
人間同士には大きな職業的能力の差が存在する
方法を考えるよりも目的を強く願うことの方が大事です。手段は後からついてきました。優秀な人が急に目の前に出没したんです。うちのビジネスに小川さんと言う超優秀な人がジョインしてくれました。 僕のような平凡な人間は人間同士に差があると言うことを信じたくありません。でも小川さんがジョインしてくれて明確にわかったことがあります。それは人間の才能にはとんでもないくらい差があると。少なくとも職業的な能力には、平凡な人と優秀な人の間には大きな差があります。
はい。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)が言うように良いチームを作るのはすごい重要なことです。小川さんがうちの事業にジョインしてくれて、チームの重要性を正しく理解しました。表参道の美容院経営者が言ったことは実に正論でした。優秀な人を周りに配置するだけでビジネスががらりと変わりました。横浜駅近くのトラットリアで僕にアドバイスをくれた先輩経営者の言った事は100%正しかったのです。
繰り返します。小川さんがチームにジョインしてくれてわかったのは、人間同士には埋められがたいほど能力の差があるということでした。そんなのみんなわかっているんです。
国連に加盟している200カ国それぞれにスティーブ・ジョブズのような超天才経営者が1人いれば世界経済はもっとよくなるでしょう。そして毎年のようにイノベーションが起こるはずです。 Macintoshを作りiPhoneを作りiPodを作った。ピクサーも成功させた。そんな経営者が世界中にいることを想像してください。
僕は当時小学生。地元でチャリをこいでいました。反対車線に友人の山下君がいました。そろばん塾の仲間と一緒にバス停の前にいました。反対側の歩道に向かって僕は聞きました。山下君どこ行くのって。 彼は「そろばん塾の仲間と一緒に御経塚サティに映画を見に行く」と言いました。今はイオン御経塚ショッピンセンターに名前が変わっています。彼らが見に行った映画は、トイ・ストーリーです。当時のお小遣いでは、御経塚サティに行くバス代も出せなかったし、もちろん映画のチケットを買うこともできなかった。 心の中で山下くんたちを羨ましく思ってました。
それから僕は歳を重ねます。中学生、高校生、大学生になり社会人になり結婚し子供が生まれました。今の僕ならバスに乗るお金もあるし自分のお金で映画のチケットを買うこともできます。なんなら子供の分まで買うこともできます。ポップコーンの大きいサイズも買えます。先日僕は子供と映画館に行きました。トイ・ストーリー 4を見たのです。トイ・ストーリー 4を見ながら、歩道の向こう側にいる山下君たちに出会ったあの時の情景を鮮明に思い出していました。
スティーブ・ジョブズのインパクトが、世代を超えて、国境を越えて、言語を超えて、僕たちの生活に影響を及ぼしています。彼のやったことは、彼の才能抜きで語ることはできません。
そうです人間の能力には差があるのです。超優秀な人が一人ビジネスにジョインするだけで、事業構造そのものがガラリと変わります。それは僕自身が身をもって経験したことです。
かつて僕は手書きでスクリプトを書いていた。今は、小川さんから指示された日に、指示されたスクリプトを読むだけです。
かつて僕は自分でビデオの編集をしていた。今は、小川さんから指示された場所に、撮影データの入ったハードディスクを送るだけです。(海外にいる時はFedexを使って送っています)
かつて僕は毎月のようにセールスをしていた。今は、小川さんが組んでくれたエバーグリーンファネルが勝手にセールスを仕掛けてくれます。
今すぐ年収10倍は無理だけど、今すぐ10倍優秀な人は雇える
例えば、僕の仕事を手伝ってくれる「普通の人」がいるとする。小川さんはその普通の人の10倍の速さで、10倍のクオリティのものを仕上げてくれます。そういえば、かつて勝間和代さんは「10倍シリーズ」の本を出して一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たしました。「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」や「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」ですね。年収を10倍にするのは、時間がかかります。でも、平均的な人より10倍仕事のできる人にジョインしてもらうことは今すぐできます。もちろん業界最高水準の報酬をお支払いすれば、の話ですが。
うちの場合、収益の半分をまるっと小川さんに渡しています。例えば、あなたが僕のたちのOnline School Building 2.0 を20万円で購入するとしましょう。Teachableが自動で折半してくれた売上を、小川さんと僕のPayPalアカウントに10万円ずつ払い込みしてくれます。この自動払い込み機能を利用するために、Teachable PaymentとTeachable Back officeに手数料を払っています。SamCartやThinkificにはこの機能はないのです。
これは大きな組織を作れという意味ではありません。リモートに働いていても構いません。ただし帰属を会社に紐づける必要はないです。それぞれが個人事業主、あるいは各々の設立した法人で活躍してもいいでしょう。あなたが「今からプロジェクトを立ち上げます」といったら「僕もやります」と手を挙げてくれる超優秀な人たちが周りにいればいいのです。
良いチームを作ればあなたのビジネスモデルは変わります。あなたのビジネスモデルが変わればあなたの生き方そのものが変わります。
岩瀬大輔さんが経営者のやる事は優秀な人をリクルートするだけだといった意味をよく考えてください。
表参道で美容院を経営している超有名な事業家が僕に向かって「人事をちゃんとしたほうがいい」という理由が最近になってよくわかりました。
今ならSyed Balkhi(サイード・バルヒ)言ってる意味がよくわかります。なぜチームが重要なのかと。
さて話を戻しましょう。
さっきの話にはなかったけど、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はオンラインだけでなくオフラインビジネスもたくさんやっています。
オフラインビジネスは、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)にとって大きな収益源になりつつあります。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は数多くの不動産運用を所有しています。商業用不動産を購入し、貸し出しています。オンラインでもオフラインでも両方とも成功させる人は珍しいですよね。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)がいかにビジネスタイクーンであるか理解できるはずです。
僕はたしかSyed Balkhi(サイード・バルヒ)が17歳の時に彼を知りました。すでにWordPressの業界では有名人でした。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はWordPressをいつ頃始めたのでしょうか?何が彼にとってそこまでWordPressが魅力なんでしょうか?
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はこう言います。「たしか2006年にWordPressを初めて触り始めました」
WordPressが開発されたのは2003年ですから3年後にはすでにWordPressを知っていたのです。彼がWordPressを気に入ったのは、それが動的コンテンツだったからです。それ以前に彼が作っていたサイトはすべてHTMLでしたから、静的コンテンツだったんですね。WordPressならホームページを定期的に更新することもできますし、当時はSEOの観点でもメリットがありました。これは、今でもWordPressの強みですよね。検索エンジンの品質管理を務めるマットカッツも「WordPressを採用した時点でSEOの8割は終わっている」と言います。
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は2006年に魅力を知って、そこからハマっていったんです。
Dreamweaverにアクセスしたり、コードエディタを開いてページを編集したりする必要がありませんでした。僕も大学生の頃、Adobe CS5.5を学生割引で購入し、くまひげ先生の使い方講座をDVDで購入して、勉強していました。DVDプレーヤーなんて過去の遺物。もうDVDプレーヤーは家にありません。そんな昔の話です。
FTPの設定とかね。よくやってましたね、ああいう面倒なことを昔は。今ならWordPressの使い方をUdemyで勉強すれば、Dreamweaverに投下する1/10の時間で10倍優れたビジネスサイトを作れますよね。ちなみにAdobe CS5.5は学割でもすごい高かったです。2〜30万円はしたんじゃないでしょうか。今はサブスクで提供されているので学生の方は比較的手が出しやすいですね。
WordPressなら管理ページにログインしたり、投稿したり、ページを作ったり、サイドバーのデザインを編集したりするだけで、簡単にホームページを編集できます。これがWordPressの1番の魅力だと思います。
2006年といえばもう10年以上前ですが、今でもWordPressへの熱はなおらないとSyed Balkhi(サイード・バルヒ)は言います。
「そうですね。もう10年以上が経ちますが、その頃以上に熱中していると言っても過言ではないでしょう。だって、この世のすべてのWebサイトのうち、28%もWordPressが占めていて、さらに増えていっているんですから」と彼は続けます。
WordPressを選ぶ3つの理由
たしかにWordPressのシェアはどんどん拡大していますよね。ここからは僕がSyed Balkhi(サイード・バルヒ)から学んだことをベースに持論を展開させていただきます。
動的な機能に加えて、ほかにはどんなメリットがあると思いますか??例えば、パーソナル・プラットフォームを構築する上でWordPressを選ぶ理由はどこにあるのでしょう。
理由#1. 自由度の高さ
石崎力也がWordPressを選ぶ理由は、いくつかあります。1つ目は自由度の高さです。自分のWebサイトをすべてコントロールできる自由さは、やはり良いものですね。MediumやSquarespaceのようなほかのプラットフォーム上に、自分のWebサイトを構築するわけではありませんから。もし、ほかのプラットフォーム上にサイトを作ってしまったら、自分のコンテンツは、ほかの民間企業の所有物になってしまいます。だから、何かしらの利用規約に反してしまったら、サイト自体をシャットダウンされてしまうリスクがあるのです。でも、WordPressは違います。自分のWebサイトを自分で管理することになるので、先ほど言ったようなリスクはありません。これは、とても大事なことです。
実際、アメブロはかつて商用利用しているサイトをバンバン削除していました。メーリングリストを構築していなかった人たちは、足廃業です。。廃業されて気付くわけです。他人の土地で商いをするべきではなかったと。アメブロはあくまでもサイバーエージェントの土地です。その点、WordPressは自分のサーバーで運用できますから、企業の判断でいきなり消されることはありません。
そんなこといっても企業が僕たちの作ったコンテンツや財産を何の忠告もなしに没収することはないだろうとあなたは思うかもしれません。それは無知と言うもの。おそらくビジネスの規模が小さいから、奪われたときのダメージが小さいゆえ、ビビる必要がないのだと思います。ブログが大きくなってきたり、ビジネスの規模が大きくなってくると、普通、人はよりセキュリティに気を使うようになるし、積み上げた資産を守ろうとします。
こんなツイートがありました。PayPalに1500万円を没収されたと言うもの。僕の周りでもコンテンツ販売をしている人がPayPalに没収される例をたくさん聞きます。そのためどうですか?ダメージを軽減するために、収益の払い込みを散らします。具体的には、銀行振り込み、Stripe、Payoneerといった具合に。僕は、Udemyから毎月50万円近い不労所得がありますが、これは全てPayoneerに逃しています。Teachableからの払い込みは、PayPalとStripeの両方を設定できます。コンサルティングや業務委託の代金は銀行振込です。サブスクの収入はStripeに計上しています。こんな風に、一極集中させないのは普通のことなのです。他人のサービスを使っている以上、彼らの判断でどうにでもされると言う覚悟は常にしておく必要がある。実際にPayPalの利用規約には「PayPalの判断で売り上げを凍結したり、没収できる旨」がしっかりと明記されています。
理由#2. プラグインの拡張機能
2つ目は、WordPressのプラグインである拡張機能です。WordPressには、5万以上ものプラグインがあります。だから、どんなことでもできますし、よく「WordPressはブログ専用だ」なんて言われますが、ディレクトリサイトを作ったり、求人サイトを作ったり…。Airbnbそっくりのサイトを作るテーマとプラグインまであります。あんな感じで、市場とユーザーをマッチングして手数料をとるインフォミディアリのビジネスモデルは、WordPressで簡単に作れます。
WordPressを使えば、完全にカスタム化されたWebサイトを構築することができるんです。拡張性があるからこそ、インターネット上でもっとも人気なプラットフォームとなることができたのだと思います。
理由#3. フォーラムが充実している
僕がWordPressを魅力的に思う3つ目の理由は、関連コミュニティがたくさんあることですね。困ったらいつでもヘルプを見つけることができますし、どんなことでも、WordPressでやりたいことがあれば、それを教えてくれる人がいますよね。テーマのサポートはすべて揃っていますし、拡張機能やプラグインについてのヘルプも充実しています。
たとえば、Squarespaceは、プラットフォーム自体がクローズドなので、拡張機能の入手が難しいんです。でも、WordPressはオープンソースなので、それに関わるコンサルタントやトレーナー、デベロッパーたちが何十万人といます。だから、リソース自体も豊富なんですね。
WordPressに限らず、英語圏のデジタルマーケティングツールを使うときは「ググって答えが出るか」は非常に重要なポイントです。ユーザーが少なすぎるとフォーラムが充実しないので、すぐに回答を得られないのです。例えばメールマーケティングに使うツールとして、三択があるとしましょう。MailChimpとConvertKitとActiveCampaignの3つです。MailChimpは、最大手だし、フォーラムも充実しています。ワンクリックで連携できる別サービスもたくさんあります。ConvertKitも許容です。世界一のニュースレターを発行しているティモシーフェリス(週4時間だけ働く、著者ですね)もCovertKitを使っています。僕のようなオンラインコースの販売者はCovertKitを使うことが多いです。日本でも、Udemyのベストセラー講師の山田どうそんさんや、広告代理店ポータルサイトを運用している西和人さんなどの有名人がConvertKitを使っています。フォーラムはMailChimpほどではないが、それなりに充実している。きっとググって問題が解決しないことはないでしょう。じゃあActiveCampaignは?うーん。僕の尊敬するCrazyEyeMarketingのサイトオーナーもActiveCampaignを使っていますが、MailChimpやConvertKitに比べてユーザーの数が少ないので、フォーラムは充実していません。検索してもすぐに答えは見つからないはずです。例えば、Teachableで管理している顧客がサブスクを辞めたときにActiveCampaignのメールの配信を停止にするZapierを組むとしましょう。「Teachable cancel subscription ActiveCampaign Zapier」と検索窓を叩いても適切な回答は得られませんでした。MailChimpやConvertKitならすぐに見つかります。
こういった理由では僕はお客さんにはActiveCampaignは勧めていません。今後ユーザーが増えれば話は変わってくるかもしれませんが。
ドメイン名をどうするか?自分の名前を入れるかどうか
そういえば、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はブログを始めるとき、個人的な要素と切り分けていました。どうして、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)のパーソナリティとブランドを切り離していたのでしょうか?そこには、どんなバックグラウンドがあったんでしょうか。OptinMonsterの開発者がSyed Balkhi(サイード・バルヒ)で、List25のYouTube チャンネルを運営している人であるとどのくらいの人が知っていたでしょうか?
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はこう言います。「自分のドメイン名を売ることができないと思っていたからです」
サービス名に自分の名前をつけてしまうと、買い手がつかない思ったそうです。最初から事業の売却を意識してビジネスを構築したとのこと。
実際が、彼がこれまで作ってきたブランドは、すべて彼のパーソナリティと切り離して、販売してきました。パーソナリティと切り離してブランドを構築した方が、スケールしやすいんです。反対に、自分個人をブランド化したコンテンツだったら、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)以外の人からメールが届くのはおかしいでしょう。しかし、個人と切り離していたら、誰からメールが来ても違和感はありません。
rikiyaishizaki.com は、ドメイン名に僕の名前が入っています。これはこれでいいのです。石崎力也のキャラクタービジネスをやっている意識が僕にはありますので。実際にうちに来るお客さんは、僕に依存しようとする傾向にあります。それは悪いことではありません。僕がそういう風にビジネスを構築しているので当然といえば当然です。
スタッフの方にメールを送ってもらう時も、石崎力也オンラインスクール事務局 鈴木です…のように冒頭に僕の名前を出した上でスタッフの名前を出してもらいます。そうでないと「鈴木って誰?」となりますから。
一方でジョイントベンチャーで一緒に作ったウェブサイトは、僕の名前を一切使っていません。例えば、山田どうそんさんと一緒に作ったvideocreation.cloudは、僕と山田さんのUdemyノウハウを市場に供給するビジネスモデルです。サイトの構成を見たらわかりますが、石崎力也が過度に強調されることはありません。実際にこのビジネスは収益折半で運用されているので、僕と山田さんの関係は常にイーブンです。どちらかが目立つことのないように配慮されてビジネスモデルが運用されています。
竹岡さんと一緒に作ったfastlaunch.infoも同様です。
1日の時間は限られています。だから、個人で何かをするのではなく、チーム一丸となって、メールを送ったりできるように意識しました。ユーザーがブランドではなく、個人に縛られるようなコンテンツにならないようにしたんですね。
個人からのスタートではなく、ブランドとしてローンチすることで、これらの問題が解決できました。多くの見込み客たちは、僕ではなくブランドに魅力を感じてくれたので、僕からのメールであろうと、ほかの人からのメールからであろうと、videocreationやfastlaunch から届くメールであれば、納得してもらえるのです。
ブランド自体がある意味「人」であった、といえます。そして、見込み客との接点や彼らが信頼するべき対象も人ではなく、ブランドにしたわけですね。でも、一方でSyed Balkhi(サイード・バルヒ)を押し出したブランドもあるんです。パーソナル・プロフィールやソーシャルメディア・プロフィールなどもあったはずです。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)のの名前で作ったFacebook、Twitter、それに、個人ブログもあります。なぜ、このように、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)個人を表すコンテンツも持っているのでしょうか?
「いつでも僕自身のブランドを活用して、多くのブランドを立ち上げられるようにしたかったからです」と彼は答えます。
たとえば、彼が開発したWPBeginnerのユーザーが、このプラットフォームの管理者であるSyed Balkhi(サイード・バルヒ)に興味を持ってくれるとしましょう。そうすれば、きっと彼のプロフィールを見るはず。そのプロフィールには、別の商品情報も書かれているので、結果的にWPBeginnerから別のサービスを利用してくれるようになります。これは、完全に独立したエコシステムだと言えます。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は16社以上の会社を持っていますが、彼の商品をフォローしてくれている人は、個人としてのブランドを通じて、ほかの商品をフォローし始めるのです。
このアイディアは、なかなか面白いです。僕は自分自身の個人ブランドを主な戦略としているので、若干違うかもしれません。先ほどSyed Balkhi(サイード・バルヒ)が教えてくれた通り、個人ブランドがスケールしにくいというのは、確かです。
僕は、誰かにビジネスを任せたり、売却したり、何かほかのコンテンツを手掛けたりすることはできません。僕はビジネスを次の世代に残していきたいと思っているからです。それが、コンプリートバンドルやOnline School Building 2.0 、Online Course Creation 、Evergreen Factory を作った理由です。だからブランドでビジネスをやるのではなく、言うなれば石崎力也というキャラクタービジネスをやっているのです。
Webサイトとメーリングリストだけがホームベース
では、次にホーム・ベースのコンセプトについて話をしていきましょう。そもそも、僕がホーム・ベースについて初めて説明をしたのはコンプリートバンドル1.0を立ち上げた時でした。Chris Brogan(クリス・ブローガン)から、この言葉を借りた記憶があります。彼はビジネスにおいて、はじめて「ホーム・ベース」という言葉を使った人物ですね。僕はこのコンセプトについては、かなり昔から知っていました。現在僕は31歳ですが、19歳の頃にIT分野に参入したので、12年間、この分野にいることになります。「なぜ、メーリングリストが必要なのでしょうか?」「Facebookページですべてのことができるのに、どうしてWebサイトを作る必要があるのでしょうか?」こんな質問をよく受けました。
数年前までは、Facebookはそこまで大きなソーシャルメディアではありませんでした。英語圏であればMyspace、日本だったらmixiやアメブロなどが代表的なサービスでしたよね。そして現在では、多くの人の関心がFacebookやTwitterに寄せられています。でも、Twitterはいつまで続くのでしょうか。今後、多くのユーザーがInstagramやSnapchat、もしくはまだ出てきていない新たなSNSに移行する可能性だってあるんです。
だから、自分にとって本拠地(ホーム・ベース)となるサイトが必要なんです。これを、人体解剖学に例えるのが僕は好きです。ホーム・ベースはその人の心臓部で、ソーシャルメディアのようなプラットフォームは、動脈です。血液が体内をめぐっていけば、最終的に戻ってくるのは、心臓なんです。だって、心臓は臓器の中でもっとも中心的な器官なんですから。
ここで疑問です。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は個人名を使わないウェブサービスをたくさん持っています。その代表がOptinMonsterやList25です。中には彼の手から離れ、すでに売却したウェブサービスやビジネスもたくさんあります。これらはホームベースとはいえません。
じゃあSyed Balkhi(サイード・バルヒ)にとって現在、管理しているさまざまなプラットフォームなどのパーソナルブランドやパーソナルWebサイトは、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)にとってのホーム・ベースだと言えるでしょうか。彼はどう捉えているのでしょうか。例えばSyed Balkhi(サイード・バルヒ)の名前でやっているTwitterやFacebook、Linkedinなどがそうです。それとも、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)にとってホーム・ベースとは、さらに洗練されたプラットフォームのことを指すのでしょうか?
彼はこう答えます。「たしかに僕は、多くのパーソナルブランドやパーソナルWebサイトを持っていますが、ホーム・ベースはWordPressで構築したWebサイトだけです。ほかのプラットフォームは、言ってみればほかの誰かの縄張りのようなものです。たとえ、それがFacebookであろうと、Twitterであろうと、LinkedInであろうと、Google+であろうとしても。だから、こういったソーシャルメディアを利用するということは、ほかの人の縄張りと道具を使っているのと同じなのです。いかに、それらのプラットフォームに人気があろうとも、それは変わりません。だから、僕はいつも、自分のWebサイトとメーリングリストだけがホーム・ベースだと考えています。なぜなら、自分自身がそれらを管理できるからです。」
さてSyed Balkhi(サイード・バルヒ)の発言の中で語られた、大事な部分を強調しておきます。
自分のWebサイトとメーリングリストだけがホーム・ベースだと考えています。
覚えておいてください。インターネットビジネスにおけるホーム・ベースは2つです。Webサイトとメーリングリストだけです。
言われてみたらその通りですよね。僕も、世の中にある自分の管理下にないあらゆるもの、たとえばソーシャルメディアなどのことを「大使館」と、コンプリートバンドルというサブスク教材の中で説明しました。ソーシャルメディアを使えば、世界や多くの人々と繋がることは簡単になります。しかし、目標は常にユーザーを自分のホーム・ベースにアクセスさせることです。Syed Balkhi(サイード・バルヒ)も同じように考えています。
彼もブログのコンテンツを、YouTubeで動画フォーマットにして使ったり、FacebookやInstagram、Twitterなどで画像フォーマットとして使ったりすることはありますが、結局は、自分のホーム・ベースにアクセスしてもらうことを目標にしています。YouTubeからウェブサイト。Facebook、Instagram、Twitterからウェブサイトの流れです。
最初に説明したハブとスポークを思い出してください。そうです、車輪です。車輪の中心部(ハブ)から外に向かってスポークが放射状に伸びています。ブログがハブです。スポークが伸びた先に、僕であればYouTubeやUdemy、あるいはその他のSNSが位置しています。
なぜ人々は note.mu やアメブロに逃げるのか?答え:手軽だから
さて、ここまでWordPressについて、いろいろな話をしてきました。少しここで脱線をします。英語圏で盛り上がっているMediumというサービス。
僕はうちの子供をホームスクールで育てたいなと一時期考えており「ホームスクール」で検索すると、Mediumで書かれた記事が見つかりました。それが初めて、日本人がMediumを使っているのを見た時です。英語圏だとJumpcutなどがMediumをうまく使って集客しているようです。日本で言う、note みたいな感じでしょうか。今ソーシャルメディアの中でも、かなり人気がありますよね。このレクチャーが公開される頃には、どうなっているか分かりませんが、僕の友人でも「Mediumをやってるよ」っていう人が大勢います。僕も実際、2週間ほどブログを書き溜めて、Mediumにポストしてみました。でも正直なところ、あんまり印象的なプラットフォームではないな、と感じました。
Mediumは、今話題のかなり派手なプラットフォームだとは思いますが、制約が厳しいんですね。何度も言いますが、Mediumであろうとなんであろうと、誰かの縄張りでコンテンツを作っても仕方がありません。もし明日MediumがGoogleへ売却されたとしましょう。そしてGoogleが「Bloggerと統合しよう」と決めたら、どうなるでしょうか。こういったリスクを、常に抱えることになります。でもWordPressなら、誰かに急にプラットフォームを取り上げられることはありません。やはり、これがWordPressの強みなんですね。
僕が思うに、人々が「誰かの縄張り」であるプラットフォームを利用するのは、手軽だからですよね。プラットフォームの仕組みを一から考える必要もなく、書くことだけに集中できる。だから、みんな手を出してしまうのです。
ちなみに、WordPressの場合も、書くことに集中できるってことご存知でしたか?
あれは2012年のことです。僕はフィリピンのクバオという街にいました。今でもフィリピンのインターネットは遅いのですが、当時は今よりももっと遅い。定期的に切断されるWifiにイライラしながら、スタバの店員に「ネットつながらない」と文句いうと「大丈夫、主電源きって、もう一回入れれば直るから」と返される。ちなみにスタバのWifiは有料です。カードを購入してWifiを使っているのに、繋がらない。でも店員はFacebookをやりまくっている。
この「Wifiつながらない」>>「ルーターを再起動すれば直る」のやりとりを何度繰り返したことか。カフェの店員にお礼を言いやっと繋がった超遅い回線を使ってFTP経由でエックスサーバーにWordPressのシステムをアップロードします。100MBのzipファイルをアップロードするのに平気で3時間とかかかりました。
でも今は、ワンクリックですよね。FTPなんか経由させなくてもいい。エックスサーバーにはWordPressのインストールボタンがありますから、それをクリックするだけで綺麗なサイトが完成します。うちの場合は、その上にGenesis Frameworkの親テーマを載せて、さらにその上に自分のブランドに合った子テーマを被せています。
僕はFacebookもTwitterもやっていないので、アカウントも持っていません。ログイン方法も知らないし、当然、書き方も知りません。書き方?投稿?っていうのかな?
そういう意味では、僕にとってFacebookなどの各種SNSの更新は、WordPressの更新以上に難しいことです。でもこういう現象って僕だけじゃないと思うんです。そもそもSNSを使うと疲れちゃう。だから意図的に距離をとっている人もいるはずです。一方、ウェブサイトはSNSほど不特定多数の人たちとのインタラクションはありません。WordPressをやっていても、友達の結婚や出産の情報は入ってこないので「いいね」しないで済みます。離婚の話も死別の話も自殺の話も聞かなくていいから、心は穏やかです。
見込み客の欲しいと思われるコンテンツを、自分の好きな時に書いて、自分の好きな時に公開する。既読かどうかのチェックも不要です。ああ、なんて心地よい。
WordPressは、現在ほとんどすべてのホスティングプロバイダにプリインストールされています。インストールされていないとしても、ワンクリックでインストールができます。自分のブランドやプラットフォームがビジネスならば、ちゃんとビジネスとして扱う必要があります。たしかに、ほかのプラットフォームと比べると初期設定などに時間がかかるかもしれませんが、長期的に利用したいのであれば、少しの投資は必要です。近道をしたいのであれば、いろいろなプラットフォームがあります。しかし、今やBlogger.comを使っているWebサイトで、ビジネスがちゃんとできているものはめったに見ません。それくらい、他人のプラットフォームを使うというのはリスクがあることなのです。
というより、まだ、ビジネス用にBlogger.comを使っている人なんているでしょうか?そう言っても過言ではないくらいには、もう時代遅れなプラットフォームとなってしまっていますね。
昔はTypePadを使っていたものですが、今やこのプラットフォームで知名度があるのは、Seth Godinくらいですね。なぜ、彼がいまだにTypePadを使っているのか、僕には分かりませんが。たぶん彼はとても誠実なのです。だから、TypePadはこれからも存続しなければなりません。
周りを見ていて思うのですが、最初別のプラットフォームを使い始め、ビジネスが成長し始めると、そのプラットフォームに限界を感じて、WordPressに乗り換えます。特にアメブロでビジネスがスケールしてきたほとんどの人は、自然とWordPressに移行します。逆に、いつまでもアメブロにいる人は、その程度の事業規模だということです。頑張って平均的なサラリーマンの給料に届かない程度の収入です。それも女子会を定期的に開催して、情報弱者っぽい主婦を取り込まない限り収入は途絶えてしまいます。アメブロでブログを書き続けているうちは、ビジネスでの限界を感じていないということですから、お気軽なものです。
だから結果論で言ってしまえば、最初からWordPressを使うのが得策です。
僕もパソコンの操作が得意だとは言えませんが、やはりWordPressから始めました。ちなみに、デジタルマーケティングの申し子であるSyed Balkhi(サイード・バルヒ)はWordPressで試したことの中で、できなかったことはあったのでしょうか?
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は「もちろんあります」と言います。でも「できないことがあったとしても、優秀なプログラマーを雇えば良いだけの話ですね。」と続けます。今、クラウドワークスにはたくさんのフリーで活躍しているプログラマーがいます。お金を積めば、すぐに人材は見つかります。先ほども言ったように、WordPressはオープンソースなので、フォーラムが盛り上がっています。ソースが見えるし、自分たちでもいじれるから、問題の解決が促進されるのです。
共通的な問題はすぐに次回のアップデートに適用されます。もう長らくWordPressを使っている人は、WordPressがアップデートするたびに使いやすくなっていることを日々感じているはずです。それは彼らのオープンソースの精神がもたらす結果です。ということで、デジタルマーケターとして、メーリングリストを集めたり、ブログを更新したりするプロセスで、95%の問題はすでにフォーラムで解決されており、残り5%の問題も検索すればすぐに答えが見つかると言った状態です。
WordPressのテーマは時間をかけずにサクッと決める
そう言えば、僕たちの現在のプラットフォームデザインは、Genesis Frameworkのテーマを使用しており、かなり洗練されています。僕たちは、これまで、子テーマをいろいろ変えながら、いろいろと特別なことをしてきました。ここかはらテーマの世界観や、その中に存在するコンテンツなどについて、少し話しましょう。
僕が初めてWordPressを始めた2006年頃は、まだテーマのカスタマイズ自体、簡単なものではありませんでした。しかし、現在ではドラッグ&ドロップでテーマを選択できるようになり、DiviのElegant ThemesやBeaver Builder-styleのプラグインなどを使って、どんな種類のWebサイトでも構築できるようになりました。Elementorは、好きなテーマをカスタマイズできるプラグインです。要素を追加したり削除したりスライドしたり…ドロップ&ドラッグで、あらゆる種類の要素を組み合わせることができるのです。だから、今は誰だってパーソナル・プラットフォームのカスタマイズが簡単です。
初めてブログを立ち上げようとすると、その選択肢の多さに圧倒されてしまいますよね。僕の家族でさえ、テーマを決めるのに何時間もネットサーフィンをしていました。
まずテーマ決めに関するアドバイスをしましょう。
第一に、テーマはいつだって変更できるということですね。だから、何週間もかけてテーマを決めなくて良いんです。なんでも良いので、とりあえず始めてしまいましょう。それが一番大事です。WordPressを選んだ時点ですでに正解です。だから、今よりも良いテーマが見つかったら1ヶ月後に変更しても良いんです。テーマ決めに何週間も何ヶ月も費やすのなんて、もったいない。
アメブロやJugemブログの時代、つまり2004ごろからブログを書いていますが、これまでおそらく7、8回はデザインを変えました。だから、1つのテーマの賞味期限は、最長2年くらいでしょう。常にパーソナル・プラットフォームを改善したいし、変えたいと考えています。トピックやテーマを変えても良いんだということを理解できれば、WordPress のテーマはすぐに決まりますね。
テクノロジーは常に進化しています。WordPressを始めた頃は、当然ですがiPhoneなんてありませんでした。でも、今では多くの人が持っていますよね。
だからここで大切なのは、よく考えること、そして事態に応じて反応をすること。これから5年先、10年先にはどんなことが起こるでしょうか。そんなことは分かりません。デバイスのサイズが変わるかもしれません。でも、そんなこと今考えても仕方がないのです。だから、とにかく今始めさえすれば良い。僕もこれまで何度もテーマを変えてきました。正直言って、数え切れないくらいです。クールなテーマを見つけたら、すぐに変えてしまいます。
WordPressには、今では当たり前のようにプレビュー機能があります。しかし、以前はありませんでした。この機能があるおかげで、実際に新しいテーマを反映させる前に、確認することができます。既存のコンテンツがどんなふうに表示されるのか見れれば安心ですよね。
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)がフリーランスとして、大御所の人たち、例えば、ジェフウォーカーやストゥマクラーレン、マイケルハイアットなどのもとで働き始めたのは、プレビュー機能がなかったからでした。テーマをリアルタイムで変えることの危険性はわかっていたのですが、つい気に入ったテーマを見つけると変更して、Webサイトがクラッシュ。そしたら、大御所たちがSyed Balkhi(サイード・バルヒ)に電話をして「また変なことになってしまったから、助けてくれる?」と。今となっては、そういったことも少なったとジェフウォーカーは言います。
今ではステージング機能などを提供しているホスティングを管理していますから、そういったトラブルが起こることはほとんどありません。たとえは機能試験や外部連携試験を行う環境としてステージング環境を用意し、可能な限り本番に近い環境を疑似的に立ち上げることが容易になりました。
WordPressの初心者はここからスタートしてください
Webサイトの立ち上げにあたって、そういった知識がなく、つい気が引けてしまうという人がいます。こういった人たちにアドバイスをするとすれば、どんなことがあるでしょうか。
まず第一に深呼吸をする。そして英語が読める人はWPBeginner.comに書かれているチュートリアルに従ってください。別に英語でなくてもいいです。WordPressに関するチュートリアルは日本語でもたくさんシェアされています。そう言った体系的なレクチャーを見ながら1つ1つ確実にやっていく。
あとは、パーソナル・プラットフォームも大事ですが、何よりも中身にフォーカスすべきだということですね。
最善を尽くし、ただコンテンツを作り続ける。コンテンツを重視する人は、コンテンツに集中しましょう。Codableのようなプラットフォームに行けば、かなり安くWebサイトを構築してくれる人を見つけられると思います。このプラットフォームには、センスがある人がたくさんいるので、必ずしも自分でやる必要はありません。ほかにもUpworkにアクセスすれば、自分ができない仕事をアウトソーシング化させることができます。
英語が苦手な人はクラウドワークスやランサーズでもいいです。ただWordPressは英語圏のサービスなので、英語圏で探した方が圧倒的に素晴らしい人材にたどり着きます。そもそも日本にはフリーランスの文化が育っていないので、圧倒的に需要過多の状態です。仕事を発注したいけど、ぴったりの人が見つからない。ある程度ビジネスをスケールさせた人は皆この問題にたどりつきます。
外注してサイトを構築してもらうのは投資です。ビジネスをするときにオフィスを借りるのと同じで、オフィスを一からレンガで積み立てていく人なんていませんよね。だから、自分がやるべきことに最善を尽くして、ほかの仕事はアウトソーシングする。これがベストです。
WordPressには、たくさんのプラグインがあります。だからこそ、プラグインをたくさんインストールしすぎたり、コンフリクトを起こしたりしてしまうこともあります。プラグインは魅力的なものが多いのです。僕は、この点について英語圏のデベロッパーたちと、継続的に議論をしてきました。
プラグインは魅力的です。そのため「プラグインの数が多すぎますか?」「プラグインは幾つ必要ですか?」などといった質問をよくフォーラムで見受けます。ただ、Webサイトをクラッシュさせるのは、プラグインの数ではありません。それらがどれだけうまくコーディングされているかが重要です。プラグインのコードがうまく書けていないと、プラグイン1つしかインストールしていなくても、Webサイトの動作が遅くなることがあります。一方で、僕のパーソナル・プラットフォームには、60以上のプラグインが入っていますが、なんの問題もありません。
それらのプラグインのうち、約半分はSyed Balkhi(サイード・バルヒ)が作ったものです。そして、残りの半分は、コミュニティ内で信頼のできるプログラマーによって作られたたものです。プラグインを選ぶ際には、まずレビューを見ましょう。そして、その背後にいるデベロッパーを見る。レビューや開発者情報は、すべてプラグインの詳細ページで確認できます。もし、そのプラグインが50万のWebサイトで使用されているのであれば、明らかに信頼できることがわかります。また、同じ開発者がほかにも人気のプラグインをリリースしているのであれば、それらも同様に信頼できるものだと言えるでしょう。平均が5つ星や、1,000人が5つ星をつけているプラグインも同様に信頼度が高いです。逆に1,000人のユーザーが1つ星の評価を下している場合には、インストールしない方がいいでしょう。おそらく平均的なWebサイトでは20〜30のプラグインをインストールしているはずです。僕はその倍くらいの数を入れていますが。だから、一定の選択基準を持って、プラグインを入れた方がいいですね。
WordPressの初心者がインストールすべきおすすめのプラグイン5つ
プラグインは、言うなればWordPressのバックボーンです。プラグインを入れてWordPressが改善されるのなら追加しましょう。反対に、あってもなくてもいいようなプラグインは入れてはいけません。どうしても必要な場合にのみ、プラグインの導入を考えるといいですね。
おすすめのベーシックなプラグインをいくつか紹介します。どんなWebサイトであれ、入れておくと便利なプラグインを3つか、4つか、5つか…
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)ははどんなWebサイトにも入れておくと良いプラグインのことを、Purpose Plugin(パーパス・プラグライン)と呼んでいます。
#1. VaultPress
一番大事なのはバックアップができるプラグインです。
SAFサービスのVaultPress、BackupBuddyなどは、バックアップのためのソリューションとなるでしょう。
#2. WP Super Cache
もし、あなたがまだWP Super Cacheをインストールしていないのであれば、キャッシングプラグインを使うといいです。
#3. Akismet
Akismet(アキスメット)もいいですね。Akismetはスパムフィルターです。
#4. WPForms
ちなみに、僕は連絡先フォーム用のソフトウェアとして便利なWPFormsを使っています。どんなWebサイトでもコンタクトフォームは必須ですから。
WPFormsは、セキュリティが確保できるのでかなりおすすめです。
#5. Sucuri
ほかにも、無料のプラグインで、Sucuri(スクリ)もおすすめします。処理速度、バックアップ、セキュリティ、フォーム、コメントスパムなど、多くのものをカバーできます。どんなWebサイトにも必須の機能を備えているので、1つ1つプラグインをインストールするのに比べると、とても簡単ですね。
まさにオールインワンなプラグインだということです。プラグインを入れるのは実験のようなもので、コンテンツを作るよりもずっと簡単です。何時間でも遊べます。気に入らなければ、無効にすればいいだけの話ですし。プラグインの話はこんなところでしょうか。
WordPressの初心者がコケそうなポイント2つ
ちょっと気になることがあって、正直な話、多くの人がユーザーにとってあまり重要ではないこと、つまりプラグインやらテーマやらといったことで、立ち止まってしまっているように思います。
#1. プラグインよりもコンテンツ
でも、良いプラグインが入っているからといって、Webサイトにアクセスするなんてことはあり得ないですよね。すべてのユーザーは、求めているコンテンツがあったからこそ、アクセスしてくれるものです。
もしデザイン上、雪が舞い散るような演出を追加したいと思っていたとしても、それらはコンテンツになんら関わりのないこと。コンテンツのクオリティがすべてで、それ以上のことはありません。でも、たしかに多くの人が、プラグインとか、デザインにこだわってしまいますね。
そういった人には、ぜひSeth GodinのWebサイトを見てもらいたい。彼のパーソナル・プラットフォームには、特別凝った演出など一切ありません。しかも、WordPressでもない。彼がプラットフォーム・ビジネスで成功しているのは、コンテンツが素晴らしいからです。
#2. WordPress.org と WordPress.com は全くの別物
もう1つ。WordPressの初心者がコケるポイント。これは、とても重要なポイントだと思います。自分でホストしたWordPressとホストされたWordPress.comの違いを多くの人が理解できていません。だから、彼らは息詰まってしまうのです。この点についてお話しします。僕はSyed Balkhi(サイード・バルヒ)のサイトの素晴らしい記事を読んでいるので知っていますが、多くの人はまだ理解できていないと思いますので。
WordPress.comは、僕からすると、Squarespaceやアメブロ、noteを使っているのと変わりありません。WordPress.comにパーソナル・プラットフォームを作るのは、他人の土地に家を建てているのと同様です。分かりやすくいうのであれば、自分の家を買うのではなく、アパートを借りているような状態です。
もし、あなたがWordPress.comやSquarespace、note上でパーソナル・プラットフォームを作っているのであれば、まさに貸し部屋状態。だから、いつ追い出されるか分かりません。それに、自由に必要な変更を加えることもできません。
アパートでは好き勝手できませんが、自分がホストしたWordPressであれば、どんなことでもできます。好きにプラグインをインストールできますし、必要なものをなんでも揃えることができます。開発者を雇って完全にカスタム構築することも可能です。これが、自分でホストしたWordPressとホストされたWordPress.comの違いですね。
初心者の方でもわかるように、もう1度まとめておきましょう。自分でホストしたWordPressとは、サーバ上のスペースをリースして、そこにインストールするすべてのものを管理・所有することです。一方で、ホストされたWordPress.comとは、WordPressが持つサーバ上でブログなどを構築すること。つまり、WordPressがあなたのインストールしたものを管理・所有しているということです。だから、あなたの持っている権限は限られています。
WordPressの初期費用は20万円以下に抑えよう
費用については、どうでしょうか?立ち上げや運営コストはどれくらいかかるでしょうか?WordPress.comは有料ですか?
まず、フリー版でWordPress.comを始めた場合、独自ドメインの取得はできません。だから、例えば僕の場合、”rikiya.wordpress.com”のようなドメイン名になってしまいます。これは、嫌ですよね。やはり、ブランドを構築するのであれば、”rikiyaishizaki.com”としたいです。しかし、そういった独自ドメインを取得したいのであれば、有料版にしなければなりません。
そんなことをするのであれば、そもそもセルフホスティングを選んだ方が良さそうですね。
WordPress.comの場合、通常の有料版でもプラグインをインストールすることができません。プラグインをインストールするのであれば、月額3,000円のバージョンにしなければならないのです。ロリポップのような安価なプロバイダで手に入る権限にさえ、年間30,000円以上を払うことになる。ちなみに、ロリポップは個人的におすすめです。僕も使っていますが、月額円くらいで独自ドメインを取得できます。
では、セルフホスティングのWordPressを使った場合、他にどんなコストがかかってくるでしょうか?多くの人は無料だと思って始めますよね?でも、立ち上げて運営していくためには、他にやらなければならないこともありますし、実質無料ではありません。
まず、ソフトウェア自体は無料ですね。Webサイトを構築するには、ドメイン名とホスティングサーバーが必要です。例えるなら、ホスティングサーバーは家であり、ドメイン名は住所のようなものです。ここにすべてのファイルが保存されることになります。これが、WordPressのサイトが負担する基本的なコストとなるでしょう。
利用するプロバイダによって、料金は異なります。通常のホスティングは月額800円くらいですが、ロリポップようなプロバイダと契約すれば一ヶ月300円くらい。低コストでユーザーに無料の独自ドメインを提供しているので、かなり費用を抑えられるはずです。自分のパーソナル・プラットフォームを作ろうと思えば、独自ドメインとホスティングサーバーは必須のコストだと言えるでしょう。
また、無料のプラグインが山ほどあります。おそらく50,000件以上は利用できるプラグインがありますし、無料のテーマも何千個あります。だから、実際にパーソナル・プラットフォームを構築するとしても、年間10,000円以下に抑えることができるでしょう。WPBeginnerに、すべての機能を利用しながら、コストを10,000円以下に抑えるという主旨の優れた記事がありますので、こちらも参照してください。
もし自分が気にいる既存のテーマがなくて、デザイナーを雇って新しいカスタムデザインを作ってもらおうとする場合、どれくらいのコストがかか流でしょうか?本当にユニークなものを作りたい、自分は特別だって考える人もいるはずです。
個人的には自分の想定を遥かに超える優れたデザインのテーマがあります。繰り返しになりますが、うちのサイトはGenesis Frameworkを親テーマに入れて、その下にGenesis Frameworkのマーケットプレイスで購入できる子テーマを入れてあります。
一流デザイナーやデベロッパーを雇うのであれば、かなり高額なコストを覚悟しておかなければなりません。ただ、どんなデザインを作りたいのか、その複雑さや手間がどれくらいかかるのかによってコストは変わってきますので、最低50,000円、高くとも500万円で作ることができるでしょう。
費用範囲は広いですが、基本的にシンプルなブログの場合、どれだけ素晴らしい完全カスタマイズのものであっても、20万円を超えてはいけません。完全にカスタマイズされたブログでもない限りは、「Genesis Framework を使っているんだけど、ちょっと微調整が必要で…」なんて声をかけて、時給で誰かを雇い、数万円を支払うといいでしょう。
例えば、カスタムヘッダーが必要な時などは、それで十分。しかも、一度作ってもらえれば、ヘッダーのようなものは何年でも使うことができます。
そう、まさに投資です。ビジネスが成長し始めると、多くの資金を得ることができます。そうすれば、より大きく、より良いものに投資することができるようになっていきます。
サイト全体のWeb開発が必要というわけではなく、たとえば、あるページに特別な機能を加えたいだけなど、小さなプログラミング作業をお願いするときは、どこに依頼すればいいでしょうか?
Codableは1つの選択肢です。タスクごとに人を雇うことができます。GoDaddyが買収したWP Curveというプラットフォームもあります。1回限りの依頼でも、繰り返しのタスクでも、お願いすることが可能です。月額10,000円とか5,000円とか、ごくわずかな依頼料でも構いません。
または、UpworkやOnlineJobs.phを使ってもいいでしょう。OnlineJobs.phを使えば、フィリピンで誰かを雇って、月に20,000円で仕事を任せることもできます。もちろん日本のクラウドソーシングを使うのも1つですが、日本人は単価が高いのであまりお勧めはできません。コードなんて、そもそも言語の壁を超えているので、日本人が書こうがインド人が書こうがほぼ同じものになります。じゃあ単価の安い海外のものを使ったほうがいいという判断になるわけです。僕たちが日本人のクラウドワーカーを雇うときは、もっぱら「日本語のテキスト仕事」だけです。
クラウドワーカー 又は 外注選びで失敗しないコツ
例えばブログ記事の編集作業や校正作業、あるいはYouTubeなどの台本をスクリプトライターに頼む際は、日本語を母国語としている日本人のプロフェッショナルを雇いたいですよね?それ以外のもの、例えば、写真撮影や、映像、コーディングなどは全て海外のものを利用しています。ワーカーさんとのやりとりに必要な英語も中学基礎程度で済みます。実際にはここらへんの仕事はうちのバックオフィスをまるっと担ってくれている小川さんがやっているので、詳しくはチャットワークコミュニティの小川さんに聞いてください。
そういえば、過去に安価で質の高い仕事をしてもらったことがあります。小川さんと話していると、クラウドワーカーやフリーランサーの選び方で失敗しないコツがわかってきたのです。誰かをWordPressのバックオフィスに入れるなら、注意しないといけませんから。こういったときに心得ておくべきことはなんでしょうか?
たしかに、報酬額が安いフリーランサーを雇うとリスクを負うことになります。例えるなら、訴訟を受けたときに安い弁護士を雇ったり、納税申告書を準備するときに安価な会計士を雇うのと同じですから。
そのため、Codableをおすすめします。このプラットフォームは、すべての登録者を調査してくれています。もしくは、WP CurveやWP Site Careのような企業サービスを使うのもいいでしょう。このサービスのスタッフたちは、全員テストを通過していますので、OnlineJobsでフリーランサーを雇うのとは異なります。
OnlineJobs.phは安いです。フルタイムでフリーランサーを雇っても20,000円くらい。だから、「安くてお得」と思うかもしれませんが、その分リスクもあると考えなければなりません。一方で、Upworkのようなプラットフォームは、評価制度があります。フリーランサーは、仕事の出来に基づいて評価されるので、ある程度の信頼度が担保されます。このような理由から、僕はCodableやWP Curbe、WP Site Careのようなサービスをおすすめしています。
コストを安く抑えることは、頭痛の種になる可能性がある。これは、僕が起業家として学んだことの1つです。コストを抑えることで、最終的にコストがかかってしまう。こんな矛盾も起こりかねません。
せっかく安価でプラグインを作ってもらっても、その後、不具合が起こってWebサイトがクラッシュしたら、意味がありません。結果、すべて1からやり直しということになるリスクもあります。僕も悲しいことに、そんな過ちを犯したことがあります。
WordPressで絶対にやってはいけない2つのミス
さて、ホーム・ベースを構築する際に、やってしまいがちなミスをいくつか指摘します。
#1. WordPress.comとWordPress.orgを混同すること
1つ目は、間違ったプラットフォームを選択することです。多くの人は、WordPress.comとWordPress.orgという2つのWordPressサイトを混同しています。セルフホスティング型のWordPressから始めるのが正攻法ですが、そうしない人もいるでしょう。特に無料版のWordPress.comから始める人が多い。簡単そうに見えるからでしょう。
簡単かつ無料。たしかに技術的なリスクはありません。しかし、それがWordPress.comであろうと、Squarespaceであろうと、Mediumであろうと…どれであっても、プラットフォームの選び方としては間違いです。これは、もっとも多くの人がやってしまいがちな過ちだと言えます。だからWPBeginnerにアクセスして、ホストされたプラットフォームから、WordPressのようなセルフホスティング型のものに切り替えるための記事を探すのです。
ここにサンクコストに関する問題があります。僕に言わせれば、月間10万PVに満たないブログは、ビジネスとしての利用価値はありません。つまりあってもなくても同じということ。月間3万PV程度のWordPress.comで作られたサイトを、どうやってセルフホスティングのWordPressに移植するかなんて考える必要はないのです。時間の無駄だから、そんなサイトは捨ててしまえばいい。月間3万PV程度のブログからは、収益は1万円も出ていないでしょう。古い記事を移植する場合、考えなきゃいけないことはたくさんあります。コピーサイトとしてSEO的に不利に働くのではないか。そもそもクラッシュを起こさずにどうやってサイトを移植すればいいか。
起業家であるあなたはこんな小さな収益と小さな悩みを、いますぐ追い払って、ちゃんとした方法で新しくスタートを切ったほうがいいと思います。
WPBeginnerには、そういったやりがちなミスに対処するための記事がたくさんあります。
#2. バックアップを取らないこと
僕が見た中で2つ目に多いミスは、セルフホスティング型のWordPressを使っているユーザーが、バックアップを取っていないことです。バックアップは、セキュリティの観点において、最後の壁です。もし悪意のある誰かがサーバに侵入してきたり、何かしらの手違いでクラッシュしたりしても、バックアップがあれば安心です。言うなれば、保険のようなもの。定期的なバックアップをリアルタイムで取っておくことが重要です。
バックアップは、まさに僕がVaultPressを使っている理由の1つです。VaultPressは設定しておけば、あとは忘れていてもいい。知らず知らずの間に、プラットフォームを守ってくれていますから。
しかし、多くの人は、バックアップを取っておらず、何かミスが起こったときに「ああ、バックアップを取っておけば」となってしまいます。これは、本当によくあることですね。
#3. 脆弱性のあるパスワードを使うこと
そして最後になりますが、3つ目のありがちなミスは、脆弱性のあるパスワードを使うなど、セキュリティ対策が十分ではないということです。1 PasswordやLastPassのようなパスワードマネージャーを使うこともできるのに、すべてのものに対して、同じパスワードを使う理由が僕には分かりません。他にも、Sucuriのようなマルウェア感染チェックサイトや、Cloudflareを使わない人も多い。Cloudflareは無料ですが、DDoS(ディードス)攻撃やハッキングを簡単に防ぐことができます。Webサイトがダウンしないようにブロックしてくれるのです。これはとても重要なことですが、特に始めたばかりの人はあまりセキュリティについて考えません。
かつて僕らは英語の学習サイト「thisisenglish.jp」を運営していました。月間PV100万を超えていました。当時、レアジョブが上場する前で、積極的に広告主としてアフィリエイトにリソースを注いでいました。僕らはレアジョブ含めて、フィリピン英会話の類似サービスからたくさんの特別単価をもらい、がっつり稼いでいました。特定のキーワードで検索した時に、1度、公式サイトより上に来たことがあって、TGアフィリエイトの担当者からなんとかするように言われたこともありました。「記事を1位にする方法は知っているけど、2位にする方法は知りません」と返したのが昨日のことのようです。
さて、このサイト。ハッキングされました。さくらサーバーで管理していたのですが、そのさくらサーバーの持ち主が僕ではなかった。うちのウェブ周りを全部担当していてくれた慶應大学に通うプログラマーのものでした。西麻布にある事務所を清算する時に、全てを整理しました。サーバーの管理者が会社名でないのが嫌だったので、彼にお願いしました。慶應大学の彼も就職を決めていたので、快く快諾してくれました。
どういう手続きが行われたかシンプルにいうと、パスワードを 「password」 にするという超初歩的なミスで瞬時にハッキングされました。今となってはわざとやったのではないかと思うほど。西麻布の部屋で申し訳なさそうに謝る慶應大学の学生を見て、言葉も出ない僕。運よく、WordPressのバックアップを二重に取ってあったので、すぐにエックスサーバーで復活させられました。もしバックアップがなかったら、今頃こんなふうにネタにできていなかったはずです。
ロリポップには月額300円ほどでバックアップを取れます。さらに先ほど紹介したVaultPressなどのプラグインを使って二重にバックアップを取るといいです。
WordPressを更新するのにエディターは必要か?
さて、次はエディターについて。
記事を書くときには、WordPress EditorやMarsEditのようなテキストエディタを使ったほうがいいでしょうか?
何を好むかによりますが、僕はWordPress Editorのディストラクションフリーモードが気に入っています。これはボタンを押すことで、WordPress上のすべてのボタンが隠され、テキストエディタだけが全画面表示されるというものです。気を散らす要素が画面から消えるので、集中して文章を書くことができます。
他には、Google Docsで文章を書いてから、WordPressにインポートする人も多いですね。こちらは、コラボレーション、フィードバック、コメントなどが使えるので便利です。
Syed Balkhi(サイード・バルヒ)は、WPBeginnerで記事を作成する際には、Edit Flowというツールを使用しています。これは、WordPressのプラグインで、WordPress内からすべてのことができるようになっています。まあ、個人的な好みとしては、WordPress上で文章を書くことですね。だから、記事を書くことについては、自分が何を求めているのか、ハッキリとさせることが大事です。
これまで僕が話してきたような技術的なことについて、疑問に思っている人もいると思います。そんな方に言いたいのは、すべては学習曲線のようにうまくはいかないということです。
まだWordPressが今ほど簡単にはなっていない頃から、僕はプラグインをいじったり、実行したりして、その難しさを肌で感じてきました。
現在、GutenbergというWordPressの新たなテキストエディタが開発されています。このエディタは、これまでのエディタとは一線を画すものとなるでしょう。きっと、これから参入するユーザーが、より扱いやすいものとなるはず。2018年にローンチされましたが、これをきっかけに、僕は15年前、まだWordPressがなかった頃の時代を思い返しました。
コンテンツを作るためには、HTMLが必要でした。ログインして公開ボタンを押す「ダッシュボード」はありませんでした。それを考えると、今はずいぶん簡単になったと思います。
最初は、Dreamweaverを使ってしましたね。すべてHTMLベースのものでした。しかし、今では簡単に更新できるWordPressがあります。
最後に。あなたが独自のホーム・ベースを構築することを励ますために、Syed Balkhi(サイード・バルヒ)はこう言います。
技術に圧倒されてはいけません。一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう。1つのことだけにフォーカスを当ててください。「あれと、これと、それをしなければならない」なんてことは言わないでください。成功しているオウンドメディアと自分を比べてはいけません。なぜなら、今あなたが参考にしているブログは、10年前から今の姿だったわけではないからです。
その通りでね。
あなたの最初の章を、他の人の第32章と比べるのは、間違っています。第1章からはじめて、次は第2章です。
さあ、今こそ情報から行動へと、軸足を移すときです。まだホーム・ベースを確立していない場合、もしくはWordPress以外のプラットフォームでホーム・ベースを確立している場合は、成功のためにできることをしましょう。UdemyにあるWordPressのコースを見れば、すぐにWordPressの新しいWebサイトを作成できます。YouTubeにもたくさんのチュートリアルがあります。もし質問があれば、コメント欄で教えてください。それでは、またお会いしましょう。