今日は、オンラインコースのトピックの選び方についてレクチャーします。トピックの選択は、あなたのオンラインコースの成功を左右するほど重要なステップです。顧客が抱える問題を明確にし、その解決方法を提示する。ボリュームは抑え、できる限りシンプルに、明確に、熱意を込めて。この原則がなぜ有効か、そしてどの手順で行うべきか?Teachableチームのレーニングインストラクターのアドバイスをもとにした「見込み客の心に響くトピックの選択方法」を見てみましょう。
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トピック選びがオンラインコースの成功のカギ
オンラインコースは、本などの従来のコンテンツと比べ物にならないほどに、受講者が変化するきっかけを提供するに適しています。また、オンラインコースで収益を生み出ことができれば、あなたのプラットフォームをさらに大きくしていくことができます。
そう、つまりオンラインコースによって生み出す収益が、プラットフォーム構築にかかるコストを上回り、その収益を使って骨の折れる作業を外部委託することが出来るようになるからです。もちろん、収益の一部を貯金に回してもいいですね。
僕の経験から言うと、オンラインコースの作成過程で最も大変なステップは「どのトピックをカバーするのか決める」ところです。その理由は、トピックの決定があなたのオンラインコースの成功、さらにはプラットフォームの成功を左右するからです。
しかし、心配は不要です。このレクチャーであなたは「初めてのオンラインコース作成で、どのトピックを選ぶべきなのか」という大きな問題について理解できます。そして、あなたを最適なトピックへの選択へ、成功するオンラインコースへと導きます。
今回は、Teachableチームのトレーニングインストラクターのアドバイスもとに、トピックの選び方について徹底的に解説しています。
ちなみに友人の山田どうそんさんは、いくらあなたが爪切りに詳しくても爪切りに関するオンラインコース を販売しても売れるわけがないと言っています。面白い表現ですが、的を得ています。世の中には爪切りに悩んでいる人はいないからです。問題が存在しない以上、それを解決する必要性もありませんから、オンラインコース にしたところで誰も購入してくれません。
見込み客の悩みと問題を理解する
早速本題に入りましょう。あなたが初めて作るオンラインコースにおいて扱うトピックを決定する際、どこからスタートしたらいいでしょうか。先に結論だけいうと、「あなたの見込み客がどんな問題を抱えているのかについて把握すること」です。
僕はこれまで何度も説明してきました。インターネットビジネスで成功するためには見込み客の問題を解決するだけでいいと。
オンラインコースを作ろうとする人が持つ、最大の誤解はなんだと思いますか?それは、実に多くの人が「どんな動画コンテンツを作るべきか」と悩んでいることです。はっきり言って、どんな動画コンテンツであるのかなんて、問題ではありません。受講者が気にかけているのは「そのオンラインコースを受講した結果、何を得られるか」ということです。
想像してみてください。あなたは何かを学ぼうと思い立ち、オンラインコースを探しています。色々な動画コンテンツがありますね。その中で、何に着目して申し込むコースを決めますか?「自分が学びたいことが学べるか」「自分の抱えている問題を解決してくれそうか」という視点から選ぶ人がほとんどではないでしょうか。逆に「『どんなボーナスがついているか』『誰が喋っているか』が最重要」なんて人はあまりいませんね。
つまり、オンラインコースで最も大切なのは、それを修了させたときに受講者が得られる結果や変化なのです。つまり、あなたが作るオンラインコースも見込み客の抱えている悩みにどうアプローチできるのか、それをはっきりとさせる必要があります。
あなたの見込み客の悩みは何なのか、彼らはどのような問題を抱えているのか。これを明確にすることで、どんなトピックを選んで、どんなオンラインコースを作るべきかが分かるでしょう。
オンラインコースのトピックを決める最初のステップは、まずは見込み客が何を必要としているのか研究し「あなたの見込み客が抱えている問題について把握すること」です。見込み客が抱えている問題を把握できましたか?
いくつかの小さなステップで問題が解決できると明示する
問題を把握できたなら、次は、選んだトピックをどうやって見込み客の心に響かせるかについて紹介します。
何度も言うようですが、受講者はオンラインコースのタイトルと内容を確認して「このコースを受けることで、何を得られるのか」「どんな人生に変わるのか」「今、自分が抱えている問題をどう解決してくれるのか」ということを第一に考えます。
そう、だから、あなたが選んだトピックを見込み客の心に響かせるためには、彼らが疑問に思っている問題を解決できるということを、明確に、そして簡単に理解してもらう必要があるのです。
これを見ているあなたのために付け加えておきますが、ここで、以前に行ったリサーチがとても価値のあるものになるでしょう。あなたが行ったアンケートの結果を振り返ってみてください。特に、2つの自由回答形式の質問について、見込み客から得た回答を持っていますね。1つ目は目標について、2つ目は問題や不満についてです。2つ目の回答「見込み客が抱える問題」を、あなたのオンラインコースで、できるだけ小さなステップで解決できるようにするのです。いくつかの小さなステップを組み合わせることで、1つのオンラインコースとしてまとめることができます。
コンテンツに関する3つのポイント
ここまでの説明を聞くと、こんな疑問が出てくるかもしれませんね。
「見込み客の抱える問題を明らかにして、小さなステップで解決させる必要があることはわかった。じゃあ、具体的に一体どんな内容を取り上げるべきか?」「オンラインコースで受講者を変えるような十分な内容を提供できているかどうか、どうやって判断するのか」。
お答えしましょう。「どんな内容が良いのか」という疑問は、ややざっくりとしているので、ここでは①適切なボリューム②適切な難易度③具体的に何に焦点を当てるべきか、この3つに分けて説明します。
#1:適切なボリューム
実は、オンラインコースのボリュームというのは、少ない方がいいんです。多くの人は最短ルートで結果を出す方法を知りたがっています。あなたも、できることなら何時間もビデオを見ずに、結果を出したいですよね。
あなたのやるべきことは、受講者が毎日、そして毎週、具体的に何をすべきなのかについて、細かく分析することです。そして、分析して出てきた事柄を、コースのセクションやモジュールに割り振ります。これだけです。
何度も言いますが、オンラインコースの量は少ない方がいいんです。
こうお伝えすると、こんな質問も多く寄せられます。「『ボリュームは少ない方がいい』と言うけれど、一体どれくらいの量が必要なのか?」これについての完璧な答えはないんですが、僕たちはその質問を受け取ったときにはいつも、5本から10本、もしくは6本から12本程度と答えています。
でも、覚えておいて欲しいのは、ノルマはないということ。「10本ないとダメ」ということではないんです。何度も言いますが、本当に大切なのは最小限の時間で結果を出すことです。
つまり、このように考えるべきだということです「最短ルートを受講者に提供するために、何本のビデオが必要なのか」。こう考えることで、大まかにビデオの本数を決められるでしょう。
ちなみに、これを見ているあなたは、まだオンラインコースを作ったことがないかもしれません。なので、あまり長いオンラインコースを作る必要はありません。できるだけ自分の中でのハードルを低くして、小さなコンテンツを作ることを意識しましょう。例えば、動画はたったの5本、レッスンもたったの5回で構いません。オンラインコースの利点は、後からいつでも追加することができる事です。なので、最初は出来る限り短く、小さなコンテンツを作りましょう。
#2:適切な難易度
さて、次はオンラインコースの難易度についてです。しつこいようですが、ここでも「できるだけ簡単にしてください」と言わなければなりません。受講者に、小さな成功を経験してもらうことが大切です。
ここで、先ほどの話に戻しましょう。もし、あなたが見込み客に対してアンケートを行ったなら、彼らの中で何度も話題になったテーマは何であったか、ご存知ですよね。そのテーマに対する解決策を提供できるような、ミニコースを作ってみましょう。
これは、このシリーズで何回も話してきたことです。すでに、あなたはメーリングリストを構築するための無料コンテンツを作成していますね。同じコンテンツを使って、それを有料の商品に変えることができるかもしれません。または、それに関連して解決できる、別の問題があるかもしれません。とにかく、初めのゴールは、最小限のボリュームで、受講者に対して価値と変化を与えることです。初めてのオンラインコースでは、受講者からの信頼を得ることが大切です。
また、オンラインコースは、あくまでビジネス戦略全体ではないということを忘れないでください。つまり、オンラインコースというのは「見込み客」が、あなたから有料の商品を購入する「顧客」に変化するためのツールなんです。実際の「顧客」にするために、オンラインコースを使って購入のハードルを下げるのです。
#3:何に焦点を当てるべきか
最後に、オンラインコースのどの部分に焦点を当てるべきかという問題についてです。オンラインコースにおいて焦点を当てるべきは、あなたが提供する変化です。これは、オンラインコースで最も重要なことの1つでしょう。
あなたのオンラインコースを受けた結果、受講生はどうなるのでしょうか?何を得られるのでしょうか?この点に焦点を当て、はっきりとに示すべきです。結果を証明できる数値があれば、さらに良いですね。どっちにしても、「どんな結果が得られるのか」ということが最も重要です。
「変化」という言葉について、ここでハッキリと定義しておきましょう。具体的にこの言葉について説明できますか?これは、テーマによって大きく違ってきますね。
以前のレクチャーで「Get 10,000 Subscribers」日本語では「10,000人の購読者の獲得方法」という商品について紹介しました。このタイトルは、ハッキリと商品の焦点が伝わってくる良い例ですね。この商品を購入すると、「購読者数を10,000人まで増やすこと」ができます。そして、オンラインコースではこの目標を達成するまで、しっかりサポートしてくれることが分かります。
ちなみにこの例は、全くもって簡単な目標ではありません。もちろん、あなたが初めてのオンラインコースを制作するとき、この商品と同じように難しいものを作る必要はありません。しかし、この商品と同じように焦点をハッキリと示すべきです。
わかりやすい例だと、「30日間で10キロの減量に成功する」というのでもいいですね。
もう1つ、焦点がハッキリとしたオンラインコースの素晴らしい例がTeachableにあります。そのオンラインコースの名前は「Learn How to Create a Digital Scrapbook in 30 Days(30日でデジタルスクラップブックの作成方法を学ぶ)」というものです。このオンラインコースのように期限や期間があると、「〇〇日間で、この結果を得られるのか」と受講者がすぐに理解してくれます。これは、とても良いテクニックですね。
2つの例はどちらもオンラインコースでしたが、もちろんオンラインコース以外のコンテンツでも利用できる技術です。コンテンツの焦点を決定する時には、まず「受講者にどんな変化を与えたいのか」を決めます。そして受講者が変化するまでの道筋を考え、その道筋を小さな結果ステップとして提供すれば良いのです。自分の中ではっきりとしたコンテンツの焦点を持っておけば、うまく作ることができるはずです。
ここで一旦、振り返りましょう。初めてのオンラインコースは、「できるだけ小さなボリュームで」「できるだけ簡単に」「受講者がどんな変化を得られるかをはっきり示す」ことが大切です。
台本はいらない、熱意を持って語りかける
さて、ここまでで具体的なトピックの選び方について学びました。次はどんな作業に入るでしょうか?「詳細な計画表と、動画で喋るための台本を作る」そう予想する人もいるかもしれませんね。
実は、初めてのオンラインコースには綿密な計画表も、きっちりとした台本も、必要ありません。あなたがやるべきことはひとつ「できるだけシンプルなオンラインコースにする」ことです。これが正直なところ、最善な方法であり、成功するために最も簡単なコツでもあります。
初めてオンラインコースを作るときは、誰もが「洗練されて生産性が高いものを作らなければ」と考えてしまいます。しかし、洗練さや生産性は最も大切というわけではありません。何より一番大事なのは、あなたが情熱を持って話すということです。だから、文字通り、台本を読んでいるような喋り方である必要はありません。それよりも、熱心かつ心を込めて、受講者の目を見て話すかのような喋り方が必要です。その方が、受講者も真剣にオンラインコースを聞いてくれるでしょう。
これは、バリュー・プロポジションを見返す良い機会かと思います。オンラインコースの焦点が、あなた自身のバリュー・プロポジションに深く関係しているということをチェックしてください。もし、バリュー・プロポジションに基づいてオンラインコースができているのであれば、すでにあなたはその分野の専門知識を持っているはずです。逆に言うと、自信を持って教えるためには、ある程度の予備知識がないといけません。
そして、一語一語が書かれたような細かい台本は必要ないです。ビデオなので、気に入らないところがあったなら後から修正することもできます。大本通りじゃない方が自然に聞こえるし、受講者からもウケるんです。
裏話ですが、僕がこれまで提供してきた動画の半分にはスクリプトがあり、もう半分にはスクリプトはありませんでした。この動画についても、細かい台本はありません。もちろん参照できるあらすじはありますし、カバーすべき質問についてきちんと答えられているかは確認しています。でも、台本があるわけではありません。
僕らは経験上、このやり方がとても自然で、受講者にとっても良いということがわかっています。僕たちみたいに、事前に多くの詳細な決め事をしないで、すでに前提知識を持っている分野から話せるようにすることがおすすめです。そうすることで、より親しみやすいオンラインコースになるでしょう。
まとめ:受講者にとって役立つトピックを選ぶ
さて、ここまででオンラインコースのトピックの選び方についての案内は以上です。
最後にひとつだけ覚えておいて欲しいのは、何よりも重要なのは、何かを選択したら、それを必ず実行すること、ということです。
初めてのオンラインコースを作る際、「完璧なトピックを選ばなければ」と考えてしまう人は多いです。でも、あなたが何をテーマとすれば人々を助けることができるのか分かっているのであれば、それで十分です。何か1つの問題に焦点を当てることもできますし、大きなテーマの中でいくつも焦点を見つけて複数のオンラインコースを作ることもできます。
別に、あなたが今選んだオンラインコースのトピックで一生コンテンツを作っていくわけではありません。重要なのは、受講者にとって役立つトピックを選ぶということだけです。トピックは、決まりましたか?決まったならば、今すぐに作業を始めましょう。
このプロセスについて、何か質問はありますか?アドバイスを参考にして、独自のオンラインコース・トピックを選択し、新しい商品の焦点を、このモジュールのワークブックに書き残してください。もし何か質問があれば、コメント欄で教えてくださいね。準備ができたら次のビデオに移りましょう。
引き続き、僕たちがあなたの考えをオンラインコースに変えるための案内をします。