今日は、メルマガの読者数を10から100に増やす具体的な方法についてレクチャーします。ここまでで、あなたは10人の購読者を個人的な範囲で集め、メーリングリストの規模を拡大しました。あなたの連絡先やFacebookのフォロワーから許可をもらい一人一人手動で追加することで最初の10人を集めました。ここまでくれば、次に100人規模のメーリングリストを作る準備ができたと言っても過言ではありません。さあ、始めましょう。
あなたはペルソナをしっかりとあぶり出した。彼らが頭の中でビビッドに動いている。彼らの悩みが手にとるように理解できている。彼らの問題をランディングページに反映し、これから3通のメールでその問題の解決策を提示することを宣言する。あなたの提示するオファーにNOをいうペルソナはいません。なぜなら、あなたはペルソナのためにそれらコンテンツを作ったのだから。実際に、今からこのレクチャーで教える方法は、まさにこれです。ペルソナの問題をランディングページで明確化し、あなたのメルマガでそれが解決されることを宣言するのです。
もしペルソナが「いやいや、あなたのメルマガなんかに参加したくないよ」と言うのであれば、それはペルソナの設定を間違っているか、ペルソナの問題設定をミスっているか、あるいはそもそもペルソナ自体がいないのかが原因です。どれだけ口が達者な犬のセールスマンがドッグフードを売ろうとしても、相手が猫なら話は聞いてもらえないのです。砂漠で水を売れ、猫にドッグフードを売るな、エスキモーに氷を売るな。どれも同じことです。仮に砂漠でバウムクーヘンが売られていたとしても、買う人はいません。喉パサパサになりますから。
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顧客ファーストは自己利益のための独善的な行為である
次のレベル、つまり購読者100人というラインに到達するためにあなたがすべきことは、短期的に成果を得られる仕組みを作るということです。もちろん購読者の成果のために、です。あなたの成果は常に二番手でいいのです。顧客ファーストは、慈善活動でもなんでもなく、僕たちのようなお金の亡者がやる独善的な行為であることを理解してください。顧客に成果を出してもらっている限り、僕たちはもっと儲かります。自分が儲かりたいという思いがあるからこそ、まずは顧客の問題を解決するのです。
メルマガも同じ。自己利益を考えるのであれば、焦点は常に読者の問題に当てるべきです。儲けたければ儲けたいほど、その傾向は強まると覚えておいてください。ニキビを治したいと考えている人がいる。あなたは彼らのニキビを治してあげる。あなたのビジネスが失敗する理由を見つける方が難しいですね。失敗しているビジネスは、ニキビを直せますと宣言しているのに、ちっともお客さんのニキビを直せていないのが原因です。自らを仕組み化の専門家として位置付けながら、毎日のようにブログやYouTubeのようなゴミコンテンツを公開し続ける。誰も見ていないのに。まずは自分のビジネスを仕組み化しろよと、オーディエンスは考えています。他人の問題を解決する前に、自分の問題を解決しろよと。
仮にあなたのリストが1000を超えていないのであれば、それは単純にトラフィックが少ないという根源的な理由もあるかもしれませんが、それより深い部分で真っ先に解決しなきゃいけない問題があることに気づいてください。それは何か。見込み客の悩みにフォーカスする、ということです。リストビルティングに限らず、YouTube、Udemy、オンラインビジネス全般において言えることです。あなたが、見込み客の悩みや問題にフォーカスしそれを解決している限り、儲からない理由を見つける方が難しいです。逆にいうと、いつまで経ってもネットビジネスで月収30万円すら超えられないのは、誰の問題も解決していないということです。この点、よく覚えておいてください。
さて、顧客が短期的に成果を得られる仕組みは、シンプルなソリューションに共通する重要なファクターです。ここで一旦定義しましょう。
短期的に成果を得られる仕組み: 見込み客が抱える問題と、それに対するシンプルなソリューション
具体的に言えば、特定のトピックにおいて、30分以内で成果を出すことができるというのが理想的ですね。例えばどんな成果が考えられるでしょうか?
- ピアノを上達させたい人が30分で絶対音感を手に入れる方法
- 自信を持って人前で話したい人が30分で噛まない喋り方を手に入れる方法
- リストを増やしたい人が30分で最初の読者10人を獲得する方法
ちなみに僕は、北海道で、スピーチのレッスンを即興で受けたことがあります。佐藤等先生が開催するナレッジプラザの月一ミーディングの後、懇親会がありました。当時、大学生だった僕は、プロのアナウンサーに噛まないトレーニングを教えてもらったのです。効果は抜群でした。「どうもこんにちは、石崎力也です」をスラスラと言いたいのであれば、母音だけを最初に発音するのです。「おうおおんいいあ、いいあいいいあえう」ですね。「どうもこんにちは、石崎力也です」ほら、スラスラと言えたでしょ。このトレーニングは30分どころか1分もかからずに具体的な成果を得られました。
あたなはこれと同じことをメルマガでやるのです。僕の特定のトピックは、デジタルマーケティングです。さて短期間に成果が得られる仕組みはどんなものがあるでしょうか?即興でいくつか出してみましょう。
- Canva を使ってeBookを作成する方法
- ブログの記事をリライトして見栄えを良くする方法
- モーショングラフィックス・テンプレートの使い方
- Sumo.me を導入してポップアップを表示する方法
- ウェルカムシーケンスの第1通目の書き方
- MailChimp VS ConvertKit の具体的な選択基準
- 30分で成約率18%のウェビナーを作成する方法
まあ、こんな感じでいろいろアイディアは出てきます。
あなたが選んだトピックがどのようなものなのかということによっても、実装する内容は異なってきます。ただここでのゴールは、無料で提供できる何らかの価値を作ることであり、メールアドレスと引き換えに、人々へ配布することができるものです。そのため、トピックに関する深く、包括的なソリューションでなくても構いません。だから、深く問題に切り込んでいくようなものではなく、シンプルなものがいいですね。
見込み客の悩みや問題を簡単に見つける方法
あなた自身は、メルマガで扱うトピックに関して深い理解があるでしょう。ただ、その知識を披露することよりも、購読者とあなたの間に基本的な信頼関係を築くことに重点を置きたいところです。なぜなら、信頼関係を築くことによってあなたのアドバイスに従うメリットを感じてもらうことができるからです。1週間もかからないくらいの短期的な成果を出させてあげることで、購読者からの信頼を得ることができるでしょう。
先ほども言いましたが、購読者に成果を感じさせてあげることは、あなたへの支持へとつながります。あなたが他の誰かのために価値を創造し、何かしらの結果を体験させてあげることで、あなたのアドバイスが正しいことであると感じさせることができるでしょう。
他にも、購読者がすでに投げかけてきている質問に答えたり、いずれ尋ねられるであろう疑問に答えたりするという方法も効果的です。
あなたの見込み客がアクセスしているであろう10のWebサイトをリストアップしてください。Lifehackerなのか、Forbesなのか、グノシーを使っているのか、それともNewsPicksを頻繁に読んでいるのか?あなたの見込み客はどのサイトやアプリを頻繁に使っていますか?これらサイトにアクセスし、グループやフォーラムを見てみてください。そして、そのWebサイト内で多くの人が疑問に思っていること、投稿されている質問を探してみるのです。回答しやすい共通した質問はありますか?誰も疑問に思わないようなことに答えても仕方はありません。需要のある疑問に対して回答をするからこそ、多くの人の関心が集まるのです。
またあなたのブログ記事のコメント欄やソーシャルメディアなどには、あなたがこれまで発信してきた記事やSNSでの投稿に対する質問が投げかけられるでしょう。こういった質問を分析することも大切です。質問に答えることが彼らの成果につながります。常に、メルマガの購読者が短期的に成果を得られる仕組みを構築することを意識しましょう。
これは、僕のパーソナル・プラットフォームの例です。ブログを立ち上げ、読者を獲得すると、いつも彼らは「どれだけの成果を上げているか、どうやって測ったらいいんだ」と困ってしまいます。
彼らはGoogle Analyticsを実際にインストールをしてみたものの、ログインした後に表示される複雑な数字や統計などのオンパレードを見て「これに何の価値があるの?」「戦略上どうやって活かしたらいいの?」「どのデータに注力したらいいの?」と圧倒されてしまいます。しかし、この「よくある疑問」については、いくつかの異なるフレームワークを使用することによって、すぐに役立つ情報として加工することができます。だから、その方法を教えてあげればすぐに成果を出すことが可能なのです。
例えば、見るべき指標はページビューだけでいいよとか、直帰率の値が改善されるよう努力しましょうとか、シンプルな分析方法を教えてあげるのです。
最強のステップメール – PSAシーケンスの作り方
ここでは、PSAシーケンスというものを作成していきましょう。このシーケンスは3段階になっており、ConvertKitの自動化されたシリーズです。新しい購読者にメールを送信するようにセットアップし、ランディングページで無料のプレゼントを提供できる仕組みを構築できます。誰でもできます。このレクチャーの通りにすれば、反応率の高いメルマガを簡単に作れます。
さあ、PSAシーケンスの流れを確認しましょう。3つあります。
- P – まず、問題(Problem)を再定義しましょう。
- S -次にソリューション(Solution)を紹介し、
- A – 最後に価値のあるアドオン(Add-on)で驚きを与えます。
Google Analyticsを例に説明しましょう。
- P – まず、問題は何か。それは、複雑かつ大量のデータがあると人々が考えていることです。データが豊富にあることは問題ではありません。真の問題は、彼らがデータを理解していないこと、そして彼らが集中力を欠いてしまっているということです。なぜデータが重要なのか理解していないので、意味を解釈することができないのです。これが問題の再定義です。Analyticsのデータ量が問題ではない。必要な指標を見ていないのが問題であると。
- S – そして、ソリューション。トラフィックとコンバージョンという2つの指標以外は、すべて無視するというのがここでの解決策です。これは僕が提供できる最善のソリューションであり、これによって即座にデータへ集中することが容易になります。どのくらいのユニークユーザーがいますか。彼らはどのくらい成約していますか。見るべきはこの2つだけです。
- A – 3つ目はアドオンでしたね。さあ、ここから購読者を驚かせる価値を紹介しましょう。事前に彼らに伝えていたのは、問題の再定義とソリューションの2つだけですが、サプライズを与えることでより印象的なものとなります。つまり、約束したこと以上の価値を与えたい。そうすれば、僕たちが想像以上の価値を持っているというと彼らから認識してもらうことができます。その上、僕たちが何を提供できるのかについても、明らかとなるでしょう。ここで提供するアドオンは、ワンクリックでインストールできるGoogle Analyticsのマクロです。このアドオンによって、ダッシュボード上でGoogle Analyticsのアカウント全体を変更することができるようになります。そして、ログインすると先ほど述べたトラフィックとコンバージョン以外の要素すべてが表示されなくなるのです。
ConvertKit でランディングページを作る方法
あなたが購読者のために解決しようとしている問題、ソリューション、そしてアドオンの価値。これらは、自身のトピックの内容や業界などによっても大きく異なるでしょう。見込み客がどのような質問をしており、そこから逆算でどう作業をすればいいのか。この点について、詳しくお話をします。僕がPSAシーケンスで用いたものと同じ例をConvertKitで使用するとどのように見えるでしょうか。
現在、ConvertKitのアカウントが表示されています。PSAメールシーケンスを作成する準備が整いました。ConvertKitにアクセスすると、画面上部にいろいろなオプションがあるのが確認できるでしょうか。そのうちの1つが”AUTOMATIONS”です。シーケンスセクションにおいて、新しいシーケンスを作成していきます。Join a Form – フォームに追加されたら、をトリガーに選びます。二択があります。最初の選択肢は、これをランディングページにするか、フォームにするかということです。今回は、ランディングページにしましょう。ランディングページとは、サイドバーのように自分のWebサイトに置くタイプのフォームではなく、独立したページです。自分のブログを探してもらうのではなく、ダイレクトに誰かに送信することができるWebサイト上のページとして、単独で存在することができます。
ここではシンプルなテンプレートを選択して編集をしましょう。僕はAbbey(エイビー)を選びます。
キャッチーなページ見出しを入力します。「Google Analyticsに圧倒されている?」はどうでしょう?そして「Google Analyticsに圧倒されて落ち込んでいますか?安心してください。僕がお手伝いしましょう。あなたのメールアドレスを入力してもらえれば、僕がまとめた無料のメールを受け取れます。」と続けましょう。
これらのテキストをどのようにアレンジするかを試してみることもできます。選択肢がたくさんありますね。先ほどのようなテキストが思い浮かばなくても心配ありません。コピーライティングについては、別のレクチャーでお話ししていきます。ここでは、オーソドックスなランディングページを作成しましょう。見た目が派手である必要はありません。「メールアドレスを入力してください。無料でリソースを提供します」と書くだけです。次に”Save”をクリックしましょう。
ちなみに、画像をアップロードしたりバックグラウンドを選択したりすることもできます。
現時点ではあまりきれいには見えませんが…”PREVIEW”をクリックすることで、そのコンテンツのプレビューを確認できます。ユーザーに対してどのように表示されるのか、チェックしましょう。
かなりシンプルなランディングページですね。まだ少し修正の余地もありますが、良しとしましょう。別に豪華な見た目にする必要もありませんから。ここであなたがすべきなのは豪華なランディングページを作ることではなく、リソースを利用して購読者を獲得するということです。
このランディングページに誰かがメールアドレスを入力すると先ほど作成したPSAシーケンスが流れ始めます。
PSAシーケンスの実演:ConvertKit で3通のステップメールを作る
もしランディングページとシーケンスを別々に作るのであればそれらをを連携させなければならないということをお忘れなく。後ほど連携させましょう。ランディングページの設定では、誰かがオプトインするとシーケンスに追加されます。だから、ランディングページとシーケンスの連携は必須の事項であり、もしつなげていなければユーザーが何も得ることができず、台無しになってしまいます。こうなれば、すべての努力が水の泡です。
AUTOMATIONSの次のステップにメールシーケンスのACTIONを追加します。
このシーケンスで使用する3つのメールを作成していきましょう。それぞれのメールは1日おきに送信されます。WHEN TO SEND がそれぞれデフォルトの After 1 day になっている確認してください。
Problem: 問題を再定義する
PSAシーケンスにおける1つ目のメールは、問題を再定義するものでしたね。これを購読者へ実際に送信するときにメールのタイトルとして使用するわけにはいきませんが、下書き段階においてはメール作成時の焦点を意識できるので「Problem」などと名付けておくことをおすすめします。2つ目のメールでは、ソリューションを紹介しましょう。これがPSAの”S”の部分に当たります。3つ目はアドオンの価値でサプライズを提供するメールでした。さて、これで3つのメールがマッピングされました。Problem、Solution、Add-onですね。
まずは、問題の再定義からです。
ここで僕が意識するのは、購読者へのアプローチです。誰かしらがフォームにメールアドレス を記入しオプトインしました。彼らはGoogle Analyticsのアカウントをもっと理解したいと考えているのです。その問題について再定義することにしました。これが何を意味するか詳しくお教えしましょう。書き出しは「こんにちは」でも何でも構いません。まずは彼らの名前を挿入しましょう。そして、こう続けます。
たしかにGoogle Analyticsには、非常に多くの種類のデータやグラフが存在します。思わず圧倒されてしまいますよね。ブログを始めた頃の僕も、あなたと同じような気持ちでした。『データは僕の友達』なんて言葉を聞いたこともありますが、そんなの信じられなかった。つまり、僕のメンターがデータがなぜ重要なのかについて教えてくれるまで、この複雑な数字の重要性を理解することなんてできなかったのです。
問題の再定義にはいくつかポイントがあります。まず購読者の抱える問題に名前をつけてあげましょう。例えば…今回は「データは僕の友達」という表現です。ビッグデータがバズワードとしてもてはやされた時、Facebook 広告 で Data is my friend? のバナーを頻繁に目にしました。あの広告を見るたびに、友達なんかじゃないよ!と反発していた彼らの気持ちを思い出させる意図があります。
次にその問題に自分も悩んでいた過去を打ち明けましょう。その問題を理解していることを示すために個人的なエピソードを語り、購読者に対して共感の意思を伝えるのです。ここから、データの重要性や種類などについて、もう少し説明を加えていきましょう。
基本的にGoogle Analyticsのデータというものは、アクセスユーザーがあなたのサイトで何をしているのかについて分析する尺度に過ぎません。どのようなデータに注意を払うべきかを知るために意識することは1つ。Webサイトが成功するために、ユーザーにどんなことをしてほしいのかを知ることです。
そのことを念頭に置いて考えてください。僕は自分のWebサイトにユーザーを呼び込んで、メーリングリストに参加してほしいと考えていました。だから、その目的に役立たないデータは、ただ気が散るだけの存在だったのです。つまり目的をハッキリとさせることで、不要なデータが明らかとなるというわけです。
その結果、注目すべき2つの指標を特定することができました。あなたがWebサイトを成功させる際にも、この2つの指標に注目するだけで十分です。
少し早送りをしますが、僕の言いたいことはもう十分わかっていただけたでしょう。問題のバックグラウンドを説明し、再定義しました。これがソリューションで取り組む問題です。データ量が多いのは問題ではなく、見るべき指標を持たないのが問題であると再定義したのです。
1つ目のメールはこれで完成。あとで言葉遣いをいじるかもしれませんが、ここで重要なのは購読者が感じている問題を再定義したという事実です。
多くのユーザーが、データを理解できないことの問題は、Google Analyticsのデータの多さだと考えています。本当の問題は、見る指標を知らないだけ。データ量の多さは問題ではないことを強調し、問題を再定義しましょう。ただ彼らは、なぜデータを重視するのかを理解していません。そのため、これら諸々の問題に対する解決策を、翌日送るということをメールに書いておきます。
「明日、それらのデータが一体なぜ重視されているのか、分かりやすくお伝えします」と。
こうすることで、翌日に購読者がメールボックスをチェックすべきだということ伝えるだけでなく、今後あなたがメールを定期的に送る上で、期日ごとに彼ら自身の受信箱をきちんとチェックする習慣をつけるように訓練することができます。メーリングリストを構築する上で、購読者がきちんとメールをチェックするように習慣づけることはとても重要です。
もしかしたら購読者の中には、1通目で問題が解決しないということに焦燥感を抱く人もいるかもしれません。もしくは、今すぐにでもあなたに助けてもらいたいと感じる人もいるかも。これまで、購読者に対してこういった感情を湧き上がらせるように仕組む人もいました。これを見越して、1通目のメールに「すぐに解決策が知りたいのであれば、このメールにご返信ください。喜んで解決策をお教えしましょう」などといった文言を付け加えることも効果的です。そうすれば、購読者との会話を築くこともできます。
ちなみに、これは副産物ですが、読者から返事のあったメールはスパムに判定されにくくなります。次のメールも確実に受信箱に届くようになります。Googleがそのようなアルゴリズムを採用しています。だから1通目で返信を促すのはメールの到達率という観点からも優れた戦術です。
もしかすると、メールに画像がほとんど挿入されていないことに気付いた人もいるかもしれませんね。特に凝ったグラフなどはありません。僕が誰かと1対1の会話をしているだけです。それでいいのです。「こんにちは、みんな」ではなく「こんにちは、山下さん」と個人に声をかけているのです。いいですね?
Solution: 解決策の紹介する
さて、2つ目のメールでソリューションを提供しましょう。ここまでで購読者の問題は、データを理解できないことではないということを説明してきました。見るべき指標をしらないことが問題であると。次に、実際の解決策を紹介します。ポイントは、ダイレクトに解決策を指摘することです。
このメールでは、「トラフィックとコンバージョン以外の数値はすべて無視してください。これが解決策です。」と即座に断言します。そして、購読者がトラフィックとコンバージョンがどこにあるのか分かるように、Google Analyticsのスクリーンショットを挿入したらなお良いですね。僕ならこんな文章を作ります。
Google Analyticsにおいて、重要な指標が2つしかないと言ったことを覚えていますか?
つまり、なぜユーザーがWebサイトにいるのか、そして僕がそのユーザーにどんなことをしてほしいのかが大事であるということを書きました。
1つ目の指標は、Webサイトへアクセスした人の数(volume)です。これはとても重要です。
2つ目の指標は、アクセスユーザーのうち何人が僕のメーリングリストに参加しているかということです。Webコンテンツの真の価値はこの指標に現れます。
これら2つの指標は、モニタリングすることができる記録用紙のようなものです。そのため、Webサイトを改善する際にも利用できます。また、2つしかないので覚えておくのも簡単ですね。
1. トラフィック
2. コンバージョンGoogle Analytics上では、以下の部分で確認することができます。
[スクリーンショット]
今回のメールは役立ちましたか?もし良ければ返信してくださいね!
– 石崎力也
ただし、ここで説明している具体例にあまり執われすぎないようにしてください。先ほども述べたように、あなたの購読者、得意分野、解決しようとしている問題、どんな専門家になりたいのかなどによって展開方法は変わるからです。重要なのは、あなたがソリューションを提供したということであり、購読者が問題を解決したという事実です。あなたは彼らが問題を解決するための方法を提供した。これが全てです。
Add-on: 追加のサプライズを与える
次に3通目のメールで購読者にサプライズを与えましょう。さて、ここから駆け足で説明をしていきますよ。
“Google Analyticsに関する追加の情報” というメールを書きます。これを一言一句真似する必要はありません。具体例としてお見せするので、概要を理解してもらえればそれで十分です。あなたがここでやることは、約束以上の価値を与えるということ。
これにはいくつかの意味がありますが、もっとも重要なのは、購読者が気にかけていることを先読みし、尋ねられる前に、その解決策を提供するということです。貴重なリソースがいつメールで届くか予測がつかなければ、彼らはあなたからのメールを常に意識するようになるでしょう。
【購読者の名前】さん、こんにちは!
トラフィックとコンバージョンについていつものように考えていたら、アイディアが出てきました。
情報のありかを教えるだけじゃなくて、具体的な方法をお見せしたのがいいのではないか。
スクリーンショットでどこに指標があるのかを送るだけじゃなくて、なぜその指標が重要なのか、簡単に示した方があなたのためになるのではないか。
こう思い、ある決断をしました。
1クリックでダッシュボードを作成できるGoogle Analytics専用のアドオンを紹介します。これを使えば、2つの指標以外をすべて非表示できるようになります。ほしいですか?
それなら良かった!あなたが僕のメールを真剣に受け取ってくれたお礼として、このアドオンを無料で提供します。あなたの役に立てば幸いです。
Google Analytics専用アドオンの“1-click dashboard”をダウンロードするには、ここをクリックしてください。
それでは楽しんでくださいね!
– 石崎力也
P.S. もし何かお困りがあれば、このメールに返信してくださいね。
これで完成しました。
僕は、アドオンでワークシートを配ったり、動画のダウンロードリンクを送ったりすることもあります。ポイントはもうおわかりと思いますが、予想していなかったサプライズです。アイディアを出してみてください。周りのみんなとプレゼントを同じにする必要はありません。
非常に価値のあるシーケンスができたので、これを購読者に早速提供したいのですが…実はいくつか落とし穴があります。まず作ったメール3通を公開します。「問題を再定義」「ソリューションの提供」、そして「アドオンで驚きを与える」。”Save all”をクリックして、3つのメールを保存しましょう。次にオートメーションをONにしましょう。今、一時停止の状態になっているはずなのです。ボタンをクリックしてオートメーションを開始しましょう。
まとめ:メルマガを双方向性にすることで重要なメールであると認識してもらう
さて、ここまでがPSAシーケンスでした。あなたがすべきなのは、このシーケンスを作り続け、購読者の疑問に答えるということです。僕が挙げた例の中で、購読者に対して何度か返信を求めていたことにお気づきでしょう。これは、購読者とあなたがコミュニケーションを始める良い機会作りです。相手があなたに返信してきたら、あなたも同じように返事をしてあげてください。こうして会話を生み出すことで、信頼関係が形成されていくのです。
これは購読者と繋がるための素晴らしい方法であるだけでなく、Gmailや他のメールサービスプロバイダからスパム認定をされないようにするためのテクニックでもあります。購読者とメールでやりとりをしていることが明らかであれば、スパムではないと判定されます。
PSAシーケンスとランディングページを作成したら、まずはあなたの見込み客がいるであろうグループやフォーラムに行ってみることをおすすめします。Facebookグループなど、どこでも構いません。そして、そのWebサイトにリンクを貼り付けましょう。「Google Analyticsが全くわからない。どうすればいいの?」という質問に対して、救いの手を差し伸べるだけです。
それに対して、あなたはこう答えます。「お気持ちはよくわかります。僕も以前、同じように感じていました。しかし、うまい解決策を見つけたんです。興味があれば、こちらのリンクにアクセスしてみてください。」と。見込み客に価値を提供し、メーリングリストの購読者を増やす。これを続けましょう。
PSAシーケンスのプロモーションを開始したら、購読者のアカウントが増えかどうかチェックしてください。メーリングリストの規模が100人に達するまで、フォーラムやブログのコメント、ソーシャルメディアのグループを閲覧し、無料のリソースを共有することを繰り返すことが重要です。
時間はかかるかもしれませんが、プラットフォーム・ジャーニーの中では、特に重要なステップです。もし100人を達成したら以下のコメントに成功をシェアしてください。さて、次が本モジュール最後のトレーニング・ビデオです。そちらでお会いしましょう。