今日は、SEOについて網羅的にレクチャーします。海外の人気SEOブログ – Backlinkoを引用しながら、検索エンジン最適化の定義、200個のランキング・ファクター、初心者はどこから始めれば良いか、キーワード調査の具体的なやり方、ブログ記事のベストな長さ、Google Analytics で確認すべきたった1つの指標、CRO – コンバージョン率最適化を1つのレクチャーでカバーします。
すでにあなたは、パーソナル・プラットフォームの強固な基盤を確立し、ある程度、市場から認知されているのではないか、と期待しています。そして、今こそプラットフォームを次のレベルに成長させる絶好のタイミングです。成長を加速させるためにプラットフォームを最適化しましょう。
今回お届けするノウハウはこちら
- 超人気ブログ – Backlinko の創設者 ブライアン・ディーンとは?
- SEO(検索エンジン最適化)とは?
- アルゴリズムの中には200個以上のランキング・ファクターが存在する
- SEOの初心者はどこから始めれば良いか?
- SEOで最も重要なキーワード調査の具体的なやり方
- ブログ記事のタイトルにキーワードを含める理由
- SEOの基本は、素晴らしいコンテンツを作り続けること
- そこで検索が終わるようなブログ記事を書く
- ブログ記事の文章量は多ければ多い方がいい
- 人気のない記事はブログ全体の価値を下げるから削除すべき
- Google Analytics で確認すべきたった1つの項目はオーガニック検索
- SEOの初心者が最初に知っておくべきこと
- おすすめの WordPress SEO プラグインは Yoast / All in One SEO
- CRO – コンバージョン率最適化について
- ブログ記事でメールアドレスを獲得するコンテンツ・アップグレード戦略
- ポップアップはたくさんのリードを獲得できる。だけど醜い
- スプリットテストの具体的なやり方
- スプリットテストを効率的に行う2つのコツ
- スプリットテストにおすすめのツール
- まとめ:SEOとCROに関するよくある誤解とミス
超人気ブログ – Backlinko の創設者 ブライアン・ディーンとは?
今日ご紹介するのは、Brian Dean(ブライアン・ディーン)です。Brian(ブライアン)は、デジタルマーケティング・コンサルタントであり、コンテンツ・マーケティングのプロでもあります。また、検索エンジン最適化、SEOなどにフォーカスした超人気ブログBacklinkoの創設者としても知られています。
Inc.誌の言葉を借りれば、Brian(ブライアン)は世界で最も人気のあるSEOのプロフェッショナルのうちの1人です。彼のアドバイスを僕たちのビジネスに取り入れることで、パーソナル・プラットフォームを次のレベルに引き上げることができるでしょう。あなたのプラットフォームをどのように最適化させればいいのか、この点について詳しくお話をしていきましょう。
検索エンジンの最適化やSEO…これについては、まだコンプリートバンドルの方で詳しく取り扱っていません。今回のモジュールの中で一緒に勉強していければと思います。まずは、ブライアンについてお話をしましょう。彼は、一体どうやって検索エンジン最適化のプロになったのでしょうか。「僕はSEOの専門家になるんだ」と思って、目指してきたのでしょうか。
ブライアンは子供の頃からSEOのプロになりたいと思っていたそうです。彼曰く
おそらく「大人になったら、SEOのプロになりたい」と思っている子どももいるでしょう。僕もそのうちの1人でした。僕のキャリアの始まりは、フリーランス・コピーライターです。オンラインビジネスに入ったのは、この職業からでした。それは、とても素晴らしい経験でした。お金も稼げましたしね。それに、仕事をしながら旅行をしたりすることも可能でした。
果たして大人になったらSEOのプロになりたいと思っている子どもがいるかどうか、僕には不明ですが、とりあえず彼の紹介を続けます。
ブライアンには、一方で、うんざりしていることもありました。それは、お金と言葉、時間をやりとりしているような感覚です。つまり、コピーライターの仕事は、全くもってスケーラブルじゃなかったのです。 1時間働いたら決まった給料がもらえる。2時間働けばその2倍の給料がもらえる、そんなイメージです。だから、何かスケールできる仕事がしたかったそうです。彼がSEOについて知ったのは、そんな頃でした。
当時SEOといえば、ビッグテーマのうちの1つでした。多くの人が夢中になっていたと思います。彼はPodcastの中でこう言います。
だから、僕のように適当な人間でもこの分野に参入できたのは、現在と比べてGoogleの検索順位の付け方が割と簡単だったからです。フリーランス・コピーライターとして働いてきたのに、SEOについては何も知らなかった。だから、検索エンジン最適化について勉強するのはピッタリだな、と思ったのです・・・
そこで、ブライアンは早速Googleの検索上位に入れるようにWebサイトを作り始めました。そして、最終的にSEOの正攻法とも呼べる自分なりのテクニックを見つけ出しました。コピーライターとして働きつつも、小さなサイトをコツコツ構築して4年が経ち、SEOも学んでいきました。
まだその段階で、SEOのプロと名乗るほどではなかったそうです。でも、この専門分野について、ある程度のスキルを身につけていこうと決心していました。それから、Backlinkoというブログを立ち上げました。立ち上げた理由は、SEOのための実践的な戦略を追求したかったからです。そして、今現在に至る…という感じです。これがブライアンの簡単な略歴です。
SEO(検索エンジン最適化)とは?
ブライアンがSEOを学び始めたり、サイトを構築したりしたのは、おおよそいつごろでしょうか?Googleの検索表示システムがまだ簡単な時代といえば…2010年くらいですよね。その頃に比べると、コンテンツを検索上位に表示させるのが、かなり大変になりました。少なくとも僕はそう感じますね。
検索エンジン最適化について、ハッキリと定義させておきましょう。おそらくコンプリートバンドルの受講者の中には「私はSEOなんてこれっぽっちも知らないぞ!」と感じている人もいるでしょうから。
簡単に言いましょう。Googleの検索結果の上位に自分のWebサイトを表示させることです。
なぜ、Googleの検索結果にWebサイトを上位表示させることが重要なのでしょうか?
なぜなら、非常に多くの人がGoogleを使って、調べごとをしているからです。例えば、ビジネスについてとか、料理のレシピ、芸能人のゴシップについてとか…。毎日、毎日、膨大な数の人がGoogleを使って、十人十色の何かを調べます。だから、もしGoogleの検索結果の上位に自分のWebサイトを表示させることができれば、多くのトラフィックを得ることができますよね。それは、プラットフォームの成長に繋がる要因です。
確かに、検索結果の2ページ目まで遡ろうとする人なんて、ほとんどいません。だから、検索結果の上位に表示させるということが重要なのですね。
2ページ目までいく人なんて、ほとんどいない。だから、表示される順番が前であればあるほど良いのです。トラフィックの量だけではなく、サイトの質も上位表示される上では重要ですね。なぜなら、良い情報を提供しているサイトであれば、多くの人が検索結果の中からそのサイトを探してくれるからです。ここで得られるトラフィックは、ソーシャルメディアなどと比べようもないくらいに膨大で、しかもコンバージョン率も高いのです。
つまり、Googleの検索結果の上位に表示させるための方法があるということです。と言うのは、多くの人は「上位表示されるためには、Googleに神頼みするしかない」と言うものですから。Googleという名前の神は、気の向くままにWebサイトの検索順位を変更する。だから、どうやったら上位表示されるかなどというのは考えない方がいい、そんなものはブラックボックスだという主張もありますよね。
アルゴリズムの中には200個以上のランキング・ファクターが存在する
もちろん、上位表示させるための方法があります。これは真実です。なぜならGoogleは、200個ほどのランキング・ファクターをアルゴリズムの中に用いていると認めているからです。
200個も?と驚かれたかもしれません。もしかしたら、もっと多いかもしれません。難解な統計学のようなものです。そして、そのアルゴリズムを理解するのはほぼ不可能。なぜならGoogleは、1年の間に500回以上もアルゴリズムを変更しているのですから。
おそらく、このレクチャーを見ている方は圧倒されてしまっているかもしれません。しかし、実際のところ、検索エンジン最適化を行うのはそれほど難しいことではないのです。幸いなことに、200個全てのランキング・ファクターを理解する必要はありません。200個ものチェックボックスがなくとも、上位表示を狙うことはできます。
Googleの素晴らしい点を1つ挙げましょう。それは、彼らのアルゴリズムが非常に洗練されてきているということです。そのため、検索上位には基本的に最高のコンテンツが来るようになっています。1ページ目に表示させるために魔法を使う必要なんてありません。最良の結果が出るために、工夫をすればいいのです。
何かズルい手で上位表示させるというわけではないということです。むしろ、そういったズルいコンテンツが上位に表示されることはかなり稀です。Googleのアルゴリズムは、素晴らしいコンテンツを作りたいと思っている人にとって有利に働きます。
昔は、システムを操って上位表示させようとする人たちに勝てないコンテンツメーカーも多かったのです。しかし、今では最高のコンテンツがナンバーワンになれるのです。だから僕も、最高のコンテンツを作り、宣伝し、最適化することに夢中になっています。
本当に良いニュースだと思いませんか?もしコンテンツクリエイターとして、プラットフォーム・ビルダーとして、僕が本当に素晴らしいコンテンツを作っているとすれば…いや、もちろん誰もが良質なコンテンツを作ろうと努力していることは間違いありませんが、もし僕が本当に素晴らしいコンテンツを作ったならば、ランキング上位のチャンスを増やすことができるというわけですね。
あなたは早く、ブライアンからSEOの知識を教えてもらいたいと思っていますか?
SEOの初心者はどこから始めれば良いか?
それではいよいよ、SEOについてどこから始めていけばいいのかについてお伺いしましょう。このトレーニングレクチャーを観ている人が、SEOについて一切知識を持っていないブロガーだと仮定しましょう。どこからスタートすればいいのでしょうか。
ブライアンはこう言います。
もし僕が、まだSEOについて知らない頃の僕に何かアドバイスするとすれば…。「キーワード調査から始めなさい」と言うでしょう。もちろん、SEOについて研究すべきことたくさんあります。それぞれの要素がリンクし合っており、SEOを前提にサイトを構築する上でするのであれば、様々な技術の導入を必要とします。Googleは例年、新しいランキング・ファクターを追加していますし、従来、重視されてきたランキング・ファクターの重要度が下がり、新しいファクターが重要視されることもあります。
でも、膨大な数のランキング・ファクターに惑わされる必要は一切ありません。なぜなら、すべてはキーワード調査から始まるからです。ユーザーがGoogleの検索窓に入力したキーワードを調べ、どんなことが検索されているのか把握することが大切です。ある意味で、SEOというゲームの半分を占めるのが、キーワードだと言えるでしょう・・・
この考え方は、僕らがコンプリートバンドルで教えていることに通じているかもしれません。と言うのは、顧客や見込み客の視点に立って「僕がGoogleでシェアしたい情報を、どうやったら彼らは検索するだろうか」「彼らが調べたい情報を、どうやってGoogleで表現できるだろうか」と考えることが重要だと、僕は考えているからです。
キーワード調査をせず、当てずっぽうにブログで扱うキーワードを決めてしまうと、間違う可能性が高いです。だから、まさにマーケット・リサーチのように、キーワードを調べ上げなければなりません。僕の経験上、当てずっぽうのキーワード選定はほぼ外れます。マーケット・リサーチをすればするほど、自分の仮定が間違いであることに気づくことができるはず。だから、勘などを当てにせず、しっかりとキーワードを調査すべきです。
幸いなことに、フレーズやキーワードが、それぞれどれくらいの規模でGoogleにおいて検索されているのかについて、調べることができるツールがたくさんあります。こういった検索キーワードの定量化ツールを用いることによって、コンテンツ作成の際に当てずっぽうでキーワードを推し量る必要がなくなります。そういうツールの存在は、もちろんご存知でしょうか?
SEOで最も重要なキーワード調査の具体的なやり方
あなたは、このレクチャーを観ているブロガーだとしましょう。次の記事を書く前にキーワード調査をしようと思ったら、まず何をすればいいのですか?
使うツールは、Google Keyword Plannerです。このツールは、Googleに広告を出す人のために開発されました。しかし、ブログのキーワード調査にも有効です。なぜなら、Googleから直接、重要度の高いキーワードについての情報を取得することができるからです。SEO担当者の半数以上が、使用しているツールだと言えるでしょう。Google 広告を使用している人のほとんどが、Google Keyword Plannerを利用しています。Googleにおいて、ユーザーがどんなことを調べているのか正確に教えてくれるという点で、非常に信頼度が高いですね。
例えば、水出しコーヒーに関するブログ記事を書くとしましょう。Google 広告のキーワード・ツールに「水出しコーヒー」と入力すると、このトピックについて検索している人の数と、その人たちが検索している関連キーワードの候補が表示されます。どれだけの人が検索しているのか、そして「水出しコーヒー」に関するコンテンツを作成する価値があるのか、判断することができるでしょう。
ちなみに、ダッチ・コーヒーはオランダで一般的に飲まれているコーヒーではありません。念のため。僕も今、このレクチャーをオランダで作っていますが、普通にエスプレッソを飲んでいますし、街角にあるカフェでもエスプレッソコーヒーを出しています。
水出しコーヒーの例で言うと、関連キーワードなどを鑑みながら、別の単語を入れてみたり、微調整したりすることで、より高い結果を得ることができそうです。言い回しを変えることによって、時にはトラフィックが10倍以上になることもあるのです。とは言え、Googleのアルゴリズムは本当に優秀なので、若干の違いであれば、そこまで気にすることはありません。例えば「最高の水出しコーヒー」と「最強の水出しコーヒー」のどちらかで迷う必要はないと言うことです。
Googleなら、その違いを理解して、柔軟に評価してくれると言うことです。Googleのアルゴリズムは、本当に優秀になりました。もっと昔なら、「最高の水出しコーヒー」と「最強の水出しコーヒー」でそれぞれコンテンツを作った方が良かったのですが。もう今はそんなことは必要ありません。
ただ、2つのフレーズが大きく異なる場合、より人気のある方を選ぶべきです。それが、最適化するための手段の1つですね。そうすれば、より多くのトラフィックを得ることができます。
ブログ記事のタイトルにキーワードを含める理由
以前、Brian Dean(ブライン・ディーン)がキーワード調査をして、ブログ記事のタイトルに必ずそのキーワードを含めるようにしていると聞いたことがあります。全ての記事に対して、やはりこういうことをすべきでしょうか?ベスト・プラクティスを考えてみましょう。
現在でも、この方法、つまりタイトルにキーワードを含めるテクニックは通じます。なぜなら、タイトルにキーワードを入れることで、Googleがそのコンテンツの内容を知るための手掛かりになるからです。Googleのアルゴリズムは実際にコンテンツをスキャンし「このコンテンツは〇〇に関するものだ」と認識します。
ただ、タイトルの前の方にキーワードを入れるとか…そういったものは必要ありません。前に来ようが、後に来ようが、もはやそれはランキングに大きな差を生むファクターではないです。これは本当に助かります。タイトルが固定化されてしまいますからね。
また、URLにキーワードを含めたいという人もいるでしょう。これは、Googleのランキング・ファクターとしても効果があるようです。そのため、SEOに知識がある人の多くが、URLにコンテンツのトピックを含めるようにしています。
例えば、セールスファネルについてブログ記事を書いているのであれば、“sales-funnel”などのキーワードをアルファベットでURLに入れておくべきです。Googleは、URLを1つの判断材料として、かなり重視しているように思います。日本語URLはお勧めできません。SNSでシェアされたときに、文字化けしたかのような複雑で見た目の悪いURLになるからです。
また、キーワードを記事の本文に入れることについてですが、幸運にも、それほど多くの回数、同じキーワードを繰り返さなくてもよくなってきています。ただ、Googleにコンテンツのキーワードを示すためにも、最低2〜3回ほどはそのキーワードを使うことをおすすめします。
ここまでをまとめましょう。まずキーワード調査からはじめ、人々が何を検索しているのかを探す。そして、最も需要の高いキーワードに合わせてコンテンツをアレンジし、可能であれば、そのキーワードをタイトルに入れる。
SEOの基本は、素晴らしいコンテンツを作り続けること
そのほかにもできることはあるでしょうか?
当然ですが、素晴らしいコンテンツを作らねばなりません。
残念ながら、Googleの上位表示を目指すためのショートカットは存在しません。並よりも良いくらいの記事を書いて、細かなSEOのテクニックを駆使するだけでは、おそらくそこまでトラフィックを得ることはできません。
例えば、水出しコーヒーに関する記事を書くとします。Googleで1ページ目に表示されるには、上位10位に入らなければなりません。もしあなたが40位だったとすれば…
40番目の表示になりますから、それは十分な結果とは言えません。
「水出しコーヒー」などというメジャーなキーワードでコンテンツを作成するならば、かなり多くの強敵がいることでしょう。不利なスタートを切ることになります。他の上位サイトはコンテンツ作成に豊富な経験を持っており、上位10位以内を目指して熾烈な争いを繰り返しているのです。おそらく、Googleのランキング・ファクターをふんだんに取り入れため、素人では太刀打ちができないでしょう。
バックリンクの多い記事ばかりが上位に集中しています。
そうです。まだ出発したばかりのあなたは、それらの競合サイトから何かしら傑出した要素を持たなくてはなりません。
ブライアンは、素晴らしいSEOのエキスパートであるだけでなく、経験豊富なコピーライターでもあります。では、素晴らしいコピーを作る方法について、SEOの観点で彼からノウハウを獲得しましょう。Googleのアルゴリズムに評価される優れたコピーの条件とは何だと思いますか?
ブライアンはこう言います。
シンプルに言えば、Googleが評価するのは、結果です。この場合の結果とは、ユーザーが満足するコンテンツかどうか、ということです。あなたが考えるように、コンテンツを作成する際には、読み手の視点に立つ必要があります。キーワードを定めたら「このキーワードを検索する人は、いったいどんな情報を求めているのだろうか」と考えなければなりません。つまり、ユーザーがコンテンツをどのように閲覧するのか、ということです。
そこで検索が終わるようなブログ記事を書く
人々があなたのコンテンツをクリックして、長い間そのページに滞在するのであれば、それはとても良い兆候です。Googleが現在、最も注目しているランキング・ファクターの1つは、まさにこの点なのです。それと同様に、ユーザーがそのコンテンツをクリックした後に「これは役に立たない」と思い、すぐにページバックをしたとすれば、ランキング評価が下がります。
ある人はそこで検索が終わる記事を書けと言っていました。ユーザーが特定のキーワードで検索する。ページが一覧で表示される。1ページ目にランディングした。1ページ目を離脱した。2ページ目にランディングした。2ページ目を離脱した。3ページ目にランディングした。そこで続きの検索をやめた、となればユーザーは3ページ目の内容に満足したということになります。当然ですがGoogleは3ページ目のランクを上げるはずです。
簡単に言えば、ユーザーが望むコンテンツであればあるほど、ランクが上がるということです。そして、どうすればユーザーが望むコンテンツになれるのかということですが、それは先ほども言った通り「この人はどんな情報を欲しているのか」と考えることです。
その良い例が、Brian Dean(ブライアン・ディーン)が今年に書いたSEOに関するブログコンテンツです。毎年、彼はこのコンテンツを更新しているのですが、それはかなり多くのユーザーがSEOについて知りたがっているということを理解しているからこそです。
ほとんどの人は、以前にも読んだ内容をもう一度読もうとはしません。だから、何年も前のコンテンツの情報がまだ重要であったとしても、内容がかぶらないようにブライアンは意識しています。新しい情報、新しい戦略だけが、彼らが求める情報です。だからブライアンは、SEOとその年の関連キーワードで、いつも検索上位1番を獲得できている、といいます。
「この古い情報は今でも役立つから残そう」と思って記事を書くと、「それはもう知ってるよ」とユーザーから低評価され、ページバックされます。Googleは、この点について非常に敏感です。でも、これは悪いことではありません。良いコンテンツを作り続けようとするクリエイターにとっては、良いニュースではないでしょうか。それに、ユーザーのコンテンツが良くなればなるほど、Googleは評価してランキングトップにしてくれるのです。悪質なコンテンツが表示されることはほとんどありません。
ブログ記事の文章量は多ければ多い方がいい
ちなみに、平均的に記事の長さはどれくらいがベストでしょうか?世間の常識では…例えば「インバウンドマーケティング」という本には「ユーザーが簡単に読めるくらいの長さにしましょう。だいたい5分程度で読めるくらいが目安です」なんて書いてありました。文量に関して、Brian Dean(ブライアン・ディーン)はどのようなアドバイスをしてくれるでしょうか。
ブライアンの経験則で言うと、文量が多い方が成功確率が上がるそうです。それはシンプルに、長い記事の方が、長い時間そのページに留まるからです。
ページが長ければ長いほど、読むのに時間がかかるため、ページの滞在時間も伸びます。だから、Googleでは文量が多い記事の方がトップに上がってきやすいのです。去年、Brian Dean(ブライアン・ディーン)はGoogleの検索結果100万件を分析しました。いくつかのSEOツール開発会社と強力した結果、Googleで1ページ目に表示される記事の平均語数は1,890語だということがわかったのです。日本語の文字数であれば、1万字程度でしょうか。
5分程度で読めるくらいの文字数 – 500語という目安からは大きく離れた結果となりました。
もちろん、全ての記事に対して1万字も書かなければならないというわけではありません。もしあなたが、ユーザーを400語で満足させることができるのであれば、そうすべきです。だから、絶対にこのハードルを超える必要があるかというと、そういうことではないのです。
ただ一般的に言うと、多くのユーザーはワンストップ・ショッピングを望んでいます。つまり、彼らが求めていることに対して、完全な答えを得ることができるコンテンツが理想的だということです。そのためには、長いコンテンツが求められることになるでしょう。
それに加えて、文量の多いコンテンツを書くことによって、ユーザーが求めていなかった情報も読み始める可能性は否定できません。もし、彼らが特に知りたがっていなかった情報であったとしても、そのコンテンツを消化し始めたのであれば、Googleから評価されることになるでしょう。より長くその記事に滞在させるためには、やはり文量の多いコンテンツの方が有利であると言わざるを得ません。
人気のない記事はブログ全体の価値を下げるから削除すべき
ちなみに、ブログ記事はどれくらいの数を書けばいいのでしょうか?例えば、僕のブログには、ここ数年でおそらく2,000件ほどの記事が蓄積されてきています。Googleの検索結果に上位表示されていないコンテンツは、もしかすると僕のブログ自体の価値を下げているのではないかと思い、人気の無い記事は消しました。そして、より人気な記事に注力すべきかと思っています。
ブラインはこう言います。
それは、その人それぞれが今どの段階にあるのかによって、変わってくるかな、と思います。まだ駆け出しのブロガーなのであれば…文字通り、この業界の新人なので、何とか目立つ必要があります。
僕がブログを始めた頃、SEOというライバルがかなり多い分野に飛び込みました。そのため、同じジャンルについて記事を執筆している人たちから、何とかして差別化を図る必要があったのです。
正直なところ、SEOというジャンルで、ブログを突出させるというのはかなり大変なことでした。たくさんのベテランブロガーがいますから。そこで僕は、量より質を高めるということを重視して、できるだけ良質な記事を作ることに決めたのです。もし僕が駆け出しの段階で50記事も書こうものなら、1記事1記事、しっかりとしたコンテンツを詰め込むことはできなかったでしょう。そうなれば、同ジャンルのブロガーたちにすぐ紛れてしまうことになります。
ただ、これは駆け出しブロガーという立場でとった差別化戦略に過ぎません。すでに膨大な数のユーザーと巨大なプラットフォームを持っているのであるとすれば、質より量の作戦でも通用するかと思います。なぜなら、ユーザーはそのプラットフォームから、できるだけたくさんの情報を得たいと考えているからです。そのため、定期的にコンテンツを投稿する方が理に叶っているのではないでしょうか。これは、SEOの観点だけではなく、マーケティングの観点からも言えることです。個人的には、月に1回くらいのスパンでブログに記事を投稿するのがおすすめです。
・・・このアドバイスを聞いた時、なるほどと思いました。ブログ立ち上げ初期はコアなファンを作るために1記事1記事を作り込む。ブログが軌道に乗り出したら定期的に記事を投稿する戦略に切り替える。
ただ、ビジネスの世界においては、まだまだ自分のブログを差別化する方法はたくさんあります。このレクチャーを観ているあなたがが駆け出しブロガーだと仮定します。そんなあなたに僕ができるアドバイスとしては、やはり記事のクオリティに100%集中してほしいということです。ブログを10記事を書いたとして、その記事の質が「まあまあかな」くらいのものであった場合、正直なところ、Googleで上位表示させるのは難しいのです。だから、最高のクオリティの記事を少しずつでいいので増やしていきましょう。
ちなみに僕がさっき言った通り、古い記事を削除する手法にはメリットがあります。トラフィックのない古いコンテンツを削除しても、少なくともブログに悪影響はありません。それよりも、Googleはあなたのサイトが全体的に良質な記事をどれだけ保有しているかを知りたがっているのです。だから、いずれにせよトラフィックを得ることのできる記事があろうとなかろうと、ランキングに影響はありません。
Googleは、ブログ全体を見てこう思います。「質の高いコンテンツの割合が大幅に上昇しているので、全体的に記事のランキングを上昇させましょう」と。
例えばBrian Dean(ブライアン・ディーン)は「Proven.com」のような大手サイトが、こういった記事の取捨選択をすることをこれまでサポートしてきました。ページを削除するのは、言うなれば魔法のような効果はもたらしませんが、あとでじわじわと効いてきます。適切に記事をデリートすることをおすすめします。
Google Analytics で確認すべきたった1つの項目はオーガニック検索
では、話を戻しましょう。重要なのは、SEOにおいて何が機能しており、何が機能していないのかを見分けること、分析することかと思います。このレクチャーを観ている人の中には、Google Analyticsのことを知っている人もいるでしょう。しかし、このツールは非常に難しいですね。自分のサイトを分析して、何がうまくいっており、何がうまくいっていないのか見分けるには、どうすればいいのでしょうか。
Google Analyticsに苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、SEO戦略において、あなたのベストパートナーともなるべき存在だと言えます。僕も最初にGoogle Analyticsを開いたとき「一体、何なんだ」と思ってしまったことを覚えています。グラフがあり、パーセンテージがあり、いろいろな数値があり…。
情報が多すぎるんですよね。今回、Google AnalyticsにHomeという機能が新たに実装されました。僕好みのものではありませんが、とてもシンプルで、初見の人にとっても使いやすい仕上がりになっています。「ここにトラフィック・ボリュームが表示されています」「これはユーザーがサイトに滞在した時間です」「彼らが読んだページ数はこれくらいだ」といったように、とても分かりやすく表示されます。もちろん、あなたが望むのであれば、従来通り複雑なデータを扱うことも可能です。ただ、僕はSEO戦略においてそれが必要だとは思いませんし、役立つとも思いません。
初めてSEOに触れようとするとき、まず注目すべきなのは、オーガニック検索によって発生しているトラフィックです。これは、つまり検索エンジンからのトラフィックを表しています。正直なところ、このご時世において、BingやYahoo!を使っている人はほとんどいません。そのため「オーガニック検索=Googleからのトラフィック」だと考えていいでしょう。この数字に焦点を当てた上で、トラフィックを正しく獲得できていることが確認できれば、あなたは正しい方向でコンテンツの構築をしているということになります。
とは言っても、SEOを開始して実際に効果が出るまでには、2ヶ月以上の期間を要します。そのため、1〜2ヶ月ほどコンテンツの公開と検索エンジン最適化を行い、プロモーションを重ねた結果、成果を得ることができなかったとしても、落胆することはありません。成果が出るまでに数ヶ月以上かかる可能性は大いにあります。しかし、これだけは覚えておいてください。SEOの対策が一定の閾値を超えた時、劇的にトラフィックが上昇するはずです。
何はともあれ、まずはオーガニック検索からのトラフィックに注目です。Googleで特定のキーワードのランキングを見ることもできますが、順位にフォーカスするあまり、トラフィックに注目することを忘れてはいけません。Google Analyticsで確認できるオーガニックなトラフィックにフォーカスし、推移を観察し続けることをおすすめします。
トラフィックの数値が右肩上がりならば、それは良い兆候です。
簡単に説明しましょう。これからの数レクチャーでも詳しくお話をしますが、後ほどGoogle Analyticsに登録してもらうことになります。これが最初のステップですね。Googleからトラッキングコードを受け取ることになります。これは、複雑に見えるかもしれません。トラッキングコードを自分でWebサイトに埋め込むか、ウェブマスターに埋め込んでもらうことで、あなたのWebサイトを追跡することができるようになります。Google Analyticsは、こんな感じの仕組みです。
僕はもう何年もGoogle Analyticsに触れていません。僕らはWordPressをプラットフォームとして推奨しているのですが、WordPressでブログを構築している人の場合は、何らかのプラグインを使用してサイト内の解析をすべきだと思いますか?
何度も言いますが、僕たちはあまり大量のデータを扱いたくはありません。できるだけシンプルにSEO戦略を立てたいのです。
実は、WordPressのダッシュボードに同じような情報を表示させるプラグインがあります。唯一の問題は、通常のトラフィックしか分析できないことが多いということです。適切にSEO対策をするのであれば、まずはオーガニックなトラフィックにフォーカスしたいのです。
ブログ記事を公開することによって、TwitterやFecebook、メーリングリストからたくさんのトラフィックを得ることになるでしょう。しかし、こういったところからのトラフィックが右肩上がりだからといって、SEOがうまく言っているかは分かりません。Google Analyticsは、SEOだけに焦点を当てた、オーガニックなトラフィックに的を絞った分析ができるのです。
SEOの初心者が最初に知っておくべきこと
ここからはSEO初心者が知っておくべきことをいくつか紹介します。
僕が思うに、ほとんどの人が「僕のコンテンツは最高だ」と自信を持っています。そこで、できるだけ自分のコンテンツを客観視し「本当に良いコンテンツなのだろうか」と考えることをおすすめします。Googleで検索上位を得るためには、間違いなく素晴らしいコンテンツでなければなりません。人々が喜ぶような、そんな記事を書く必要があります。特に初心者の時は量で勝負することはできないので、最高の質のコンテンツを作成しなければなりません。
先ほども言った通り、初心者のあなたは非常に不利な立場にいます。新入りのあなたが目立つためには、既存のプラットフォームに勝てる要素を持たなければなりません。「僕はここにいます」「素晴らしいコンテンツがあります」とアピールできるような何かを。それだけが唯一、あなたが他のプラットフォームから埋もれないための手段なのです。素晴らしいコンテンツを作るというのは、とても苦労することです。しかし、ありがたいことにGoogleのアルゴリズムは、ユーザーの努力に報いてくれるようになっています。だから、最高のものを作りましょう。
まあ、一部の人にとっては悩みの種でもあるのですが。「Googleは最高のコンテンツを作ることを要求している。」「完璧になるまで記事を公開することはできない。」と考えて、記事の公開を先延ばしにしてしまっている人もいます。
キーワードを検索して上位10位までの記事を分析し「なぜ、これらの記事が高く評価されているのだろうか」「自分のコンテンツに応用できる要素はないか」と考えることに意味があります。
多くの人が一切の参考材料もなく「よし、今からすごいコンテンツを作ろう」と作業を始めてしまいます。
車輪の再開発には、何の価値もありません。すでにある程度のコンテンツが築かれているのに、1から記事を書き始める必要はないのです。トップ10の記事は、言うなれば宝の山。どんな内容が評価されて上位に表示されているのかを分析することができます。これは、僕が「高層ビル戦略」と呼んでいるものです。トップ10の結果を分析し、一体どんなコンテンツがあるのかを調べあげ、それらのコンテンツよりも優れている記事を書きましょう。すでに建っている高層ビルよりも高い階層の建物を建築するのです。
Googleもこの方法を高く評価してくれます。既存の良質なコンテンツよりも優れたものを作れば、Googleでトップを取ることができます。僕もSEOを始めたばかりの頃は、コンテンツの最適化に関する他のブログ記事を調べたりしていました。そして、それらの記事に15のヒントが書かれてあったら、僕の方は25個にして差別化を図りました。まさに、高層ビル戦略です。ヒント・リストのフォーマットは、昔からGoogleで良い評価がされやすいコンテンツでした。なので、それを利用した形になります。
誰かの他の人のアイディアを改良したり、「このコンテンツに欠けている要素は何か」と分析したりするのは、全く新しいところか記事を書くのに比べて、とても簡単ですよね。非常に理にかなった戦略かと思います。
おすすめの WordPress SEO プラグインは Yoast / All in One SEO
ここまでSEOについて話してきましたが、SEOに関するプラグインでおすすめのものを紹介します。繰り返しになりますが、WordPressブログだとすると、YoastやAll in One SEOなどのプラグイン・ソリューションを使うことがありますが、SEOに対して効果的なのでしょうか?
ここまで話してきた最適化戦略を実現するためには、例えばタイトルにキーワードを追加するなどのテクニックがあります。しかし、プラグインを使うことによって、SEOの最適化戦略はさらに簡単になります。WordPressは、すでにSEOに最適化されています。そのため、劇的にサイトを最適化するようなものはありませんが、プラグインを追加することで、検索エンジン最適化をより楽にすることは可能です。そのため、僕もYoastやAll in One SEOなどを活用することをおすすめします。
こういったプラグインを使うことによって、ガイド付きですべてのSEOをチェックすることができます。
まずは、最高のコンテンツを作ることにできるだけ集中して、ほんの少しだけ最適化を行うだけで構いません。ある程度時間が経ってSEOに慣れてきたら、より良い結果を得るために高度なSEOを行うことを推奨します。
プラットフォーム・ビルダーとして、まずやるべきことは素晴らしいコンテンツを書くことです。技術的分野、分析などに全ての時間を費やすこともできます。しかし、結局のところ、素晴らしいコンテンツを持っていないのであれば、SEOを活用することはできません。
CRO – コンバージョン率最適化について
ここからはCROについてお話をします。
CROとは『conversion rate optimization』の略で、つまりコンバージョン率最適化のことです。
それほど難しいことはありません。ありがたいことに、SEOに比べると複雑ではないです。むしろ、それよりもずっと簡単です。コンバージョンの最適化とは、サイトを最適化し、ユーザーがサイトでやりたいことをできるようにすること。これは、そのページによって異なってきます。ニュースレターに登録しようとする人もいれば、商品を購入しようとする人もいます。コンタクトフォームから連絡を取ろうとする人もいますし。何かをダウンロードしようとするとか…。全ては、そのページによって異なります。
僕らは、ページ上でアクセスユーザーに特定のアクションを取らせようとしています。コンバージョンとは「いかにユーザーに狙った行動を取ってもらえるように説得できたか」ということです。
CROを高めるためにはどうすればいいのでしょうか?
CROを高める最善の方法は、人々が「やりたい」と思うアクションを簡単にできるようにサイトを設計することです。行動をスムーズに起こさせるために潤滑油を塗りましょう。アクションを起こすのが簡単であればあるほど、その行動を起こす可能性が高くなります。その反対に、ページ上に障害や選択肢があればあるほど、行動を起こさせるのは難しくなります。
僕がまだ初心者の頃、ブログ記事フィードをサイト上に設置していました。他にもニュースレター登録フォームや「Twitterでフォローしてください。もしくはコンタクトページに移動して連絡をください。Aboutページも見てください」と書かれたメッセージもありました。たくさんの選択肢があったのに、アクセスユーザーに思った通りの行動を取らせることはできませんでした。
そのあと、僕はホームページを改装しました。「ニュースレターに登録します」というメッセージとサインアップするためのフォーム。これで、コンバージョン率は2倍になりました。それはなぜかと言うと、選択肢がほとんどなくなったからです。「メールアドレスを入力するか、バックボタンでサイトから出ていくか」という究極の選択は、もしかすると辛辣に聞こえるかもしれません。しかし、コンバージョン率を最大化させたいのであれば、これが最高の方法です。
ブログ記事でメールアドレスを獲得するコンテンツ・アップグレード戦略
ブログ記事のオプトインについては、どうすればいいと思いますか?今、僕自身のサイトのことを考えています。できるだけ多くの人に共有してもらうための方法を知りたいのです。もしくは、ソーシャルメディアで記事にコメントをしてもらうか、リードマグネットをダウンロードしてもらいたい。さあ、どんなことをすればいいでしょうか?
現実的な話をすると、ブログ記事のコンバージョン率を上げるのは、なかなか難しいことです。しかし、コンテンツ・アップグレード戦略と呼ばれる手法を用いることで、コンバージョン率を上げられることが分かりました。あなたも想像している通り、ブログ記事のコンバージョン率向上は難しいです。ブログ記事を読んでもらい、シェアしてもらい、コメントをしてもらう。基本的に、ブログ記事が読み手に求めるアクションはたくさんあるのです。しかし、最終的な目標を挙げるとすれば、それはメールマガジンに登録してもらうことではないでしょうか?
この点に着目した上でアドバイスできるのは、コンテンツをアップグレードすることです。プラットフォームを成長させるための10のヒントがあるとします。そこで「これのPDFバージョンがあります。記事に記載されていないシークレット・ヒントを2つ載せています」とでも言うといいでしょう。文字通り、コンテンツをアップグレードしたマテリアルを配ることを条件に、メールアドレスを獲得する戦略です。
あなたは今こう考えているかもしれません。「ちなみに、まだShareボタンなどは有効なのでしょうか?」と。
はい、もちろんです。選択肢を増やすことで一部のコンバージョンは失われてしまいますが、ユーザーがシェアしてくれたら、他のユーザーをサイトに誘導することができます。そうすれば、失った以上のコンバージョンを得られるでしょう。
恥ずかしながら、ブログを始めて10年間は広告掲載をしていました。広告を載せることによって、ユーザーがブログから離れてしまうことに気づかなかったのです。僕はユーザーに3つか4つの選択肢を用意していました。しかし、それは彼らにとってただのノイズでしかありませんでした。
最近のニュースサイトも同じような状況です。ポップアップや広告など…求めているものとは違う要素が次々と現れ、すぐにページバックしてしまいます。これは、本当に最悪です。
これは、コンバージョンの観点においてどうなの?と思うことがしばしばあります。
ニュースサイトというのは、正直なところ、ユーザーに記事を読んでもらいたいと考えていません。ニュースサイトの記事は、基本的にクリックベイトに基づいて作成されています。ただ、その記事にアクセスしてほしいだけ。Facebookなどにも、気になるタイトルの記事が広告でよく挙がってきますよね。
しかし、彼らに取ってタイトルが記事の内容に合っているかどうかなんて気にすべきことじゃないのです。ただ、広告をクリックしてほしいだけ。だからニュースサイトは、たくさんの広告を意図的に目に入る場所に配置し、コンテンツから焦点を外そうとするのです。
でも、これはニュースサイトの戦略であり、パーソナル・プラットフォームを構築する上では良い戦略だとは言えません。ちょっとでも煩わしい要素があると「ああ、これはスパムばっかりのサイトだ」と思われ、2度とアクセスしなくなるでしょう。しかし、ニュースサイトはこれを回避する力があります。
ポップアップはたくさんのリードを獲得できる。だけど醜い
これまで、ニュースサイトと同じような戦略を取ろうとしているブロガーをたくさん見てきました。
正直言って、狂っています。長い間、僕のサイトではポップアップを設定していましたが、そこから得られた結果は…あまりにもユーザー・エクスペリエンスがひどいということだけでした。ポップアップについては、あなたはどう思いますか?
確かにポップアップには一定の効果があることを認めざるを得ません。しかし、これはあまりに酷い。昔は僕も気に入って使っていたのですが、その頃の僕は「人がイライラしてもいいから、ポップアップを使おう」と考えていました。しかし、ある日他のサイトで煩わしいポップアップが出てきたときに「なぜ僕は、こんな嫌なものを自分のサイトに設定しているのだろう」と思うようになりました。それでもポップアップを使い続けているのは、コンバージョンがいいからです。
Brian Dean(ブライアン・ディーン)の意見としては、ポップアップには価値はないそうです。彼はこう続けます。
ただ、最終的にはその人次第です。僕はすでにポップアップを外し、もう2度と使わないことを誓いました。しかし、さっきも言った通り、本当にプラットフォーム・ビルダー次第です。もしあなたがポップアップ自体にそれほどイライラしていないのであれば、もしくは1日に得られる購読者が10人から50人に増えるくらい劇的な効果を得られているのであれば、設定する価値があるかもしれません。
・・・もしポップアップを設定したいのであれば、少なくともOptinMonsterのように洗練されたものを使ってほしいところ。ポップアップとは、いわば見知らぬ誰かが玄関に入ってきたときに、思いっきりハグをするようなものです。アクセスユーザーと知り合いになりたいのであれば、もう少しアプローチの仕方を考えなければなりません。僕がOptinMonsterを気に入っているのは、ページバックをするときまでポップアップが表示されないというところにあります。
その方が控えめな印象でいいですね。ページを開いた瞬間にポップアップが表示されるというのは、あまりに第一印象が悪いように思います。
パーソナル・プラットフォームの第一印象が「メーリングリストにサインアップしますか?」と書かれたポップアップだなんて、あまりにもひどい。もう知り合いにすらなれませんよ。その後、ページバック時に再びポップアップを表示させた日には、2度とアクセスしてくれませんね。
初めてアクセスしたサイトで、開いた瞬間にポップアップが出てきたら、誰だってこう思います。
コンテンツを読んで気に入ったらメーリングリストにサインアップしてくれだって?まだ、コンテンツを読む時間すら与えてくれていないじゃないか。それなのにサインアップするかどうかなんて、あまりにも気が早すぎる。試飲もせずに日本酒は買えるかよ!って。越後湯沢駅にはたくさんの試飲があります。南魚沼郡で作られたおいしいお酒が並べられています。ぶっちゃけ、駅を出る頃にはベロンベロンになっているのですが。ちなみに八海山というお酒がおいしいです。
話がそれました。まずはコンテンツを試し飲みしてもらってから、その後の行動を促しましょう。
スプリットテストの具体的なやり方
スプリットテストについても話をしましょう。僕はダイレクトメールの世界とコピーライティングの世界から、今のキャリアをスタートしました。そして、ダイレクトメールに大方の資金をかけようと思ったのですが、正しい馬にお金を賭けているか確認したかったため、スプリットテストを行いました。デジタルメディアの世界では、このスプリットテストはどのように役立つでしょうか。
ご想像の通り、デジタルメディアでも同じように役立ちます。このテストでは、コントロールと呼ばれる既存のバージョンのページに対し、もう1つのバージョンのページを作成します。そして、新たなバージョンが既存のものよりも優れているかどうかを確認できます。適切な手順と方法で行えば、非常に効果的なテストになりますよ。それに、とても簡単ですしね。
2010年に初めてWebサイトをローンチしたとき、同時にスプリットテストも試しました。しかし、その時は正直、理論に則ってやっただけなので、何をしているのかすら理解していませんでした。どちらのバージョンもほぼ同じような結果になり「スプリットテストは役に立たない」と思ったのですが、それは僕がやり方を間違えていたからです。
では、正しい方法とはなんでしょうか?スプリットテストはブログ記事や、記事のタイトルでも応用できるでしょうか?
ブログ記事自体に2つのバージョンを用意するというのは、あまりおすすめできません。なぜなら、SEOフレンドリーではないからです。おそらく、ユーザーを混乱させてしまうことになるでしょう。
では、タイトルをローテーションさせることができるソフトウェアなどはどうでしょう?そういったソフトウェアを使うことについてはどう思いますか?
僕はおすすめしていません。なぜならGoogleのボットがあなたのWebサイトを見に来たときに、スプリットテストのために日によってタイトルが異なってしまうと、どのページをユーザーにレコメンドするのか決められないからです。
Googleのアルゴリズムは「ユーザーはこのページが見たいのだろう」と判断し、検索結果の上位に表示します。しかし、頻繁にタイトルや中身が変わるようなコンテンツは、ランク付けされることはありません。なぜなら、Googleのボット自体が、スプリットテストを行っているページの評価を適切にできないからです。
Googleは、あなたの記事がどのトピックについて書かれているものなのかを知りたがっています。そのため、他のページでスプリットテストをすることは良いとしても、ブログの記事に関する要素にだけはおすすめできないのです。検索エンジンのトラフィックがあまり多くないランディングページなどで、スプリットテストを行うことをおすすめしたいですね。
スプリットテストを効率的に行う2つのコツ
ランディングページの場合はどのようにスプリットテストを実施するかわかりますか?ベスト・プラクティスを教えます。
これは笑い話なのですが、僕が駆け出しの頃、いろいろと理解不能なテストをしてみたのですが、有益な結果は何も得られませんでした。間違ったテストをしていたのです。
一度に得られるデータが多すぎると消化しきれませんでした。
数ヶ月前に僕は、何人かコンバージョンについて詳しい人と友達になりました。オランダで開催されたコンバージョン率向上のためのカンファレンスに行ったときでした。そこで僕らは、コンテンツをどのようにアップグレードしていくべきか話し合いました。彼らはまさにプロフェッショナルで、どんなテストをすればいいのか完全に理解しているようでした。様々な角度からアプローチする方法を知っていたんです。
彼らが僕に教えてくれたのは、2つの教訓でした。
- 1つは、変化の背後にある仮説が重要だということ。例えば、ボタンの色を赤から青に変えたことで、コンバージョン率が2倍になるというケーススタディを知った後、僕はそのようにボタンの色を変えました。しかし、なんの変化もありませんでした。それはなぜでしょうか。僕は、色を変えるということの背後に何があるのかを見ていなかったのです。だから、彼らはスプリットテストで発生した変化に仮説を立てる必要があるのだと教えてくれました。変化の背後にある仮説に目を向けると、全てが変わります。もしあなたが自分ページを見たときに「一般的に見出しというのは、このページやオファーをどのように認識するかという点で大きな違いを生むのではないか」と考えて変更を加えたとしましょう。そうすれば、仮説を立てなかったときに行ったマイナーチェンジと比べて、明らかにコンバージョン率に影響を与えることでしょう。
- もう1つの教訓は、ページ全体に大きな変更を加えたのちに、ボタンの色やテキストなどに小さな変化を加えるということ。マイナーチェンジだけでは、コンバージョンに大きな違いは生まれません。たとえボタンの色が違ったとしても、それはサイト全体を見たときに、たった1%の要素に過ぎません。ページ全体を変更したり、レイアウトやヘッドライン、オファーのテキストを変えたりすることで、時にはコンバージョン率が2倍〜5倍ほど伸びることもあるのです。ボタンの色だけでは、ここまで大きな上昇は狙えません。そして、一度そういった成功を収めることができれば、あなたはどの要素を変えればコンバージョン率を効果的に上げられるのか理解できるはず。その後からボタンの色などのマイナーチェンジを試してみることをおすすめします。
ちなみにスプリットテストを実施するときには、文字通り2つの異なるランディングページを設定し、それぞれにペイド・トラフィック(広告など有料媒体からのトラフィック)を送り、どちらの方がコンバージョン率が高いかを見るパターンが一般的です。
基本的にはそれで構いません。僕はFacebookのトラフィックを送信するか、ナビゲーションメニューに自分のブログのリンクを設置して、ユーザーにそのページへアクセスしてもらいます。最終的には、ソフトウェアによって自動的に実行されることになります。スプリットテストで使った異なる2つのバージョンが表示され、どちらのコンバージョン率が高いのかを確認できます。
ソフトウェアが異なったバージョンを示してくれるので、2つの異なるページやURLを持っている必要はありませんね。もしくは、URLを2つ指定することで、自動的にローテーションさせることもできます。
スプリットテストにおすすめのツール
ページをローテーションさせる際には、どんなソフトウェアを使えばいいでしょうか?
僕のおすすめは、Optimizelyです。既存のページのURLを入力すれば、ツール内のコードやレイアウトを変更することができます。そのため、サイトにアクセスしたユーザーに対して別のバージョンを表示することが可能です。これは、本当に素晴らしいソフトウェアですよ。
一度最適化してしまえば、新たなコントロールに落ち着き、再びスプリットテストを行うこともできます。むしろ、これがフルタイムの仕事になってしまうかも…。だって、スプリットテストは永遠に継続できますから。AとBを比べてAがよければ、今度はAとCを比べるようなことを永遠と続けていきます。
ほとんどの場合、誰かがフルタイムで最適化をしています。Booking.comやZappos、H&Mなどを見てみてください。コンバージョン最適化部門があります。彼らは、かなり大規模にコンバージョン率向上のための仕事をしているのです。彼らの動向を見てみると、大幅なスプリットテストというよりも、2つのバージョンの微妙なニュアンスの違いにフォーカスしているように感じます。
これはコンプリートバンドルの受講生には厳しいかもしれません。大企業ならいくらでも資源がありますが、通常の場合、リソースは限られているでしょう。それに、あいにくコンバージョン最適化部門も持ち合わせていません。コンバージョン率を上げるのに専念してくれる同僚もいない。
そういった人には、2つの選択肢があります。1つは、新しいユーザーを探しにいくこと。そしてもう1つは、アクセスしたユーザーのコンバージョン率を高めること。しかし、前者を選んだ場合、いくら新規ユーザーが来たからと言ってコンバージョン率が高まらなければ意味がありません。そのため、できるだけコンバージョン率を高めることに集中すべきです。
ほとんどのプラットフォーム・ビルダーは、同じような境遇にあります。新規ユーザーの獲得、コンバージョン率の向上。どちらもしていかなければなりませんが、最終的にはコンバージョン率にフォーカスしていく必要があるでしょう。大量のトラフィックを獲得できるようになったら、ギアをチェンジして、コンバージョン率を高めるために対策を練りましょう。
巨大なメーリングリストを持っている人はトラフィックの量に満足して、コンバージョン率に目を向けない傾向にあります。
でも、もし今日コンバージョン率が2倍になったら、トラフィックはさらに2倍になるでしょう。しかも、コンバージョン率を上げる方が、基本的にはトラフィックの量を増やすよりも簡単です。
まとめ:SEOとCROに関するよくある誤解とミス
ここからは、このレクチャーをまとめつつ、SEOやCROに関して、ありがちなミスを紹介します。そのミスを防ぐための対策もお伝えします。
SEOで最も多い間違いは、あまりにも複雑な分析をしてしまうことです。自分一人で処理できないような分析は、あなたを挫折させるだけです。
今日のレクチャーでさえ、一度で処理し切れないほどの情報をお伝えしたかと思います。SEOの情報は本当に多岐に渡ってしまうので、まずは簡単なところから始めるようにしたいところです。もちろん色々なことを学びたいというのは、とても良いことです。しかし、最終的には「SEOの基本はGoogleが望むものを与えること」だという本質に立ち返ってほしいのです。Googleが望むものを提示すれば、必ずあなたの努力は報われるでしょう。最終的には、この本質を常に意識し続けることだけで構いません。後から細かい部分は詰めていけばいいのです。
あとコンバージョン率の話ですが、人々が最もやってしまいがちな間違いは、行き当たりばったりでスプリットテストをしてしまうことです。ボタンの色やヘッドラインの微調整など…思いつきでテストをしてもほとんど意味はありません。
先ほども言いましたが、僕がコンバージョンのプロから学んだ教訓を思い出してほしい。変化の背後にある仮説へ目を向けましょう。なぜ、そうしなければならないのか。コンバージョン率の向上には必ず理由があるからです。事実の裏づけとなるデータを探しましょう。そして、その仮説に基づきテストをするのです。
僕はこの教訓を得てから、スプリットテストでコントロール(つまりオリジナルのバージョン)よりも良い結果を得られるようになりました。もちろん毎回うまくいくわけではありませんが、少なくとも変化の背後にある理由に目を向けることで、成功法則のようなものに気づけることでしょう。
変化を加える際には、必ずそれを測定しなければならないとも言えます。言い換えると、主観的な感覚だけでスプリットテストを評価するのではなく、数字を見なさいと。
成功の裏にある原因を、Google Analyticsのダッシュボードで確認しましょう。次はレクチャーを観ているあなたの番です。続きのレクチャーを観て、Brian(ブライアン)の話を参考にしつつ、コンバージョン率を高めていきましょう。サイトの最適化をすれば、今よりも良い結果を得られるようになりますよ。もし質問があれば、以下のコメント欄に投稿してください。それでは、またお会いしましょう。