今日はエックスサーバーを使ってWordPressをインストールする方法についてレクチャーします。2020年の4月よりクリックインストールのサービスが始まりました。これまではネームサーバーの設定など面倒な手続きがありましたが、このサービスの開始により、ドメインの取得からサーバーの契約、そしてWordPressの設置まで、ほんの10分たらずでできるようになりました。まずはWordPressのホスト選びに関する7つの基準からお話をします。
もしパソコンの操作に自信がないとしても、心配はいりません。これまでの時代の中で、Webサイトを作るのがこれほどまで簡単になった時代はありません。具体的な手順をここでお話ししていきます。
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WordPressで構築されたWEBサイトだけがパーソナル・プラットフォーム
あなたは今からご自身のビジネスにおけるホームベースを構築します。オンラインビジネスにおけるホームベースは2つです。WordPressで構築されたウェブサイトと、MailChimpで管理されたメーリングリストだけ。YouTubeはホーム・ベースになれません。仮にあなたがYouTuberでも、YouTubeの登録者だけに頼るビジネスは、安定性がありません。FacebookなどのSNSも、例えどれだけフォロワーがいたとしても、それは言わば他人の土地でビジネスをしているようなものなので、ビジネスの中心にはなりえないです。
WordPressで構築されたウェブサイトはオンライン・ホーム・ベースと呼ばれるものです。例えばSqurespaceで構築されたサイトも、ウェブサイトのような外観ですが、他人の土地でビジネスをしていることには変わりないのです。もしSqurespaceが倒産するとなると、どのようにしてコンテンツをWordPressに移植するのでしょうか?繰り返しになりますが、WordPressで構築されたWebサイトだけがあなたのパーソナル・プラットフォーム と言えます。
さてこれから、あなたの「About」ページなど、Webサイトに必須の構成要素をすぐに作成していくこととなります。List25やOptinMonsterを設立したWordPressの申し子であるSyed Balkhi(サイード・バルヒ)は、ホーム・ベースとして機能するWebサイトはWordPressだけであると説明しています。僕もWordPressをパーソナル・プラットフォームとして採用している理由をこれまで何度も説明してきました。そのため、僕たちも今回のトレーニング・ビデオではWordPressでWebサイトを構築していきます。
WordPress.comとWordPress.orgの違い
ちなみに、WordPressと一括りに言っても、2つの異なるタイプがあるということについては、きちんと理解しておかなければなりません。1つは、ホストされたWordPressのWebサイトです。つまり、ドメイン名の最後が”wordpress.com”となるものですね。これは、Webサイトのセットアップを迅速かつ簡単にするものではありますが、いろいろな面で厳しい制限があります。
WordPressがホストとなり、無料で利用可能。収益化するには一定のルールがあり、テーマを完全にカスタマイズすることは不可能。Wordpress.comを使用することは、たとえるならば、他人の土地に新居を建てるようなものです。
そこで、僕たちはもう1つのWordPressのタイプである、自己ホスト型をおすすめしています。
サードパーティ・ホストの管理下となる。Webサイトは完全にカスタマイズ可能。収益化の制限も無し。Wordpress.orgを使用することは、たとえるならば、オンライン上の不動産を所有するようなものです。
どちらもWordPressという言葉を使っています。実際に両方とも同じコア・ソフトウェアが使われています。ただ、後者の自己ホスト型は、完全に自前のWebサイトであるという決定的な違いがあります。サーバ上にあるすべてのコンテンツを所有・管理していれば、自分のWebサイト上でどんなことが起きているのかを、簡単に把握することができます。一方、WordPress.comの方は、WordPressを運営している会社に定額を支払い、自分のWebサイトをホストしてもらう形になります。だからこそ、僕たちは、いつも自己ホスト型のWordPressをおすすめしているのです。
ところで、Webサイトを自分でホストする方法は、大昔からのやり方です。巨大なコンピュータサーバを購入するために何百万円ものお金を注ぎ込み、それをオフィスの裏部屋に設置し、Webサイトをホストするために、複製のサーバを別の場所にも設置する必要がありました。
ただ現在において、通常、Webホストというのは、Webサイトをホストできるようになるサービスを提供している会社です。昔とは違って、少額の料金さえ支払えば、ホストになれるのです。このようなサービスを利用することによって、あなたのWebサイトは、フルタイムのサポートスタッフが管理する安全なサーバ上で、複数のバックアップをとられながら、管理されることになります。
これは、巨大なコンピュータサーバをオフィス裏で管理するという方法よりも、圧倒的に費用対効果が高いものです。そして、大昔と比べると、明らかにWebサイトの作り方は簡単になりました。
WordPressのサーバー(ホスト)選びに関する7つの基準
自己ホスト型のWordPressを採用する際には、用意しなければならないサービス、機能があります。
#1. ドメインが取得できる
まず、ドメイン名です。ドメイン名とは、rikiyaishizaki.comや、haamalu.co.jpといったものです。これがあることで、ユーザーは、あなたのウェブサイトにアクセスすることができます。ドメインによって、オンラインアカウントとさまざまなサービスを、完全に分離させることが可能となります。ドメイン名をWebサイトと一緒に管理し、すべてを1カ所で管理できるWordPressホストを見つけましょう。
#2. バックアップが取れる
2つ目に用意すべきなのは、毎日バックアップを取ってくれるWordPressホストです。実際には、自分のWebサイトをバックアップするためのプラグインやちょっとしたテクニックがありますが、WordPressホストが、自分のWebサイトを作成するファイルをすでに保存し、バックアッププロセスを実際に管理することができれば、有用性が高いです。
バックアップは通常、Webサイトからダウンロードされたアーカイブのような、インターネット上の安全な場所に、バージョンごとで保管されています。そのため、誰かがそのWebサイトを攻撃したり、何かしらの手違いでクラッシュしたりしても、バックアップから簡単に復元することができます。オンライン上においては、毎日定期的にバックアップが取られるのが一般的です。
#3. Webキャッシングによる高速化ができる
3つ目は、Webキャッシングを提供するホストです。ちょっとした専門用語なので、難しく聞こえるかもしれません。キャッシングとは、Webサイトを高速化できるサービスのことです。誰かがあなたのWebサイトにアクセスした際、すべてのコードや小さなスニペット、プラグインなどを読み込む必要がなくなるという優れものです。例えるならば、ユーザーは、Webサイトのスナップショットを見ることができ、ロードにも時間がかからず、ストレスフリーとなります。Webキャッシングを用意しておけば、アクセスユーザーにとっても、メリットがあります。
#4. 24時間365日サポートを提供している
4つ目に必要なのは、24時間365日のサポートを提供するWebホストです。オンライン上でビジネスやブログ、プラットフォームを構築したならば、文字通り、24時間365日どんな時でもユーザーがあなたのWebサイトに訪れます。これは、悪い言い方をすれば、問題やリスクが常に起こりうる可能性があるということです。Webサイトに問題が発生したとき、いつでもホストに連絡できるよう、24時間サポートを用意しておく方が安心です。
アフィリエイト報酬だけを高く設定しビジネスをスケールしている新興企業のサーバーは人件費の問題等でサーバーのモニターが不十分です。サーバーに問題が起きても、解決されるのが次の日、などということも多々あります。ユーザーがたくさんいて、かつ資本母体がしっかりしているホストを選択しましょう。
#5. Whois情報の代理公開ができる
5つ目に、ドメイン・プライバシーのオプションを提供するホストが必要です。ドメインを購入すると、メールアドレス・電話番号・自宅住所がインターネット上のどこからでも見られるようになります。公開ディレクトリがあり、そこから任意のドメイン(たとえば、rikiyaishizaki.com など)にアクセスすると、不動産物件の登記簿のように、そのドメインの所有者に関するすべての情報が閲覧できてしまうのです。
もし、自宅住所や電話番号をうっかり「登記簿」に入れてしまったら、本当に厄介なことになってしまいますよね。だから、プライバシーを守るために、電話番号や住所を設置するホストが必要となります。
#6. スパムを監視できる
6つ目は、スパムを監視して防止するホストです。スパムコメントだけじゃなくて、あなたのWebサイトへのスパムリンクやスパムトラフィックのすべてが、あなたの努力を妨げるものとなります。
#7. カスタムのメールアドレス を作れる
7つ目に、カスタムのメールアドレスを持つためのホストが要ります。今や、”myblog@yahoo.com”というメールアドレスから何かが届いても、真剣に読まれるというような時代ではありません。すでにドメイン名を持っているのであれば、そのドメイン名を含んだメールアドレスからメールを送信できるように、カスタムのメールアドレスを準備しておくことをおすすめします。たとえば、”support@haamalu.co.jp”や”mail@rikiyaishizaki.com”などです。このようにカスタムのメールアドレスを作る方法はいろいろありますが、ホストがこれら全てを提供してくれるというのがベストですね。
10分でエックスサーバーにWordPressを導入する方法
単一のホストで、ここまでの7つの異なるオプションを提供しているものはなかなかありません。そこで私がおすすめするのが、エックスサーバーです。特に2020年から始まったクリックインストール機能のおかげで、WordPressのインストールが今まで以上に簡単になりました。
エックスサーバーは、基本的なシェア・ホスティングオプションの7つをすべて含むホスティングサービスとなります。
前置きは抜きにして、今回はエックスサーバーを使ってWordPressの新しいWebサイトをセットアップする方法をご紹介していきましょう。まずは、エックスサーバーのWebサイトにアクセスしていることが前提となります。
まずWordPressの自動インストールです。以前は、ホストを取得した後にWordPressをインストールするためには、かなり長いプロセスが必要でした。しかし、エックスサーバーを使うことで、驚くほど簡単にインストールできるようになりました。実際に、その簡単さをお見せしましょう。
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_how_to_start_wpblog.php
2020年より、サーバーの契約とドメインの取得が同時にできるようになりました。海外のBluehostなどではずっと昔から実装されているプロセスなのですが、いよいよ日本でもこの超簡単なプロセスが導入されるようになりました。面倒なNSの設定などが省かれたので、本当に簡単にWordPressのサイトが作れるようになりました。アメブロやnoteにアカウントを設置するより簡単かもしれません。
プランはX10プランを選びましょう。アクセス数が伸びるにつれてサーバーをX20、X30と大きくすることができます。スタートは一番安いX10プランから始めます。
WordPressクイックスタートの「利用する」にチェックを入れましょう。ここにチェックを入れることでレンタルサーバーの契約とドメインの取得が同時に行えます。
サーバーの契約期間は好きに決めてください。ここでは3ヶ月を選択します。
まずは、新たなドメイン名を取得しましょう。ここでは、仮に”platform-tutorial.com”と入力します。すでにドメインが取られている場合は、先に進むことができません。その場合、ドメインを変更してください。エックサーバーでは、ユーザーがサインアップする際にドメイン名を取得できるというのが、1つの大きなメリットです。
そして、自分の情報をいくつか入力し「Xserverアカウントの登録へ進む」をクリックしましょう。ここで設定するユーザー名とパスワードはエックスサーバーにログインする際の情報になります。今後あなたは様々なデジタルマーケティングツールでアカウントを作成することになります。そうでなくともセキュリティの脆弱性を作らないために、1passwordなどのパスワード管理ツールを使ってランダムな文字列の長いパスワードを生成することをお勧めします。
2〜3時間後に反映されたWordPressのログイン画面にアクセスする
エックスサーバーには、SSLも含まれています。これは、Webサイトのセキュリティを強化するものです。今はこのアドオンは必須です。無料で設定できますので、パーソナル・プラットフォーム をローンチしたときにSSLの設定もしておきましょう。ひとまず支払情報の入力を完了させましょう。さあ、これでエックスサーバーtへの登録が完了です。もし興味があれば、この後に表示されるオファーを見ることができますが、私はいつもスキップしています。
処理時間が少しだけかかるので、待機しましょう。これで、新しいアカウントにログインできます。おめでとう。これで、エックスサーバーの新規アカウントの準備が完了です。すでにWordPressがインストールされているので、次に自分のWebサイトをどのようにデザインしていきたいのかについて、例えば、基本的なテーマ選択など、いくつか設定があります。こちらは後回しにしましょう。
さあ、これでWordPressのWebサイトが出来上がりました。次にWebサイトの構築に取り掛かりましょう。エックスサーバーでは、まず一時的なドメインが設定されます。インストラクションが書かれていますね。ドメインが、きちんと新しくできたWordPressのWebサイトとリンクしているか確認するためには、通常、ドメインの移行時間を待たなければなりません。通常2〜3時間ほど経過すると反映されます。しばらく経ってから再度アクセスをしましょう。
WordPressのダッシュボードにログインするためのURLは次のようになります。こちらはエックスサーバーから届く自動返信のメールにも記載されているので記憶する必要はありません。
http(s)://WordPressをインストールしたドメイン名/wp-admin/
(例. https://rikiyaishizaki.com/wp-admin/)
さて、次にWebサイトをカスタマイズしていきます。Webサイトに移動して、どのように表示されているか確認することが必要です。基本的なデザインのみ設定して、完了します。現在は、ホームページとメニューなど、基本的な要素のみが表示されていますが、後から好きなコンテンツを任意で追加することもできます。これについては、また別のレクチャーで詳しく説明していきます。
これで、基本的な設定は以上となります。今回はWordPressのWebサイトを作成してきました。YouTubeの再生リストにステップバイステップのアクション・プランと、トレーニングに関連する参考リンクを今後追加します。そちらも参照してください。今回のトレーニングに関して、とても役立つ資料になっていると思います。Webサイトを立ち上げるプロセスについて、とても興味があるので、以下のコメント欄でぜひ報告してください。それと同時に、作成したWebサイトへのリンクも投稿してくださいね。見せていただくことを楽しみにしています。