どうもこんにちは、石崎力也です。
今日は「MailChimpでステップメールを作る方法」をお伝えしていきます。このレクチャーであなたが学べることは次の5つです。
- ステップメールの配信方法
- 誕生日プロモーション
- サインアップ後の教育メール
- マージタグの使い方(置換文字)
- フッターを日本語に翻訳する方法
色んなステップメールのパターンあるんですけど、今回は誕生日のプロモーションを作っていこうと思います。例えば、誕生日の1日前に告知して、誕生日クーポンを配って、誕生日の翌日にクーポンが切れるみたいな、一連のステップメールを作ってみようと思います。あと、サインアップ後の教育メールもお伝えしていきます。これは、いわゆる情報商材を売る時の普通のステップメールです。「登録ありがとうございました。」と言った次の日から、1日1通、2通送って、それでお客さんを教育していくというステップメールですね。このレクチャーを受講するために必要なものは、
- MailChimpのアカウント
- Audienceの作成
- セグメントの作成
- 独自ドメインのメルアド(任意)
- MailChimpの基本的な操作方法
です。Audienceとは、リストのことなんですけど、それを作成しておいてください。あとは、セグメントも作成しておくと便利です。それから、独自ドメインのメルアドがあると良いですね。@gmail.comからメールがくるよりも、@haamalu.co.jpみたいにブランド名なり、会社名のメルアドから来る方が良いですよね。あとはMailChimpの基本的な操作方法は分かっておいていただきたいです。受講対象者は、次の通りです。
- Eコマースの運営者
- デジタルコンテンツの販売者
- プロモーター
- ウェブマーケター
- ウェブコンサルタント
今回お届けするノウハウはこちら
- 1. ステップメールとは?
- 2. ステップメールを送る4つの理由
- 3. ステップメールで成功しているビジネスの事例
- 4. 定義を理解する
- 5. ステップメールの種類
- 6. 誕生日を祝うステップメールを送る方法
- 7. 誕生日専用のフォームを用意する
- 8. 3通のステップメールを作成する
- 9. Eメールのコンテンツを作りデザインする
- 10. 配信日程とスケジュールを変更する方法
- 11. 配信の曜日と時間について
- 12. タグやセグメントで受信者をフィルターする方法
- 13. MailChimpのPost Send Actionについて
- 14. ステップメールをアクティベートする
- 15. メルマガ登録直後にメールを送りたい場合のトリガー
- 16. 登録してから2週間後にメールを配信したい場合
- 17. マージタグ(置換文字)の使い方
- 18. ステップメールにマージタグを埋め込む
- 19. 初期設定のフッターを日本語に翻訳する
1. ステップメールとは?
ステップメールは、一連の、複数のメールのことです。マーケティングオートメーションと言われたりもします。なんでマーケティングオートメーションが必要かと言うと、例えば、誕生日の人にプロモーションのメールを送るとか、サインアップした人にメールを送るとか、あとは新しく発売した新商品の告知をするなどのメールを、お客さん一人一人に合わせて、自分がライブで送っていたら仕方ありません。だから、何らかのトリガーを設定して、そのトリガーの条件に見合った人にだけ送るという設定をしておくと、同時並行的にメールを送ることができます。こういう意味でステップメールが必要です。
オートメーションを使うことによって、お客さんと効率良くコミュニケーションができ、適切なタイミングで適切なコンテンツを送ることができる。
MailChimpはこのように言っています。誕生日の時に誕生日のメールを送ったり、あるいは新商品を販売した時に送ったりできるということです。そういうのを全部オートメーションで管理できます。
僕から一言お伝えしたいのは、テンプレを参考にしてくださいということです。レシピみたいなのがたくさんあります。誕生日の人にクーポンを送るというパターンとか、カゴ落ちした人を拾ったり、あるいは、頻繁に購入しれくれるお客さんじゃなくて、購入してからしばらく経つ人を復活させるパターンなどの一連のテンプレもあります。あとは、登録してくれた後に、教育のメルマガを送ったり、特定のURLをクリックした人に特定のメールを送りたいとか、年次のイベントで、プライムセールスみたいに、特定の日にメールを送るというテンプレートも用意されています。本当に売上に直結するテンプレートがたくさんあるので、積極的に使ってみてください。MailChimpを使う時は、自分の頭の中にあるものを、どうやったら実装できるか考えて実装しても良いですし、MailChimpが用意してくれたテンプレートをベースにして、どういう風にして自分のビジネスに使えるかなと考えるだけでも色んなアイディアがあるので、是非やってみて下さい。
2. ステップメールを送る4つの理由
何でステップメール送るのかということなんですけど、これは前回少しお伝えしましたよね。全部ライブで送っていたら、全てのお客さんを拾うことはできなくなるからです。「あ、そういえば今日は何々さんの誕生日だった。」とか、お客さんの誕生日が来る毎に「何々さん、いついつ誕生日ですよね。」と送っていたらしょうがないですよね。そういった、複数のタスクを同時並行的に行うためにステップメールを送ります。それから、ステップメールでは基本的に見込み客の教育を行っていきます。サインアップ後に送るメールのことです。一通に比べて複数回送った方が、やっぱり僕たちの認知度が上がってくるので、それに伴って売上がアップしていきます。
ステップメールを送る4の理由を次にご紹介していきます。
理由#01. エバーグリーン
これは、オートメーションということです。止めずにずっと自動で回せるということですね。3月3日にオプトインした人に対しては、その7日後の3月10日にオファーして、3月4日にオプトインした人には3月11日にオファーするみたいなことができます。
理由#02. 教育
2つ目は、見込み客の教育です。
理由#03. マーケティングオートメーション
マーケティングオートメーションもすごく大事です。例えば、MailChimpにはお客さんをランク付けする機能があります。開封率の高い人とか、売上合計15万円超えた人、あるいは、よくクリックしてくれるような人みたいな感じでお客さんを分岐し、その分岐したお客さんに、別々のメッセージを投げることができます。
理由#04. 同時並行
あとは、同時並行です。これはもう何度も言っているように、毎日、一通一通送っていたらしょうがないから、ある程度自動化できるものは自動化しておきましょうということです。そして、同時並行的にハンドルしていくということですね。
3. ステップメールで成功しているビジネスの事例
ステップメールで成功している事例として、MailChimpで紹介されている桃を販売する会社のビーチトラックを紹介させて頂きます。
Stephen Roseさんという方が運営していて、彼はShopifyを使って、桃を売っているそうです。こういうEコマース系で、MailChimpが使われる最大の理由は、やっぱり、かご落ちです。かごに入れたけど買ってくれなかったというのは、ものすごく購買力の高いお客さんだから、背中をひと押しするだけで売れるというパターンが多いので、そのひと押しを仕組み化してしまいます。
それだけじゃなくて、サインアップした時にIPアドレスを追跡して、お客さんの住んでいる場所をベースにプロモーションを打っているとも言っていました。そんな感じにして、お客さんを戻して、購入を完了させるという戦略がうまくいっているそうです。オートメーションを組んだおかげで、全部自動化されて、桃を発送するとか、あるいは、桃を作るという自分の大事な事にフォーカスできるようになったと言っていました。
4. 定義を理解する
まず、ステップメールを作るためには、定義を理解しなきゃいけません。この定義を理解していなかったら、本当に先に進めません。例えば、Delayとか、Triggerとか、こんなのはさらに細分化されていて、そこを細かく理解しておかなければ、自分のやりたいことを実現できなくなるので、とりあえず定義を理解しておいて頂ければと思います。
定義#01. Automation
「Automation」はステップメールのことなんですけど、特定のトリガーを元にして、オートメーションが発動します。そのトリガーって本当にたくさんあるんですね。例えば、一番わかりやすいのはサインアップされた瞬間だったり、あるいは、カート落ちした瞬間だったりとか、商品を買わなかった人だったり、商品を買った人、特定のURLをクリックした人、別のワークフローからやってきた人、誕生日がやってきた人、みたいな感じでいろんなトリガーがあります。そのトリガーをベースにして、Eメールを送ります。
定義#02. Campaign
それで、シリーズなので一通じゃなくて、1通、2通、3通、4通、5通と複数のメールを送っていくのがオートメーションです。いわゆる、ステップメールというやつです。それから、MailChimpの場合は「Campaign」というのがあります。これは、リアルタイムで送るものです。即時配信だと思ってください。
定義#03. Workflow
次は「Workflow」ですね。これはオートメーションよりも更に一個上の概念で、Workflowには、スケジュールとコンテンツがあるわけです。例えば、一つのビジネスにおいて複数のワークフローを作ることができます。商品を購入してくれた人用のワークフローを作ったりとか、今から商品を買おうとしとる人に向けてのワークフローを作ったり、購入してくれた人用のワークフロー、セールスページまで見たんだけど実際には買わなかった人に買わせるワークフローも作っていけます。そのワークフローのことです。
定義#04. Delay
「Delay」は遅れのことですね。トリガーを設定しますが、条件を満たした人に対して、いつ送るかです。例えば、誕生日の1日前に送るのか、1日後に送るのかという感じです
定義#05. Queue
次は、「Queue」ですね。「Queue」は列のことなんですけど、どのくらいの条件を満たしたメールが、今あるかということです。例えば、9月1日の誕生日の人にそのクーポンを配るみたいなメールを送ったとしたら、メールを設定したとします。そしたら、その条件を満たす人が、今何人この列の中にいるのかというのが出てきます。
定義#06. Trigger
次は「Trigger」です。トリガーは先ほども説明したみたいに、引き金です。いろんなトリガーがあるので、自分の実装したいステップメールはどういうものかを理解して、適切なトリガーを選びます。
5. ステップメールの種類
次に、オートメーションのタイプを確認していきましょう。
タイプ#01. Featured
これは、MailChimpがおすすめするやつです。
タイプ#02. Tags
タグはよく使います。実は、これは最近MailChimpに導入された概念なんですね。昔はグループとか、セグメントでハンドルしたんですけど、ConvertKitとかInfusionsoftがタグをずっと使っていて、それがいよいよ、MailChimpにも導入されました。だから、タグとグループとセグメントを併用している状態なんですけど、シフトしていくのはタグです。グループとかセグメントはいずれ消していくと思います。
使い方は、例えば、購入してくれたらその人にタグをつけるという条件にしたい場合、「見込み客を集める方法」というオンラインコースを持っているのであれば、そのままのコースタイトルをタグにして、そのお客さんにタグをつけていきます。そしたら、そのタグついた人に今度はバックエンドを売っていくわけです。さらに、その上位商品のタグも用意し、そのタグが付いたら今度は更に高額な商品を売っていくみたいな感じです。
タイプ#03. Subscriber Activity
これは、読者のアクティビティですね。例えば、サインアップしましたとかグループがアップデートされましたみたいなやつです。
例えば、「Welcome message」では、サブスクライバーがサインアップしたら、ウェルカムメッセージを送るとかできます。「Onboarding series」と「Educational series」は似ています。「Onboarding series」はティップスとか、リソースを送っていくと書いてあるんですけど、サインアップをベースにしてすぐにメールを送るとか、前のメールから1日後に送られてくるというのは同じです。
次は「Respond to subscriber updates」は、サブスクライバーのプロファイルに、なにかアップデートがあったらというやつですね。例えば、グループに追加された時とか購入者というグループを作っていて、誰かがなにかを購入したら、そのグループに入る時とか。それをベースにして送っていくんですけど、あくまでもこっちはデフォルトです。僕は最大45通まで作ったことがあるんですけど、45通作ったら、Eメール1、Eメール2、Eメール3みたいに45通までいくわけですね。「Removed from group」は、何らかの理由でグループから外れた場合に、このメールが届くという設定です。あんまりこれは使ったことがないです。
「List field change」は、例えば、名前とか、パスワードとかが変わった時にMailChimpで変えられるんですね。それで、それが変わった時にこういうメールを送という設定になります。
「Thank pop-up form subscribers」は普通にサンキューメッセージです。
タイプ#04. E-Commerce
EコマースはShopifyとか、WooCommerceとかですね。そういったサービスとコネクトしている場合は使えます。
「Abandoned cart email」は、カゴ落ちです。これは、一番重要です。「Abandoned cart series」は、複数のメールです。
「Product Follow-Up」は、購入した人に送るメルマガのことです。クロスセルしてみたり、上位商品を売ってみたりとかですね。
「Thank first-time customers」は、初めて商品を購入してくれた人に対してメール送るかどうかです。
次は「Reward your best customers」です。MailChimpではお客さんにバリューを追加することができるんですけど、この人が18万円以上購入したらその人をベストにするとか、あるいは、購入者じゃなくて読者の段階で開封率が高い人、クリック率が高い人をベストにするみたいに、色んな基準をつけることができます。そのベストカスタマーに対して、さらに上位の商品をオファーしていくということです。
「Customer re-engagement」は、例えば、以前に商品を買ってくれたけど、それからしばらく購入してないなという人を、また自分たちのストアに戻すようなメールです。
「Order Notifications」は、Amazonとかで僕たちが商品を購入したときに届く注文完了のメールのことです。
「Retarget site visitors」は、Facebook広告とかで、来てくれたお客さんに送るというやつです。
タイプ#05. Date Based
これは、日付ベースです。例えば、誕生日とか、サブスクリプションモデルで、1年間で契約が切れるとしたら「残り何日になりました。」みたいに、そのタイミングで何かを送ることもできます。
「List added date」は、例えば3月3日に入ったなら、3日から1か月後みたいな感じで指定できます。「Birthdays」をやる場合は、もちろんサインアップする時にお客さんから誕生日を入れてもらわなきゃダメですね。「Specific date」は、12月25日みたいに具体的な日付を指定します。「Recurring date」は繰り返しという意味です。だから、この年の、この時に何々を送るという指定ができます。
タイプ#06. API
これはWooCommerceとか、BigCommerceみたいなサードパーティーのストアとかを使っている場合は、APIで連携できます。
APIは、使える場合に使ってみてください。でも、日本のWebサービスで公開しているのは少ないです。
タイプ#07. Custom
カスタムも、使うことがありますね。それ以外に漏れているやつです。
6. 誕生日を祝うステップメールを送る方法
じゃあ早速オートメーションを作っていきましょう。今回は、誕生日のメールを送っていきたいと思います。まずは、「Campaigns」に行きます。そして、「Create」ボタンをクリックします。そして、「Email」を選択します。今までは「Regular」を使っていたんですけど、今回は「Automated」を使っていきます。それで「Date Based」に切り替えて、「Say ‘happy birthday’」を選びます。
次に、どのオーディエンスを使うか聞かれるんですけど、選択できないと思います。出てこない理由はサインアップフォームで誕生日を取ってないからです。だから、まず最初にオーディエンスから設定していく必要があります。
7. 誕生日専用のフォームを用意する
誕生日のステップメールを送りたかったら、お客さん誕生日を入力してもらう必要があります。それを入れてもらう部分はどこかにあるかというと、リストフィールドです。まずは、「Audience」に行きましょう。「Current audience」でリストを選択して、「Manage Audience」から「Signup forms」にいきます。次に、「Form builder」の「Select」というボタンをクリックします。
そして、フォームに誕生日を追加しましょう。「Birthday」があるので、ドラッグ&ドロップで追加します。追加できたら、「Field label」でラベルを日本語に変えましょう。「Required field」は、記入を必須にするかどうかです。最後に、「Save Field」ボタンをクリックして完了です。
8. 3通のステップメールを作成する
6では、オーディエンスを選択できなかったんですけど、7で誕生日のフィールドを追加したので、これで選択できるようになりました。6と同じ要領で、オーディエンスの選択画面にいきます。そして、ドロップダウンから適切なオーディエンスを選択します。必要があれば、「Campaign Name」でキャンペーンの名前を変更して、「Begin」します。
すると、上の画像のような画面に遷移してきました。これがオートメーション特有の画面です。これはもう昔からずっと変わってないです。1通目は、誕生日の1日前がトリガーになっていて、2通目は誕生日のその日に贈るメール、そして3通目は誕生日の後に送るメールとなっています。例えば、1日間有効のクーポン送るとします。そしたら、「1 day before」の時に、例えば、4月2日誕生日の人だったら「4月1日にこのメールがいきます。明日クーポンを発行する予定です。なぜなら、あなたの誕生日だからです。」と言うわけですね。そして、誕生日当日の4月2日に「ハッピーバースデー!おめでとう、クーポン発行しました。これは二日間に限り有効ですよ。つまり、明日までなら使えます。50%オフですよ。」というメールを送ります。その次の日に、「昨日お送りしたクーポンはご利用になられましたでしょうか?あなたが誕生日なので50%オフのクーポンを送らせて頂きました。それは今日までです。」みたいな感じのメールを送るわけですね。これが誕生日を祝うステップメールです。
9. Eメールのコンテンツを作りデザインする
「Design Email」でメールをデザインしていきましょう。「Name your email」で名前をつけましょう。これは管理者しか見えないので、「クーポンの告知」みたいな名前でOKです。次の、「Email subject」は、件名です。「Preview text」はあってもなくても良いです。「From name」と「From email address」は既に入っています。ここまでの設定が終わったら、「Next」します。次は、テンプレートを選択する画面に遷移するんですけど、ここではどれを選んでも良いです。
あとは、適宜、本文を変更していきましょう。ブロックを選択して、右側に表示される編集画面でテキストを変更できます。お客さん毎に「〇〇さん」としたい場合は、マージタグを使いましょう。
編集が終わったら、「Save & Continue」をクリックします。同じ要領で、他のメールも編集していきましょう。
10. 配信日程とスケジュールを変更する方法
今は、誕生日の1日前という設定になっているんですけど、日付を変えることもできます。「Edit」にいって、日数を変更します。あとは、「before」か「after」を選択して「Update Trigger」をクリックして完了です。
11. 配信の曜日と時間について
次はスケジュールを変えていきましょう。デフォルトでは、「Everyday」となっています。これは、月曜日から日曜日に送信されるという設定です。ということで、「Edit」で設定していきましょう。「On what days should this email be sent?」では、メールを送信する曜日を選択します。でも、選択した曜日がその人の誕生日でない場合はメールは送られないので、「Every day」に設定しないとアラートが出ます。ということで、全てにチェックを入れておきましょう。
次は、時間ですね。今東京タイムに指定してあるんですけど、指定してなかったら「Edit」から設定してください。時間帯まで設定したら、「Save Schedule」ボタンをクリックして完了です。
12. タグやセグメントで受信者をフィルターする方法
次は、フィルターに関してです。例えば、すでに商品をたくさん持っている人に、新たにクーポンを送る必要はありませんよね。それをどう判断するかは、セグメントとかタグを設定していくんですけど、「Add」で見ていきましょう。そして、「Choose segment or tag」にチェックを入れて、「Subscriber is member of a segment or is taged」にチェックを入れ、ドロップダウンからセグメント、もしくはタグを選択します。今回は、セグメントで「顧客」というのを選択しました。そのセグメントには、3つのタグが含まれているんですけど、何かの商品を購入した人はこの「顧客」というセグメントに入ります。ということは、この場合、お客さんにだけクーポン送るという設定になります。まだ何も買っていない人には、クーポンを送らないということですね。
1通目でコンディションを設定してしまったら、それ以降はコンディションを設定する必要はありません。なぜかというと、1通目の条件を満たさずに、2通目にいくことはないからです。
13. MailChimpのPost Send Actionについて
次は、「Post-send action」の設定です。これは、メールが送られたときに、どういうアクションするかという設定です。僕はよく、このオートメーションが終わって、何も商品を買わなかったお客さんをグループから外すということをやっています。メールって年々変わっていきますし、客層の悪いリストが、僕たちのオーディエンスにいると、どんどん反応率が落ちていくので、こっちから切っていくということですね。
ということで「Post-send action」を設定していくんですけど、デフォルトでは「None」になっています。これを「Add」で変更していきます。今回は、「Unsubscribe from List」を選択します。そうすると、誕生日が来てクーポンをもらったけど、何も買わなかった人は自動的にリストから外れます。
誕生日のワークフローにおいて、「Unsubscribe from List」を選ぶのは本当は不適切なんですけど、例えば、サインアップして、最初の40日間ステップメール送るとしますよね。それで高い商品を売ったとします。その場合は、40日後も商品を買わなかった人が、今後も買うとは思えないから、こんな感じでリストから外してしまうと良いですね。
14. ステップメールをアクティベートする
ここまでで、ステップメールが完成したとします。そしたら、ステップメールをアクティベートしなきゃいけません。まずは、「Next」にいきます。それで、全部にチェックがついているのを確認したら、「Start Sending」して、ポップアップでも「Start Sending」します。すると「Rock on!」という画面が表示されますので、これでアクティベートが完了です。
15. メルマガ登録直後にメールを送りたい場合のトリガー
次に、別のオートメーションを作っていきましょう。6でやった時と同じように、「Create」から「Email」、「Automated」、「Welcome new subscribers」を選択します。そして、次の画面で「Education series」を選び、「Campaign Name」にキャンペーンの名前を入力し、オーディエンスを選択します。終わったら「Begin」ボタンをクリックします。
今回は、メルマガ登録直後にメールを送信したいので、トリガーを変更する必要があります。「Edit」に行って、「Change Trigger」というリンクをクリックします。そして、「Select a new trigger」で「Audience management」に切り替え、「Signup」を選択します。次に、メールを送信する時間帯を選択するんですけど、登録直後に送りたい場合は、「Delay」で「immediately」を選択します。「Settings」では、マニュアルにインポートした場合にチェックを入れます。でも、今回はチェックを外したままにしておきます。最後に「Update Trigger」をクリックして完了です。これで、サインアップした直後にメールが配信されます。
16. 登録してから2週間後にメールを配信したい場合
デザインに関しては同じなんですけど、今回は登録してから2週間後に2通目のメールを配信するという設定にしていきたいと思います。「Edit」に行って、「Delay」に「2」と記入し、「weeks(s)」を選択します。こうすると、2週間後にメールが送信されます。つまり、1通目のメールが4月1日に送られたのであれば、2通目は4月15日に送られます。例えば、1通目だけを送って、2通目を送らないというのはできません。オートメーションの場合は、必ず上から順番に、すべて流れるようになっています。
17. マージタグ(置換文字)の使い方
次に、マージタグについてご紹介します。おそらく、日本のメルマガ配信会社であれば、置換文字となっていると思います。だから、「テンプレート」とかってやると、テンプレートに埋め込んだものが自動で置換されて現れてくるんですけど、そういう日本の国産のメルマガ配信会社よりも、はるかに多くのマージタグがMailChimpにはあります。わかりやすいところだと、「*|EMAIL|*」でお客さんのEメールアドレスに置換されますね。
「merge tag mailchimp」と検索すると、カンニングシートの記事がヒットしますので、確認してみてください。よく使うのは、以下のマージタグだと思います。
- *|FNAME|*:苗字
- *|LNAME|*:名前
- *|PHONE|*:Eメールアドレス
- *|ADDRESS|*:住所
- *|UNSUB|*:メルマガ解除
- *|UPDATE_PROFILE|*:プロフィールの更新
「*|UNSUB|*」はメルマガの解除URLです。これは入っていなかったらメールを送っちゃだめだし、MailChimpはそれを許してくれません。それから、「*|UPDATE_PROFILE|*」も自動で入っていますよね。例えば、メールアドレスを変更したなら、それは自分でできることなので、このマージタグをクリックしてもらって変更してもらいます。
18. ステップメールにマージタグを埋め込む
実際にマージタグを使ってみましょう。まずは、「Design Email」に行きます。そして、例えば、「Email subject」で「*|LNAME|*さん、購読ありがとうございます。」みたいな感じです。
あとは、デザインのところでもやっていきましょう。自分でマージタグを入力しても良いんですけど、「Merge Tags」があるので、そこから追加してもOKです。
アンサブは、元々フッターに入っています。URLとして入ってるんですね。だから、これを日本語に変えていくとき、もう一度自分でやり直す必要があります。
19. 初期設定のフッターを日本語に翻訳する
今回は、フッターを日本語に変えていきましょう。まずは、「Our mailing address is:」を「発行者情報」に変更したり、「Want to change how you receive these emails?」を「メルマガの受信設定を変更したいですか?」みたいに変更します。その下の「You can update your preference or unsubscribe from this list.」は、「Eメールアドレスを変更する場合はこちら」と「メルマガの購読を解除する場合はこちら。」の2文にして、「Eメールアドレスを変更する場合はこちら」の「こちら」という部分に「*|UPDATE_PROFILE|*」というマージタグをリンクとして入れます。同様に「メルマガの購読を解除する場合はこちら。」の「こちら」には「*| UNSUB|*」を入れます。
すると、上の画像のようにフッターが日本語に変わります。