どうも石崎です。
出国前日に子供が熱を出して、そのまま入院。
ということでまだしばらく日本にいます。(ほんの少しだけね)
割とデブな息子ですが、0歳児の体に無数の針穴があることを想像するだけで泣けてきました。実際に点滴に繋がれたわが子を見て、その痛々しさに心臓を締め付けられました。奥さんが添い寝しながら赤ちゃんを抱きしめている姿を認め、僕は薄暗い病室でひっそりと泣いてしまいました。子供ができたら嬉しいことも増える。それと同時に悲しいことも増えます。我が身のことのように喜怒哀楽できる対象が、自分以外にもうひとつ増えた。それが結婚でした。そして今回、またひとつ増えました。それが出産です。つまり僕は人の3倍喜び、3倍悲しむのです。たぶんね。
良い先生に治療していただいた。しかも人格者でした。発言の隅々に洗練された(多数の患者とコミュニケーションをとり最良の言葉は何かを考え抜いた)単語が散りばめられていました。というのは後付けの理由で、本当に素晴らしい人なら「あ!」って直感します。イチローが偉大な記録を達成し即興で作られたような会見の場でインタビューを受けました。ここを目標にしてやってきたわけではないので・・・。きっと何十年も何百年も語り継がれるであろう言葉が自然と並ぶ。まるでバットの芯でボールを捉えるように、一つ一つの言葉を放ちました。僕は震えました。「あ!」ってなりました。今回お世話になった先生方もイチローに感じたそれと同じ「あ!」ってのがありました。
すごいなー。僕もあんな風になりたい。きっと彼らのような人格者を目標にしても、足元にも及ばないんだろな。だけど彼のようになりたいと思うその気持ちが、僕という人間を少しだけベターなものにしてくれるのではないかと信じています。
あなたはどう思いますか?イチローの会見。左中間へ抜ける劇的なサヨナラヒットだったと思いませんか?イチローはまだ引退しないので、サヨナラではありませんけど。
これから3ヶ月おきに病院に行き、定期検査があるそうです。ということは3ヶ月に1度帰国する必要がありそうです。まあ長期の海外旅行保険も3か月がMAXなので、いずれにせよ3か月スパンで帰ってくる必要があるのでしょうけど。3ヶ月に1度は先生に会い、背筋が伸びる思いをするわけです。
「いつかジーターのような人格者にピーターローズの記録を抜いてもらいたい」
普通のプロ野球選手に新しい世界記録を樹立してもらってもいいけど、できればデレクジーター(ネットで検索してみてください、世界的に評価の高い選手です)のような人格者に記録を抜いてもらいたい。イチロー言いました。
僕も同じことをお医者さんに思いました。人並み程度の教養と社会性のある人がお医者さんになってもいいけど、できれば人格者であってほしい。少なくとも患者(の親)の立場からは強く強くそう思いました。これまで病院とは縁のない人生を送っていましたが、奥さんが妊娠して子供が生まれてからは比較的、病院が身近になりました。運がいいことに – 僕たちの面倒を見てくれた – お医者さんは、皆さん人格者ばかりでした。本当にラッキーだったと思います。
さて、僕たちもキャリアの一つとしてDRMを選びました。前々から言っているように、DRMは剣です。諸刃ですらありません。持つ人はその威力に毎度、驚かされます。偉そうに「DRMとは」と御託を並べる割には、なぜDRMがそんなに売上を叩き出すモデルなのか完全には理解していません。だからこそ、持つ人には「いい人」であってほしいと願うわけです。剣がヤバい人に渡るのは、あんまりハッピーなことではありません。できれば人格者、少なくとも「いい人」に持ってもらいたい。
その第一歩として、生徒の前に範を垂れる必要があるのです。僕が手本を示す必要がある。
うーん、人格者ってなんだろう・・・。僕のような人非人は、ここからスタートをしなきゃならないのですけど。とほほ。