2006年6月19日、俺はオーストラリアのカジノにいた。家族、地元の友人、そして会社員時代の同僚に見送られて、1年弱の世界一周の旅に出たのは前日のことだ。会社を辞めて世界一周に出ることで、将来の保障はなくなった。だが、世界の片隅に埋もれて生きるより、自分の夢を実践することを選びたかった。
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「もう金がなくなったから部屋に戻るわ。またな」 そう言うとシゲさんは俺の肩を軽く叩き、奥さんを連れて部屋に帰っていった。3日分の滞在費がなくなってしまった。
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外に出ると夜風が気持ちいい。 こうして夜風に当たっていると会社員だった時のことを思い出す。 ある夜、会社帰りに自宅近くの公園に寄り、夜風に当たっていた。仕事は俺に多くの困難を与え、それらの困難と戦うことで俺は着実に成長している。だが、毎日が同じことの繰り返しで、面白くはない。何も起こらない人生なんてつまらなすぎる。
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大学時代の友人タカシのメールを発見した。タカシは大学卒業後、某有名銀行に就職し、出世コースに乗っていた。しかし、お偉方が出席した宴会で勢いに乗りお尻を出してしまったせいで出世コースから脱線した男だ。
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