好きなことし続けるのもシンドいって話し。三井物産かどこかが協賛して姜尚中さんなどがスピーチする「未来授業」という企画があります。以前、養老孟司さんが登壇してて、個人的に強く感銘を受けたスピーチがありました。スピーチの内容はご自身で確認していただきたいと思います。YouTubeとかにアップされているはずです。なんで養老さんが解剖学を選んだかって内容ですね。
スピーチの中で養老さんは大学生にこんな質問をします。
「この中で好きなことを仕事にしたいって人は手を挙げて下さい」
会場にいる学生のほとんどが手を挙げました。なるほど、学生諸君は好きなことを仕事にしたいと思っているですね。
先に結論から言うと好きなことを仕事にしない方がいいです。だって金を払ってもらうと、顧客の言う通りにしなきゃいけなくなるからです。
パトロンつけて好きに絵を描いているなら問題はありませんが、顧客にその絵を売るなら話は別です。絵を直せと言われれば直す必要がある。それがビジネスです。
いくら絵を描くのが好きでも、お金をもらうと急に好きじゃなくなる。そんなもんです。
金をもらってないのに「ここを直せ」と言われれば「お前、何様なの」と反論できる。だって金もらってないんですから。
以前僕の無料メルマガに「このURLをクリックしても反応しません。今すぐ直してください」と上から目線の読者がいました。お前何様なの、とは言いませんでしたが。
これが有料メルマガなら「申し訳ありません。今すぐ修正します」となるわけです。僕自身、好きでメルマガ書いているわけではなく「ビジネスのため」と割り切っているので、むしろそういった顧客の声には感謝するほどです。こちらから積極的に改善点を請うことすらある。
文句を言われたくなかったら「好きなことを仕事にしない」のが鉄則です。逆に文句を言われて嬉しいようなコトをビジネスにすると割とうまくいく傾向にあるようです。
好きなことは好きなこととして独立させておく。わざわざ金と接続しない。
ちなみに、好きなことだけやっているのもシンドイです。ストックビジネスを極めると、働くのは数年に1回くらいでよくなるんですけど、じゃあその残りの何十ヶ月は何をしているんですかって話。もちろん好きなことを朝から晩までやっているんだけど、時々奥さんが漏らす「仕事したいな」とか「アメリカで労働ビザとってみない?」という本音がチクリと僕の心を指すわけです。
そういう時、日本にいれば山形の酒田に行って美味しいお寿司を食べたり、海外にいれば分子料理などをエキゾティックな料理を食べたりするんだけど、僕たちの心は晴れないまま。

(酒田にあるお寿司屋さんは、一人五千円も出せば旬の魚がどんどんと出てきます)
仮に好きなことを仕事にできたとしても、途中でしんどくなるはずです。だって仕事にしない好きなことですら、途中でしんどくなるんですから。
スマナサーラ長老の言葉を借りるなら「竜宮城にいる人たちは必死で遊んでいるんです。遊ばないと死ぬとわかっているから」と。そうそう、遊ぶ方も結構必死なんです。特に遊び続けている人間はなおさら。価格コムを作った槙野光昭さんは、28歳の時に自身のホームページを25億円で販売して、今は悠々自適な生活を送っている(らしい)そうですが、多分、必死だと思います。必死に遊んでいるんだと思います。槙野さんも「束縛されたない自由な時間が欲しい」とずっと学生時代から思っていたそうですが、実際にそれを手にして、逆に困っているんじゃないかな。
じゃあ、バリバリ働く?いやいや。そういった極端な戦略は人生に使うべきではなく、ちょうど良い塩梅を探すのが、リーズナブルというものです。
ちなみに、数年に1度だけ働いてあとは家族で海外放浪しているこの生活は今のところ、ギリギリ、リーズナブルです。もう少しすると、もう少しだけ働きたいと思うようになるのかもしれませんが・・・。
ああ、内容のない記事になりました。