男の恋は別名保存?上書き保存?そんな話をどこかの携帯アフィリエイターが紹介していました。
別名保存だったら、別々のフォルダ・ファイルが用意されているからデータが残るんでしょ。上書き保存は元データ(上書きされる方のデータ)は消えるんだよね。全ての恋を別名で保存していたら、元カノはこうで、今カノはこうで・・・と逐一覚えていることになる。上書き保存していたら、今カノのことしか覚えていないことになる。そうですよね。
僕みたいな女性経験の少ない人間は、保存の仕方に関係なく、全ての恋を覚えている。もちろんうろ覚えのものもあれば、自分の都合がいいように覚えているものもある。メルマガのネタのために脚色を加えた恋もあるかもしれない。全ての恋を覚えているからといって、全ての恋が大事だとは限りません。僕にとって過去なんてのは、ブログやメルマガを書かない限り、絶対に思い出さないものなんです。思い出そうと思えば思い出せるけど、年々その記憶は薄くなっていく。高校2年生の時に付き合った女性の名前、もう漢字も書けません。顔も忘れました。匂いも忘れました。何ヶ月付き合ったのかもわかりません。でも付き合った、という事実は覚えています。
繰り返しますが、別名保存か上書き保存かに関係なく、そもそも恋愛経験が少ないため、全部覚えているだけなんです。
そんな恋愛の記憶の中にもムカつくものとムカつかないものもあります。いや、書きながら気づいたんですけど、ムカつかない記憶はない。覚えてない。あれ、ムカつく記憶しかない。ああ、そうなんですね。人間ってムカつく経験とか忘れるようにできているって聞いたことがあるけど、そんなことはなさそうです。僕は覚えています。むしろムカつく経験しか覚えてない。それも数少ないんですけどね。
男としては、元彼の話とかされるの嫌ですよね。それも「元彼はこうだったのに・・・」みたいなのをナチュラルにやられると嫉妬混じりの苛立ちがムラムラとこみ上げてくる。ありませんか、こういうの?僕はあるんです。くどいようですが、僕はこう言った経験をたくさん持っているわけでなく、少ないが故に覚えているだけなんです。あれ、どうしてこう何度も弁解するんだろう。嫌なことばっかり覚えている人間って思われたくないからかな。
僕が北海道にいるときに付き合っていた某女さんは、いつも元彼の話をしていました。元彼は複数形で、一人ではありません。彼女曰く付き合った人間は同じ大学の歯学部生らしいのです。全員。
だからそいつらが僕は嫌いなのです。私立大学の歯学部に在籍していて毎日母親に電話をかけて「ママ今日こんなことあったんだよ」とかやっている奴らが嫌いなんです。(彼女はこれを親孝行と呼んでいました)
嗚呼前置きが長くて、本当に。要はマザコンが嫌いなんです。ファザコンが嫌いなんです。人生の要所要所で親に決断を委ねる奴らがムカつくんです。要所じゃなくてもいい。いちいち親に相談するのが嫌なんです。
そんなマザコン歯学部生野郎どもの話を聞くたびに「かわいい子には旅をさせろって言うじゃなか」とひとりごちる。親から離れろってことを言いたいんです。
ここで白状しなきゃいけません。まだ確定していませんが、おそらくうちの愛息子はマザコン或いはファザコンになるでしょう。そう、あのムカつくマザコン野郎どもと同じ子供が完成しつつあるのです。
職業柄?24時間一緒にいます。何処に行くにも一緒。仕事が家で完結するので、物凄い近い距離で彼をいつも見ている。泣けば3秒以内に誰かが対応する環境で育った箱入り息子なんです。(彼は今僕の腕を強力にしゃぶっています)
たぶん大学に行けば毎日電話をかけてくるでしょう。かけてこなければこちらから電話をかけるかもしれません。
旅に出かけたいと言えば、仮にそれが自立に繋がるとわかっていても、させたくありません。交通事故に遭うのが心配なんです。海外旅行なんて論外です。渡航初日から5分おきにLINEで安否を確認するかもしれません。
そうです。子供がこんな風に育てて欲しいってのと、親がこんな風に育てたいってのは必ず齟齬があるんです。僕らの育児はそのギャップにうまく折り合いをつけることの連続でしょう。
僕自身、自分の親がやらないで欲しいってことを積極的にやってきたタイプです。その結果がこれです。まあまあハッピー。もし親の言う通り金沢に残り民間企業に就職しドメスティックに生きていたら今ほどのハッピーがあるかわかりません。僕の親もそれなりに「このギャップ」に苦労したかもしれません。僕らも苦労しながら、なるべく子供がしたいと思うことを優先して彼と付き合ってゆきたいものです。
「息子よ、あなたのことが心配だから言っているの」という言葉は子供の耳には届きません。子供ができてようやくその言葉の深さというか重みがわかったんです。これまで約30年間、僕はこの言葉をサラリサラリとかわしてきた。きっと僕の息子もサラリサラリと親の心配をかわしてゆくのでしょう。