あなたはオンラインコースを作りたいと思っている起業家やコンテンツクリエイターで、どうすれば顧客に選ばれるコースになるのか悩んでいませんか?実はコースの内容が良いだけでは不十分です。ここでは顧客を熱狂させ、高額でも申し込みが殺到するビッグプロミスの作り方をご紹介します。
多くのコース制作者は、自分の持っている知識やノウハウをコンテンツ化することに夢中になります。ですが、顧客が本当に求めているのは、知識そのものではありません。彼らが求めているのは、その先にある理想の未来、つまり人生を変える結果です。ここからは、あなたのコースが提供する究極の価値を一言で表現するビッグプロミスと、その約束を現実にする顧客の成長シナリオの作り方を詳しく解説していきます。
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なぜ、高額コースに申し込みが殺到するのか?
世の中には、驚くほど高額にも関わらず申し込みが絶えないオンラインコースがあります。その理由は、ただ内容が優れているからではありません。彼らは受講生の心を一瞬で惹きつけるビッグプロミスを打ち出しているのです。ビッグプロミスとは、あなたのコースを通して手に入る究極の変化を、一言で端的に表現したメッセージです。この存在こそが、あなたのビジネスの核となります。
ビッグプロミスが強いコースは、値段が高くても顧客に「これは自分のための投資だ」と感じさせられます。なぜなら、学びそのものではなく、その学びの先にある理想の未来に対して人はお金を払うからです。

例えば「腹筋を割る方法を教えます」と「90日で割れた腹筋と自信を手に入れ、人生を大きく変える」の2つがあれば、圧倒的に後者の方が魅力的に映りますよね。これこそがビッグプロミスの威力です。人は知識の獲得ではなく、人生がどう変わるかを求めているのです。
だからこそ、あなたのコースを受けることで「どんな未来が手に入るのか」をハッキリ伝えることが、選ばれるコース作りの出発点となります。ビッグプロミスは、あなたの進むべき道を指し示してくれる羅針盤のようなものなのです。
「腹筋を割るノウハウ」ではなく「割れた腹筋」を売るべき
顧客が本当に対価を支払うのは、プロセスではなく結果です。この考え方こそ、価値あるコースづくりの根幹となります。多くの受講生は学びの手順やノウハウ自体にはそこまで興味がありません。その先にある理想の成果こそが、彼らが本当に求めているものです。
例えば、ノウハウを学ぶことに50万円払うのは高いと感じても、「一生食いっぱぐれないスキルと自由なライフスタイルが得られる」と聞けば、むしろ安いと感じる人が多いでしょう。これが、結果を売るという考え方の力です。価格設定は、提供する変化や成果の大きさによって正当化できます。

僕自身、過去に様々なオンラインコースを販売してきましたが、最初は知識やテクニックをわかりやすく詳しく伝えることばかりに注力していました。しかし、それでは売上に限界がありました。そこで「受講後、どんな変化が得られるのか」といった結果ベースで価値を語るようにしたところ、状況が一変したのです。
さらに、ビッグプロミスには理想の顧客だけを惹き寄せるフィルターの役割もあります。強い約束は、本気でその成果を求める人だけが集まり、単なる冷やかしの方は自然と離れていきます。その結果、満足度の高いコミュニティが生まれます。
「このコースで何を学べるか」より、「このコースで何ができるようになるのか」。この視点を、常に忘れないでください。顧客があなたのコースを通じて手にする具体的な成果、それこそが、あなたが提供すべき最大の価値であり、本当に売るべきものなのです。
顧客の無意識の欲望を言語化する、ビッグプロミス構築の3ステップ
ではここから実際にビッグプロミスを構築する具体的な方法を解説していきます。優れたビッグプロミスは、顧客の無意識下にある本当の欲望を言語化したものです。そのためには次の3つのステップが必要になります。
ステップ1:既存顧客から選ばれた本当の理由を探る
まず最初のステップは、既存の顧客がなぜあなたを選んだのか、その本当の理由を探ることです。実は、最も力強いビッグプロミスのヒントは、すでにあなたのファンになってくれている顧客の声の中にあります。彼らがどんな変化を体験したのか、ビフォーアフターや感情の動きをインタビューで深掘りしましょう。
その際、心が動いた瞬間や人生の転機となった出来事を、できるだけそのままの言葉で引き出してください。「人生が変わった」「自信が持てた」「家族との時間が増えた」など、生き生きとしたリアルな表現が集まるはずです。こうした顧客の生の声が、あなたのビッグプロミスを磨き上げる最高の素材となります。理論でつくったメッセージよりも、実際に届いた言葉のほうが、想像以上に人の心を動かします。
ステップ2:「結果」「期間」「対象者」を組み合わせ、具体的にする
このステップでは、「誰が」「どのくらいの期間で」「どんな成果を得られるか」を組み合わせて、プロミスをできるだけ明確に表現しましょう。優れたプロミスは、具体性と測定可能性がポイントです。「対象者が、一定の期間で、どんな結果を手にするのか」をワンフレーズで示してください。
例えば「未経験者がたった3ヶ月でプログラミングをマスターし、フリーランスで月30万円以上稼げるようになる」など、誰が読んでも「自分にもできそうか」がわかるような約束を作ります。これによって、顧客は自分がその約束の対象なのかをイメージしやすくなり、ゴールまでの道筋もより現実的に感じられます。
ステップ3:魅力的なコンセプト(名前)を与える
最後のステップは、あなた独自のメソッドやアプローチに、印象的で覚えやすいコンセプト名をつけることです。「コンセプト」というラベルが加わることで、ありふれたノウハウも唯一無二の特別なメソッドへと変わります。これにより、あなたのオリジナリティが際立ち、他のコースとの差別化にもなります。
例えば、単なる「英語学習法」と言うよりも、「90日間英語脳養成プログラム」のようなキャッチーな名前を付けることで、独自性と価値を強くアピールできます。顧客は、ここでしか学べない特別な体験に魅力を感じ、購入する理由がより明確になるのです。
約束を現実にする「成長シナリオ」の描き方
ビッグプロミスを打ち出したあとは、それを実現へ導く道筋を示すことが大切です。これが、いわゆる成長シナリオです。顧客は「どんな未来が待っているか」だけでなく、「どうやってその未来に辿り着けるのか」という具体的な過程も知りたいと思っています。ゴールがどれほど魅力的でも、たどり着くまでのステップが見えなければ、不安や疑念で前に進めなくなってしまいます。

成長シナリオ作りの第一歩は、ゴールまでの道のりを数個のマイルストーンに細分化することです。一般的には3〜5つ程度の段階に分け、それぞれで顧客が達成できる明確な成果を設定します。例えばプログラミング講座であれば、「1ヶ月目:基本文法の習得と簡単なアプリ開発」「2ヶ月目:データベース連携による本格的なWebアプリ制作」「3ヶ月目:ポートフォリオ完成&初案件獲得」というように、各フェーズごとにできることを明示します。
このようなシナリオを示すことで、顧客は学習の全体像を具体的にイメージでき、「自分にもできそう」と感じることができます。安心感につながり、購入の心理的ハードルが下がります。また、明確な成長シナリオは、そのままコース全体の設計骨格にもなります。各マイルストーンを軸にカリキュラムを構成すれば、一貫性のあるプログラムになり、迷うことなくゴールへ導くことができます。
さらに、成長シナリオは顧客自身の進捗確認にも役立ちます。今どの地点にいるか、あと何ステップで目標にたどり着けるかが一目瞭然なので、モチベーションの維持にも効果的です。途中で気持ちが途切れたり、挫折したりしないためにも、このような具体的な道しるべは不可欠な要素と言えるでしょう。
まとめ:あなたは約束と地図を売る、信頼のガイドである
ここまでビッグプロミスと成長シナリオの作り方を解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。
- あなたが売るべきは、コースという商品ではなく、顧客の人生を変えるビッグプロミスと、その約束を現実にするための成長シナリオという信頼できる地図である。
- ビッグプロミスは、既存顧客の声から作り、結果と期間と対象者を明確にし、独自のコンセプト名をつけることで完成する。
- 成長シナリオによって顧客は「これなら自分にもできそうだ」と感じ、安心してコースに参加できるようになり、購入への心理的ハードルが劇的に下がる。
