どうもこんにちは、石崎力也です。
今日はネットビジネスで最も重要な「影響力」についてお話をします。相手に影響を与える方法は4つあります。YouTube、メルマガ、SNSなどの情報発信で利用してください。その4つの方法は「人生のアドバイス」「共通の敵を作る」「価値観の共有」「価値の提供」です。今日はそのうちの1つ「人生のアドバイス」についてお話します。情報発信をするときは、ただノウハウを伝えるだけではなく、相手の感情に訴えかけるようなモチベーション・トークをすることで影響力を獲得できるようになります。
それぞれの方法は人間の感情に訴えかけることで、あなたと見込み客の間に深い関係を構築するのに役立ちます。それでは、影響を与える方法の1つ目として「人生のアドバイス」についてのお話をしましょう。
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年収73億円のゴードン・ラムゼイはただのシェフではなく人生のアドバイザー
シンプルな教訓をただ伝えるのではなく、より大きな人生のアドバイスに結びつけることが効果的です。人生に関わる話は、人々の生活を向上させるための気付きに繋がるので、多くの人々の心に響くのです。
ゴードン・ラムゼイという人物はこの方法をよく利用しています。うちの妻も彼の大ファンです。
彼のプロデュースした調理器を全て揃えて、旅行先に彼のレストランがあれば、1ヶ月前から予約をとって行きます。なんと彼の収入、73億円。日本一のYouTuber ヒカキンでさえ、年収10億円と言われていますから、彼の欧米での知名度はとてつもないものですね。
彼は頻繁に人生のアドバイスをコンテンツに含めることで有名です。
彼はスクランブルエッグの作り方についてのビデオをリリースしたことがあります。紹介しているレシピはとてもシンプルで、箇条書きにしたら3〜4つ程度のステップで書き切れてしまう程度のものです。しかしこのレシピは、ただのスクランブルエッグの作り方だけではなかったのです。
このビデオの中でゴードン・ラムゼイは「スクランブルエッグを作ることができれば、日曜日の朝にガールフレンドを驚かせることができる」と言いました。「あなたがスクランブルエッグを作りたいのは、ただ美味しいものが食べたいのではなく、彼女に普段の感謝を伝えたいからだ」と彼は視聴者に伝えたのです。
恋人が起きる前にシンプルなスクランブルエッグを作ることで、彼女はあなたの優しさや思いやりに感謝をするでしょう。そして彼女はあなたに言うのです。「あなたは本当に素敵な人ね」と。ゴードン・ラムゼイは、シンプルなスクランブルエッグの作り方を、より大きな「人生のアドバイス」へ結びつけたのですね。これはただの料理に関するノウハウではなく、恋愛相談のようなものとして捉えることができます。
ゴードン・ラムゼイは、ガールフレンドを喜ばせたいのであれば、彼女に朝食を作ってあげるべきだと視聴者に勧めています。僕は彼の話を聞いたとき、自分の妻に料理を作って驚かせてやりたいと思い始めたのです。そして実際に彼が言う通りに朝食を作ってあげたとき、彼女はとても感謝してくれました。それはスクランブルエッグが美味しかったから、という単純な話ではありません。僕が彼女のために心のこもった行動を取ったことに対する感謝だったのです。
僕たちが一緒に幸せな朝食の時間を過ごしていたとき、僕はゴードン・ラムゼイに感謝したい気持ちになりました。なぜならこのアイディアは彼が教えてくれたものだったからです。言うまでもなく、僕の中で彼は大きな存在になりましたし、心の距離が縮まった思いがしました。
ストーリーに乗せて人生のアドバイスをすることで説得力が生まれる
もう1つ素晴らしい例をお話ししましょう。「Wait But Why」というブログについてです。このブログには「Taming the Mammoth: Why You Should Stop Caring(マンモスを飼い慣らす:他人の考えを気にするのをやめるべき理由)」という記事があります。この記事はタイトルの通り、他人の考えを気にし過ぎてしまう人々のために書かれたものでした。
この記事から得られる教訓は「他人がどう思おうと気にしてはいけない」ということです。しかしこのような教訓は、これまで繰り返し耳にしてきたものではないでしょうか。別に新鮮なアドバイスではありませんよね。しかしただ1点において、この記事には他の記事を圧倒する新鮮味があったのです。それは「ストーリーテリング」を用いたということでした。
著者は「他人がどう思おうと気にしてはいけない」という考え方を説明するために、歴史に関するストーリーテリングを行いました。彼は記事の中でこう書いたのです。「他の人からどう思われているかを気にするのは、これまで人類が生き残るために必要な感覚だった」と。もし原始的な時代に所属する部族から嫌われてしまったら、その集団から追い出され、食料も住処も確保できず野垂れ死んでしまいます。
歴史的に見て、これまでの人間は他人からどう思われているか気にして生きてこなければならなかったのです。では、現代においても他人に嫌われたら生きていけなくなるでしょうか。そんなことはありません。もし所属する集団から嫌われたとしても、生きていくことはできるはずです。だから他人の考えを気にして生きなくてもいいのです。
著者はこうも言いました。「人の感情が歴史的にどう構築されてきたのかを知ることで、必要のないネガティブな感情を捨て去ることができる」と。他人の考えを気にする感情は、現代において必要がないのだから捨ててしまってもいいということですね。僕はこれまで、彼のブログ記事のおかげで人生が変わったという人にたくさん出会いました。ストーリーテリングには、人生を変えるほど大きな効果があるのです。
Udemyで13万人の受講生に商品を売れたのは「雑談」のおかげ
小川さんと僕は人生のアドバイスを早速、コンテンツの中に取り入れてみました。僕がUdemyで13万人の受講生を抱えるベストセラー講師になれたのは、僕がオンラインコースに挟む雑談、つまり人生のアドバイスを入れたからだと確信しています。
そうするとオンラインコースの見込み客に信じられないほどの影響を与えることができたのです。気づいた方もいるかもしれませんが、僕たちがこれまでバズらせてきたビデオコンテンツや感謝の気持ちをつづったメールには、ストーリーテリングの方法を導入しています。
その中で最も成功したメールを紹介しますので、ぜひ読んでみてください。このメールを書き始める前から、僕は自分の考えやアイディアを見込み客に提供したいと考えていました。「もし心から人生を変えたいのであれば、あなたは何かすらのアクションを起こすべきだ」と。このテーマにアプローチするための2つの方法を、あなたはすでに知っているはずです。
1つ目は「なぜ人生において変化を起こすことが重要なのかを伝える」ということ。行動を起こさなければ人生は変化しないというのが論理的な考え方ですが、人々は論理によって行動を起こすのではなく、感情によって行動を起こしているのです。
2つ目は「個人的な体験談を含めて話をする」ということ。何か教訓を伝えるときに「なぜ大切なのか」を論理的に伝えることよりも、例えば祖父との思い出を通してどのように教訓を学んだのかを語る方がよっぽど効果的です。
祖父がどんな話をしたのかについて話す前に、まずは私にとって祖父の話がいかに大きな影響を与えたのかについて説明します。そして、私が祖父の言葉をパソコンのデスクトップの背景にしていることを伝えます。これによって、これから私が書く文章がいかに重要であるかを示すことができます。また、私の「プライベートな一面」を見込み客に見せて、心の距離を近づけることもできます。なぜなら僕のパソコンのデスクトップを見せるのは「プライベートの友達」だけですから。
わかりやすいように、メールを作成することを例にして説明しましょう。メールの前半部分には、テーマに関する物語を書きます。いわゆるストーリーテリングですね。これが読者の心を掴む部分になります。次に、読者が私に対して親密な気持ちを持てるように自分のプライベートな一面を書きます。
そして次に、読者に対してさまざまなメッセージを投げかけるのです。「あなたたちはどんな人生を送りたいですか?」「人生において何を達成したいのか真剣に考えてください」「もし何かを成し遂げたいのであれば、そのためにアクションを起こすことだけが唯一の方法です」と。ここで、見込み客がテーマについてできるだけ深く考えられるようにしてあげましょう。そして最後に祖父の言葉を引用して、結びとします。
もしこのメールの中に僕の個人的な体験談を取り入れなかったとすれば、それは「欲しいものを手に入れるためには、一生懸命働かなければならない」というありふれたメッセージになってしまうでしょう。そんなメッセージは、すでにこの世の中にたくさん存在しますよね。しかし、僕のメールには僕だけが知るストーリーが添えられているので、唯一無二のメッセージだと言えるのです。
個人的な体験談を書くことで、まるで「親友から届いたメール」のように見込み客は感じてくれるはずです。もしこのような人生に関する魅力的なアドバイスの方法を他にも知りたい方は、Mark Mansonのブログを参考にしてください。
ちなみに僕は、Mark Mansonのブログ、Hugh mcLeodのブログ、Seth Godinのブログをブックマークしています。簡単な英語を使って文章が書かれているので、興味のある人は読んでみてくださいね。このYouTubeのネタも、彼らのブログからいくつか着想を得ています。
また、僕のお気に入りの動画を紹介しますので、それらを見て聞いて読んで、どのようにしたら人々の感情的な部分に訴えかけられるのか考えてみましょう。これが今回の課題です。そして、人生のアドバイスをあなたのコンテンツに取り入れるため、次の3点について考えてみてください。
「見込み客が持つ深い欲求や悩みとは一体なんだろうか?」「悩みや欲求を自分のコンテンツに結びつけるためにはどうすればいいのだろうか?」「小さなアイディアを人生のアドバイスに結びつけるためには、どんなことをすればいいだろうか?」
3つ目については序盤でお話しした「スクランブルエッグ」のエピソードを思い出してください。例えば、女の子がネイルの仕方を覚えることは簡単なことですしかし、自分の見た目に自信を持ったり、自分を表現することに誇りを持ったり、セルフケアの重要性について訴えかけたりすることは難しいですよね。このようにネイルの仕方1つでも、大きな人生のアドバイスに結びつけることができるのです。
これらの質問を出発点として、人生のアドバイスを自分のコンテンツに結びつける方法についてブレインストーミングをしてみましょう。そうすることで、見込み客の人生に大きな影響を与えるコンテンツを作ることができるのです。