今日はオンラインコースを販売するためのプラットフォームについてレクチャーします。僕はこれまでデジタルマーケターの矜恃にかけて、日本ではまだ紹介されていない英語圏のマーケティングツールを率先して使ってきました。結論から言うと、あなたは次のプラットフォームを組み合わせることで気持ちの良いデジタルマーケター・ライフを送ることができます。
- オンラインコースの管理:Teachable
- ランディングページの作成:ClickFunnels
- 締め切りの管理:Deadline Funnel
- 業務の自動化:Zapier
- 決済を受ける:Stripe
2つ注意点があります。もしあなたが日本のメール配信サービスを使っているなら、危機感を持ってこのレクチャーを聞いてください。日本のマーケティングツールは絶対に使ってはいけません。詳しい理由はビデオの後半でお伝えします。もう1つ。もしあなたがWordPressのプラグインを使って会員制サイトを構築しているなら、いますぐやめるべきです。少なくとも海外では、WordPressのプラグインのような個人の開発者に依存するビジネスモデルを構築することはあまりにもリスキーと考えられています。こちらについても後で説明させていただきます。
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セールスマテリアルとは販売に関する全てのコンテンツのこと
これまでのレッスンで、説得力のあるセールスマテリアルを作る方法について学んできました。セールスマテリアルは、セールスに関するすべてのコンテンツです。セールスレター、ウェビナー、ステップメール、セールス目的のブログ、これら全てがセールスマテリアルです。ここまでであなたは見込み客が通過するセールスファネルの最後のステップを作り終えることができたということです。
セールスファネルの目的はあなたのオンラインコース を販売することです。リードマグネットをファネルステップの一番上、決済ページを一番下におきます。これが僕たちの作ろうとしているセールスファネル。メルマガの購読をきっかけにして、最終的には商品を購入してもらう。セールスファネルといえば難しく感じるかもしれませんが、シンプルにメルマガを経由させたオンラインコースを販売する仕組みだと理解してください。
では、セールスファネルを通過した後に来るものとはいったいなんでしょうか?通過した後には2つの選択肢しかありません。それは見込み客があなたの商品を購入するか、しないかです。
購入しない人は、セールスファネルを通過し切る前と同じように、あなたのメーリングリストに残るでしょう。そしてあなたは彼らにコンテンツを送り続け、さらなる関係を築き、もしうまくいけば、コンテンツを再びローンチしたとき、あなたの商品を買ってくれるかもしれません。
この「商品を買わなかった」ケースに関しては、次のモジュールで詳しくお話しをしていきます。リローンチは1回目の販売に比べてはるかに楽です。2回目の販売になるので、既に手元にはたくさんのセールスアセットがあります。オプトインページ、セールスレター、設定済みのDeadline Funnelのキャンペーン、商品を販売するためのウェビナー。これらは使い回しが可能です。
あまり大声では言えないですけど、リローンチはインターネットビジネスの鍵だと思っています。少なくとも僕はリローンチのおかげで、今のハッピーな生活を手にしたと信じています。次のモジュールでは、あなたをハッピーにするリローンチのノウハウが詰め込まれていますので、楽しみにしていてください。
WordPressのプラグインを使って会員制サイトを構築してはいけない理由
さてさて。
今回は、購入者となる見込み客にフォーカスを当てて、準備する必要があるものについて詳しく説明をしていきましょう。あなたの商品を購入した人はどのような経路を辿りあなたのオンラインコースを視聴するのでしょうか?見込み客の支払いが処理され承認されるとすぐに、購入者はコンテンツとその内容にアクセスできるようにしなければなりません。
情報商材を販売する人は、ウェブ周りの弱い傾向があります。彼らの商品を購入すると、会員サイトのURLとユーザー名とパスワードが渡されます。Basic認証を使っています。ユーザー名とパスワードがシェアされたらそれで、おしまいです。全ての人が閲覧可能です。しかもYouTubeの限定公開URLが埋め込まれているだけなので、URLがシェアされても、やはりおしまい。二重の意味で、脆弱なシステムと言えるでしょう。
じゃあWordPressのプラグインを使えば良いのか。僕は良いとは思いません。会員サイトを構築するためのプラグインは、あくまでも会員のユーザー名とログインパスワード を保存するだけのツールであり、オンラインコースを管理するわけではないので、いちいち有料会員にオンラインコースを渡す手続きが必要になります。そもそもWordPressはブログ記事というコンテンツをマネジメントするためのシステムです。だからCMS(Contents Management System)と呼ばれるわけです。
Googleのような超優秀なプログラマーがたくさん集まっている企業にも、不得意科目があります。リソースが限られているからです。WordPressやWordPressのプラグインも同じです。WordPressはブログを更新するためのツールであることを考えると、そこに販売や、決済、会員やまたはオンラインコースの管理などを委ねるべきではないのです。
アクセスできるコンテンツがオンライン上のプラットフォームに存在していることが理想的です。たとえばあなたのオンラインコース が10本のビデオレッスンだった場合、それをEメールに添付して、見込み客に送信するというのは避けたほうがいいでしょう。そんな大きなデータが添付されたメールは送信するのにも、ダウンロードするのにも、頭痛がするくらい時間がかかってしまいますから。
僕はかつて大学生の頃、Vimeo Proのサービスを利用して、ビデオコンテンツを顧客に提供していました。Vimeo Proにはポートフォリオ機能があり、それぞれのポートフォリオにパスワードをかけられました。有料商品が入っているポートフォリオに鍵をかけて、URLを顧客にシェアしていたんです。でも、こんな顧客体験の悪い仕組みは作らないでください。今はオンラインコースをマネジメントする優れたプラットフォームがたくさん開発されています。ThinkificもTeachableも素晴らしいし、KajabiもClickFunnelsも優れたプラットフォームです。僕は、デジタルマーケティングの旗振り役として、率先してこれらウェブサービスの最上位プランを申し込み、実際に顧客に使ってもらいながらそれぞれの良し悪しを研究してきました。結論から言えば、どれも優れているから、どれを選んでもいいです。
開発母体がある程度大きければ、しばらくは潰れる心配はないでしょう。やっちゃダメなのは、雑居ビルの一室で数人のプログラマーが開発しているような資本母体の弱いウェブサービスを使うことです。普通に潰れますから。最悪なのは、たった一人のプログラマーが開発しているツールを使うことです。そのプログラマーが病気になって死んだら、それでおしまいです。WordPressのプラグインも、そのほとんどが個人の開発者によって作られています。
例えば日本のメール配信サービスは、数人で運営されているのが普通です。僕もしばらく使いましたが、アップデートの遅さ、インターフェースの使いにくさ、ウェブ環境への対応、到達率の低さ、事故の多さに長らく悩まされました。結局、従業員が800人いる資本母体のしっかりとしたMailChimpに乗り換えてすべての問題は解決されました。
これ、MailChimpのオフィスです。800人の従業員って、もう上場企業です。MailChimpに乗り換えてから、僕の起業家として人生ははるかに楽になりました。味をしめた僕は、日本のウェブサービスは一切使わないという決め込んで、ビジネス環境の一新を図りました。会員サイトにはTeachableとThinkificを導入しました。
メンバーシップサイトからオンラインでコンテンツにアクセスできるようにする必要があります。あなたはいくつか僕たちの商品を購入したかもしれません。あのオンラインコースと同じ方法でコンテンツを受けられるスタイルを構築するには、TeachableやThinkificを使ってください。プラットフォームにログインできるような仕組みがないといけませんね。
オンラインコース・ビジネスに必要な4つの「道具」
そこで、このレッスンでは、コンテンツを安全に設置するためのオンライン上のプラットフォームについてお話しをしていく必要があります。これらのプラットフォームのすばらしいところは、単にオンラインコースをアップロードするだけではなく、ほかにもいろいろと便利な機能が使えるということです。たとえば販売ページやオプトインページとしてプラットフォームを使ってもいいでしょう。
つまりコンテンツをマーケットに出して販売するためのワンストップサービスとして、オンライン・プラットフォームを用いることができるのです。これの最高なところは、ワンストップサービスのスタイルであることが、利用者にとってかなり分かりやすいという点です。
このようなプラットフォームの全容について説明をする前に、オンラインコース を効率よく販売しプロモーションを仕掛けるために必要な幾つかの「道具」を紹介します。
道具#1. オプトインページ
まずはオプトインページが必要になります。オプトインページを使えば、メールアドレスを収集し、見込み客との関係を築き、最終的にはセールスファネルを通してメールを送信することになります。オプトインページの作成に、僕たちはClickFunnelsを利用しています。
道具#2. Eメールマーケティング
次に、Eメールマーケティングのプラットフォームと契約し、コンテンツ・メールを作る必要があります。僕たちはMailChimpをメインで使っています。ジョイントベンチャーで作った商品にはConvertKitを使うこともあります。MailChimpはConvertKitに比べて月額のコストが高いです。あなたのやりたいことを応じて適切なプラットフォームを選択しましょう。繰り返しますが、日本のプラットフォームは絶対に使ってはいけません。APIが公開されていないため、他のウェブツールとの連携ができません。
道具#3. セールスページ
また、説得力のある方法でコンテンツの販売をすることができるように、セールスページが必要になります。見込み客が商品を購入して、支払いが商品された後にコンテンツへアクセスできるように、サインアップページや支払いページも必要となるでしょう。
道具#4. 決済サービス
銀行振込よりもクレジットカード決済の方が、はるかに利便性が高いです。仮にネットバンキングを使っていたとしても、サイトにログインして相手の口座情報を入れて受取人の名義を入力する作業は超面倒くさいです。しかもカタカナで名義を入力する際、株式会社は何と表記すれば良いのかわからない・・・といったくだらない問題も発生します。口座名義が正しく入力されていないせいで、振込作業がうまくいかなかったことはありませんか?
しかも入金の確認作業が必要になるので、振込作業からオンラインコース へのアクセスまでラグが発生します。僕らも、いちいちユーザーを追加して、コースのアクセス権限を付与してなど、面倒なことばかりです。
商材の値段が高い場合は別です。クレジットカード決済は、買い手保護の原理が強く働くため、買い手がクレジットカード会社にクレームを入れればすぐに決済が戻される傾向にあります。もちろん買い手もその決済がいかに不当な行為であったかを証明しなければなりませんが、逆にその不当性さえ証明できれば、仮にコンテンツを全部視聴してからでもお金が買い手に戻ってしまうこともあるのです。
とはいえ、ビジネスをオートメーションで回すには、クレジットカード決済の導入は必須ですし、仮に売上の数%を返金や決済手数料に当てたとしても、それら些末な金額を上回る遥かに大きなベネフィットが販売者である売り手の僕たちにはあります。
決済サービスでおすすめなのは、Stripeです。バックアップの決済手段として、PayPalのビジネスアカウントを持っておくと良いですね。100%全ての決済をStripeで受けられるとは限らないからです。特にヨーロッパ圏からの決済を受けるときStripeだと弾かれることがあるので、PayPalでも決済を受けれるようにしておくと売り上げの取りこぼしが小さくなります。
Kajabi VS ClickFunnels(どちらがおすすめ?)
これだけたくさんのものが必要となると負担が大きく感じるかもしれません。しかし、幸いなことに現在のテクノロジーを使えば、これらすべての作業を1つのサポート・ツールでおこなうことができるのです。
僕たちがコンテンツの販売やマーケティングをはじめた当初は、すべての作業をそれぞれのサイトやツールを使って作らなければなりませんでした。基本的にはデザイナーやエンジニア、そして商品担当者などに仕事を割り振り、すべての作業を別々の場所にまとめあげ、最終的にバラバラに出来上がった成果物を1つのコンテンツに結び付ける必要があったのです。
それはとても複雑なプロセスです。しかし、その時代から現在に至るまでに、この煩雑(はんざつ)とも言える制作環境は大きく変化しました。見込み客に対するメールの送信以外にも、コンテンツやマーケティングに必要なほぼすべてのものを1つのプラットフォームでセットアップ・管理・ホスティングすることができるようになったのです。
ClickFunnelsのメリット
そして、これらをおこなうのに最適な初心者向けプラットフォームがClickFunnelsです。一般企業の担当部署にたとえると、このClickFunnelsは営業スタッフや営業チームのような存在です。このサービスは最低の価格で最大の利益を生み出すことができるだけでなく、手の空いた僕たちはコンテンツの販売に力を尽くすことができるというところにあります。
ClickFunnelsでは、オプトインページや販売ページ、メンバーシップ用のコンテンツなどを一カ所で管理することができ、しかも、月に1万円で利用できるというかなり低コストなところが魅力です。それぞれを管理するためにサードパーティのサービスをいろいろと分けて使うのではなく、ClickFunnnelsのように1カ所ですべての管理をおこなえてしまうようなサービスを使いましょう。そうすればすべてのアイテムを統合することができ、まとめて管理するのにとても楽です。
オンラインコース と、そのローンチを一緒にセットし、編集し、視覚化し、管理するのはワンストップサービスの特徴です。はじめてコンテンツをリリースするということであれば、制作する時期からClickFunnelsを使用することを強くおすすめします。なぜならClickFunnelsは今すぐ利用することができる最も簡単かつコストパフォーマンスの高いサービスだからです。
ただし、まったくPCを使うことができないという方は、ClickFunnelsの設定に不安を覚えているでしょう。僕や小川さんが実際にClickFunnelsのセットアップをおこなっているステップ・バイ・ステップのボーナスコンテンツも用意されているので、ぜひそちらをチェックしてください。
ClickFunnelsのデメリット
さて、ここまでClickFunnelsについてたくさんのメリットを説明してきました。ユーザーインターフェースが優れていて使いやすいことや、オンラインコースビジネスで使用するアイテムのほとんどを統合できることが特徴です。しかし、もちろんClickFunnelsにもデメリットがあります。
ClickFunnelsのデメリットは、機能面が乏しいということです。あなたが課金すればするだけ機能は充実しますが、基本機能については本当に最低限のものしか用意されていません。もし自分のオンラインコースのデザインなどをこだわって作りたいということであれば、デザインやルックス、ユーザーエクスペリエンスの部分などの点においてClickFunnelsでは満足できないかもしれません。
ただ、はっきり言ってしまうと、はじめてのコンテンツにおいてデザインなどの要素は必要以上にこだわることはありません。細かいことを気にしてリリースが遅れるのは、本当に時間の無駄だと言わざるを得ないのです。だから、ClickFunnelsが限られたデザイン機能しかないとしても、このワンストップサービスを使うことをおすすめしています。
Kajabiのメリット
ただ、もしあなたがすでにClickFunnelsを絶対に使いたくないと考えているのであれば、代わりにおすすめできるサービスをご紹介しましょう。まずはKajabiというマーケティングプラットフォームについてお話ししましょう。こちらもかなりおすすめのサービスなのですが、ClickFunnelsとくらべると上級者向けだと言えます。
ここで言う上級者向けとは、デジタルコンテンツの準備や管理に少なくとも2年間程度の経験があるということを意味します。もしそのような経験があってKajabiを使いたいということであれば、僕たちのKajabiに関するテックトレーニングを確認してください。
Kajabiは、ClickFunnelsにはないデザイン機能が満載です。その上、販売ツールやマーケティングツールも十分に使用することができます。
Kajabiを使えば、プラットフォーム上に美しいオンラインコースのデザインを作り出すことができるでしょう。クリエイティブなデザインや芸術的な雰囲気を作り出すのに最適なツールだと言えます。ただし、先ほども言った通り、十分な経験がなければ扱うことは難しいと言えるでしょう。
ClickFunnelsを営業チームに例えるのであれば、Kajabiはマーケティングチームとブランディングチームが合わさったようなサービスです。お分かりでしょうが、営業と同じくらいに商品のルックスや雰囲気も重要です。Kajabiは、デザインが良く、見た目がすばらしく、あなたが描きたいユニークなイメージをコンテンツに落とし込むことが可能です。
Kajabiのデメリット
一方でKajabiにもデメリットがあります。それは値段が高いということです。おそらくワンストップのマーケティングサポートツールの中では群を抜いて高価なものの1つであると言えます。ただし、ここまで述べてきた通り、その価格に見合うだけの魅力があるところがKajabiの強みなのです。Kajabiを使って思い通りのカスタマイズをするためには、月額で2万円から8万円、もしくはそれ以上の値段がかかることを想定しておきましょう。
ただKajabiは値段が高いため、まずはオンラインコンテンツの販売に関する経験をたくさんして、セールスファネルについても十分理解を得てから、Kajabiを扱い始めることをおすすめします。最悪、コンテンツの販売に失敗したとき、Kajabiを使っていたらかなりの損失になりますが、ClickFunnelsを使っていた場合、3ヶ月でも3万円程度の損失で抑えることができます。Kajabiを使って痛い目を見るよりは、まず初心者向けのClickFunnelsを使うことがあなたにとっていいでしょう。
ここまでの話を簡潔にまとめると、最初はClickFunnelsを使って多くの経験を積み、デザインなどに凝りだす必要が出てきた場合にはKajabiを使うという流れです。これでデジタルコンテンツの基本的なプラットフォームに関する話はおしまいです。
ClickFunnelsとKajabiの両方について、コンテンツをセットアップする方法を説明しているボーナスコンテンツを忘れずにチェックしてくださいね。テクノロジー・トレーニングのセクションには、ClickFunnelによるアイテムの統合に関連したほかのボーナストラックもありますから。このレッスンにいる間に参照しておいてください。
さて、次のレッスンではオンラインコース・マーケティングのよりハイレベルなトピックについていくつかお話をしていきましょう。これらについては次のモジュールでも引き続き学習していくことになります。そこでお会いしましょう。