さて、自身のネットビジネスを立ち上げるという核心に入っていく前に、一旦頭を白紙の状態に戻して頂きたいと思います。ほとんどの人が、ネットビジネスについて大きな誤解を持っていて、こういった誤解がビジネスを立ち上げる第一歩の妨げになります。これから、是非とも理解しておいて頂きたい、いくつかの誤解について見ていきましょう。これらを正しく理解することで、ある特定の事柄についての考え方を変えていくことができます。
誤解#1:見込み客に商品を販売することに、罪悪感を感じる
まず最大のものは、僕が「金銭的罪悪感」と呼んでいるものです。誰もが何らかの形で、この金銭的罪悪感を経験しています。金銭的罪悪感とは、何かのためにお金を要求することに対して罪悪感を感じることを指します。これは、ビジネスを起こす人々にとって共通の、精神的な障壁となります。見込み客に金銭を要求すると、彼らを何か裏切っているように感じるのです。
僕らが最初のネットビジネスを始めたとき、この同じ金銭的罪悪感を経験しました。僕が作ったTOEIC戦略論という商品は数万円の価値があるものでしたが、僕らが販売した価格はたった500円でした。なぜか?金銭を要求することに対して、罪悪感を感じたからです。
これにより、数千万円の損失が出てしまいました。これ程までの低価格に設定した理由は、請求をすることで嫌な気持ちになりたくなかったからです。金銭を請求することは憎まれること。僕はたかだか500円の商品を売るときすらも「この裏切り者め!」といったような、多くの人からのネガティブな反応を受けるだろうと思いました。でも不思議と、そうはなりませんでした。その代わりに、大勢の人々が僕らの商品を買っていきました。
実際に「この裏切り者め!」というようなことをいう人もいました。例えば、YouTubeで英語を教えているアツシさんという方が、有料商品を販売したときに、彼のブログにはこんなコメントがついていました。「これまで無料だったから見続けていました。無料だからよかったのに。あなたがお金をチャージしたことが残念でなりません」と。世の中には、ずっと無料で情報を取り続けようと考える人もいます。でもそれは少数派であることを忘れてはいけません。ほとんどの人は、価値に対してお金を払うことに抵抗はありません。
さらに、僕が値上げを行った後でも、まだ多くの人々が商品を購入していきました。結果として、多くの収入を得ることができ、商品をさらに良いものにするために、ビジネスに再投資することができました。実際、僕らが商品にその価値があると思う対価を請求すると、人々はより良い反応を示しました。なぜなら、お金を使うことが、その物自体に対する一種のモチベーションとなるからです。
僕らが商品を販売していることに腹を立てるアンチも事実何人かはいましたが、どんな場合でもそうでしょう。成功したビジネスにはすべて、アンチが付き物です。世界最大の企業の一つ、Appleについて考えてみてください。Appleを嫌う人がどの位いますか?大勢いますよね。でも一方で、Appleを愛してやまない人もどの位いるでしょう?Apple商品に年に何十万円も費やす人々が、どれだけいることでしょうか?何百万という人々がいますね。僕も、今年だけで60万円のiMac1つと、60万円のMacBook Pro、さらに20万円のiPhone2台と、7万円のApple Watchを2台買いました。ちなみにiMacは、僕のYouTubeの動画を編集してくれる、映像担当の鈴木に買い与えたものです。
さておき。
どんなネットビジネスを作っても、もし何らかの成功を収めれば、何人かのアンチを抱えることになるでしょう。気にしてはいけません。あなたの商品を愛する人々のことを考えてください。その商品を得るためにお金を使ってくれる人々に、焦点を当てましょう。
ここに、あるユーザーから届いたメールがあります。彼は鬱状態にあり、自殺を考えていましたが、僕らの商品を通して、彼は自分自身に満足できるようになりました。もう一通のメールでは、僕らの商品を買うことが、彼がこの一年間で彼自身に対して行った最も重要な、そして唯一の行いだったと言います。そして、彼自身をより良く、より価値のある人間にする助けとなってくれたことに、心から感謝したいと。
また、別のこう言うユーザーもいます。「喉から手が出るほど欲しかった自信を得てからというもの、人生に対する見方が変わり、他の人々からの私に対する見方も変わりました」。彼らは僕らの商品をとても愛していて、メールでメッセージを送ってきてくれました。
—自分の人生において一体何ができるのか、まさに目が開かれました。周りの友人は、これは間違っている、これは不可能だ、といったことしか教えてはくれませんから。
—皮肉なことに、私のキャリアは「いしこん」に大きく助けられました。私はコンサルタントなので、「いしこん」のおかげで自分の言うことや為すことに自信を持ち、快適にクライアントを生産的な方向へと導くことができました。
—本当に驚くべき進化でした。
—どれだけ感謝してもしきれません。ただ本当に、心から感謝しています。ありがとう。
—人々に実際の利益をもたらすもののために請求を行うことを悪いと感じるのは、論理的ではない。これを思い出すことで、金銭的罪悪感を克服できました。
このような商品を作って売ることは、悪くはないどころか、むしろ良いことです。自分の商品を、解決したい問題を抱えている人々に売る。自分の商品を、できるだけ多くの人々に届ける。そして彼らを助ける。こうしてお金を稼いでいくことで、自分が望む人生を送ることができます。これは、ウィンウィンの関係です。
金銭的罪悪感を持つ人々に共通の考えがあります。自分の商品がとても役に立つのなら、なぜそれを無料で提供しないのか?それは、より多くの人々を助けることにならないか?この疑問に対する答えは、しばしば直観に反するものです。
人々はタダが好きですが、自分でお金を払って手に入れた物ほどは大切にしません。あなたがもしコンサートを鑑賞するのに5万円支払ったなら、そのコンサートを見に行くでしょう。予定を空け、何も起こらないよう注意し、そのコンサートを見逃さないために必要なことはすべて実行します。
ですが、誰かがコンサートのチケットを無料で譲ってくれた場合、見逃したとしても大したことではありません。何らかの理由で行けなくなれば少し残念な気持ちにはなるでしょうが、「せっかく5万円払ったのに行けないなんて!」という圧倒的な感覚とは違います。「ちぇっ、残念だけど、まあいいや。」くらいのものでしょう。なぜでしょうか?人々は、自分が投資をしたものは大切に思うからです。
僕らは商品をローンチするとき、何度もこれを目の当たりにしてきました。僕らは長年に渡って、自分たちの商品をタダで何人かに提供してきましたが、これはお金を払ってくれるユーザーとの違いを見れば、とんでもないことでした。商品をタダで提供した数回、僕らが目にしたものは、悲劇そのものでした。多くの場合、彼らは課題をこなすどころか、コースを終了さえしませんでした。これは人間の性質上、投資を行っている場合に、最後までやり遂げる可能性がより高いためです。
誤解#2:学位なくして成功は得られない
それでは次に、二つ目の誤解について見ていきましょう。皆さんが、大学の学位を取得していないのは問題だという考えをもしお持ちであれば、考え直して頂く必要があります。その考えは間違いです。世間や同僚、友人、両親がどう思うかはさておき、大学の学位というのは、真に自由な生活を送るために重要なものではありません。それとは全くもって無関係です。大学の学位はすなわち成功への道であると、まだ若い頃から洗脳されてきた多くの人々にとって、これは容易には受け入れ難いことでしょう。
ですが、大学の学位は、私たちが現在住んでいる社会への準備にはならない、というのが真実です。研究、医学、または何らかのライセンスを必要とするような分野にいない限り、大学の学位は役に立ちません。僕がこの誤解を取り上げる理由は、とかく学校について考えるように仕向ける社会のせいで、皆さんが悪影響を受けている可能性が最も高いからです。
世界中の何百万人もの子供たちが、具体的なスキルを会得することではなく、大学に入ることに集中しています。出席日数を気にして、盲目的にクラスを受講し、部活に参加し、GPAスコア4.0を獲得しようとします。学校の成績は、彼らのストレスの主な原因になります。スタンフォード大学医科大学院は数年前、高校生がより高いレベルの鬱状態、自殺願望、そしてストレスを抱えているという研究を発表しました。
僕が尋ねたいのは、こうしたことがなぜ起こるのか?ということです。その理由は、彼らが学位を真に必要とするからではありません。良い大学に入る方法を模索しているからです。でも、大学に入ったところでどうなるでしょう?来る四年以上の期間を、彼らは一時間続く講義に費やし、穴埋めテストの攻略法を学びます。すべては、自分の名前が書かれた紙切れをもらって、卒業するため。もっと現実的になりましょう。
ほとんどの大学のほとんどの学生にとって、大学とは卒業がすべてです。これは本来、現実世界で成功するための具体的なスキルを学ぶことであるべきですが、実際はそうではありません。紙切れがすべてです。大学側にとっては、あなたが卒業すればそれが成功ですが、私たちが現在住んでいる世界において、学位は重要ではありません。僕は卒業式には出席しませんでした。奨学金がもらえて、生活費を負担してくれる大学であればどこでもいいと考えていました。これを聞いた周りの人々は、正気の沙汰じゃないと思ったそうです。
今では社会的にも、学位がそれほど重要ではないという認識がどんどん高まっています。実際、FacebookやGoogleのような企業は、学位を持っているかどうかを気に留めなくなってきています。FacebookやGoogleのような有名企業で開発者として働いているけれど、学位は持っていない。僕にもそんな友人が大勢います。社会は、学位の有無が大した問題ではないということを、認識し始めています。重要なのは、その人が取り組んできたもの、その人が持っている具体的なスキルです。成功するかどうかは、通った学校やGPAとは関係ありません。実際、卒業生総代であった人々は、その後の人生で億万長者になる可能性が低いことが、ボストン大学の研究で示されています。なぜでしょうか?
https://www.businessinsider.jp/post-34015
彼らは手順を追うことが得意だからです。彼らは例えば、テストを受験する、といったスキルに非常に優れています。ここでの成功は、たった二つのことだけに懸かっています。費やす労力と、手順に従っているという事実。
ビジネスインサイダーの記事にはこうも書かれています。
エリック・バーカー(Eric Barker)氏が新刊『Barking Up the Wrong Tree』の中でこの調査について言及している。「高校で1番だったという人の果たして何人が、世界を変えられるというのか。何人が世界を動かせる? 何人が世界に影響を与えられる? 答えは簡単、ゼロだ」
Bark up the wrong tree は「見当違いの努力をする」という表現です。獲物がいない間違った木に吠え続けている猟犬をイメージしてください。僕たちも、人生に早い段階で、間違った木に吠え続けていることに気づくべきなのです。
誤解#3:ネットビジネスを立ち上げるのは難しい
学位は関係なく、全く何の影響も与えるものではないということ。これは最後の、かつ非常に重要な、三つ目の誤解に繋がります。人々は、ビジネスを起こすのはとても難しく、ほとんど不可能なことだと考えます。この誤解は、僕のお気に入りです。なぜなら、真実が僕の間違った考えを吹き飛ばしてくれたからです。
今日ほど簡単にビジネスを始められたことは、過去に無かったでしょう。かつては、お金や場所、従業員、それから在庫を持つことが必要でした。物流システムを把握し、たくさんの工程を手作業で行い、ビラを配ったりドアを叩いたりして、顧客を獲得しなければなりませんでした。それが今では、インターネットのおかげで遥かに楽になりました。自分のビジネスを起こすには時間と労力が要りますが、ほんの数年前には誰もが気に掛ける必要があった多くのことも、今では気に掛ける必要はありません。
インターネットが、ほとんどの障壁を取り除きました。ほんの十年前、大勢の人々に向けて広告を出したいと思ったら、地元のテレビ局で100万円相当の広告スペースを購入する必要がありました。それでも、誰かの目の前に現れるのはたった数秒間です。
一方現在では、InstagramやFacebook、YouTubeといったSNSを使って、無料でトラフィックを取得できます。Quoraのようなサイトに投稿すれば、一円も出すことなく顧客を獲得できます。無作為に選んだティーンエイジャーが、オンラインで何万人ものフォロワーを持っていることを考えてみてください。彼らはお金を払っている訳ではありません。お金よりも重要な影響力を持っているのです。
これは、ビジネスを立ち上げる新たな方法です。昔であれば、自身を正当な事業体として確立したければ、まず第一に店頭の、物理的な場所が必要でした。それから、開発者を雇って見栄えの良いウェブサイトを作ってもらうこと。その開発者に何十万円も支払って、正当なビジネスに見えるように設計・デザインしてもらう必要がありました。
それが今では、サードパーティのパッケージを使って、コーディングを知らなくても、わずか数分で美しいウェブサイトが作れます。僕はHTMLの基本さえも知らずして、毎月400万円もの収益を生み出すネットビジネスを立ち上げました。こんなことは、以前は不可能でした。
僕の妻の親友はジョイスという名前です。アジアでトップの大学をトップ成績で卒業しました。歯医者さんになるための国家試験も1位で通過しました。歯科クリニックを開業するのに2000万円の融資を受けなければなりませんでした。非常な困難がありました。まず彼女らは、オフィスの設計に建築士を雇う必要がありました。それからマーケティングに何百万円も費やし、従業員も雇わなければなりませんでした。ビジネスを起こすだけで、多くの時間とお金、労力が要りました。
幸い、彼女らは今では成功していますが、もし成功していなかったら… お金も、時間も、労力も、すべて無駄になっていたでしょう。ですから、もしあなたが今日ビジネスを起こすのが難しいと言うなら、それは間違いなのです。難しいのは、ビジネスが成功することを見込んで、そこに全財産をつぎ込む必要のあるときです。
今日では、ネットビジネスを立ち上げるのは極めて簡単です。WordPressテンプレート、僕はGenesis Framework、を59ドルで購入し、数時間かけてカスタマイズするのは、難しいことではありません。まだまだ説明はできますが、もうお分かりでしょう。ビジネスを起こすことは、かつて無かったほど容易になりました。テクノロジーが発達し、こうしたサードパーティのソリューションが改善を見せるにつれて、さらに簡単になっていくでしょう。
では、人々が未だに、ネットビジネスを立ち上げるのは難しいと言うのはなぜでしょうか?それは、従うべき手順が無いからです。もし手順がなければ難しいでしょう、それには同意します。ですが、そんなことにはならないので、ご安心ください。
自身のビジネスを起こすことを、苺のショートケーキを作るときのように想像してみてください。おそらく、ケーキに入れる材料が思い当たるでしょう。小麦粉、イチゴ、砂糖、卵などがありますね。でも、僕が材料をすべて用意し、「さあケーキを焼いて」と言う。それだけでケーキを焼くことができますか?おそらく、できないでしょう。
ですが、もし僕が従うべき各工程が記載されたレシピを渡したら、どうですか?できますよね。それに当たるのが、僕のレクチャーです。あなた自身のオンラインコースビジネスを立ち上げるために従うべき、ステップ・バイ・ステップのレシピです。
締め括りとして、ここまで学んできた三つの誤解について、簡単に復習しましょう。まず一つ目、見込み客に商品を販売することに、罪悪感を感じる。真実は、あなたは世界に良い影響を与えており、誰かを助けるものを売ることに対して、罪悪感を感じるべきではない。二つ目、学位なくして成功は得られない。真実は、成功は学位の有無によらず、その人自身の努力と従う手順による。そして三つ目、ネットビジネスを立ち上げるのは難しい。真実は、インターネットにより可能になった自動化ツールを活用すれば、ビジネスを起こすのはかつてないほど容易になっている。