あなたは士業や専門性の高い職業で得た知識をオンラインコースでとしてマネタイズできないかと考えています。でもそのために必要な具体的なプロセスが分からないと思っていませんか?そこでオンラインコースのプロである僕が具体的な手順を2つに分けてお伝えします。
あなたが長年培ってきた専門的な知識は、一般の人にとって非常に価値の高い知識です。そのためオンラインコースとしてある程度高い単価でも販売することができます。ですが、自分の知識をどのようにオンラインコースに変えたら良いのか。これについては多くの人に共通する悩みだと思います。
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ステップ1:仕事を通して培った価値あるスキルやインサイトを絞り込む
まずは、あなたが会社や組織で経験してきた経験の棚卸しをしていきましょう。あなたは仕事を通してプロジェクト管理、リーダーシップ、コミュニケーション、ビジネス戦略などのスキルを着実に身に着けてきたはずです。またもっと専門性の高い財務やセールス、デザイン、法律、プログラミングなどのスキルもあるでしょう。
まずはあなたが身につけてきたスキルを書き出すところからスタートしましょう。もしアイデアに詰まったら、アマゾンの書籍ジャンルのページなどを参考にすると思いつきやすくなるかもしれません。また実際にオンラインコースを販売しているプラットフォームを除いてみるのもアイデア出しの一助になります。
Udemyでは様々な種類のオンラインコースが販売されています。ビジネススキルや仕事の生産性という分野のコースだけでなく、健康や音楽といったコースまであります。これらのコースカテゴリーや実際のコースを眺めることで自分の中に眠っているスキルに気づくことができるはずです。
さらに僕がオススメするのがUdemyの英語コースもコースも見てみることです。Udemyは元々英語圏のプラットフォームとしてスタートしました。そのため、英語のオンラインコースの量は日本語よりも遥かに多くなっています。そのため英語のコースをチェックすることで、さらにアイデアの幅が広がります。
さていくつかのスキルや知識を書き出せたでしょうか?その中から実際にオンラインコースにするものを絞り込んでいきます。このとき、オンラインコースのテーマを選ぶ上で2つのパターンが考えられます。1つは同じ業界の人たちに向けたテーマを選択することです。もう1つは別の業界やジャンルの人たちにも使えるテーマを選ぶことです。
同じ業界というのは、例えばデザイナーとして身につけたスキルをデザイナー向けまたはデザインをやりたい人向けに教えることです。このパターンではハードスキルが中心となる場合が多いです。営業やセールスのプロが、コーチングの先生に自分たちの講座の売り方を教えるなどというケースです。
別の業界の人たちに向けたテーマを選んだ場合は、どういうコンテンツになるでしょうか。例えばデザイナーが仕事の現場で身につけたスキルを活かして、他の業界の人にコミュニケーションスキルを教えるというものが考えられます。もしチームを統率していたのであれば、リーダーシップやタスク管理について教えても良いでしょう。
ここで1つ注意して欲しいことがあります。それはテーマを選ぶ上で企業秘密に注意するということです。多くの人は企業や組織で仕事をして一定のスキルを身に着けたはずです。自分で身につけたスキルを他人に教えるのは問題ありませんが、企業の中の機密情報などの取り扱いには十分に注意して欲しいと思います。
ステップ2:高度なスキルを細かく分解してコンテンツ化する
さてオンラインコースにすべきテーマを選んだら、次は実際の中身について考えていきましょう。あなたがオンラインコースで教えるのは、専門性の高い複雑なスキルでしょう。そのため、その複雑なスキルをわかりやすいステップに分解していくことが重要になります。また理論だけ説明しても実際に使えなければ意味がありません。専門性の高いスキルは難しい話になりやすいので、工夫をして実践可能な形で提供することが重要になります。
まずはオンラインコースの土台となるカリキュラムを作りましょう。カリキュラムとは、あなたのスキルを学んでいくための道筋です。どんな内容をどんな順番で学べばよいかを一覧にしたものです。オンラインコースは基本的に、本のような階層構造をしています。本の章にあたる部分をモジュール、その下の階層の節にあたる部分をレクチャーと呼んでいます。
いきなりこのモジュールとレクチャーのアイデアを出そうとしても、手が止まってしまうことが多いです。そこでまず職場の新人に、先ほどのスキルを1から教えることをイメージしてください。そしてそのプロセスの全体を3つから5つくらいの大きなブロックに区切ります。これがモジュールです。そのモジュールの中に細かなレクチャーを埋めていきます。
例えばビジネスの現場におけるコミュニケーションを教えるコースだとしましょう。その場合は、例えばモジュール1にプレゼンスキルが入るかもしれません。そしてその中にはPREPというメソッドを使って話す方法や、人前で話すことへの不安を軽減する方法が入るでしょう。同じようにモジュール2はお互いの対立を乗り越える方法という風に続いていくでしょう。
このようにして、順番に身につけるべき知識やスキルを書き出していきます。このときになるべく実践的な内容にしてください。先ほどもお伝えしましたが、オンラインコースでは理論的なことばかりを話しがちです。そのため、実例やケーススタディなどを意識して盛り込むと良いでしょう。またPDFなどの資料、ワークシートなどの手を動かすための教材も有効です。
このようにレクチャーを動画だけにせず、チートシート、チェックリスト、ワークシート、演習問題、テンプレートなど様々な形を使うことも考慮してください。これら動画以外の資料を用意することで、より受講生が実践しやすく価値の高いオンラインコースを作ることが可能になります。
まとめ:自分の専門的スキルを分解してオンラインコースを作る
ここまで、専門性の高い職業を持つ人が自身のスキルをオンラインコースにするための手順を解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- 専門的な知識やスキルをオンラインコースにするためには、まずノウハウの棚卸しを行いテーマを選定する。
- その上でそのノウハウを細かく分解してカリキュラムを作り、オンラインコース化する。
- テーマ選びに迷った場合には、Udemyのコースを参考にアイデア出しをする。特に英語のコースは数が多く参考になる。
- テーマを選ぶ際には2つの方向性がある。1つは同じ業界の人向けのコンテンツで、もう1つは別のジャンルにも共有するコンテンツである。
- テーマを選ぶ際に職務上知り得た企業秘密などには触れないように注意する。