あなたはフリーランスやビジネスオーナーとして自分の知識やスキルを活かして収益を上げたいと考えていませんか?「オンラインコースって実際どんなもの?」「作る価値はあるの?」といった疑問を持っているかもしれません。ここでは、オンラインコースの基礎知識からメリット・デメリット、そして個人が成功できる可能性までをご紹介します。
デジタル時代の今、オンラインで学びを提供する流れは急速に加速しています。特にコロナ禍以降、リモート学習が一般化し、個人でも自分の知識を商品化して販売できる環境が整ってきました。オンラインコースを作り始めたいと思っている方や、すでに作り始めているけれど曖昧なまま進めている方にとって、この内容が最初の一歩となるはずです。10年以上オンラインコースビジネスに携わってきた経験を踏まえて、解説していきます。
今回お届けするノウハウはこちら
オンラインコースとは何か?
オンラインコースとは、シンプルに言えば「自分の知識やスキルを、インターネットを介して受講者に届ける学習プログラム」のことです。テキスト、録画済みの動画、音声、ライブ講義など様々な形式があり、自分のスタイルや教える内容に合わせて形を選ぶことができます。
従来、何か教材というとセミナーやPDFのような電子書籍といったものが多く使われてきました。オンラインコースは、動画という形式で、よりリッチな形でコンテンツを提供できます。
従来の教育との大きな違いは、通学や対面指導が不要になるという点です。これにより地理的な制約がなくなり、世界中の誰もがあなたの知識にアクセスできるようになります。受講者は好きな時間・場所で学べる「オンデマンド」型が主流となっており、講師側もマーケティングがSNSやメールリストなどオンラインベースになります。
よく「YouTubeで動画を公開すれば良いのでは?」という質問を受けますが、オンラインコースの特徴は体系的なカリキュラムにあります。YouTubeが単発の情報提供なのに対し、オンラインコースは目標達成のための道筋をしっかり設計する点が大きな違いです。
ちなみにこのコース単位でカリキュラムを作れるかどうか?というのが1つの参入障壁として機能しています。例えば、YouTubeの単発動画は多くの供給者がいます。ですが、それがオンラインコースというまとまった状態になると、一気に供給者が減ります。オンラインコースという形で体系化するのが大変だからです。
オンラインコースを販売するためのプラットフォームも充実してきています。Udemyというプラットフォームでは、たくさんのコースが販売されています。またTeachable、Kajabiなどの専用プラットフォームを使えば、自分専用のオンラインスクールを作ることもできます。
実際のオンラインコースの例としては、語学学習、プログラミング、マーケティング、写真・イラスト・音楽制作などの趣味やスキル系など様々なジャンルがあります。特に個人が「自分だけの専門知識」を活かして収益化しているケースが増えています。
オンラインコースのメリットを理解していますか?
オンラインコースの最大のメリットは、時間と場所の自由度の高さです。講師側も事前に収録した内容を投稿しておけば、24時間365日「教えてられる」状態を作り出せるのです。受講者、講師ともに場所や時間の自由という恩恵があります。
次に注目すべきはスケーラビリティの高さです。1度作成したコンテンツを、多くの人が同時に受講できます。生徒が10人増えても100人増えても、手間やコストはほとんど変わりません。対面やオンラインで個別セッションを行うビジネスオーナーにとっては、時給ベースの働き方から脱却する絶好の機会となるはずです。
また、オンラインコースは低リスクで始められる点も魅力です。多くの場合、特別な資格や設備投資が不要です。また既存の知識や得意分野をそのまま活かせます。必要なのはPC、マイクなどの簡単な撮影機材なので、初期費用を抑えられます。
オンラインコースでは受講者との直接的な交流も可能です。実際にはオンラインコースに付属したコミュニティや、グループコンサルの開催など、様々な形で受講者と関わることができます。実際に受講者と交流すると、現場でのフィードバックを得られるためコースの改善もしやすいというメリットもあります。
収益面でも様々なモデルが構築できます。オンラインコースにするだけで、価格をある程度上げることができるのも大きな利点です。例えば本であれば、どう頑張っても普通は3000円くらいまでしか価格を上げられません。しかし、同じ内容をオンラインコースという形式にするだけで、そういう価格の壁を簡単に乗り越えられるのです。単発の受講料販売だけでなく、月額サブスクリプション、分割払いなど、様々な販売方法が選べます。さらにコンサルやコーチングへのアップセルも可能です。
オンラインコースのデメリットは何なの?
もちろん、オンラインコースにはデメリットや注意点もあります。まず大きな課題となるのが、受講者との距離感です。対面や個別セッションのような直接のレクチャーに比べ、学習者の熱量や理解度を直接確かめにくいという特性があります。受講者が自己管理できないと途中で挫折するリスクもあるため、講師側は学習の継続を促す仕組み作りが求められます。
また、品質の維持や差別化も難しい課題です。誰でも発信できるがゆえに、世の中には大量のオンラインコースが溢れています。受講者に選ばれるためには「質」と「独自性」が重要になってきます。
また技術面でのハードルも見過ごせません。オンラインコースを作る際には、機材やオンラインツールに関する知識が必ず必要になります。例えば動画の収録方法、編集のやり方、どのプラットフォームに置くか、どうやって集客するか、販売システムの構築方法など、様々なことを学ばなければいけません。
動画収録から編集、配信システムのセットアップなど、技術面での学習コストは決して低くはありません。運営やサポート面での作業も発生します。受講者からの質問対応やトラブルの相談は避けられません。僕が運営してきた経験からも、視聴方法やログイン方法などに関する問い合わせがかなり多く寄せられます。こういった対応も必要です。
さらにシステム管理やプラットフォームのアップデート、講義のリニューアルなどのメンテナンス作業も発生します。放置すればよいわけではなく、ある程度は継続的に手をかける必要があることも覚えておいてください。
オンラインコース市場に個人が参加しやすくなっている
この市場に個人が参入しやすい理由はいくつかあります。まず、Udemyなど簡単に参入できるプラットフォームが充実しており、専門的な技術知識がなくても販売を始められます。また、SNSを通じて集客が可能なため、大企業や有名講師だけが勝つわけではありません。ニッチなテーマでも全国から受講生を集められるのが大きな魅力です。
消費者側の意識も変化しています。自分のスキルアップのために自己投資をする個人が増えており、有料noteやYouTubeのメンバーシップなどに課金する人も増えています。オンラインでデジタルコンテンツを購入するという行為が普通になってきているのです。
成功例も多く見られます。例えば、僕のお客さんだけでも次のような方達がいます。栄養と健康改善に関するオンラインコースを作って対面講座と平行で販売しているケース。エンジニアがプログラミングのオンラインコースを作って収益化しているケース。さらには病院に勤務している医師が副業で恋愛のオンラインコースを作り収益化しているケースなど、様々な分野で個人が成功を収めています。
まとめ:オンラインコースで自分の知識を収益化しよう
ここまでオンラインコースの基本から可能性までを解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- オンラインコースは自分の知識やスキルをインターネットで届ける学習プログラムであり、場所や時間の制約なく提供できる。
- メリットとして時間・場所の自由度の高さ、スケーラビリティ、低リスク、直接的な交流、様々な収益モデルが挙げられる。
- デメリットとしては受講者との距離感、競合の多さ、技術的ハードル、継続的な運営・サポート作業などがある。
- オンライン学習市場は急速に成長しており、個人でも参入しやすい環境が整っている。