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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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1-1 【オンラインコース売上UP】陥りがちな罠!コースが売れない理由と解決策

Last updated on 2025年10月23日 By 石崎力也(編集者)

あなたは個人事業主やフリーランス、副業に取り組む会社員として、自分の専門知識を活かしたオンラインコースの売上に悩んでいませんか?何ヶ月もかけて作り込んだコースや、自信を持って世に送り出したコンテンツが思うように売れず、困っている方も多いでしょう。ここでは、オンラインコースが売れない本当の理由について解説します。

多くのコース作成者は、良いものを作れば自然と売れるはずだと考えがちです。時間と情熱を注いで完成させたコースに自信を持っていても、実際には思うように売れない。その原因は決してあなたのスキルやコースの質が劣っているからではありません。本当の問題は、ビジネスのスタート地点を根本的に誤っていることにあります。その重大な思い違いの本質を明らかにし、ビジネスを成功へ導くための新たな視点をお伝えします。

今回お届けするノウハウはこちら

  • なぜ、コンテンツの質だけで戦えないのか?
  • 価値の再定義:受講生が本当にお金を払う3つの価値
    • 価値1:変革(Transformation)
    • 価値2:環境(Environment)
    • 価値3:キュレーション(Curation)
  • 今すぐ「コース作成者」から「学習体験デザイナー」へ
  • まとめ:オンラインコースを売るために必要な視点転換

なぜ、コンテンツの質だけで戦えないのか?

現在のオンライン学習市場では、コンテンツの質だけで他と差別化するのは難しくなっています。なぜなら、今や誰もが簡単に情報を手に入れられる時代だからです。

かつては高い価値を持っていた専門知識も、今ではGoogle検索やYouTube、ChatGPTなどを使えば誰でも無料で簡単に手に入ります。例えば「起業」と検索するだけで、数百万件の記事がヒットし、それぞれが異なるアプローチを提案しています。

つまり、情報そのものの希少性はほぼなくなっており、あなたがコースで伝えたい内容の多くも、学習者が本気で探せば無料で見つけられるでしょう。こうした状況では、単に情報をまとめて提供するだけのコースが売れなくなるのは当然と言えます。

さらに重要なのは、学習者が本当に抱えている課題は、情報が足りないことではないという点です。彼らは情報の不足に悩んでいるのではなく、膨大な情報の中で「何が正しいのか」「何から、どの順番で学べばいいのか」が分からず混乱しているのです。

YouTubeには数えきれないほどのハウツー動画があり、ブログや書籍、オンライン記事も情報で溢れかえっています。この状況で学習者が求めているのは、追加の情報ではなく、信頼できる専門家による「これだけやれば確実に成果が出る」という明確な指針なのです。

単に情報量を増やした質の高いコースを用意しても、彼らの本質的な悩みは解消されません。むしろ、選択肢が増えることで、かえって迷いや混乱が大きくなるリスクもあります。つまり、従来の「専門知識を体系的に教える」というアプローチでは、もはや市場で勝ち残ることは困難です。コンテンツの質を追求すること自体は悪いことではありませんが、それだけでは不十分なのが現実です。

価値の再定義:受講生が本当にお金を払う3つの価値

では、受講生は一体何に価値を感じ、お金を支払うのかを考えてみましょう。実際に成功しているオンラインコースを分析すると、共通して次の3つの価値を提供していることが分かります。

価値1:変革(Transformation)

人々は情報そのものを買うのではなく、その情報によって実現できる理想の未来に価値を感じてお金を支払います。あなたのコースが受講生の人生にどのような変化をもたらすのか。この「現在の状態」から「理想の状態」への変革プロセスこそが、受講生が最も価値を感じる部分なのです。

例えば、プログラミングを教えるコースの場合、単にJavaScriptの文法を教えるだけでは価値は低いのです。しかし「プログラミング未経験の会社員が、3ヶ月で副業で月5万円を稼げるWebアプリを作れるようになる」という変革を約束すれば、それは明確な価値となります。

重要なのは、技術的なスキルを教えることではなく、そのスキルを身につけることで受講生の人生がどのように変わるのかを明確に示すことです。月収の増加、自由な時間の確保、理想のキャリアへの転身、働き方の選択肢拡大など、受講生が心から望む人生の変化を具体的に定義し、その実現までの最短ルートを提示しましょう。

変革の価値を最大化するには、BeforeとAfterのギャップを明確に描くことが不可欠です。「プログラミング未経験の会社員」から「3ヶ月で月5万円の副業収入を得るエンジニア」への変化、「英語力ゼロの状態」から「6ヶ月でTOEIC800点を取得し外資系企業に転職成功」への変化のように、具体的な現在地と目標地点を対比させることで、受講生は自分の変革の可能性をより鮮明にイメージできるようになります。

価値2:環境(Environment)

オンライン学習の最大の課題は、孤独な学習環境にあります。一人で黙々と学習を続けることの精神的負担は想像以上に大きく、多くの学習者がこの段階で挫折してしまいます。書籍やYouTube動画では決して得られない、学習を継続させるためのサポート環境こそが、受講生が最も価値を感じる要素なのです。

質問できる場、同じ目標を持つ仲間との交流、講師からの直接フィードバック、定期的な進捗確認、挫折しそうになった時の励ましなど、受講生を一人にしない環境作りが成功の鍵となります。特に複雑な内容や長期間の学習が必要な分野では、この環境の価値は測り知れません。

実際に、購入者専用のDiscordコミュニティを設置し、質問対応・進捗報告・相互支援の場を用意したことで、継続率と満足度の向上につながりました。

また、環境の価値は学習の継続だけでなく、成果の質にも大きく影響します。一人で学習していては気づかない間違いや改善点を、専門家や仲間からの視点で発見できる環境は、学習効果を大幅に向上させます。

環境作りで特に重要なのは、受講生同士の横のつながりです。同じ目標を持つ仲間がいることで、競争心やモチベーションが生まれ、一人では挫折しそうな場面でも頑張り続けることができます。また、講師だけでなく、先輩受講生からのアドバイスや体験談も、新しい受講生にとって貴重な財産となります。

価値3:キュレーション(Curation)

専門家としてのあなたの真の価値は、新しい情報を生み出すことではありません。既存の膨大な情報の中から、本当に必要なものだけを厳選することです。そして、受講生が最短ルートで成果を出せるよう体系化することにあります。この学習ロードマップこそが、受講生の貴重な時間を最大限に節約する価値となるのです。

例えば、デジタルマーケティングを学ぼうとする初心者は、SEO、SNSマーケティング、リスティング広告、メールマーケティングなど無数の選択肢に圧倒されます。しかし、経験豊富な専門家であるあなたが「まず最初にこの3つのスキルを身につけ、次にこの順番で学習を進めれば、6ヶ月で実践的な成果が出る」という明確な道筋を示せば、それは非常に価値の高いキュレーションです。

重要なのは、単に情報を整理するだけでなく、あなたの実体験と失敗から得た知見を基に、本当に必要な情報だけを選び抜くことです。何を学ぶべきかと同じくらい、何を学ばなくてもよいかを明確にすることが、受講生にとって大きな価値となります。

また、キュレーションの価値を高めるには、「なぜこの順番なのか」「なぜこの方法を選んだのか」という理由を明確に説明することが大切です。単に「これをやってください」ではなく、「私が100の方法を試した結果、この3つの方法が最も効率的だった。なぜなら…」という背景を示すことで、受講生は納得感を持って学習に取り組むことができます。

今すぐ「コース作成者」から「学習体験デザイナー」へ

あなたのコースが売れないのは、受講生が求める「変革」「環境」「キュレーション」という3つの価値を提供できていないからです。情報の質だけに焦点を当てた従来のアプローチでは、もはや市場で勝ち残ることは困難な時代になっています。

したがって、あなたは単なる知識の提供者であってはいけません。受講生が挫折することなく、確実に理想の未来へたどり着けるまでの学習体験全体を設計するデザイナーになる必要があります。この視点の転換こそが、あなたのビジネスを成功に導く最初にして最も重要な一歩です。

この転換を実現するためには、まず自分のコースがどの価値を重点的に提供するかを明確にすることから始めてください。変革価値なら具体的な成果とタイムラインを、環境価値なら継続的なサポート体制を、キュレーション価値なら厳選された学習ルートを設計します。3つすべてを完璧にする必要はありません。まずは1つの価値から始めて、徐々に他の価値も強化していきましょう。

まとめ:オンラインコースを売るために必要な視点転換

ここまでオンラインコースが売れない本当の理由と、成功するための新しい視点について解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。

  • 現代では情報の希少価値はゼロであり、コンテンツの質だけでは差別化できない。
  • 受講生が本当にお金を払うのは「変革」「環境」「キュレーション」の3つの価値である。
  • 単なる情報提供者ではなく、学習体験全体を設計する「学習体験デザイナー」になる必要がある。

カテゴリOnline Course

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