あなたはポルトガルD8ビザの申請準備を進めているフリーランスや起業家として、eVisa Portalでの申請方法に不安を感じていませんか?書類をプリントアウトして大使館に持っていけば良いと思っているかもしれませんが、実はデジタル提出が基本になっています。ここではeVisa Portalでの申請方法と、2MB制限への対処法について詳しく紹介します。
eVisa Portalからの申請は今や必須です。ここからは、eVisa Portalの登録方法、デジタルデータのアップロード方法、ファイルサイズ制限への対処法、家族分の申請の注意点、そしてよくあるエラーと対処法まで詳しく解説していきます。
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紙の書類を持参してもeVisa Portalから提出するよう言われる
eVisa Portalからのデジタル申請が基本となっている理由を解説します。大量の書類をいちいち紙で確認するのは非効率なので、大使館側もeVisa Portalを通じたデジタル提出を推奨しています。
ただ、事前にデータで提出した書類をさらにプリントアウトしてアポイント時に持参するよう言われたこともあり、「結局どっちなんだろう?」と感じた部分もありました。しかし、ポルトガルのビザ申請においては、最終的にはeVisa Portalを通じて提出するのが正規の流れです。
実際、大使館の予約が取れて訪問した際、紙の書類では受け付けてもらえず、「eVisa Portalで再度提出してください」と案内され、4日後にeVisa Portalからデータを提出し直しました。
書類の管理については、Googleドライブ上でフォルダを分けて準備しました。例えば、パスポート写真、パスポート自体の画像、(僕の場合はオランダの滞在許可証)、そして有効なトラベルインシュランス(旅行保険)と、項目ごとに整理。日本国内から申請される方は、滞在許可証に該当する書類が異なる可能性があるので、必要に応じてエージェントや弁護士に確認してください。このように各種書類をきちんと分けて、順に集めていくのがポイントです。
旅行保険はレパトリエーション項目が必須
旅行保険について詳しく説明します。D8ビザ申請の際、僕の場合は本来加入していたオランダの保険や、ポルトガルの保険でも十分条件を満たしているかと思ったのですが、大使館とエージェントの両方から要件を明確に確認するよう求められました。結果的に、家族全員分の12ヶ月間の旅行保険をオランダで新たに契約し直す必要がありました。
ポイントとなるのは、保険が「医療費の補償」と「レパトリエーション(本国送還)」の両方をカバーしているかどうかです。交通事故などで現地の病院に入院した場合の医療費だけでなく、緊急時にヘリコプターなどで本国に送還される費用が補償対象に含まれていることが重要です。この点、大使館・エージェント双方から繰り返し強調されました。

そのため、旅行保険を選ぶ際には単に最安の保険を選ぶのではなく、必要な補償内容と金額が要件を満たしているかを必ず担当者などに確認してください。僕が加入した「Central Beheer」の保険は、家族分すべてをカバーしている旨の証明書も発行してくれて、とても助かりました。
家族全員分の個別メールアドレスとアカウントが必要
eVisa Portalへの登録とアカウント作成について解説します。まずeVisa Portalの公式サイトにアクセスし、申請者ごとにメールアドレスを用意してアカウントを作成する必要があります。家族全員分を申請する場合は、それぞれ個別のメールアドレスとアカウントが必要です。

僕の場合、6人分で6つのメールアドレス・アカウントを用意しました。そして各アカウントごとに必要な書類データを個別にアップロードします。たとえ同じデータ(たとえば両親のパスポートや在留カードのコピー)が必要でも、子どもごとに同じものをそれぞれ提出しました。
「Ministry of Foreign Affairs eVisa」と検索すると公式サイトが見つかります。申請状況のステータスは「Pending」「Registered」「In Consideration」などがしばらく続くこともありますが、やがて「Analyze(分析)」が終わると、「Finish」と表示されて審査完了です。こうして各自で書類を提出していきます。
4ファイル各2MB以内という厳格な制限がある
eVisa Portalへのデジタルデータのアップロード方法について説明します。eVisa Portalでは、4つまでのファイルをそれぞれ2MB以内でアップロードする必要があります。2MBという制限はかなり厳しくて、例えば僕が普段使っているLUMIXのカメラで写真を撮ると1枚で30MBくらいになってしまいます。そのままでは絶対に添付できないので、画像や書類は必ず圧縮して容量を小さくする工夫が必要です。

僕のコンサルティング契約書も数十ページあったのですが、1つのファイルにまとめてアップロードするしかありませんでした。実際にポルトガル大使館(オランダ管轄)から届いたメールにも、「ご家族全員分を各自のメールアドレスでeVisa Portalから申請し、必要書類をアップロードしてください」とあり、ファイルについても「2MB以下にまとめてください」と明記されていました。
Googleドライブの共有リンクで容量制限を回避する
ファイルサイズ制限をどう乗り越えるかについて解説します。僕の場合、契約書がひとつだけではなく複数社との契約があったため、1枚のコンサルティング契約書だけでなく、Googleドライブ上に他の契約書も保存し、PDF内にそれらのGoogleドライブの閲覧リンクを貼ることで「複数の契約がある」と証明できるように工夫しました。これはファイル容量を抑えるためにも有効な方法です。ただし、Googleドライブの共有設定を「リンクを知っていれば誰でも閲覧可」にしておかないと、審査官が閲覧できないので必ず権限に注意してください。

PDFファイルはAcrobatなどを使って圧縮するのがおすすめです。画像の場合は解像度を下げるという方法もありますが、文字が読めなくなったら本末転倒なので、圧縮した後は必ず内容がしっかり確認できるかチェックしてください。

ちなみに、フライトチケットについては僕も提出用に購入し、その後スケジュール遅延で2回ほど無駄にしたことがあります。審査には「ポルトガルに渡航するチケットの予約」が必要なので、キャンセルや日付変更が容易なオープンチケットでも大丈夫ですが、僕は「捨てる覚悟」で数十ユーロかけて家族分を用意しました。審査が予定より長引くケースも多いので、何度もチケットを買い直す可能性も考えておいた方が良いです。
また、収入や経済状況を証明する類の書類は最終的に27ページのPDFにまとめました。コンサルティング契約書自体はさらにページ数が多く、データも重くなりがちです。文字ベースの資料であればPDF容量は問題になりにくいですが、銀行口座の明細やオンラインコース売上など、スクリーンショット含む画像を多く入れると急激にファイルサイズが増えるため、画像の圧縮やトリミング等でできるだけ軽く加工してからまとめることをおすすめします。
申請フォームは提出前に慎重に確認する
申請フォームの記入方法について解説します。申請フォームは英語またはポルトガル語で記入する必要があり、個人情報、滞在目的、収入源などを正確に入力してください。それぞれの項目に対応する書類をアップロードし、内容の整合性が取れているかを事前にしっかり確認することが大切です。一度提出してしまうと後から訂正するのが難しいため、エージェントなどと相談して「この書類で問題ないか」を事前に確認したうえで申請するのが安心です。
ただし、あまりに慎重になりすぎて申請が遅れるのはおすすめできません。十分に準備して「これで大丈夫」と思えたタイミングで思い切って提出しましょう。万が一不足やミスがあった場合は、大使館側から指摘や追加書類のリクエストが来るので、その時に対応するくらいの気持ちで進めたほうが、申請全体もスムーズに進みます。完璧を目指して結果的に提出が遅くなるより、まずは出してみることも重要です。
追加書類の提出は2週間以内を求められる
追加書類の提出について解説します。僕の場合、6月5日に大使館からメールが届き、「6月14日に追加書類を提出してください」と指示されました。追加書類の提出方法はeVisa Portalからアップロードする方法と、大使館へ直接持参する方法の二通りがありますが、僕たちは直接大使館へ提出することを選びました。
大使館ではスタッフの方が、提出書類ごとにチェックリストを持っていて、一つ一つ確認しながら書類を受領してくれます。僕たちは家族6人分だったので、すべての書類を人数分用意し、チェックもその分かかるので、大使館での手続きに3〜4時間かかりました。

特に注意が必要なのは、「2週間ほどで追加書類を準備してください」と言われても、そのリストの中には2週間では揃わない書類も多いという点です。例えばパスポートやオランダのレジデンスパーミット(在留カード)のコピーといった、すぐに用意できるものもありますが、「オランダで発行された犯罪証明(クリミナルレコード)」や、その証明書に必要なアポスティーユ(証明書の公証)など、取得に時間がかかるものも含まれています。これらは申請してもアポイントが2週間後以降になることもあり、早めに準備を始めることが重要だと感じました。
なお、日本の犯罪経歴証明書については、僕の場合すでに取得済みでした。ただ、日本の警察証明書にアポスティーユを付与することができるかは、状況によって異なるようです。日本大使館では対応できない場合もあるので、事前に確認しておいた方が良いでしょう。
また、メディカル・トラベル・インシュランス(海外旅行保険)についても、大使館から「現在所持している保険では条件を満たしていない」と指摘されました。そこで新たに条件に合う保険に加入し、必要事項(医療費の負担やレパトリエーション)がきちんと保険証書・証明書に明記されているかどうかも確認が求められました。
このように、2週間で全ての書類を揃えるのは現実的ではない場合も多く、必要になりそうな書類は、追加提出を指示される前からできるだけ早く集めておくことが、トラブル回避につながると実感しました。
家族分の書類は人数分印刷する必要がある
7月18日に家族分の追加書類を印刷して提出するよう連絡があり、提出のためのアポイントは7月30日でした。つまり、7月18日にメールが届き、およそ2週間後の指定日に再び大使館へ行くよう求められたという流れです。
ここでも、それぞれの書類を個別に準備する必要があります。何度も触れていますが、子どもたちの追加書類は申請書以外は全く同じ内容だったものの、子どもの人数分を印刷して用意しなければなりません。たとえば共通する書類が80枚あった場合、うちの場合は子どもが4人だったため、80枚×4人分=320枚の書類を準備して提出しました。
よくあるエラーへの対処法を知っておく
ここでは、eVisa Portal申請時によく発生するエラーとその対処法についてまとめます。まず、ファイルサイズが2MBを超える場合はPDFを圧縮するか、Google Driveなどにアップロードしてその共有リンクをPDF内に貼り付けて提出する方法が有効です。なお、申請画面に直接リンクを記入できる欄はないため、必ずPDFファイルの中に追記してください。また、ファイル形式に制限がある場合はPDF化してからアップロードしましょう。
アップロード途中でタイムアウトエラーが発生した場合は、ファイルサイズをさらに小さくする、あるいはインターネット環境を見直してください。申請フォームが保存できない場合や不具合が起こる場合は、まずブラウザを再読み込みしたり、別のブラウザ(Safari/Chromeなど)でも試してみましょう。状況によって使えるブラウザが異なる場合もあります。
それでも問題が解決しない場合は、大使館へ直接問い合わせを行いましょう。電話は繋がりにくいことが多いので、メールによる問い合わせがおすすめです。
まとめ:eVisa Portalは2MB制限との戦い
ここまでeVisa Portalでの申請方法について解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- eVisa Portalからのデジタル提出が基本で紙の書類は受け付けられない
- 家族全員分の個別メールアドレスとアカウントが必要である
- 4ファイル各2MB以内の厳格な制限でGoogleドライブ共有リンクで回避できる
- 旅行保険はレパトリエーション本国送還項目が必須
- 追加書類は2週間以内の提出を求められるが事前準備が重要である
