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5-1 ポルトガルD8ビザ取得までの全工程を振り返る|成功の秘訣と失敗回避のアドバイス

Last updated on 2026年1月6日 By 石崎力也(編集者)

あなたはポルトガルへの移住を本気で考えている個人事業主やフリーランスで、D8ビザ申請を成功させるための具体的なアドバイスを探していませんか?申請プロセスは複雑で時間もかかりますが、正しい準備と心構えがあれば必ず成功できます。ここでは実際にD8ビザを取得した経験から、成功のために本当に重要なポイントを紹介します。

ビザ申請は想像以上に時間がかかるため、多くの人が途中で諦めてしまいます。でも、正しい知識と準備があれば、必ず乗り越えられます。ここからは、エージェント選び、書類準備、申請プロセスにかかる時間、そしてこれから申請する人へのアドバイスをお話ししていきます。

今回お届けするノウハウはこちら

  • エージェント選びが成功の鍵を握る
  • 書類準備の徹底が申請成功の基盤
  • 申請プロセスには想像以上の時間がかかる
  • 専門家への依頼は必要経費と考える
  • e-Visaポータルからの申請が基本
  • これから申請する人へのアドバイス
  • まとめ:何があってもやり続けるという強い意志を持つ

エージェント選びが成功の鍵を握る

エージェント選びはD8ビザ申請の成功を大きく左右します。手続きをすべて自分でやるのは現実的ではなく、膨大な時間がかかるうえ、僕なら途中で気持ちが折れてしまうと思います。実際に僕自身も最初のエージェント選びで失敗した経験があり、エージェント選びの大切さを痛感しました。

まず絶対に確認したいのが料金の透明性です。特に公証費用や翻訳費用などが料金に含まれているかについては、初回面談のときに具体的に聞くのがおすすめです。エージェントによっては、状況に応じて追加料金が発生することもあります。僕が利用したAnchorlessは僕のときは公証費用や翻訳費用が含まれていましたが、申込が増えて状況が変われば有料化する可能性もあるので、毎回しっかり自分で確認した方がいいです。

次に重視したいのがコミュニケーションの質です。弁護士との連携体制や、やりとりの速さ、丁寧さは必ずチェックするべきです。日本ではあまり考えられませんが、海外のサービスだとお金を払った後に音信不通になるケースも珍しくありません。最初は対応が良く見えても本当に大丈夫かは分からないので、まずは小さいタスク(例えばポルトガルのNIF=納税者番号の取得や銀行口座の開設など)を依頼し、その対応スピードや丁寧さを確認するのが安心です。

僕の場合、最初のエージェントで失敗しただけでなく、セカンドステージで弁護士に1200ユーロ支払った後に追加請求や、事前の話とは違うことを言われるなど、いろいろとトラブルも経験しました。こうしたことはポルトガルでは珍しくないので、最終的には「この人は信頼できる」と自分が思えるかどうかが一番大切だと思います。ネット上の評価も参考にはなりますが、サクラや偽レビューも多いので、鵜呑みにしない方がいいです。

僕が使ったAnchorlessは公式サイトに詳しい情報が載っているので、一通り読んでみて、分からないことは初回コンサルティング(最近は無料らしいです)で聞いてみるといいと思います。ただし無料相談は営業トークになることも多いので、その場で即決せず、冷静に自分で判断してください。もし信頼できそうだと感じた場合は、まず小さな依頼からスタートして対応を見極め、その後本格的に任せる流れがおすすめです。

ちなみにポルトガルの銀行口座を開設すると、毎月手数料が発生します。僕が契約した「プレステージ」という上位プランは月額20ユーロ、日本円で約4000円弱かかりました。最初は銀行の種類や細かいプランは選べないことも多く、こうした必要経費はある程度覚悟が必要です。「一番安いプランが希望」と伝えても要望通りにならないこともあるので、基本的にはエージェントの指示通りに進め、現地に到着してからプラン変更するくらいの気持ちでいると良いでしょう。

書類準備の徹底が申請成功の基盤

ビザ申請に必要な書類については、ネット上にさまざまなチェックリストがあります。でも、実際にはチェックリストに載っていない追加書類を求められることもあります。だから、「これは必要かもしれない」「このサイトに必要だと書いてあった」「Redditでもこれを出せと言われていた」など、少しでも必要そうだと思ったら、とにかく自分で準備しておくのがおすすめです。

僕の場合はオランダ在住だったので、日本から書類を取り寄せるのにかなり時間がかかりました。書類準備に関しては、予定より2〜3倍の期間がかかることを前提にスケジュールを組むと安心です。また、必要書類の予備も必ず準備しましょう。家族で申請する場合は人数分を印刷し、申請時に提出した書類も絶対に捨てず、すべて手元に残しておきましょう。データだけでなく、紙の書類も再度プリントアウトするのは面倒なので、日本で準備してそのまま現地に持っていくのが便利です。

僕は、いろいろなサイトや体験談を参考に、「念のため」と思える書類は全部用意しました。結局使わなかったものもありましたが、それでも準備して良かったと心から思います。さらに、移民局や大使館のアポイントは1〜2ヶ月先になることが多く、現地まで出向いても「今日は、システムトラブルで受け付けていません」と帰されることもあります。そんな時、もし追加書類が必要だと再度準備を強いられることになれば、大きなタイムロスになります。

このような事態を防ぐためにも、書類準備は徹底しましょう。書類準備の工程だけは僕ら自身がコントロールできます。逆に、移民局の予約や審査の進行ペースはコントロールできない部分です。だからこそ、自分でコントロールできる書類の準備には全力を尽くしておくべきです。

申請プロセスには想像以上の時間がかかる

僕のケースでは、まずファーストステージである大使館でのビザ取得に約半年かかりました。準備を始めたのが3月で、実際に取得できたのが10月。セカンドステージとなる移民局での在留カード取得まではさらに1年かかりました。ただ、この間、アポさえ確保できれば、あとは在留カードが届くのを待つだけなので、アポが取れたら少しはリラックスできると思います。でも、実際に手元に在留カードが届くまでは、「本当にちゃんと届くだろうか?」とか「郵便局で紛失されたらどうしよう」などと不安がつきまとって、完全には安心できません。

よく「D8ビザを取ればポルトガル移住完了」と言われますが、実際にはD8ビザ取得はあくまで申請プロセスの半分をクリアしただけです。ファーストステージ(大使館)、セカンドステージ(移民局)と2段階に分かれますし、思っていた以上に時間もかかるので、僕としてはできる限り早めに準備を始めることを強くおすすめします。大切なのは、絶対にやりきるという強いコミットメントと、現実的なスケジュール感を持つことです。そのためには柔軟な心構えも欠かせません。

たとえば、銀行口座を開設した時点で、もう「乗りかかった船」という状態なので、途中で引き返すという選択肢がなくなります。とはいえ、逆に厳密に期限を決めすぎると「うまくいかなかったらやめようかな」と挫けそうになることもあります。実際、僕も最初D7ビザに挑戦した時は諦めてしまいましたし、D8ビザでも在留カード取得でも予想していた時間の2倍か3倍の時間と手間がかかりました。日本人だけでなく、アメリカ人やヨーロッパの人たちも同じです。Redditを見れば分かりますし、僕が所属している柔術やキックボクシングのジムのアメリカ人たちも「友人がみんな途中で諦めてしまった」とよく話しています。

焦ると「すべてが計画通りに進まなければ意味がない」といった極端な考えに陥りがちですが、実際には計画通りにいかないことの方が普通です。それでも粘り強く諦めずに、長い目で取り組み続ければ、最終的にはビザも在留カードも取得できます。大切なのは、何があってもやり続けるという強い意志を持つことだと感じています。

専門家への依頼は必要経費と考える

D8ビザの申請には、専門家への依頼費だけでなく、予想以上に多くの出費がかかります。僕の場合、オランダでは毎月約2000ユーロの家賃があり、同時にポルトガルの家にも月1200ユーロ払っていました。でもポルトガルの家は、契約してから半年以上、ほとんど住んでいませんでした。実際に住んだのは3、4ヶ月くらいで、1年分まとめて家賃を払い、そのすぐ後に次の家へ引っ越してしまいました。こうした余計な出費は避けづらいですが、D8ビザ取得のための必要経費だと割り切っています。

移民弁護士に頼んで移民局の予約を取る方法もあります。僕が弁護士にお金を払った理由は、ほとんどの人がビザのステッカーを受け取った時点で移民局のアポイントが取れていないからです。アポイントがない場合、自分でひたすら電話をかけ続ける羽目になります。でもそれをやっていたら、生活に支障をきたします。僕の場合は子供たちの学校探しや、自分の仕事、趣味などに全然集中できなくなってしまいます。だから「全部丸投げした方がいい」と判断しました。

弁護士が「移民局の中に知り合いがいるので、通常とは違う方法で予約が取れる」と言っていたし、そういう話はよく耳にしますが、実際のところ本当かどうかは分かりません。ただ、僕がオランダに移住した時に手伝ってくれた移民弁護士は、本当に移民局(IND)の中にパイプがあって、直接審査状況を聞いてくれたりしていたので、場合によっては本当にコネクションがある弁護士もいると思います。

e-Visaポータルからの申請が基本

僕が初めて大使館に行ったときは、書類をプリントアウトして直接持参したのですが、最近では、e-Visaポータルからの提出が原則になったと案内されました。エージェントからは「カナダ在住者のみe-Visaポータル提出、それ以外は従来どおり大使館でOK」と言われていましたが、実際には書類を持参しても受付してもらえず、e-Visaポータルから提出することになりました。

e-Visaポータルでの提出も意外と手間がかかります。というのも、全ての必要書類を4つのファイルにまとめてアップロードしなくてはならないためです。ビザ申請のチェックリストを見ると項目が4つ以上あるのに、実際は各種証明書やパスポート、チケット、旅行保険のスクリーンショットなどを内容ごとにひとつのファイル(PDFなど)にまとめ、それぞれ2MB以内に収める必要があります。Macのプレビューや色々なアプリを活用すれば結合や圧縮自体は可能です。もしどうしても容量がオーバーしてしまう場合は、Googleドライブ等にアップロードし、その共有リンクを作成したドキュメント内にまとめて提出するという手も使えます。

また、家族分のビザを申請する場合は、それぞれ別々のメールアドレスとアカウント管理が必要になるので、事前にメールアドレスを用意しておきましょう。

そして移民局のアポ取得は非常に難しく、何度も話していますがRedditの「PortugalExpats」スレッドを見ても現地の混乱ぶりがよく分かります。メールしても返信は滅多に来ませんし、電話もほとんど繋がりません。「3日で5000回電話した」という経験談もあります。予約なしで移民局へ直接出向いても、入り口で断られるケースがほとんどです。

こうした状況の中、移民弁護士に依頼すると「通常とは違うルートで予約が取れる」と言われますが、実態は弁護士本人や事務所が僕たちの代わりに大量に電話をかけ続けているだけです。つまり予約取りの苦労をプロにアウトソーシングするイメージに近いです。

なぜポルトガルの弁護士がここまで雑務も引き受けてくれるのかというと、実はポルトガルでは弁護士の数が非常に多く、資格自体も大学を卒業すれば取得しやすいという事情があります。そのため、弁護士による事務作業や雑用代行のようなサービスもごく一般的になっています。つまり、「自分が苦手な手続きや時間のかかる作業は、外部のプロに任せる仕組みを整えること」がとても大事だと実感しました。

これから申請する人へのアドバイス

僕からのアドバイスとしては、とにかくできるだけ早めに準備を始めることが大切です。本当に想像以上に時間がかかるので、思い立ったらすぐ動き出した方が安心です。それから、エージェントは慎重に選びましょう。料金がしっかり明示されているか、あとから追加費用が発生しないかを確認しておくべきです。

正直なところ、エージェントに頼んでいなくても、誰かと一緒に進めていたり、大使館や移民局とやり取りしていると、「そんな話は聞いていない」「言われていたことと違う」と感じる出来事は必ず起こります。でも、こうした想定外な事象はポルトガルのビザ申請では日常茶飯事です。深く気にせず、「まあ、そんなものか」と気持ちを切り替えて進めていくのが最終的にはうまくいくコツだと思います。

書類については、何回でも言いますが「念のため」と思うものは全部準備してください。必要かどうかが分からないものでも、一応用意しておいて損はないです。なぜなら申請自体が1〜2ヶ月後、と待たされることが多く、追加書類となればまた時間がかかって大きなロスにつながるからです。

そして、専門家への依頼は惜しまないのが結果的に安心です。多少お金はかかりますが、精神的な負担を減らし、失敗のリスクも下げてくれます。これは必要経費だと割り切っています。

何よりも大切なのは、焦らないで長期戦の気持ちで取り組むこと。途中うまくいかないことが続いても、しがみついていれば必ず取れる、くらいの気持ちで続けるのが一番だと思っています。

まとめ:何があってもやり続けるという強い意志を持つ

ここまでポルトガルD8ビザ申請の総括と成功のためのアドバイスについて解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。

  • エージェント選びが成功の鍵。料金の透明性と公証・翻訳費用込みかを初回で確認する。
  • 書類準備を徹底する。必要そうなものは全部準備し、予備も用意しておく。
  • 申請プロセスはファーストとセカンドの2段階で合計1年以上を覚悟する。
  • 専門家への依頼は必要経費で、移民弁護士を使えば移民局のアポ取得をアウトソースできる。
  • 長期的な視点で焦らず、しがみついていれば必ず取れるというマインドセットで臨む。

カテゴリPortugal D8 Visa

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