あなたはポルトガル移住を検討している個人事業主やフリーランスで、どのビザを選べば良いか迷っていませんか?ポルトガル移住を考えている方にとって、ビザ選びは最初の重要なステップです。この記事では、ポルトガル移住に使える2つの主要なビザ「D7ビザ」と「D8ビザ」について、その基本的な定義と特徴を解説します。
ポルトガル移住には主に2つのビザがあります。D7ビザとD8ビザです。起業家ビザなど他のビザもありますが、多くの方にとってはこの2つが最も取得しやすいビザと言えるでしょう。この記事を読めば、収入の性質による適切なビザの選び方とビザ制度の変遷と選び方のポイントがわかるようになります。これまではD7ビザで通っていた方も、最近ではエージェントからD8ビザを勧められるケースが増えています。その背景についても詳しくお話しします。
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D7ビザの基本 – 受動的収入ビザの特徴を解説
D7ビザとは受動的収入ビザで、パッシブインカムビザとも呼ばれます。ポルトガルのビザに関する日本語の情報が少ないため、英語で検索することも多いかと思います。YouTubeなどで「D7 visa Portugal」と検索すると、「Passive Income Visa」と表示されることがあります。要するに、受動収入ビザということです。
D7ビザは、ポルトガルで投資をするためのビザであり、受動的収入(パッシブインカム)が対象となります。受動的収入には以下のようなものが含まれます。
- 不動産からの家賃収入
- 株式の配当
- 投資信託の分配金
- 年金収入
- ロイヤリティ収入(例:楽曲がカラオケで歌われた際の著作権収入など)
これらがパッシブインカムに該当します。実は僕も当初、D7ビザで申請しようとしました。2回のポルトガル移住チャレンジで、それぞれエージェントを雇ったのですが、1回目のエージェントからはD7ビザで問題ないと言われたのです。
D7ビザの歴史的背景
2020年から2021年頃は、D7ビザしか存在しませんでした。当時は制度が曖昧な時期で、サラリー(会社からの給与収入など)をロイヤリティと称してD7ビザで入国した方が大勢いました。
その方々が今でもXなどで情報発信をしているため、「自分もD7ビザでいけるのではないか」と思って挑戦すると、失敗してしまうことがあります。
現在はD8ビザが新設されたため、その方法は通用しません。D7ビザは、あくまで受動的収入のためのビザだと理解してください。
D8ビザの基本 – デジタルノマドビザの特徴とは
D8ビザは、D7ビザとは対照的に能動的収入を対象としています。つまり、自分が働いて得た収入を証明するビザです。デジタルノマドビザとも呼ばれ、ポルトガル国外からのサラリーや収入がある方向けのビザとなります。能動的収入(アクティブインカム)が対象です。
比較的新しいビザで、審査プロセスが明確で早い傾向があると、エージェントや移民弁護士から聞いています。能動的収入には以下のようなものが含まれます。
- フリーランスの業務収入
- リモートワークの給与(サラリー)
- オンラインコース販売(UdemyやSkillshareなどのプラットフォーム、またはTeachableやSystemeeioなどで自分でスクール運営している場合)
- アフィリエイト収入
- Kindle出版による印税
- コンサルティング収入
Kindle出版の印税など、一見パッシブインカムに近いものもありますが、これらはアクティブインカムに分類されます。
僕の中でも、「これはD7に該当するのではないか」と迷うケースがたくさんありました。例えば、Udemyの収入について。全くコースを作成していないのに前月の売上があるため、これをパッシブインカムとして提出できないかと考えましたが、実際にはそうではありませんでした。
パッシブインカムとは、家賃収入や配当収入など、誰もが想像するような分かりやすい受動的収入を指します。オンラインコースの販売やUdemyのコース売上は、アクティブインカムに分類され、その方が審査に通りやすいとのことです。
なお、コンサルティング収入については後の記事で詳しくお話ししますが、僕の場合、このコンサルティング収入が非常に役立ちました。
D8ビザの目的は金払いの良い外国人をポルトガルに呼び寄せること
D8ビザの目的は非常にシンプルです。金払いの良い外国人をポルトガルに呼び寄せるための施策です。D7ビザにもD8ビザにも収入要件がありますが、特にD8ビザではポルトガル人の平均収入の4倍程度を稼いでいることが求められます。
この収入要件をギリギリで超える方と、10倍で超える方を比較すると、10倍で超える方の方がD8ビザは通りやすいです。つまり、収入要件をギリギリで満たす場合、落ちる可能性があると考えてください。余裕を持って要件を超えている状態で書類を提出する方が良いでしょう。
ポルトガルのビザプロセスには2回のインタビューがあります。1回目は大使館でのインタビュー、2回目はAIMA(移民局)でのインタビューです。余裕を持って要件を超えている状態で書類を提出する方が良いというのは、この2回のインタビューを経験して確実に感じたことですし、移住サポートをしてくれるエージェントや移民弁護士と話していても明らかでした。
ビザの申請に落ちる方は、ギリギリで要件を満たそうとしているか、そもそも要件を満たしていないケースがほとんどです。余裕を持って要件を超えていく方が、通りやすい傾向にあります。
まとめ:収入の性質を理解してビザを正しく選ぼう
ここまで、ポルトガルD7ビザとD8ビザの基本定義と特徴について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- D7ビザは受動的収入(パッシブインカム)を対象としたビザで、家賃収入、株式配当、年金収入などが該当する。
- D8ビザは能動的収入(アクティブインカム)を対象としたビザで、フリーランス収入、リモートワーク給与、オンラインコース販売などが該当する。
- 2021年頃まではD7ビザしかなく制度が曖昧だったが、現在はD8ビザが新設されたため、給与収入をロイヤリティとして申請する方法は通用しなくなった。
- 収入要件を余裕を持って超えている方が審査に通りやすい。ギリギリで要件を満たす場合は落ちる可能性があることを覚えておくべきである。
