あなたは個人でコーチやコンサルとして、効果的な見込み客の獲得方法を探していませんか?セールスファネルを作ってそこに見込み客を呼び込みたいけれど、なかなかお客さんが入ってこなくて困っているかもしれません。ここでは、見込み客を教育し獲得するための強力なツールである「リードマグネット」について詳しく解説します。特に、実際に成果を上げている8つのタイプのリードマグネットを、具体的な事例と共に紹介していきます。
マーケティングの世界で、見込み客の獲得はビジネスの成長に欠かせない要素です。しかし、ただウェブサイトを作って待っているだけでは、なかなか見込み客は集まってきません。またSNSで投稿を繰り返すだけでも見込み客を獲得するのは難しくなってきています。そこで注目されているのが「リードマグネット」という戦略です。ここからは、代表的なリードマグネットの種類とその特徴について詳しく解説していきます。
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リードマグネットをセールスファネルのトップにおいて見込み客の信頼を獲得しよう
僕は10年以上もオンラインビジネスを運営してきました。ですが、良質なリードマグネットを用意することで見込み客の獲得が格段に楽になりました。リードマグネットとは、見込み客の連絡先情報と引き換えに提供する無料の価値あるコンテンツのことです。例えば無料のPDFレポート、eBook、テンプレート集、動画講座などが代表的です。
リードマグネットには、見込み客があなたの提供する価値に興味を持ち、自発的にメールアドレスを提供させるという役割があります。欲しいという気持ちが、見込み客に自発的な行動を促してくれます。そのためリードマグネットは、セールスファネルの最初の部分で使われます。オプトインページでリードマグネットを見せて、メールアドレスと引き換えにリードマグネットを提供するというのが一般的な使い方です。それによってあなたのコンテンツに興味のあるリストを構築していくことができます。
リードマグネットの最大の目的は、見込み客の獲得とリストの構築だけではありません。むしろ重要なのは、リードマグネットを通してあなたの専門性や知識を見込み客に伝え、信頼関係を築くことです。だからこそ、リードマグネットは「無料だから適当でいい」というわけにはいきません。むしろ有料コンテンツと同等かそれ以上の価値を提供する必要があります。
また、リードマグネットは見込み客との最初の接点となるため、あなたの強みや専門性が十分に伝わる内容にすることも大切です。僕の場合、オンラインコースの作り方を教えているので、オンラインコースの作成や販売、そしてマーケティングに関連したリードマグネットを用意しています。これによって、見込み客は僕がオンラインコースの専門家だということを理解してくれます。
さらに、リードマグネットを使うと次のステップである有料商品への自然な流れを作ることもできます。例えば、基礎的な内容を無料で提供し、より詳しい内容は有料コースで学べるという導線を作ります。ただし、押し付けがましい売り込みは逆効果です。まずは価値を提供し、信頼関係を築いてから、自然な形で次のステップを提案するようにしましょう。
種類1. ウェビナー・チュートリアル:動画で知識を伝える
チュートリアルやウェビナーなどの動画コンテンツは、視覚的に情報を伝えることができる優れたリードマグネットです。基本的には1本の動画を作り、その中で価値あるノウハウを提供します。だいたいの場合は、そこで見込み客を教育できるので、最後に自然な形で商品をオファーするといったことをします。
この動画コンテンツには、他にも例として次のようなものが考えられます。あなたも似たようなものをどこかで目にしたことがあるのではないでしょうか。
- 「5分でわかる!Canvaを使ったデザイン作成チュートリアル」
- 「初心者向け!WordPressブログの始め方完全ガイド」
- 「最新SEO対策を徹底解説!無料ウェビナー」
- 「顧客満足度を高めるカスタマーサポートの秘訣」
僕の場合、「知っていることをオンラインコースに変えて収益化する方法」というウェビナーをリードマグネットとして用意しています。このウェビナーは、僕がオンラインコースビジネスを運営してきた経験とノウハウを詰め込んだものです。どうやってオンラインコースを作り、それを収益化していくのか、具体的な手順を1時間半かけて丁寧に解説しています。
種類2. チェックリスト:即実践できる価値を届ける
チェックリストは、特定のタスクやプロセスを効率化するための実用的なリードマグネットです。「何かをしたいけど、どこから始めれば良いのかわからない」という人に対して、そのタスクを実行する上で必要な項目を漏れなく列挙したものです。実行すべき順番を明確に示し、抜け漏れがないという安心感も提供できます。
例えば「Webライティング記事作成チェックリスト」を作ってSEOの基本から読みやすい文章構成まで、記事作成の要点をまとめるのも良いでしょう。「SNSマーケティング運用チェックリスト」として、SNSへの投稿の頻度や内容、エンゲージメント率の管理など、SNS運用に必要なチェック項目を整理してあげるのも喜ばれると思います。「旅行準備チェックリスト」ならば、出発前の手続き、持ち物、そして現地でやるべきことなど旅行に関する全てをカバーすると実用的で価値が高くなります。
僕の場合も「リードマグネット作りのチェックリスト」といったものを提供しています。このチェックリストには、効果的なリードマグネットを作るために必要な全ての項目が含まれています。例えば「どういうものを作るべきか?」とか「分量は特定の範囲に収まっているか?」などといったチェックポイントを網羅しています。
種類3. テンプレート:プロ品質のコンテンツを簡単に作れる
テンプレートは、すぐに使えるフォーマットを提供することで、ユーザーの時間や労力を大幅に節約できるリードマグネットです。やり方が分からない人はもちろん、やり方は分かっているけれど毎回一から作るのが面倒だという人にとっても、とても魅力的な無料コンテンツとなります。
僕が提供している「穴埋め式!SNS投稿テンプレート」では、各SNSプラットフォームごとにどんな投稿文を作れば良いのか?という例をたくさん入れています。また穴埋め式にしているので、空欄に自分のオリジナルな内容を入れるだけですぐに使えるというメリットがあります。例えば「XXを使って、YYするには?」といった具合です。
他にもたくさんのアイデアが考えられます。例えば「ポッドキャスト企画・台本テンプレート」を作って、番組の一般的な構成から、オープニング・クロージングの定型文を載せてあげるのも良いと思います。「ペルソナ設定テンプレート」を作って、理想的な顧客像を具体的に描き出すためのフォーマットを提供するという方法もあります。
テンプレートは、あなたの専門性を見込み客に伝えることができるだけではありません。あなた自身の過去のコンテンツを再利用することでリードマグネットを作る時間を大幅に短縮できるというメリットもあります。
種類4. チートシート:複雑な情報をシンプルに整理する
チートシートは、複雑な情報を簡潔にまとめ、必要な情報を素早く見つけられるようにしたリードマグネットです。カンニングペーパーのように要点だけをまとめることで、読者が必要な情報にすぐにアクセスできる便利なツールとなります。
僕が作成している「ウェビナーチートシート」は、ウェビナー制作の全工程を1枚にまとめたものです。ウェビナーを作ろうと思っても、実際にどこから手をつければいいのか分からない人が多いものです。このチートシートでは、企画段階から実施後のフォローアップまで、ウェビナーに必要な全ての要素を網羅しています。例えば、魅力的なタイトルの付け方、提供すべきベネフィット、そしてウェビナーの最後で効果的なオファーを出すためのポイントなど、すべてがこの1枚に詰まっています。
他にはどんな例が考えられるでしょうか?例えば「HTML/CSS基本タグ・チートシート」というのも良いでしょう。また「Excelショートカットキー・チートシート」なども常に需要が高いトピックです。これらは作業効率を上げるための重要な情報を一覧化しています。
他にも「主要SNS広告サイズ一覧・チートシート」を作って、各SNSプラットフォームの推奨画像サイズや文字数制限を一目で確認できるようにするのも良いと思います。このように、チートシートは複雑な情報を整理し、実務で即座に活用できる形に変換する役割を果たします。
種類5. リソースリスト:厳選された情報を共有する
リソースリストは、特定の分野における価値の高い情報源を厳選して提供するリードマグネットです。情報があふれる現代において、信頼できる情報源を探すのは意外と大変な作業です。そこで、あなたが専門家として厳選した情報を提供することで、見込み客の時間と労力を大きく節約することができます。
僕の「石崎式!撮影機材一覧」は、10年以上のオンラインコース制作で培った経験を基に作成したリソースリストです。動画レクチャーやYouTube向けの動画をたくさん撮影してきた中で、時には高額な機材を失敗購入することもありました。そんな試行錯誤を経て見つけた、本当に使える機材だけを紹介しています。カメラ、マイク、照明、SDカード、三脚、変換アダプタまで、撮影に必要な機材を予算別に分類して網羅的に紹介しています。
他にも例えば「フリーランスの税務におすすめの本・ツール10選」を作って、確定申告や経理に役立つ厳選された情報源を紹介するのも面白いです。「Webマーケター必読のブログ・ニュースサイトリスト」のように、オンライン上の有益な情報源をまとめてそれぞれに解説を加えるだけでも立派なコンテンツです。「デザイナーのための無料素材サイト集」など、すぐに仕事で使えるリソースリストも見込み客に喜ばれます。
種類6. ケーススタディ:具体的な成功事例を示す
ケーススタディは、他人の具体的な成功事例を示すリードマグネットです。あなたが発信している分野について「理論は分かったけど、実際にどう成果が出るの?」という見込み客の疑問に、具体的な数字や事例で答えることができます。これにより、あなたの提供する価値への信頼を高めることができます。例えば次のようなものです。
- 「SEO対策で売上を3倍にしたECサイトの事例」
- 「SNSマーケティングでフォロワーを1万人獲得した方法」
- 「コンテンツマーケティングでリード獲得数を2倍にしたBtoB企業の事例」
例えば、あなたがKindle出版を教えているとします。そして「Kindle出版で月収10万円を稼いだ方法」というお客さんのケーススタディを作ります。ケーススタディの中では、お客さんにインタビューした内容などを入れてなるべく具体的な内容に仕上げます。
「出版に掛かった費用はいくらか?」「準備期間はどのくらいか?」「どの部分が大変だったか?」「それをどう乗り越えたのか?」などといった内容を入れて、その背景にある戦略や実施したアクションを詳しく説明します。その中であなたの商品やサービスに触れることも可能です。
種類7. 業界レポート・市場調査データ:専門性の高い情報を提供する
業界レポートや市場調査データは、専門性が高く、希少価値のある情報を提供するリードマグネットです。BtoBビジネスでは特に効果的で、意思決定に関わる人々にとって重要な価値となります。独自の調査やデータ分析に基づく情報は、他では手に入りにくい貴重なものとなります。例としては次のようなものになります。
- 「デジタルマーケティングトレンドレポート」
- 「Z世代の消費行動に関する調査データ」
- 「日本のEC市場規模調査レポート」
このように、専門分野に関連したデータを扱っているというのが特徴です。あなたがキャリアの中でお客さんのこれまでの顧客のデータなどを持っている場合、そのデータから業界レポートを作るという手が考えられます。ただし多くのデータが必要なため、個人ではなく企業のような大きな資本のところが作っていることが多いです。
種類8. 無料メール講座・動画コース:段階的に価値を届ける
無料のメール講座やオンラインコースは、段階的に学習コンテンツを提供し、読者の理解を深めていくリードマグネットです。コース形式になっていて、いくつかのエピソードに分けてノウハウを伝えていきます。接点が一度きりではなく、継続的に価値を提供できる点が特徴です。また、複数回にわたって接点を持つことで、見込み客との信頼関係を築きやすくなります。
例えば「7日間で学ぶWebライティング基礎講座」のような無料のメール講座を作って、1日ずつノウハウを渡していくのも良いと思います。「30日間でマスターするSNSマーケティング講座」のように、少し長めのメール講座にするアイデアもあります。「初心者向け!動画編集入門コース」という無料の動画コースを作って、基礎的な編集スキルをいくつかのレクチャーで解説するパターンも考えられます。僕の場合は、いくつか無料のコースを用意してそれらをリードマグネットに使っています。
例えば「動画で楽々セールスができるVSL完全攻略ガイド」という小さな動画コースがあります。他にも「子育て世代のためのオランダ移住入門 〜現地在住者が語る5つの真実〜」という無料の動画コースも作りました。これらはいずれもバックエンドに有料コースを用意しています。無料部分ではそのプレビューとして基礎的な内容を扱っているというわけです。
まとめ:最適なリードマグネットでビジネスを加速させよう!
ここまでリードマグネットの種類とそれぞれの特徴を紹介してきました。最後に要点を3つにまとめました。
- リードマグネットは見込み客の時間や労力を節約し、あなたの専門性を伝えることができる強力なツールである。
- リードマグネットを通じて見込み客に価値を感じてもらうことで、見込み客をファン化し、その先の有料商品へつなげることが可能である。
- 動画コンテンツ、チェックリスト、テンプレート、チートシートなど、様々な種類のリードマグネットを作ることができる。