あなたはオンラインビジネスを運営する個人事業主として、高額商品が思うように売れずに悩んでいませんか?商品の価値は十分なのに、セールスページだけではその魅力が伝わりきらないと感じているかもしれません。ここでは、見込み客に教育を行いながらセールスができるウェビナーファネルの基本戦略を、成功事例を交えながら徹底解説します。
高額商品はセールスページだけでは価値を十分に伝えきれないことが多いものです。実際、多くの起業家が商品の良さを分かってもらえず、成約率の低さに頭を悩ませています。そんな中で注目を集めているのが、ウェビナーファネルを活用したマーケティング手法です。ウェビナーを通じて商品の価値を丁寧に説明することで、高額商品でも安定的な成約を実現できるようになります。ここからは、ClickFunnelsが実際に成果を上げたウェビナーファネルについて、具体的な手順と戦略を解説していきます。
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ClickFunnelsの急成長を支えた「ウェビナーファネル」とは?
まずはウェビナーファネルとは何かを説明します。ウェビナーファネルというのは、ウェビナーを視聴してもらい、その中で商品をオファーするセールスファネルです。ウェビナーを通してセールスするファネルと言っても良いでしょう。
ウェビナーファネル(Webinar Funnel)は、ClickFunnels社が最も注力し、驚異的な成果を上げたセールスファネルです。ClickFunnelsはラッセル・ブランソンが率いるマーケティングツールです。ClickFunnelsは、このウェビナーファネルを駆使することで、顧客数0から1万人という驚異的な成長を遂げました。
ウェビナーファネルが特に効果を発揮するのは、情報商材やコーチング、コンサルティングなどの販売の場です。なぜなら、これらの商品やサービスは、その価値を理解してもらうために詳しい説明が必要だからです。ウェビナーという形式を使うことで、商品やサービスの価値を深く理解してもらい、信頼関係を構築することができます。
ClickFunnelsはこのウェビナーファネルを使って驚異的な成長を遂げました。その背景には、ウェビナーファネルの持つ独特の特徴があります。それは「教育」と「販売」を同時に行える点です。ウェビナーでは、まず価値のある情報を提供し、その後で自然な流れで商品やサービスの案内ができます。
ウェビナーの中で見込み客に対して知識やノウハウを提供します。例えば「SNS運用で抑えるべき3つのポイント」とか「メールを使って売上を2倍にする方法」といった具合です。知識やノウハウを提供することで、見込み客の信頼を勝ち取ります。そして、そこから自分の商品をオファーするというのがウェビナーファネルの基本的な流れです。
ウェビナーファネルの基本構造
ではウェビナーファネルがどのような構造になっているかを見ていきましょう。ウェビナーファネルは、主に4つのページで構成されています。それぞれ登録ページ、サンクスページ、ウェビナーページ、そして注文ページです。この4つのページが連携することで、最大の効果を発揮します。
登録ページは、見込み客にウェビナーへの参加を促し、名前やメールアドレスなどの情報を取得する重要な役割を担っています。ここでは、ウェビナーの価値を端的に伝え、登録への意欲を高めることが重要です。例えば、「90分で学ぶ、売上を2倍にする方法」といった具体的な価値提案が効果的です。
サンクスページは、単なる「ありがとうございました」で終わらせないことが重要です。ここでは登録へのお礼を伝えると同時に、ウェビナーへの期待感を高める役割があります。さらに、追加のオファーを提示することで、即座に収益化を図ることもできます。
ウェビナーページは、実際にウェビナーを配信・視聴するページです。ここでは、価値のある情報を提供しながら、自然な流れで商品やサービスの案内を行います。最後の注文ページでは、実際の購入手続きを行います。ここではシンプルな構成が重要で、余計な情報は極力排除します。
登録ページ:見込み客の好奇心を刺激する
ウェビナーを視聴してもらう際には、まず登録ページからウェビナーに登録してもらう。このプロセスを挟むことをオススメします。なぜかというと、登録も何も無しでウェビナーを視聴できるようにした場合、ウェビナーの視聴率が下がるからです。
だいたいのウェビナーは、最低でも1時間の長さがあります。そのため、ウェビナーを最後まで視聴してもらうことが重要です。ウェビナーを本当に見たいと思っている人だけにウェビナーを見てもらうことができれば、ウェビナーの視聴率は高くなります。
そこでウェビナーを見たい人には、メールアドレスを登録してオプトインしてもらいます。このプロセスを挟むことで、見込み客の中にもコミットメントが発生します。結果的にウェビナーをしっかり見ようという気持ちが高まり、ウェビナーの視聴率が高くなります。
登録ページで最も重要な要素は、間違いなく「ヘッドライン」です。ヘッドラインの良し悪しで、登録率が大きく変わってきます。ClickFunnelsの創業者であるラッセル・ブランソンは、ヘッドラインの重要性を強調しています。
実際にClickFunnelsのラッセル・ブランソンは、「私のニッチファネルは、現在1日に17,947ドルを稼いでいます。そこで10分以内に倫理的にそれを真似する方法を教えます」というヘッドラインを使用し、高い成果を上げました。効果的なヘッドラインを作るためには、いくつかのポイントがあります。
「ニッチなのに高収益」「倫理的に真似する」「短時間で」といった、一見矛盾するような要素を盛り込むことで、興味を引くことができます。また「17,947ドル」や「10分以内」などの具体的な数字を盛り込むことで、さらに訴求を強めることができます。
登録ページでは、登録フォームも重要な要素です。ここでは、名前とメールアドレスなど、必要最低限の項目に絞ることが重要です。項目が多くなればなるほど、登録率は下がってしまいます。また、お客様の声や推薦文を掲載することで、信頼性を高めることもできます。
サンクスページ:空白の時間を活用し収益化につなげる
サンクスページには、大きく2つの役割があります。1つ目は、ウェビナーへの参加をリマインドし、期待感を高めることです。2つ目は、時間限定のLimited Time Offer(LTO)を提示し、即座の収益化を図ることです。
まず、リマインダーの役割について詳しく見ていきましょう。ウェビナー登録へのお礼を伝えることはもちろん、ウェビナーの日時を再度明示することが重要です。さらに、「カレンダーに予定を追加する」といった具体的なアクションを促すことで、ウェビナーへの参加率を高めることができます。
次に、Limited Time Offer(LTO)についてです。これは、オプトイン直後の時間限定の割引オファーのことを指します。例えば、ウェビナー開始まで数日ある場合、この「空白の時間」を有効活用することができます。関連する電子書籍や安価な商品・サービスなど、購入ハードルの低いオファーを提示することで、ウェビナーの前に売上を発生させることができます。
ClickFunnelsは、このサンクスページで「無料トライアル」への登録をオファーしていました。ウェビナー当日までにClickFunnelsを実際に試してもらうことで、有料契約への意欲を高める戦略です。同時に、関連書籍の購入も促すことで、客単価を上げることにも成功しています。
ウェビナーページ:ウェビナーを通して商品をオファーする
ウェビナーページは、実際にウェビナーを視聴してもらう場所です。ここでの体験の良し悪しが、その後の商品購入に大きく影響します。ライブウェビナーの場合は、ZoomやGoToWebinarなどの信頼性の高いプラットフォームを使用します。これらのツールは安定性が高く、大人数での視聴にも耐えられます。また、チャット機能やQ&A機能なども充実しているため、参加者とのインタラクションも取りやすいのが特徴です。
一方、録画済みウェビナーを流す場合、それはオートウェビナーと呼ばれます。オートウェビナーの利点は、24時間365日いつでも配信できることです。見込み客のオプトインのタイミングに合わせて、ウェビナーを自動で再生させることができます。一度開催して成約率が高かったウェビナーを、オートウェビナーにするのもオススメです。
ウェビナーページには、商品の注文ボタンを配置してください。ボタンをクリックすると注文ページに移動する、というシンプルなものでかまいません。またウェビナーの中でオファーする商品についての情報をセールスレターのように書いておいても良いです。なぜかというと、動画の代わりに文章で商品の詳細を確認したいという見込み客もいるからです。
注文ページ:商品の注文だけに集中してもらう
注文ページで最も重要なことは「簡潔さ」です。このページにたどり着いた人は、すでに商品やサービスへの興味が十分高まっている状態です。そのため、ここで長々とした説明や再度の売り込みをする必要はありません。むしろ、そういった余計な情報が、購入の決断を鈍らせてしまう可能性があります。
注文ページに必要な要素は、実はそれほど多くありません。商品やサービスの内容、価格、特典などの要点を簡潔にまとめた「オファー内容の再確認」と、実際の購入手続きを行うための「フォーム」が主な構成要素です。信頼性を高めるための購入者の声をいくつか掲載するのも効果的です。
特に避けるべきなのは、ここで長いセールスレターで商品の魅力を再度説明することです。この段階で新しい情報を提供すると、かえって混乱を招く可能性があります。すでにウェビナーで十分な価値提供と説明を行っているので、注文ページではシンプルに購入手続きを完了させることに注力してください。
ウェビナー後もフォローアップを通して成約率を高める
ウェビナーが終了した後も、セールスは終わりではありません。ウェビナー参加者全員がその場ですぐに商品を購入するわけではないからです。そのため、ウェビナー終了後も継続的なフォローアップを行うことで、最終的な成約率を高めることができます。
特に効果的なのが、メールシーケンスを使ったフォローです。ウェビナーの内容を再確認させ、商品やサービスへの興味関心を維持・向上させることができます。また、購入を迷っている見込み客の背中を押す役割も果たします。
時間限定オファーも非常に効果的な方法です。「48時間限定オファー」など、購入や割引に期限を設けることで緊急性を演出します。人は損失を避けたいという心理を持っているため、「今すぐ行動しなければ損をする」という状況を作り出すことで、購入の決断を促すことができます。
僕もウェビナーファネルを実際に使っていますが、その際には必ずオファーに時間制限を設けています。マーケターの仕事は「今買う理由」を作ることだからです。いつでも買える状態では、なかなか購入してもらません。僕の場合は2段階でオファーしています。
1段階目は、ウェビナー終了後15分以内に購入した人に追加ボーナスを配るという方法です。僕はこれを「15分オファー」と呼んでいます。ウェビナーを視聴した直後は、見込み客もホットな状態になっています。その勢いのまま購入してもらうための仕掛けです。
2段階目は、メールでの販売や割引期限です。例えば、割引の期限をウェビナー終了からも3日間だけに設定します。そして、見込み客には毎日メールで割引終了をカウントダウンしていきます。ウェビナー直後に購入を決断できなかった人に向けて、購入を促す方法です。このように2段階で緊急性を演出することで、僕の場合は高い成約率を出すことができました。
まとめ:ウェビナーファネルで教育しながらセールスする
ここまでウェビナーファネルの基本について解説してきました。最後に要点を4つにまとめました。
- ウェビナーファネルは、価値を提供することで教育と販売を両方が可能なセールスファネルである。
- ウェビナーファネルは4つのページで構成され、各ページが明確な役割を持っている。
- 登録ページのヘッドラインと、注文ページのシンプルさが特に重要で、これらの最適化が成果に大きく影響する。
- ウェビナー後のフォローアップを忘れずに行い、時間制限オファーなども活用して成約率を高めることが成功の鍵となる。