あなたはオンラインコースの販売者として、TeachableからSysteme.ioなど別のプラットフォームへ移行する際、既存の受講生にどう案内すればよいか悩んでいませんか?何も伝えずに切り替えると、後から「購入したコースが見れなくなった」という問い合わせが増えます。ここでは、既存の受講生への案内のタイミング、伝えるべき内容、第一報メールの送り方、そして新プラットフォームで受講してもらうためのファネル準備までを一通り解説します。
プラットフォーム移行で慎重に扱うべきなのは、お金と受講生のアクセスです。Teachableで購入した人がSysteme.ioでも同じコースを受けられるように、事前に案内し、移行用の受け皿を用意しておく必要があります。移行の猶予期間の取り方、案内メールの文面、さらに受講生を一括で新システムに登録する方法には、押さえておきたいポイントがあります。ここからは、それらを順に説明していきます。
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案内のタイミングは猶予期間で決める
既存の受講生への案内は、いつ送るかが重要です。どのくらいの猶予期間を設けるかで、案内を始める時期が決まります。
猶予を1年間設けるなら、Teachableを解約する1年前からメールを送り始める必要があります。半年の猶予なら、解約の半年前から案内する形になります。逆に、猶予を1ヶ月程度しか設けない場合は、受講生数が少なければ、自分で一人ひとりの購入コースを把握し、Systeme.io側でコンタクトを追加して該当コースのアクセス権を付与する方法も取れます。受講生の数や手作業で対応できるかどうかで選ぶとよいと思います。
僕は1年間の猶予期間を設けることにしました。1年間かけて、TeachableからSysteme.ioへゆっくり移行していく方針です。この間は2つのプラットフォームに料金を払い続けることになりますが、移行をスムーズにするためには仕方ないと割り切っています。長めの猶予期間を取ることで、受講生にも余裕を持って対応してもらえます。
案内で必ず伝える2つのこと
案内メールでは、最低限、次の2つを伝える必要があります。1つは新しい受講用URL、もう1つはいつまで旧プラットフォームが使えて、いつから新プラットフォームに切り替わるかという期限です。

新URLの案内では、これまで使っていたURLと、これから使うURLを明確に書きます。例えば、昔は app.rikiyaishizaki.com で受講してもらっていたが、新しくは hub.rikiyaishizaki.com で受講してもらうことになると伝えます。期限については、2026年いっぱいでTeachableはご利用いただけなくなること、2027年1月1日からはTeachableのサイトにはアクセスできなくなり、新しいプラットフォームで受講してもらうことになる、といった形で具体的に書くとよいです。
あわせて、購入したコースは新しいプラットフォームでも視聴できるので安心してくださいという内容と、移行の詳細は別のメールで案内するという一文を入れておくと、受講生の不安を減らせます。第一報では、いつまで使えるかと新しい場所で受講できることだけをはっきり伝え、詳細は後から送るという流れにすると整理しやすいと思います。
第一報のメールの文面と送信のコツ
第一報の件名と本文の例を挙げます。僕はAIに依頼して案内文を作成しました。件名は「Teachableのサービス終了について」のように、用件が一目で分かるものにしています。
本文では、「こんにちは石崎です」という挨拶のあと、お知らせであることを伝え、2026年いっぱいでTeachableはご利用いただけなくなること、2027年1月1日からは新しいプラットフォームで受講していただくこと、そして詳細は別のメールで案内することを簡潔に書きました。この第一報で、いつまで使えるかと新しいプラットフォームで視聴できることを全員に共有します。
実際に送る際は、Teachableのメール機能でComposeを開き、All userに一斉送信します。本文中の新URLや期限は太字や色変更で強調しておくと、読み飛ばされにくくなります。後日別メールで案内する旨も強調しておくとよいと思います。第一報を送ったら、続いて商品ごとに、そのコースの受講生だけを対象にした個別の案内メールを送っていく形にすると、受講生が自分に必要なURLだけを受け取れます。案内後は問い合わせや質問が増えるので、自分で対応するか、スタッフがいる場合はメール対応を任せるなど、サポート体制を決めておくと安心です。
新プラットフォームでの受講の受け皿をファネルで用意する
既存の受講生に新しいプラットフォームで受講してもらうには、どこでメールアドレスを登録してもらい、どのコースにアクセス権を付与するかを決めておく必要があります。その受け皿として、移行専用のファネルを1つ作る方法がおすすめです。
Systeme.ioに問い合わせたところ、CSVインポートのような直接の一括登録機能は現時点ではないとのことでした。代わりにできる方法は2つです。1つはフォームを用意して、送信されたら該当コースに自動で登録する方法、もう1つは管理画面から一人ずつ手動で追加する方法です。受講生が多い場合は手動では現実的ではないので、フォームと自動登録の組み合わせで進めるのがよいと思います。
ファネルの中には、コースごとにオプトインページのステップを用意します。コースAの受講生はここから登録してください、という形で、コースごとに専用のURLを発行するイメージです。無料コースはダウンロード可能にするなど別の方法で対応し、有料コースを中心にオプトインページを作ります。売上があるコースの数だけステップを作り、それぞれのコースの受講生リストに対して、そのコース用のURLを案内するメールを送ります。あるコースの受講生が4人なら、その4人にそのコース用URLを一括送信する、ということを全コース分繰り返していく形になります。上から順にコースを並べて、1コースずつオプトインページと案内メールを用意していく流れです。
オプトインページの内容とフォーム設定
オプトインページには、「現在のスクール(Teachable)で登録しているメールアドレスと同じものを入力してください、そのメールアドレスが新しいプラットフォームでのログイン情報になります」、といった短い案内文を載せます。シンプルな構成で十分です。


フォームはオプトインフォームのブロックを使います。Systeme.ioでは日本語版のUIだとブロックが表示されない場合があるので、英語版に切り替えてページを編集し、フォームブロックを追加する方法が早いと思います。入力項目はメールアドレスだけを必須にしておくのがおすすめです。名前まで必須にすると、複数コースを持っている人が何度も入力することになり負担が大きくなります。送信後のメッセージは、コースの受講を開始しました、といった短い文言でよいはずです。


フォーム送信後は、同じファネル内に作った登録完了用のステップにリダイレクトするように設定します。そのステップは情報ページとして作成し、「コースの登録が完了しました、Systeme.ioから届くメールを確認して受講手続きを再開してください」、といった文を書いておきます。フォームの送信後のリダイレクト先に、この登録完了ページのURLを指定すれば、送信後にそのページに飛ぶようになります。
Systeme.ioの自動化ルールでフォーム送信をコース登録につなげる
フォームが送信されたときに、そのコンタクトを該当コースに自動で登録するには、Systeme.ioで自動化ルールを設定します。トリガーは、そのファネルステップのフォームが送信されたとき、アクションは、登録されたコンタクトを指定したコースに登録する、という形にします。ルール追加画面でファネルステップフォームをトリガーに選び、コースに登録するアクションを選び、対象コースを指定すれば完了です。

1コース分のオプトインページとルールができたら、そのステップを複製して次のコース用にします。複製したステップの名前を次のコース名に変え、URLのパスもそのコース用に変えます。ランダムな文字列にして他コースと被らないようにしておくと管理しやすいと思います。ページの文章はそのままでよく、変更するのは自動化ルールだけです。トリガーをこのステップのフォームに、アクションの対象コースを次のコースに、と設定し直します。登録完了ページは共通のままでよく、各フォームの送信後リダイレクト先をそのページに揃えます。あとは同じように複製を繰り返して、全コース分のオプトインページとルールを作成していけば、既存の受講生がメールアドレスを入力するだけで、該当コースに登録される仕組みが整います。
まとめ:既存受講生への案内で移行を円滑に進める
ここまで、既存受講生への案内のタイミング、伝える内容、第一報メールの送り方、そして新プラットフォームで受講してもらうためのファネルとオプトインページの作り方を解説してきました。最後に要点を5つにまとめました。
- 案内のタイミングは猶予期間で決め、1年猶予なら解約の1年前から、半年なら半年前からメールを送り始める必要がある。
- 案内では新URLと期限を必ず伝え、購入したコースは新プラットフォームで視聴できることと、詳細は別メールで案内する旨を添えるとよい。
- 第一報は全員に一斉送信し、その後はコースごとに受講生向けの個別案内メールを送る流れにすると、受講生が自分用のURLを受け取りやすい。
- Systeme.ioでは一括CSV登録ができないため、移行用ファネル内にコースごとのオプトインページを作り、フォーム送信で自動的にコースに登録する方法が現実的である。
- オプトインページと自動化ルールを1コース分つくったらステップを複製し、コース名とルールの対象だけを変えて全コース分そろえれば、受講生の移行受け皿が完成する。