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石崎力也のコンサルティング「いしこん」

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書評

Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing – 書評 / 感想

Last updated on 2016年1月24日 By 石崎 力也

In a winner’s game, the outcome is determined by the correct actions of the winner.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 262

Instead of trying to add power to our serve or hit closer to the line to win, we should concentrate on consistently getting the ball back so the other player has “every opportunity” to make a mistake.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 274

In theory, active investment managers can try to succeed with any or a combination of all of four investment approaches:

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 528

Market timing • Selecting specific stocks or groups of stocks • Making timely changes in portfolio structure or strategy • Developing and implementing a superior, long-term investment concept or philosophy

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 529

You have to be there “when lightning strikes.” That’s why market timing is a truly wicked idea. Don’t try it—ever.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 582

There are three main components in the average rate of return: • The real risk-free rate of return. • A premium over the risk-free rate of return to offset inflation’s expected erosion of purchasing power. • A premium over the inflation-adjusted risk-free rate of return to compensate investors for accepting market risk.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 1366

Warning: Performance measurement is least useful when it is needed most—and is needed least when it could be most effective.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 1752

This is why investment results should be measured over at least one full cycle of up markets and down markets.

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 1804

“Could I be wrong?”

Charles Ellis, Winning the Loser’s Game, 6th edition: Timeless Strategies for Successful Investing, loc. 3044

ZEROSAIKARAGOSAINOYOUJIKYOUIKU (Japanese Edition) – 書評 / 感想

Last updated on 2016年1月24日 By 石崎 力也

親の役割としては、「自由な生き方には、必ず責任がともなうこと」をしっかりと教えたうえで、できる範囲で子どもの自由な人生のサポートをしてあげることなのです。

HIDETO TOMABECHI, ZEROSAIKARAGOSAINOYOUJIKYOUIKU (Japanese Edition), loc. 626

子供に教える前にまず親が自由と責任が対であることを理解していないといけません。

アジア罰当たり旅行 – 書評 / 感想

Last updated on 2016年1月24日 By 石崎 力也

「殺された。麻薬のトラブルがあったようだ。マフィアの連中がやつの部屋に行った。次の日、そいつの死体はそこで燃やされてガンガーに流された」 「麻薬? 殺された?」 「ガートでガンジャの売人を殴ったんだ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 225

Yahooジャパンだったら絶対にこの事件の1/10でも取り上げるよな、ってことがインドのドミトリーでは日常茶飯事で行われている。どの国に住むかで、基準は全て変わってくる。逆に言うと、たった一カ国して住んでないのに、その国の基準を自分の基準(最悪の場合、グローバルスタンダードだと思い込む)に思うのはやめたほうがいいです。

学生の主張が正しかったか、間違っていたかなどということは分からないが、自分の信念に従って行動することの難しさはよく知っているつもりだ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 415

自分の信念に従うこと、従って行動することは、正しい正しくないの前に「難しい」んだよね。

ポカラは言わずとしれた日本人旅行者に人気のスポットだ。ここに長期滞在している間に俺はすっかり人間嫌いの典型的なイヤな旅行者になっていた。長旅のせいで自分の殻に閉じこもっていた。長期旅行をしていると、2、3ヶ月に一度はこうしたウツっぽい気持ちに陥ることがある。そこから抜けると、旅行の楽しさなどを再確認できるのだが、入り込んでいる間はどうもウツウツとした時間をすごすことになる。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 426

僕らの場合はちょうど3か月周期でこの中弛みが生じるので、そのタイミングで国を変えたり日本に帰ったりしています。

安堵するあまり、小便をもらしそうになってしまった。よくドラマとか映画の中で極限状態の人間が失禁するシーンがあるが、俺は緊張の真っ只中にいる人間はそうはならないんじゃないかと思う。緊張が緩んだ瞬間こそ、失禁タイムなのではないか。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 451

9割の人は流しで生きているし、日本にいて保守的に生きていたいから、会社に守ってもらいたいから、極限状態なんて経験せずに死んでいきますよ。

ある雑誌の対談で、有名なジャーナリストが若い頃の無銭旅行体験をこれ見よがしに語っていた。だが、本当に無銭で旅行などできるはずがない。無銭で旅行をしたらどこかで犯罪行為が発生するに決まっている。スタイルがどうであれ、食費に宿代、交通費、旅には金が発生する。チャップリンだって、人生には少しのお金が必要と言っていたし。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 996

安全と節約はトレードオフですからね。旅費を節約したければ、安全度を下げなければいけない。こう言った「XXとXXはトレードオフである」という瞬間に、旅中はしょっちゅう出逢う。

「カルカッタへの電車を待っているんだけど」と言えば「きたら教えてやる」。「腹減った」と言えば「これを食え」。このときばかりはインド人の優しさが身にしみたものだ。手品はカードを使った簡単なものだが、インド人にはウケにウケた。映画産業は盛んだが、それ以外の娯楽に飢えているのであろうか。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1026

スラムドッグミリオネアとか3 idiotsとか最後に必ずダンスがあるけど、あれがインド映画ですね。海外に行くとコミュニケーションを取れただけ嬉しくなるのは、幸福を感じる閾値が圧倒的に下がっている証拠ですよね。

「この日本人、なんで3等に乗ってんだ。ゴミか」  そんな視線が容赦なく浴びせられる。そして印象的だったのは、蔑むような視線を送っていた彼らの大半が、終点を目前にして電車から飛び降りていったことだ。ここで降りたほうが家に近いのかと思ったが、結局、チケットを持っていないだけのことだろう。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1033

いや、それはない。笑

僕らも3等に乗っていたけど、普通にみんなでカラオケやってたからね、一緒に。

とにかく日本国籍を持っているだけで、海外で有利に働くことがある。  たとえばカルカッタ空港では長蛇の列を作る他国からの入国者を尻目に、係員が尋ねてくる。 「Are You Japanese?」 「Yes」  こんな短いやり取りで、その場で入国のスタンプをついていく。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1051

日本国籍は有利だけど、アジア国籍は大して優遇されない。アジア人(特にインド人と中国人)が世界を少しずつ席巻しているおかげで、それに嫉妬した欧米人が、あるいは昔からの慣習でアジア人は未だに軽蔑されている。アジア人の地位は未だに世界では低いまま。これは旅をしないと、あるいは現地に溶け込んで生活しないとわからない。

当時の俺は彼と同様に失業しており、いわゆる「日本でなにもやることないから、ちょっと海外でも見てこようと思って」的なバックパッカーだった。そんな背景も手伝って彼との話題はいつもダメダメなものばかりだった。石川が口を開いた。 「ニューカレドニアには夢の場所があるらしいよ」 「なに、夢って?」

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1166

失業してなくても、日本でやることなんてないですからね。みんなインターネットにつながっているから、別に日本じゃなくても生活できるじゃん・・・って。もちろん旅費、生活費があれば、の話ですけど。

そう言ってこれまでに釣り上げた謎の魚類をすべて渡した。まあ、チップ代わりになるだろうと思ったのだ。  すると少年は飛び上がるほどの喜びを見せ、厨房にいるオヤジに見せにいった。オヤジも感謝のつもりか、とびっきりの笑顔を見せてくれた。  それからサービスのつもりなんだろうな……、 「料理するから食べていけ」  お誘いがかかった。だが正直いって、ゴキブリで釣った魚なんぞ食いたくない。食わない魚は釣らないというポリシーを持っていた俺だったが、ここは断ってしまった。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1468

釣った魚を食べないってのは、ビジネスでもよくある話で、特にDRMではそれが顕著。DRMの醍醐味は、必要な人に必要なメッセージを届けることだから、こちらがターゲティングしていない人がたまに釣れると・・・「申し訳ございませんが・・・」と購入を断ったりしなきゃいけない。

プノンペンでは密告と美人局で小児愛好者の外国人が次々とPIP(プリズン淫プノンペン)されているそうだ。しかもその場所は旧スワイパー村だそうだ。コーヒー感覚で子供とセックスできる村として、日本のキティ(鬼畜)どもの間で有名である。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1537

プノンペンでマッサージしてもらったけど、みんな若い女性でしたからね。少女ではなかったけど。隣に奥さんがいたので、プレーのお誘いはありませんでしたが、当然ですけど。

もちろん買うつもりはなかったが、調査のため店内に入った。通行人の若者5人も社会科見学としてついてきた。……本当だ。そこにいるのは子供ばかり。日本ならば小児科に通院する年齢である。子供たちは楽しげにキャッキャとはしゃぎ回っているはずもなく、ぼんやりとした目をしている。実際に話してみたが、全体的に「生きている」感じがしない。明らかに「やらされている」というのが分かって、俺たちは重い気持ちになった。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1563

間違って通勤ラッシュの電車に乗ると、こーゆーぼんやりした目をたくさん見る。外見がスーツであろうと、バンドマンっぽい服装をしていようと。生きていることと、呼吸していることは違いますよ・・・と言いたいですね。

これまでに覚えた中でもっとも気に入ったのが、中国語の「我愛尓(ウォー・アイ・ニー)」だ。この語感にハマった俺は売店のお兄さんから給士のおばさんまで、たとえ公安ににらまれようと「我愛尓」を言いまくった。ある人はハニカミ、ある人は怒り、重要なコミュニケーションのツールとして活躍していた。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1634

インドにいた時(英語が喋れない時)にオーストラリア人にYou’re beautifuと友人と言いまくったけど、ただウザがられただけでした。対応ちゃんとしてくれたけど「このイエローモンキーが」みたいな感じだったんでしょうか。

その後、店内を観察していると、恐ろしいことが分かった。  客からオーダーが入ると、ガキが食堂を飛び出していく。つまり回転率の悪い食堂では冷蔵庫を導入することもできず、注文のたびに市場に材料を買いにいっているのだった。いつまで経っても運ばれてこないわけだ。調理時間とは別に買出しに30分以上かかっているのだから。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1716

こういった非効率を平気で目の当たりにする機会が多々あるけど、別にこれは他国に限った話ではなく、日本というか日本人を見てても非効率はあるけどね、って話になる。なんで昇給する程度のためにTOEICの勉強をするの?とか。なんで金持ちになりたいのにマーケティングの勉強せずに、怪しい自己啓発やってんの?とか。まぁそういうマーケットがあって、金銭授受が行われているんだから、今更あーやこーや言うつもりはありませんが。ちなみに小金持ち程度でいいならDRMが最速です。僕がDRMを選んだのも、それが最速だって確信したから。で、それは事実でした。金持ち程度は効率的にやろう。

ここで働くタイ人のお姉さんがハッパの売人だったのだ。しかも普通の売人ではない。警察官の妹。思いっきり押収品を横流しして荒稼ぎしている。  さすがにそれはヤバいんじゃないか……兄貴に垂れ込み必至の構図だ。俺の頭にカオサンで逮捕され、強制送還されたマツダが思い浮かぶ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1751

僕の大好きなカタンドアネス島でも、やっぱりこう言う構図はありますね。バイク乗るのにヘルメット持ってないことを警察官(妻の親戚)に言うと、警察が検問していない場所を賄賂なしで教えてくれたからさ。

「お前、アジアで危ない目に遭ったとかって言うけど、ヨハネスも見てないのによく言うぜ。あの街歩いたら、アジアなんてどこ行っても楽園に見えるよ」  その言葉に俺はカチンときた。男友達というのはプライドを競い合うところがあり、特に昔からの友達となると、その傾向は強くなる。 「お前はヨハネスでどんな目に遭ったんだよ」

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1797

ここはプライド出すべきところじゃありません。バックパッカーの矜持はどれだけ危ないところに行ったか、で測られると勘違いしている人が多いけど、死んだら意味なし。

「4人で乗り合わせてダウンタウンのほうに走っていったんだ。これはヨハネスでは当たり前なんだが、赤信号でもタクシーは突っ切って走る。止まってたら強盗に襲われる危険性が高いからな。そのときもタクシーはその最低限のルールを守っていた。だけど、それでもヤラれちまうんだよ」

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1816

奥さんも子供もいるので、こう言った危ない場所にはもういけなくなりました。仮に彼らがいなくても、こう言った危ない場所に行きたい!ともう一度思うのだろうか。いや、このレベルの危険度は無理ですね。

あとで運転手にガラス代を弁償したらしいが、「金で解決できることなんてなんでもないことなんだ」と魚さんは強く語った。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1828

そうそう、金で解決できることなんて、本当になんでもないんですよね。金がないのは一番最悪ですけど、金でどうにもならないこともたくさんありますから。

俺は自分の調子に乗った一言を反省しながら、ヨハネスブルグのホテルで軽い引きこもり生活を続けていた。魚さんがヨハネスにたどり着くまでに、街を見て回ろうと思っていたのだが、とんだ誤算だった。  白人たちが住む地域のホテルに宿泊していたのだが、そこでも治安は恐ろしく悪い。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1839

タイムラプスカメラにはまって、GoProをはじめとしたプロ用のカメラを持ち歩いていると、明らかに「ここにもう1時間いると、身ぐるみ剥がされるな」と確信できる場所がありますよね。

夜の営みも佳境を迎えた頃、突然、隣の部屋につながるドアが開いた。そこには目つきのヤバいおばさんが立っている。状況を把握できないソリさんのもとにおばさんは歩み寄り、言い放った。 「私にもして」  困惑したソリさんは1つになったままの女に向かって聞いた。 「誰?」  するとさも当然のように答えが返ってくる。 「マイ マザー」

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1934

竿姉妹や棒姉妹を超えて、親子丼になるとは・・・。

ソリさんはおばさんに向かい、叫んでいた。 「エブリバディ カモン!」  結局、ソリさんは朝まで付き合わされ、最後は2人に見送られて家をあとにした。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1942

親子丼したんかい!笑

「おい! なにがあったんだ? 大丈夫か?」  ソリさんが尋ねている。俺と魚さんはどうすることもできない。今更、心配してみせたって演技っぽくなってしまう。ソリさんとジョーイのやり取りを突っ立って見ているしかなかった。ジョーイは無言だ。というより、息が乱れて満足に話すことができない。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1986

なぜジョーイは無言なんでしょうか。

「掘られたな……」  魚さんのつぶやきが俺に衝撃を与えた。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 1989

男が元気なかったら、まず最初に疑うのが「掘られたな」って。どんな世界やねん!笑

「ヤラれはしなかったよ。でも、裸で走ってたら、奇声を上げて追いかけてくる黒人がいたんだ。本当に怖かったよ。振り返って目を見たんだけど、人間をがむしゃらに追いかける犬みたいな目をしているんだ。めちゃめちゃ足速いし、つかまったらどうなるか分からないし、それこそ必死で逃げてきたんだ」  文字どおり、身ぐるみはがされたやつを初めて見たよ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 2005

世界一周していた先輩から「韓国でおばちゃん4人に追いかけられた」って話を聞いてビビったけど、奇声をあげて追いかけてくる黒人がいたら、そりゃビビりますよね。どうでしょう、日本でスモールビジネスやりたいとか考えている普通の人たち、まずこれくらいインパクトのある人生を送っていますでしょうか、あるいは凶器のような鋭い知識を持っているでしょうか。

「ドクターにあと3日は安静にしてろって言われてるんだよ。せっかくだけど、悪いな……」  などと答えるはずもなく、俺は腰掛けていたベッドから勢いよく立ち上がった。 「じゃあ、パーッといきますか!」  背中の傷跡がモゾモゾッとした気がしたが、そんなの気にしてちゃ、旅なんて続けられないのだ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 2092

「仕事やお金なんて気にしていたら、生きることなんて続けられないのだ」・・・仕事に生きがいを求めるのが邪道。生きがいは生きがいで求めればいい。

なにも知らないから踏み越えることができる一線がある。その一線の先にある出会いや事件こそが本書のエピソードの数々だ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 2109

みんな予防線を遠くに引きすぎだから、踏み超える境界線すら遥か遠くで見えない状態。そんな人生でいいの?・・・という下で使えますね。

自分探しと称して旅をする人は多い。だけど、自分は自分。探してみたって見つかるものじゃない。  見つけるというより、旅を通じて自分の本能がむき出しになっていくと言ったほうが正しい気がする。そこで初めて自分の本性が見えてくる。自分探しの結果なんて、見たくもない本性の露呈だったりするのだ。

丸山ゴンザレス, アジア罰当たり旅行, loc. 2110

RealとIdealの落とし所を見つけないと、みんないつまでたっても(30代、40代のおっさん、おばさんになっても)「夢を追いかけている」とか「夢が今日、少し叶いました」とか痛いことを言い続けることになる。一回、その発言の虚しさを客観的に見たらいい。少なくとも、ツイッターやフェイスブックで他人に言うことじゃないでしょう。

ちょっと待った!! 社長! その就業規則 今のままでは紙切れ同然です!! – 書評 / 感想

Last updated on 2016年1月24日 By 石崎 力也

通常、契約は“双方の合意”に基づいて成立するもの。ですが、就業規則の場合は、会社だけの意思で契約となります。

和田 栄, ちょっと待った!! 社長! その就業規則 今のままでは紙切れ同然です!!, loc. 417

中小企業の社長さんが好きなように決められるってことですね。会社が小さいうちは、就業規則に止まらず、本来社長が好きなように伸び伸びとビジネスをすべきですね。

やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫) – 書評 / 感想

Last updated on 2016年1月24日 By 石崎 力也

小春日和の暖かさは、別れを決意した相手がふとした瞬間に見せるやさしさにも似て、惜別の思いをかえって募らせることがあります。「これが最後だろうか」と思いながら味わう日だまりの中のひとときは、それが穏やかであればあるほど、私にはせつなく感じられてしまうのです。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 49

コピーもこのくらい鮮明に記述できるようになれば・・・ただこれは他人の死を扱う内容なので、倫理的に題材としてはいけまs年が。

四十年を超える結婚生活にはいろいろなことがありましたが、いくつもの苦難を乗り越えたあとに迎えた人生の晩秋を、私たち夫婦はとても大切に過ごしてきました。  やがて訪れる冬を思い煩うことはやめにしよう。  一日一日を丹念に生きていこう。  二人でそう決めてからは、どちらからともなく、 「今日も一日よろしくお願いします」 「今日も一日ありがとうございました」  という言葉で朝晩の挨拶を交わすようになっていました。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 60

毎日「よろしくお願いします」ではじめて「ありがとうございました」で終わることができたら1日はどれだけ尊く扱われるでしょうか。ビジネスも基本的にはルーチンの積み重ねですけど、ルーチンの前後に儀式なものをかますだけで、いや儀式じゃダメで、もっと自然と湧いてくる気持ちで取り組むことができたら、どれだけ濃い作品や商品を作れるでしょうか。

大正生まれの私は、仕事一筋を「男の美学」としてきたようなところがあって、家事や家計、税の確定申告までの一切を妻にまかせきりにしていました。そのツケは大きくて、極端に言えばガス栓の開け方から風呂の火のつけ方もわからず、預金の出し入れもできない人間になっていました。以前、妻に先立たれた先輩から、貯金通帳やはんこのある場所もわからなくてとても困ったという話も聞いていたので、この機会に妻から家事の特訓を受けることにして、家事無能力者からの脱皮を目指したわけです。

これ、驚きですよね。現代的夫婦は、妻も夫も子供みんなマネタイズできて、みんなストリート知識を持っている・・・のが理想ですね。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 215

ん。大先輩の奥さんは最期に「私はだまされた」という言葉を残していったという話をどこからか聞いたことがありました。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 333

これ本文に出てくるXXさんじゃないかな。大先輩として一人しか名前を挙げてなかったからね。いずれにせよ伴侶の最期に「騙された」なんて言われる人生設計が認められている日本がショボいよね。それに気づかない日本人もショボいけど。

「胆管細胞ガンです」  一瞬、言葉を失いかけましたが、気をとりなおしてすぐに聞き返しました。 「それじゃ、長期戦になりますか?」 「いえ、これは短期です」  愕然としている私に、先生はこう続けました。 「残された時間は、週、または日の単位で考えてください」 照っても降っても、心は嵐  言葉で言い表せないほどのショックを受けていました。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 399

長期戦でも大変なのに、それを超える言葉を言われたインパクトはハンパないはず。つまり大方の人が予想しているスカラー値よりも大きな値を出せるようになると、それがインパクトとして人の心に残る・・・という原理ですね。

逆に、これまで何気なく見過ごしていたものに目が留まるようになっていました。これといった特徴のない道も、「ああ、ここは妻と一緒に歩いたことがあったな」と振り返って、「あの頃にくらべて、今の私のザマは何だ……」と自己憐憫にふけってみたり、仕事先から病院へとかけつける電車や飛行機の中では、それぞれの乗客が、みなそれぞれの事情を抱えて目的地に向かっているように見えてきたり──。この中には、きっと私と同じように悲しみのどん底にいる人もいるんだろうな、と思ったりもしていました。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 409

養老孟司さんが知識は目の前の景色をガラリと変える・・・と言ったけど、まさに「妻がいない」という新しい知識が倉嶋厚さんの景色をガラリと変えてしまったわけですね。

別れの日が刻一刻と迫っているというのに、私は断りきれなかった仕事を抱えて、相変わらずばたばたしていました。  余命いくばくもない妻をおいて仕事に出かけていく私は、いったい彼女の目にどう映っていたのでしょう。病床にあっても、寂しいと口にしたり、そんなそぶりを見せたり、弱音をぶつけてくるような妻ではありませんでした。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 519

実はこういった言葉が僕の中で積み重なって「あぁ、今日が最期のつもりで24時間一緒にいよう」と思うようになったわけですね。毎日最期を迎える妻と僕と、子供ですが、今の所みんな生きています。

時々無性に申し訳ない気持ちになります。若い頃はそれこそ、「青春時代のまんなかは、胸にとげ刺すことばかり」で、人を傷つけても、そのことにも気づかないほど自分のことでせいいっぱいでした。そういう傷つけ合いをいくつも経験するのが青春で、しかし、そこで受けた傷も与えた傷も、時間が経てば治ってくるのがまた青春というものなのでしょう。少なくとも、あの女性にとって、そうであってくれたらと願っています。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 681

僕らみたいなまだモラトリアムな人間たちには、彼らのような気付きの量が圧倒的に少ないわけですね。

「冷たい言い方に聞こえるかもしれないが、君はいま人生で、〝遅れ〟をとったのだ。たぶん、それはいつまでも君の人生につきまとうだろう。人それぞれに、いろいろな不利の条件がある。君には、その条件が、いま新しくできたから、不幸と感じるかもしれないが、不利は不利として、敢然と背負いこむ以外に道はない。禍転じて福となるなんて思わないほうがよい。辛抱とは、そういうものだ──」

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 751

これ、リアルですね。大器晩成とか、人間万事塞翁が馬とかいろんな言葉があるけど、ものすごくフラットな気持ちで考えてみると、確かに「遅れ」は「遅れ」ですよね。「遅れのおかげで・・・XXなった」という文章があまりにも定型的すぎて、そろそろ「遅れは遅れです」と誰が言い出した方がいいのでは?と思うほど。僕は言いますけどね。大学受験に失敗したおかげで、とかあの時振られたせいでで、とかタダのマイナスファクトの羅列ですからね。

留守宅のドアの鍵をかけようとした妻が、めまいで倒れてしまったのです。同行の姪が出発中止かどうか迷ったあげく、ようやく羽田まで来て旅客機に乗り込み、スチュワーデスの親切で横になるスペースを確保してもらい、やっと元気が出てきたのだそうです。  事の顚末をあとから聞かされて、私はゾッとしました。そんなことで、もしも死なせてしまったら、男の美学をどれほど悔やむことか──。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 903

少なくとも現代では男の美学なんて全く評価されてないですね。スティーブジョブズくらいの業績を出したなら評価されてもいいですけど、タダのベンチャーで「成長しています」とか「天職見つけました」と言っている企業の駒がこんなこと言っても無意味ですからね。

結婚すると恋愛時代には知らなかった意外な側面が見えてくるといいますが、妻は出会った頃の印象のまま変わりませんでした。だから、決定的な言葉が互いの口からこぼれたことはついにありませんでした。  正直言って、仲のいい夫婦だったと思います。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 958

決定的な言葉ってつまり、「別れよう」とかですね。

二人で生きた何十年間か、本当にいい人生でした。  もういっぺんやれと言われたら、もう一度同じ道を妻と一緒に歩いてみたい。  特に青春時代というのは、余計なことを考えずにただひとすじ、ひたすらに生きたし、努力もした。今、何がやってみたいかといって、ああいうことこそやってみたいと思います。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 993

余計なことを考えずに、ただひとすじひたすらに生きて、努力もする。これがもう一度やりたいことらしいです。そう考えると、苦しんでいる現状ってのは、将来の自分がもう一度やりたいことなのかもしれませんね。

職場の同僚でやはり突然自殺した知人が二人います。両方とも死ぬほどの問題を抱えていたようには見えませんでした。しいていえば、ひとりは役所の中で窓際に近い位置に追いやられていた時期でしたから、能力の限界につきあたって絶望したのかもしれないし、もうひとりは定年退職直後のことですから、生きがいを失って苦しんでいたのかもしれません。しかし、いずれも思い詰めていた様子はなく、周囲には唐突な印象を強く残した最期でした。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 1407

能力の限界にぶち当たって死ぬか、生きがいを失って死ぬか。この両者が仕事をベースに生じていると、日本人の誰が、若者のどのくらいが気付いているでしょうか。

また、たとえ時が偉大なる医者だとしても、三年も五年もこの状態が続いたら、とてももたない、とも思いました。

倉嶋 厚, やまない雨はない妻の死、うつ病、それから… (文春文庫), loc. 1616

神様が来ない限りダメな状況ってあるんですよね。神様は人間に超えられない壁を与えないとか言うけど、普通に超えられない壁だらけ、ですよね。ベンチャーで粛々と頑張っている子たちに「じゃあ、明日、その会社を上場させてみてよ」とか上場会社の社畜に「じゃあ、明日Appleの時価総額超えて見てよ」って言ってみても、無理ですからね。明らかに超えられない壁だらけ。「時間があれば、できるかもしれないよ・・・」ってのは意味のない反論。そのアイディアを信じて志半ばどれだけの人が、人生を無駄にしてきたことか。

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