今回はTeachableのCustom Payment Gatewaysの使い方ということで、Custom Payment Gatewaysの特徴を簡単に説明しつつ設定方法についてやっていきましょう。
Step1. Teachableのペイメントゲートウェイの種類
Teachableにはペイメントゲートウェイというものがあります。お客さんが決済して、その収益が僕たちに入ってくる一連の流れをペイメントゲートウェイと呼んでいます。どういったシステムをTeachableと繋げて使うかということですね。ペイメントゲートウェイは大きく分けて3種類あります。1つ目のTeachable Paymentsは、今は日本のスクールでは使えませんので考える必要はないと思います。ただし、Teachableとしてはこれを一番推奨しているようです。
日本のスクールが使えるものはMonthly Payment Gatewayか、Custom Payment Gatewaysになるのですが、スクールを立ち上げてお客さんが少しずつ入ってくる初期の段階はMonthly Payment Gatewayを使うことになると思います。Custom Payment Gatewaysとくらべて、いろいろと楽というか、BackOfficeという雑務をやってくれるシステムも一緒に使うことができるので、まずはMonthly Payment Gatewayを使うことをオススメします。
ただ、Monthly Payment GatewayはStripeのアカウントではなく、僕たちのPayPalのアカウントに直接振り込まれるような形になっています。 PayPalは米ドルで入ってくるため、為替手数料や余計な手数料が発生し、売上が大きくなってくると手数料のロスが大きくなってきます。ではどうするかというと、次のCustom Payment Gatewaysという最終形態に移行していきましょうということですね。
Monthly Payment Gatewayは、まずTeachable自身が決済を受けて、その決済を僕たちPayPalに月単位で支払ってくれるものですが、Custom Payment Gatewaysは少し違います。Custom Payment Gatewaysは、Teachableのシステムに僕たち自身のPayPalアカウントやStripeアカウントをお客さんの決済部分に乗せて、お客さんが決済すると直接PayPalやStripeのアカウントに入金されます。Teachableは販売のプラットフォームとしては機能していますが、お金がTeachableを経由することはありません。あくまで販売を司っているだけで、お金の流れ自体は消費者から僕たちのStripeやPayPalアカウントに直接流れてきます。
Custom Payment Gatewaysにする場合は、 TeachableのProfessionalプラン以上が必要になってきます。このことからも売り上げが大きくなってからCustom Payment Gatewaysに移行したほうがいいということがわかると思います。あとはCustom Payment Gatewaysの使用条件として、先ほど言った1つ目のTeachable Paymentsが使えない場合のみ使えます。Teachable Paymentsが使えるのであれば使ってねという話だそうです。
Custom Payment Gatewaysにすると、例えばTeachable Paymentsや Monthly Payment Gatewayで発生していた5%の決済手数料はゼロになります。その代わりStripeに入金するときには3.6%、PayPalも同じくらいの決済を受ける手数料が発生してきます。ここまでが簡単なおさらいです。
Step2. Custom Payment Gatewaysの設定方法
では設定方法を具体的に見ていきましょう。まずは管理ページの左側にあるSettingsからPaymentsに行ってください。Monthly Payment Gatewayを設定しているので、「monthlypayments」と表示されています。下を見てください。「Switch to your custom Stripe gateway」とあります。これがCustom Payment Gatewaysの設定の入口になります。「Switch」をクリックしてください。
そうするとTeachableとStripeのコネクトの画面になります。新しくアカウントを作る場合は下のフォームを埋めていってください。もし既存アカウントと連携したいという場合は右上の「Sign in」からサインインしてください。サインインしたり新しくアカウントを作ると、StripeのアカウントをTeachableと連携させていいですかという確認画面が出るので、「Authorize access to this account」をクリックしてください。接続されると、無事に接続されましたという画面が出てくると思います。それで設定完了ですね。
次はCustom Payment GatewaysでPayPalを連結させる方法ですね。この場合はPayPal Developerというサイトがあります。そこからPayPalのアカウントに入ってDashboardに入ってください。これはデベロッパー向けのサイトなので、少し扱いがややこしいのですが、ステップバイステップで見ていけば大丈夫なのでひとつひとつやってみてください。
Dashboardに入るとこのような画面が出てきます。左上にある「My Apps & Credentials」をクリックしてください。そうするとこういった画面が出てきます。アプリを1つ作って、そのアプリの設定をTeachableに引き継いでいくという形になります。ここの「Live」をクリックしてください。「Sandbox」はテスト用環境のことです。今回は本番用の環境で作業していきます。本番用の環境に行き、「Create App」をクリックするとこのような画面が出てきます。
「App Name」のところに「Teachable」と入れます。次にSecretの「Show」をクリックすると番号が表示されます。Client IDとこの番号をコピーしておいてください。ではTeachableのSettingsからPaymentsに入ってください。そしてここのClient IDとAPI Keyに、先ほどのClient IDと、Secretで表示された番号を入れてください。EmailにあなたのEメールを入れて「Save」をクリックすると、PayPalのアカウントが連携されます。このようにしてCustom Payment Gatewaysで、StripeとPayPalの両方をコネクトすることができます。今回は以上です。