「露出度を高める秘策」・・・午前2時頃に行き場のない袋小路に出没する前開き全身コートのおじさんを想像したのは僕だけではないでしょう。自分の代物を異性に見せたいという感情に駆られたことはないので、世の中にはいろんなフェティシズムがあるものだと半ば感心する思いです。
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セルフブランディングブームは臭かった
ああ、そうそう、今は4パートのうちのBuild(構築する)を説明しているんですね。別レクチャーでも言った通り、Buildするのはリストです。ブランドではありません。でも、認知度の高い人はやはりリストも集めやすいので、語弊を恐れずに言うなら、ブランド構築 = リスト構築でもいいと思うんです。ただ数年前の「セルフブランディング」ブームに蔓延った”短慮な仕掛け”にほとほと疲弊したので、意図的にその言葉を使わないでいた身でもあります。「蛇腹のように折った名刺を用意して、相手にインパクトを与えよ」とか「目上の人と話すときはメモを取れ」とか「大事なことは3つあります、一つ目は・・・のセオリートークをしろ」とか、聞いているだけで赤面するような技法がセミナーや書籍で紹介されていた、あの頃です。
あなたのメルマガ読んでる時間、ありませんから
もうそのホトボリも冷めたようで、今ならブランドという言葉を使っても良さそうな気がします。やっぱりブランディングは重要です。ほら今は、マインドシェアを奪い合う時代でしょう。みんな忙しいわけです。LINEやって、Facebookやって、Twitterやって、ヤフーニュースみて、YouTubeを見て、好きなドラマを見て、外に出れば居酒屋(鳥貴族が独走していますね)で同僚と飲み交わし、駅の段差や車両に埋め込まれたおびただしい数の広告を目にする。どの会社も分単位、いや秒単位でお客さんのマインド(=頭の中)を奪い合っています。そんな時代に、ぶっちゃけメルマガなんて読んでいる暇なんてない!
たいていのメルマガは、読むに値しない
もし仮にあなたが、お客さんの記憶に残る人間でなければ、リストを構築するのは不可能です。メルマガ書いている時は、一人部屋にこもり創作活動に集中しながら「俺ってかなり面白い事、書いているよな。こんなん読んだら、ほとんど人、商品買っちゃうんじゃね?」と妄想癖を発動することはできても、マーケットは冷酷です。たいていのメルマガはとんでもなく面白くないのです。僕も時間を見つけてはSafariでブラウジングするんですけど、オプトインを促すポップアップがあってもバナーがあっても、ほぼ反応しません。自分自身がメルマガで食いながら、人のメルマガはほとんど読まないのです(セスゴーディンとヒューマクラウドのは別です)。第一にメルマガを読んでいる時間なんてない。第二に面白いのがない。第三に売り込みが下手好きで参考にすらならない。第四にサーバーがダウンしたので売上をもう1日延長します、がうざい。
喋るか、書くかのどっちかしかない
はい、一言で、彼らのやっていることが全く記憶に残っていないのです。ブランディングができていない。僕らのようなコンテンツを飯の種にしている人間は、コンテンツでブランディングをするしかありません。しかもそのコンテンツの入れ物は専らテキストか動画だけなので、もうできることは非常に限られているわけです。言葉を使って喋るか、言葉を使って書くかのどちらか。
ライバルよりも詳しく、ライバルよりも上手に
いいですよ、ロゴとか作ったり、綺麗なサイトを作ったりしても。最低限、モダンなデザインを抑えてお客さんが見て「オエェ」とならないような見た目は必要でしょう。しかしそこに時間を費やすのは、コンテンツメーカーである僕たちの言葉を洗練させてから。言葉を洗練させずにブランディングすることは不可能です。特にUdemyでものを売りたい人が、言葉を操れないのは致命的でしょう。何も文学的な表現をストックしろとか、教養を高めろとか言っているわけではありません。
ライバルよりもその分野に詳しくなり、ライバルよりもその分野についてわかりやすく解説できるようになるだけでいい。大事なのでブレットで出します。ちょっと言い回しを変えて。
- 参入ジャンルの知識を深める
- その知識をわかりやすく伝える
この2つをちょっとだけ上手にできるようになれば、自ずとブランドは構築されますし、自ずとリストは集まります。必要なのはこの2つを愚直にやり続ける時間と根性のみ。Udemyでブランディングしたいなら、同じマーケットにいるライバル講師よりも知識を深めて、彼らよりも上手にプレゼンテーションできればそれでOKなわけです。リストを集めたい場合も然り。露出度を高めるとは、つまるところ、前開き全身コートを着て恥部を見せることではなく、他の人よりも上手に伝えましょうと、それだけのことなんです。