どうもこんにちは。石崎です。
これまで1万人を超えるUdemyの受講生にオンラインコースを届けてきました。
最初のコースをリリースしてから受講生の数が1万人に到達するまで、おおよそ1年かかりました。
今回お届けするノウハウはこちら
フロントエンド商品で利益が出て「マズイ」と思っている
これは早いのでしょうか、遅いのでしょうか。僕にはわかりません。米国で成功しているトップ講師は10万人以上の受講生を抱えていますが、日本で1万人の受講生を抱えている講師はほんのわずかなので(僕の知る限り、僕を含めて今のところ2人です)、比較材料がありません。でも明らかにUdemyに参入している講師の数は増えているので、今後もこのマーケットは大きくなっていくことでしょう。そうなれば、僕なんかよりももっと早く1万人を集める講師は出てくるだろうし、もっと稼ぐ講師は出てくるはずです。
僕自身、本業がコンサルティングなので、あくまでもUdemyはフロントエンドの位置付けです。定義的には、フロントエンドでは利益を出しちゃダメなんですけど、Udemyがどうしても・・・っていうこと67%の手数料を引いた33%の利益を講師に還元してくれるので、嬉しいのか悲しいのかUdemy単独で月々30万円ほどの講師収入があります。僕としては、そこからJV(ジョイントベンチャー)に繋がったり、バックエンド商品のコンサルティングサービスに申し込んだりしてくれると、心の底から喜べるんですけど。実際にUdemyの講師収入をはるかに上回る収益が会社の売上として計上されます。
再現性100%なんてあり得ない
さておき。僕のようにバックヤードで利益を出すようなビジネスモデルを採用していない人たちは、Udemy単独で大儲けしたいと考えていることでしょう。大儲けでなくとも、月々30万円ほどの不労所得があればハッピーになれる人は多いはずです。ということで、ノウハウを公開します。僕がUdemy単独で月に30万円以上の権利収入を得るためにやったことを全て書きます。ただし再現性100%なんてことはまずないですから、まあだいたい月々10万円ほど稼げるようになれば良い方なんじゃないでしょうか。もちろん10万円どころか、30万円、あるいはそれ以上稼ぐ人もいるかもしれません。
Udemyで月々10万円を儲ける(SEOのキーワード的には「稼ぐ」より「儲ける」の方が単価が高いようです)のはそれほど難しいことではありません。Udemy Dealsプログラムに参加すると、どんな値付けをしようが最安価の¥1200で販売されます。そこからコミッションの67%を引き、手元に残るのは300円くらい。ただしUdemyには集客力がありますから、1日に10本や20本くらいは普通に売れてゆきます。この記事を作る直前も講師ダッシュボードから売上を確認したら、同一人物が一気に30コースほどを弊社アカウントから購入していました。これもUdemyのあるあるです。コース単価が安いので、ついポンポンと買ってしまうのでしょう。まるで百円均一にいる購入者の心理です。じゃあ10本売れたら、300円*10本で3000円です。これが30日続くと、もう月々10万円の収入になっちゃいます。実際にはPromotional Annoucementもあるので、1日に10本売れなくても10万円は容易に達成されます。
Udemyでオンラインコースを販売する10ステップ
では早速、僕がUdemyでお金を儲けるためにやったことを全て公開します。次のステップを確認してください。各ステップで必要なスキルを身に付けたい場合は、参考コースを購入してみてください。いずれも数量限定&期間限定のクーポンを発行してあります。最安価で購入したい方は参考コースのURLから購入してください。
- 参入ジャンルを決める
- セールスファネルを作る
- 動画を撮影する
- 動画を編集する
- Udemyでコースを公開する
- ブログを育てる
- ブログでリストを取る
- MailChimpでステップメールを作成する
- EA/PAを送る
- バックエンド商品を作る
1. 参入ジャンルを決める
Udemyには売れるジャンルと売れないジャンルがあります。Udemyで稼げていない講師は十中八九でジャンル選定をミスっています。ジャンル選定は良いのに稼げていないのは、もうそれはシンプルに動画コンテンツのクオリティが低いからです。例えば喋りが下手であるとか、音質が悪いとか、コースボリュームが小さいとか。そうでないのに売れていないのはやっぱりジャンル選定が間違っているからです。日本人はラッキーです。なぜなら米国Udemyで売れているジャンルを見つけるだけでいいからです。基準はレビューの数です。レビューの数が1000以上ついているコースがあれば、それは盛り上がっているジャンルと言えそうです。もちろんマーケットは需給のバランスで成り立っていますから、それほど需要がなくても供給者がゼロであれば、そのジャンルは「あたり」ということになりますが、そもそも需要があるかどうかなんてのは素人が判断できるものではありません。特に需給のバランスが崩れているような場所を見つけるのは至難の技です。そうであれば、盛り上がっているジャンルの一部を取りに行く作戦が堅実だと思いませんか?少なくともマーケティング的には、それが正しい決断だと言えるでしょう。
参考コース:キーワード選定できない社員はいらない – サイトアフィリエイト入門
2. セールスファネルを作る
シンプルに三層でOKです。無料プレゼント→フロントエンド→バックエンドの3つのレイヤーを用意しましょう。このセールスファネルを用意するだけで事業全体の売上はガラリと変わります。Udemyのようなマーケットプレイスを使っていると勝手に商品が売れていくので「講師は販売促進活動をしなくてもいい」と思ってしまうんですけど、それは間違い。そういう固定概念があるから、いつまでも新規コースを追加し続けなきゃいけないんです。講師にある程度のマーケティング・スキルがあれば、1回コースを作ったら(セールスファネルを作ったら)あとはメンテナンスだけでOKです。セールスファネルがあると仕事もしやすいですよ!
参考コース:ジョイントベンチャーで共同講師とオンラインコースを作る方法
3. 動画を撮影する
参入するジャンルが決まって、どういう商品を売るかが決まりました。いざ「Udemy講師デビュー!」となるといきなりコースを作り始める人がいるんですけど、この前の2ステップを踏むだけで総売上は全く変わってくるので面倒臭くってもやってくださいね。さあいよいよ撮影ですね。CatamsiaやScreenFlowを使ってスクリーンキャストで撮影するパターンと、一眼レフやミラーレスで撮影するパターンがあります。スクリーンキャストは更にKeynoteで作った資料を読み上げるパターンと、ソフトウェアの操作画面を撮影するパターンの2つに分かれますね。スクリーンキャストだけで講座を作るのはすごい楽だけど、それだけで構成されているコースは面白くないです。やっぱり講師の人となり、雰囲気、顔、印象などを知りたい人は多いです。なかだるみを防ぐためにも、適宜、一眼レフやミラーレスのコースを作るといいですね。
参考コース:Camtasiaの使い方
参考コース:ScreenFlowの使い方
参考コース:Keynoteの使い方
参考コース:ビデオグラフィー
4. 動画を編集する
撮影したフッテージをPremiere Proで編集してゆきます。僕は滑舌(かつぜつ)が悪くて、しかもよく噛みます。編集でミスった部分をカットして繋げているから、ギリギリ「見るに堪える」動画になっています。もしこの世に編集という概念がなければ、きっと僕は今頃、暴走族でもしていたかもしれません。いや、してないか。いずれにせよ編集技術に助けられてこの職業を継続しています。編集はネガティブな部分を切り取るだけにとどまりません。もっとポジティブに使うこともできます。例えば、カメラ1台で撮影しながら2カメを使っているかのような編集をしたり、テロップをつけて講義内容を理解しやすくしたり、サウンドエフェクトや音楽を挿入して雰囲気を出したり・・・。
参考コース:Adobe Premiere Pro CCの使い方と動画編集・完全ガイド
5. Udemyでコースを公開する
編集が終了し、レクチャーが出揃いました。あとは公開するだけ。まず暫定的なコースを開きます。レクチャーをアップロードして、各レクチャーに適切なタイトルをつけます。最低限のSEOを意識して、コースタイトルとサブタイトルを決めてゆきます。コース内容と学習目標を書く欄があります。そこでコースの魅力を適切に伝えましょう。このステップでは文字を紡ぐ作業がほとんどです。コピーライティングの勉強をしている人は若干ですが有利になるかもしれませんね。下手くそな文章だとリードに頭の悪い人と思われてしまうので、LPの成約率が下がっちゃいます。最低限、バカっぽくみられない文章を書きましょう。
6. ブログを育てる
Udemyとだけ付き合い、Udemyの集客力だけに頼る場合は、ここからのプロセスは不要です。収入口を複数作ってリスク分散をしたい人はよくよく聞いてください。Udemyが潰れたり、Udemyからの収入が途絶えた場合でも、あなたに集客スキルがあればきっと安心して眠れるでしょう。集客スキルとはなんでしょうか?お客さんを集めるスキルです。集客には3つの考え方があります。Owned Media・Earned Media・Paid Mediaです。ブログやYouTube・SNS・PPC広告と考えていただいて結構です。この中で最も安定してアクセスを集められるのは Owned Media です。メディアを育てるまでに時間はかかるけど、一旦メディアが大きくなると”広告費なし”でたくさんのリードを生むことができます。
参考コース:YouTube マスタークラス
7. ブログでリストを取る
WordPressで構築したブログであれば、米国圏のサービスと非常に親和性が高く容易に連携ができます。HubSpot Marketing Free(Lead In)というポップアップフォームをインストールし、獲得したリードをそのままMailChimpのリストへと自動登録することができます。Udemyが集客してくれているのに、いったいどうして自分たちでリストをとってプロモーションをかける必要があるの・・・と思いましたか。答えはシンプルです。その方が儲かるからです。僕がこれまでUdemyでの売上記録を更新した時は、いつもUdemyオーガニックの売上と講師プロモーションの売上がほぼ互角でした。つまりUdemyと同じくらい自分でも販売しているということです。
参考コース:WordPressとMailChimpでマーケティングオートメーションを実装する方法
8. MailChimpでステップメールを作成する
獲得したリストに対してプロモーションをかけていきます。いきなりセールスをする前に、お客さんを教育する必要があります。マーケティング・オートメーションの分野では、リードナーチャリングなんて呼ばれていますね。ようはお客さんと信頼関係を構築しようねってことです。step-by-step でメールを送信してゆきゆっくりとお客さんから信頼を得てゆきます。日本のメール配信システムだったらピーアールジャパンさんのVPS-NEOが優れています。英語圏のサービスあればMailChimpが優秀です。どっちがいい?うーん、そうですね。他のWebサービスとの連動を考えたら、やっぱりMailChimpの方が優れています。
参考コース:MailChimpでステップメールを運用する方法(メールチンプ入門)
9. EA / PAを送る
Educational Announcement(指導目的のお知らせ)とPromotional Announcement(宣伝目的のお知らせ)です。Udemyで使える受講生とのコミュニケーション・ツールです。EAは(8)のステップメールと同じ役割を担っています。教育プロセス・信頼関係の構築プロセスです。いきなりセールスをえい!ってやるよりも、コツコツとEAを送信して、たまにPAをポンと投げると売れ行きがガラリと変わります。僕もいくつか Promotional Announcement を受け取るんですけど「お前、誰だよ」って人が結構います。信頼関係も構築できていないのに、いきなりセールス(PA)を仕掛けるとお客さんは十中八九「お前、誰だよ」ってなります。
10. バックエンド商品を作る
セールスファネルに従いバックエンド商品を作りましょう。定義的にフロントエンド商品は集客商品で、バックエンド商品は収益商品です。フロントエンド商品で、利益をアフィリエイターやマーケットプレイスに還元しましょう。インフォトップであればアフィリエイト報酬88%の上限ギリギリに設定します。フロントエンド商品を通して獲得した購入者リストにオファーする上位版コースがバックエンド商品です。ここで利益を出しましょう。フロントエンド商品とバックエンド商品の値付けに関しては諸説ありますが、通説に従いフロントエンド商品を「安く」設定しバックエンド商品を「高く」設定しましょう。
不労所得って馬鹿げた言葉だよな
僕、今、とりあえず待っているんです(何を待っているかは言いません)。しかも待ち時間が長いんです。長めの待ち時間って仕事をしていたらあっという間に過ぎていくので、すごいありがたいです。日常を犯すような仕事は嫌いだけど、日常の中にある隙間時間を埋めるには仕事が最適です。たかだか仕事なので、日常のメインになることはありませんが、中途半端な時間とか使い道に困った時間を処分するのに仕事はぴったりです。僕は働いています(たぶん普通の人たちよりかはぐっと少ないけど)。働いているので、それに見合った収入を得ています。まあ確かに不労で今の収入を維持できたらハッピーだけど、僕がたった今、持て余しているこの隙間時間とかはどう処分すればいいんでしょうか。仕事がなくなるとそれはそれで困ったことです。あまり言っていないことですが、僕は2〜3年に1度、60日ほど集中的に仕事をします。この60日間で次の2〜3年分、働きます。その後、メンテナンスで週に4時間ほど仕事をします。この60日間でそれはそれは大きなタメを作るわけです。そのタメがあるから、しばらくは楽できています。不労所得って自分で言いながら、あの猛烈に働いた60日を同時に思い出します。全然、不労じゃないじゃんって。ネットビジネスで儲かっている人のカラクリって実はこうだったのかもしれません。「不労」という言葉で見込み客を釣って、実は猛烈に働いた部分をカット編集しちゃってる。もしかしたらね。少なくとも僕は猛烈に働きました。だから今は、暫定的なセミリタイア中です。