どうも石崎です。2017年の1/31時点で書いていますが、これ、まだ暫定版です。正確な締め日まで、まだ数時間あります。Udemyはトランザクションの数が多いので、1時間ごとに(一律プロモーションがあるときは数分ごとに)収入が加算されていきます。
他人に売ってもらっておいてこんなこと言うのもなんですけど、いくらトランザクション(取引数)が多いと言っても1コース売れた時の利益が驚くほど小さいので、まさにチリも積もればなんとかになるの感覚です。
Udemyのポテンシャルや、Thinkific・Teachableのポテンシャルは、機会があればまたどこかで話そうと思うんだけど、大局で言うと「フリーランスの働き方を大きく変える」くらいのインパクトがあります。特に僕らのようにデジタルコンテンツを売っている人たちにとって、このローンチまでのスピードの早さがどれほどのインパクトかは筆舌に尽くし難いものがあります。
「情報なんて超安い」という事実をUdemyが証明してくれた。証明してくれたっていうか、販売者である僕たちからすると「もうすでに知っていたけど、それをひた隠しにしていただけ」というのが本音です。
ジョーカーボというダイレクトマーケティグの世界で有名な人がいます。彼は原因不明の死を遂げる(調べると色々と怖い話が出てくる)んですけど、ここではその話は割愛。彼はたった一つの情報商材で一生分、いや二生分、三生分ものお金を稼いでしまいました。
そう、あの有名な教材。The Lazy Man’s Way To Riches(怠け者がお金持ちになる方法)ですね。さっきAmazon.comで調べたら、絶版になっていて、中古本が9000円で取引されていました。有名な教材には有名なコピーがつきもの。そのコピーの中にこんなフレーズがあります。
What’s more, I’m going to ask you to send me 10 dollars for something that’ll cost me no more than 50 cents. ( それだけではありません。原価50セントもかからない情報商材に対して10ドルの送金するようあなたに頼み込むつもりです)
なんということだろう。1973年に、ジョーカーボは「情報商材なんて50セント以下だからね」ってことをセールスレターの中で宣言していた。ちなみにこのレターは大当たり。先に言ったように、彼はこの本を1冊売るだけでリタイアを果たしました。
今からUdemyで講師デビューしたい人は、肝に命じておかねばなりません。あなたの情報コンテンツなんて原価は50セント以下(50円以下)なんだぜってことを。最初にYeti Proのマイクと、Camtasiaのソフトウェアを買ってしまえば、誰だってコースは作れる。実質的に追加でコースを作るのにコストはかかりません。
頭の中にある情報を、静的な情報へと変換する。喋った瞬間に、その言葉は固定化されて、デジタル情報に変わります。デジタル情報はコピペが0円ですから、Udemyが商品を売っても売っても販売者に掛かるコストは0のまま。
未だに情報コンテンツを「〜塾」とか言って5万円や10万円で売っている人がいるけど、時代錯誤もいいとこです(僕もそういうビジネスモデルをかつて持っていたので、自戒を込めて)。情報の値段は今後も限りなく0に近づいていくでしょう。実際にUdemyは、数年前なら数十万円で売られていたような情報商材を一律プロモーションで1200円にして叩き売ってくれます。
講師が何百時間とかけて作った1コースを、1200円で販売してしまう。情報商材を扱うASPにたむろしている人たちが腰を抜かすような値段です。僕自身も、トランザクションが1個2個と増えて、利益が300円、600円と増えているのを見て、今でも腰を抜かしています。少な!って。
デジタルコンテンツを販売する人たちは、この現実をどう捉えているのでしょうか。本来であれば数万円課金してもいいような商材が数千円で販売されている。いや正確には、本来であれば数千円の価値もない商品を数万円で売るのが難しくなってきた、という方が正しいかもしれませんね。
さて長々と話してきて、僕は何を言いたかったのでしょうか。まあ色々含みのある文章だし、言いたいことはたくさんあるんだけど、一つにまとめるとすると「仮に情報コンテンツが0円になったとしても、生きていけるビジネスモデルが今(2017年の段階で)あるか?」ということです。
僕は今月、Udemyで2590ドル(だいたい30万円ほど)を稼ぎました。これからUdemy講師としてデビューしたい人たちは「なんだと。恩納村でオリオンビールを飲んでいるだけの男が、何もせずに30万円を稼いでいるだと。羨ましい」と思っているかもしれません。
実際にUdemyは今、バブルみたいな状態なので、このタイミングで参入すれば(ほぼ誰でも?)月々30万円を稼ぐ仕組みくらいは簡単に作れるはずです。じゃあ仮にその仕組みが出来上がったとして、すぐに沖縄に飛んでいいか。僕はダメだと思います。
少なくとも僕のように保守的でしかも慎重な人間は、そのような決断は下せません。Udemyから得られる30万円の収入だけを頼りに旅行に出かけるなんて、ちょっと怖い。仮にUdemyからの収入が0円になったとしても(=情報コンテンツの本来の価値に人々が気づいたとしても)、生きていくだけのスキルがないと、やっぱりフリーランスとしての人生は安定しないでしょう。
ここで情報コンテンツを販売して生計を立てている人たちにいくつかのサジェスチョンがございます。次の3つの、どのパターンでもお金を稼げるようになると割と生きるのが楽になります。個人事業主としての人生はより安定性を増すに違いありません。
10万円の商材(商品・サービス)を月に10本売って100万円の売り上げを出す
1000円の商材を月に1000本売って100万円の売り上げを出す
100円の商材を月に1万本売って100万円の売り上げを出す
難易度的には(3)が一番難しくて、(1)が最も簡単です。でもどれもできるようになっておく。いくら情報が安くなったとしても、100円くらいは払ってくれるでしょう。それを(延べ)1万人に売るってのがちょっと難しいんだけど、できないこともない。iTunesに1曲(99セント)で歌を出して1万ダウンロードを達成したり。もちろん売るのはデジタルコンテンツじゃなくても結構です。
(1)〜(3)のいずれのパターンでも稼げるようになると、デジタルコンテンツの販売者としてハッピーな人生が待っている(はず)です。ジョーは、原因不明の死を遂げましたけどね。
半袖半ズボンがデフォルトの恩納村より愛を込めて…
石崎力也
追伸:朝ご飯何を食べていますか?僕は最近、もっぱらフルグラです。