あなたはウェビナーを初めて開催するフリーランスとして、自己紹介の時間に何を話せばいいのか悩んでいませんか?「単に名前と肩書きを言うだけでは印象に残らない」「どうすれば参加者の信頼を得られるのか分からない」そんな不安を抱えているかもしれません。ここでは、ウェビナーで参加者の心を掴み、信頼を勝ち取るための自己紹介のポイントを3つに絞って解説します。
オンラインのウェビナーでは、参加者はあなたの顔や声だけが頼りです。対面のセミナーと違って、会場の雰囲気や臨場感を共有することができません。そのため、短い時間であなたの人となりを伝え、信頼関係を築く必要があります。実は自己紹介は、ウェビナーの成功を左右する重要な時間なのです。ここからは、ウェビナーで信頼される自己紹介の具体的な方法について、順を追って説明していきます。
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ウェビナー自己紹介の3つの目的を理解しよう
ウェビナーでの自己紹介には、明確な3つの目的があります。1つ目は信頼の獲得です。参加者は常にあなたの話を聞く価値があるのかどうかを判断しています。自己紹介は、あなたが信頼できる人物であることを示す最初で最大のチャンスとなります。適切な自己紹介ができなければ、その後のウェビナーの内容がどれだけ素晴らしくても、参加者の心には響きません。
2つ目は権威性のアピールです。参加者にあなたがウェビナーのテーマに関する専門家であることを認識してもらう必要があります。実績や経験を効果的に伝えることで「この人の話は参考になる」と思ってもらうことができます。ただし、ここで気をつけたいのは、権威性のアピールは決して自慢話にならないようにすることです。あくまでも参加者の学びにつながる情報提供という観点で伝えましょう。
3つ目は関係構築です。自己紹介は参加者との距離を縮め、共感を生み出すための重要な機会となります。そのためにはストーリーを使った自己開示が有効です。あなたの人間性や個人的なストーリーを共有することで「この人から学びたい」という気持ちを引き出すことができます。参加者との良好な関係を築くことで、ウェビナーの内容もより深く理解してもらえるようになります。
ポイント1:簡潔に分かりやすく
ではここから、具体的な自己紹介のポイントを3つ紹介します。1つ目は「簡潔に、分かりやすく」です。名前、肩書き、専門分野など、必要な情報を要点を絞って伝えましょう。例えば僕の場合はこうなります。「石崎力也と申します。石川県金沢市出身です。デジタルマーケターとして、オンラインコースやデジタルコンテンツの販売を専門にしています。2019年に家族でヨーロッパに移住し、現在は4人の子供たちと共に暮らしています」このように、簡潔かつ印象に残る情報を厳選して伝えます。
ポイント2:実績や経験を具体的に話す
2つ目は「実績・経験を具体的に」話すことです。単に「経験があります」と言うだけでは説得力に欠けます。具体的な数字や成果を示すことで、より信頼性が増します。
例えば僕の場合「Udemyでの受講生は17万人以上。100個以上のコースを出して、いくつものコースがベストセラーになりました」「ClickFunnelsから1億円の売上を表彰されました。これはデジタルコンテンツを販売して達成した日本人では初めての実績です」といった具合です。
ただし、実績や経験を語る際は、決して嘘や誇張は禁物です。それをしてしまうと逆に信頼を失ってしまいます。また、ウェビナーのテーマと関連性の低い実績は、無理に盛り込まないようにしましょう。あくまでも参加者の学びにつながる情報のみを厳選して伝えることが重要です。
ポイント3:あなただけのストーリーを語る
3つ目のポイントは「あなただけのストーリーを語る」です。これが最も重要で、かつ効果的な要素となります。人は数字や実績もそうですが、何よりストーリーに心を動かされるものです。あなたの人間性や個人的な経験を共有することで、参加者との共感を深め、親近感を抱いてもらうことができます。
効果的なストーリーにはいくつかの要素が有効です。過去の課題や問題、その解決のきっかけとなった転機、努力、得られた結果や成果、そしてその経験から学んだ教訓などです。例えば僕の場合はこうなります。「大学生の頃から、手離れの良い仕事を持ち、自由に旅行できる生活を夢見ていました。旅行こそが人生の濃さを決めると信じていたからです」という過去の想いから話を始めます。
そして「大学卒業と同時に最初の会社を法務局に登記し、TOEICの勉強法に関する情報商材を販売して成功を収めました」という転機を経て、「2013年に創業メンバー4人で西麻布に事務所を借りましたが、過労で仲間が救急車で運ばれるという挫折も経験。その後、妻と世界二周のハネムーンに出発し、インターネットビジネスを続けながら旅を続けました」という話を語ります。
結果として「2019年に家族でヨーロッパに移住し、4人の子供に恵まれながらも、2021年にはClickFunnelsから売上1億円を表彰されるまでになりました。現在も年間16週間の家族旅行と毎月の一人旅を実現しています」という具体的な成果を示します。そしてそこから「生きていることと呼吸していることは違います。インターネットビジネスは単にお金を稼ぐためではなく、自分の理想のライフスタイルを実現するための手段なのです」という学びを共有します。
まとめ:効果的な自己紹介でウェビナーを成功に導く
ここまでウェビナーにおける効果的な自己紹介の方法について解説してきました。最後に要点を3つにまとめました。
- ウェビナーでの自己紹介には、信頼獲得、権威性アピール、関係構築という3つの重要な目的がある。
- 自己紹介を成功させるには、簡潔な情報伝達、具体的な実績の提示、そして心に響くストーリーテリングが必要である。
- ストーリーを語る際は、過去の課題から現在の成果まで、一貫性のある流れで伝えることで、より深い共感を得ることができる。