今回は、カスタマーズ・ストーリー広告を取り上げます。その中でもCTA(Call To Action)部分の作り方について解説します。CTAとは広告視聴者に、
商品の購入を促すような呼びかけのことです。
カスタマーズ・ストーリー広告とは、顧客インタビューをメインとして商品の魅力をアピールする動画広告のことを指します。そのため顧客インタビューで撮影した映像をそのまま使います。 広告の 製作者側が直接文言を指定しにくいため、CTAを作る部分も難しくなります。今回はそんな時に使えるテクニックをご紹介します。
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カスタマーズ・ストーリー広告で使える3種類のCTA
さて、今回はカスタマーズ・ストーリー広告の最終部分であるCTA(Call To Action)です。CTAでは顧客の感情に明確に訴えかけ、 商品を購入するには視聴者が何をすべきなのかを具体的に指示してください。つまり「左下の白いボタンをクリックして、今すぐご注文ください」というようなものです。
でもちょっと待ってください。これはインタビューで顧客に語らせる内容としてはとても難しいものがあります。というのも、顧客のストーリーを通して視聴者との信頼関係を築いた後に、顧客が急にセールスマンのように聞こえてしまうのは避けたいからです。ここで重要なのは、視聴者を行動に駆り立て、かつ緊急性を感じさせるものを見つけることです。
ここでは、3つの方法をご紹介します。
- 顧客インタビューをそのまま使う
- 顧客に文章を読み上げてもらう
- 別の人にナレーションを入れてもらう
それぞれどんな特徴がある方法なのかを見ていきます。
方法#1:顧客インタビューをそのまま使う
これは 顧客インタビューの中で語られた言葉をそのまま使う方法です。可能であればこの方法が 説得力があり、ベストです。ただし質問の内容をよく考えないといけません。顧客自身から、視聴者の 行動を喚起するような内容を語ってもらわなければいけません。そのためにはどんな質問が使えるでしょうか。
別のレクチャーでも紹介しましたがカスタマーズ・ストーリー広告に使える質問は、この7つです。
- 商品を使う前の生活はどのようなものだったか、どんな気持ちだったのか?
- 商品を一文で表すとどうなるか?
- 商品がどのように役立ったか?その時あなたはどう感じたか?
- 商品のお気に入りの機能は?
- 商品の購入に不安があったか?あったとしたら、それは何か?
- 購入への不安はどのように解消されたか?最終的に商品を購入してよかった点は何か?
- 購入を迷っている人には何と言いますか?
このうち今回のCTAに使えるのは、最後の「購入を迷っている人には何と言いますか?」という質問です。この質問をすると、どういう答えが返ってくるでしょうか。 僕らのコンサルサービスであるいしこん2.0で、 顧客インタビューを行ったときの模様をお見せします。
中野琴子さんは、こう答えてくださいました。
「私は迷う心境がわかりません。迷うんだったらやめたらいいと思います。身もふたも無いですけど、迷っているということは、多分いしこんに参加しても行動できないと思うんですね。なので、行動したいけれども行動のベクトルがわからないとか、ステップの刻み方がわからないとかということになってから、お世話になったほうがいいと思います。」
金子隆祐さんは、次のように答えてくれました。
「自分一人でセールスファネルなどビジネスを構築していくよりも、すでにいるスペシャリストに聞いてビジネスを構築していったほうが時間の節約になります。すぐにでもお願いしたほうがいいと思います。」
福士健太郎さんのお答えは、こうでした。
「今の自分もそうかもしれませんが、自分はこれがベストだと思ってやっている対策が、端から見ると空回りしているということはよくあると思います。同じ時間というリソースを使うのであれば効率的に使っていくほうがいいので、自分で手探りして迷いながら進むより、適切なアドバイスをもらうという解決策に結びつく方法を選んでやっていったほうが時間もお金も節約できますし、精神的なダメージもあまりないですよね。今の問題を最速で解決し、次のステージを早い段階で楽しむためには、こういったコンサルを受けることが一番の近道かなと思います。」
皆さん、僕のコンサルに満足してくださっている方ばかりです。3人に共通しているのが「必要なら、すぐに申し込んだ方が良い」という点でした。こんな風に、きちんとした質問を選べば 十分にCTAとして機能するインタビューを撮影することができます。
方法#2:顧客に文章を読み上げてもらう
どんなに綿密に質問を準備していたとしても、何が起こるかわからないのがインタビューです。2つ目の方法は、そんな場合に備えてあらかじめこちらで用意した台本を 顧客に読み上げてもらいます。もちろん、こちらが勝手なことをあれこれ書くのではありません。 事前に顧客の状況をヒアリングしておいて、 その顧客にふさわしい内容の文章を作っておきます。
例えばいしこん2.0であれば、次のようなものを作っておきましょう。
「既存のビジネスをオンライン化する際の悩みを、石崎さんのコンサルティングサービスでは全て解消してもらえました。もしあなたが自分の時間を節約したいと考えているなら、いしこん2.0は最善の選択肢だと思います。私の場合は、ビジネスの方向性が明確になり、インパクトの大きいことだけに時間を使えるようになりました。」
これをインタビューの際に、顧客に読んでもらいます。可能なら目線をカメラに向けるために、プロンプターを使いましょう。 完全に自然な顧客インタビューと言うわけではありませんが、それでも顧客自身が語る言葉は魅力的に写ります。
さすがに「下のボタンをクリックして今すぐ申し込んでください」とまで言ってもらうのは変でしょう。そういった文言は、テロップで映像の中に出しておくことをオススメします。
方法#3:別の人にナレーションを入れてもらう
3つ目の方法は、他の2つの方法のバックアップとして機能します。万が一、顧客の言葉がうまく撮れなかった場合に別の人にナレーションを吹き込んでもらう方法です。
途中までは、顧客インタビューを流しておき、最後の部分だけをナレーターに担当してもらいます。例えばこんな感じです。
「もしあなたが自分の情熱を、収益性の高いオンラインビジネスに変えたいならすぐに行動してください。下のリンクをクリックして、いしこん2.0の審査フォームに記入してください。」
この場合は、ナレーションが入った部分に顧客の映像を入れても良いでしょう。CTAの手前まで、顧客にずっと語ってもらいました。視聴者は、インタビューを受けていた顧客に対して信頼を寄せているはずです。CTA部分でも、出来るだけ顧客を登場させて、彼らの勝ち取った信頼を使うようにしてください。
ただし、この方法は3つの中でも一番効果の弱いものになります。あくまで最優先は1つ目の方法、次が2つ目、最後がこのナレーションの方法だということは忘れないでください。
まとめ:バックアップは常にある
今回は、カスタマーズ・ストーリー広告のCTAについて取り上げました。この広告は、顧客インタビューの内容に依存するため、まずは質問を徹底的に洗練させてください。もしインタビューで完璧なCTAを得られなかったとしても、説得力のあるCTAを作ることは可能です。
そのためにはトークスクリプトを用意するなどの準備も必要になってきます。紹介した質問は、あなたの商品や見込客に合わせて必ず調整してください。うまくCTAを引き出せれば、販売への強い足がかりになります。ここまで準備が終わったら、あとは当日安心してインタビューができます。今回はここまで、また次のレクチャーでお会いしましょう。