今回は、動画広告の中でもオポチュニティ広告を取り上げます。オポチュニティ広告の中でも特徴的な部分である、チャンス部分の書き方について解説します。
オポチュニティ広告以外の広告フォーマットでは、問題を先に提示して、後からその解決策である商品を提示します。オポチュニティ広告では、まず商品とは関係のないある「チャンス」を視聴者に提示します。そして、そのチャンスが視聴者自身が抱える問題とつながっていることを説明します。最後に問題の解決策として、商品を紹介します。
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オポチュニティ広告の構造
オポチュニティ広告では、他の広告フォーマットにはない独特の構造を持っています。それは次のような順番で展開されていきます。
- フック
- チャンスの提示
- 反論処理とベネフィット
- 反論処理とベネフィット
- 反論処理とベネフィット
- 問題提起
- 解決策
- Call To Action
この中で「反論処理とベネフィット」の部分は、必ずしも3回である必要はありません。チャンスと視聴者の問題をつなげられるように2回〜4回繰り返すことを推奨します。最初に示したチャンスと、問題提起の部分にギャップがあります。そのギャップを埋めるために、反論処理とベネフィットで繰り返し説得していきます。
実演:オポチュニティ広告のチャンス部分の書き方
では実際にこのチャンス部分の広告スクリプトを書いていきましょう。今回扱う商品はOnline School Building 2.0、略してOSB2.0です。これは、優れたツールやフレームワークを使い、個人でもビジネスにサブスクを導入する方法を教えるコースです。
サブスクリプションは、近年あらゆる業界で採用されるようになっています。そして、サブスクリプションを導入した企業の多くが、大きな収益を上げています。サブスクリプションを採用した企業は、パンデミック時にも強いということが言われています。1回買ったら終わりのフロー型の収益ではなく、毎月売上が上がるようなストック型のビジネスであることも大きいでしょう。
さて、このような内容を公告のチャンス部分に盛り込みたいと思います。
「あなたもご存知のように、サブスクリプションはとても優れた課金方法です。サブスクを導入した企業が売上を伸ばしています。サブスクがビジネスモデルとして優れている点は、それがストック型の収益モデルだからです。1回買ったら終わりのフロー型ではなく、定期課金が積み上がっていくストック型のモデルだからです。」
まずは、サブスクの優れた点を挙げていきます。そして、次にサブスクが身近な存在であることを視聴者に再認識してもらいます。
「今や周りを見渡せば、映画、音楽、書籍、洋服、お花、野菜、家電、車などサブスクリプションモデルが浸透しています。あなたのクレジットカードの明細にも、サブスクサービスが2つ、3つ載っているはずです。」
実際にクレジットカードの明細の話をしています。自分の生活の中にも、サブスクが入り込んでいることを具体的にイメージしてもらうのです。さらに続きます。
「サブスクでビジネスを運営しているのは、何も企業だけではありません。フィットネス、料理、ファッション、語学学習、楽器の弾き方、ダイエット、美味しいコーヒーの入れ方などを題材に、小規模な運営者がサブスクモデルを導入しています。事実、海外製のツールを使い、顧客の離脱を防ぐ方法を実践すれば、この収益性の高いサブスクモデルを導入することが可能です。」
ここでは、個人でもサブスクを導入できるということを話しています。そして、そのためのツールや方法が存在するということを伝えて、視聴者が感じるハードルを下げようとしています。
このようにあるチャンスが存在し、それが視聴者を含む多くの人にとって実現可能であることを伝えてください。これは広く開放されたチャンスなのだという認識を、視聴者に持ってもらいましょう。よし、良い感じのチャンス部分が書き上がりました。
まとめ:チャンス部分では商品の話はしなくてよい
今回のレクチャーで最も重要な点をお伝えします。それは、オポチュニティ広告においてチャンス部分では、商品には一切触れないということです。オポチュニティ広告では、チャンスと視聴者の抱える問題の間にあるギャップを段階的に埋めていきます。その過程の最後で、問題の解決策としてあなたの商品を登場させます。
なので、今このチャンス部分であなたの商品を視聴者に意識させる必要はありません。それはこの後の部分でやっていきます。まずは、きちんとチャンスを描いてください。自分の伝えたいことを箇条書きで一旦整理しても良いでしょう。何度も書いては消しながら、納得行くような文章に仕上げてください。今回のレクチャーは以上です。ではまた、次のレクチャーでお会いしましょう。