今回は、動画広告のうちオポチュニティ広告を取り上げます。そして、オポチュニティ広告で強力なCTA(Call-To-Action)を書く方法を紹介します。CTAとは、動画の中で実際にボタンをクリックしたり、商品の購買行動を取ってもらうための呼びかけを指します。強力なCTAは視聴者に行動を促し、クリック率を高める効果があります。
視聴者が広告を見てあなたの商品に興味を持ってくれたら、次に必要なのはあなた側からのCTAです。オポチュニティ広告におけるCTAは、他の広告フォーマットの場合と同じです。強力なCTAを作るために3つの要素が必要です。それは次の3つです。「視聴者がいつ、何をすべきかを具体的に伝える」「1つの広告でCTAを複数回出す」「視聴者の感情を引き出すことで、印象に残るようにする」
今回お届けするノウハウはこちら
要素#1:CTAに具体性を盛り込む
動画広告に限らず、CTAではすべきことを具体的に言葉にしてください。特にいつやるのか?何をするのか?という2つの点を詳しく案内します。
まず「いつやるのか?」の部分に関して、ほとんど場合は「今すぐに」ということになるでしょう。ここに「何をするのか?」という部分を加えてください。商品の種類によって、様々な言い方があるはずです。
- 今すぐクリックしてください
- 今すぐ注文してください
- 今すぐ詳細をチェックしてください
- 今すぐアプリをダウンロードしてください
そして、何をするのか?という部分もより詳しく補足します。例えば、次のようなバリエーションがあります。
- ボタンをクリックしてください
- 青いボタンをクリックしてください
- 画面左下の青いボタンをクリックしてください
- 画面左下の青いボタンをクリックして、商品を注文してください
1から4にかけて、どんどん具体的になっているのが分かりますか?CTAがより具体的になるほど、視聴者はその通りに行動しやすくなります。
また広告の媒体によって、ボタンの表示位置なども異なります。そこも考慮に入れてCTAを書いてください。
要素#2:CTAを複数回出す
できれば、CTAは最低2回出してください。1回だけではどうしても他のメッセージの中に埋もれやすくなります。CTAを複数回出すことで、視聴者に行動を促す機会がそれだけ増えるとイメージしてください。
僕らのウェビナー動画やセールスページでも、必ずといって良いほどCTAを複数回出しています。特に長いコンテンツになるほど、CTAは複数回必要になります。
動画でもページでも、視聴者の集中力や行動意欲はずっと一定という訳ではありません。視聴者自身が価値を感じるポイントも1人1人異なります。CTAを何度か分散して配置することで、そういったバラツキにも対応することができます。
ただしあまりにも多すぎるCTAはNGです。逆にしつこくなるすぎて、視聴者の行動意欲を削ぐことになってしまいます。2回から3回が適切な回数でしょう。
もしCTAを3回入れる場合は1回ごとの分量を短くすることも考慮に入れてください。これによって、しつこさを出さずにCTAを複数回出すことが可能です。
要素#3:視聴者とのエンゲージメントを意識する
視聴者に商品を強く印象づけることも、CTAの重要な役割です。仮に視聴者がその場で行動しなかった場合でも、商品やブランドのことを覚えていてもらえるからです。
記憶に残るCTAに必要な要素は、視聴者の感情に触れることです。さらにここでは、視聴者の抱える問題をもう一度取り上げましょう。そうすることで、視聴者感情に触れるだけでなく、変化を求める衝動を誘発することができます。
視聴者の現実をもう一度思い出してもらうことで、彼らに焦りや期待という感情を持ってもらうことが出来ます。その結果、人生を変えるきっかけとなる商品を試してみようという気にさせることができるのです。
実演:OSB2.0の広告CTAを作る
では、実際にオポチュニティ広告のCTAを作っていきます。今回は、僕のコースであるOnline School Building 2.0略してOSB2.0を題材にします。OSB2.0は、会員制ビジネスの作り方、サブスクの導入方法などを解説したオンラインコースです。
この広告で視聴者にしてもらいたいことは、無料のビデオシリーズを見てもらうことです。無料のビデオというのは有料商品よりもハードルが低いはずです。期間限定などの緊急性を出して、確実に登録してもらうようにします。
ではいきましょう。このCTAの前の部分で、無料の動画が手に入ることを既に伝えているという前提で話を進めます。まずは1回目のCTAを出します。
「この4本の無料動画は、この広告からのみアクセスできます。動画が終わる前に画面左下のボタンをクリックして、今すぐ受講を開始してください。」
こんな感じで緊急性も出しておきました。次に、視聴者の問題に再度言及することで、現状から脱却したいという気持ちを持ってもらいます。
「もしあなたが、毎月の売上に一喜一憂しているならば。あるいは、終わることのない仕事に辟易しているならば。この4本のビデオシリーズを、あなたのビジネスの大きな転換点にしてください。悩むのはもう今日で終わり。」
視聴者の現状について話をし、その後で彼らのモチベーションを上げるような言葉を追加しています。最後にもう一度CTAを出して終わりにしましょう。
「ボタンが表示されているうちに、左下のボタンをクリックして受講を開始してください。このご案内はもうすぐ終わります。ボタンの向こう側で待っています。」
2回目のCTAを出して、これで広告は終了です。さて、次はあなたがCTAを書く番です。
まとめ:CTAはすべきことを明確に繰り返す
今回は、オポチュニティ広告のCTAの作り方について学びました。強力なCTAを作るコツは3つ。具体性、繰り返し、感情の想起でした。これらの要素を上手に盛り込んで、視聴者の行動を確実なものにしてください。
この3つのコツは、オポチュニティ広告以外にも有効です。あなたのセールスにも取り入れてください。CTAまで出来れば、オポチュニティ広告のスクリプトは完成です。早速撮影スケジュールを決めて、動画を作り始めてください。今回のレクチャーは以上です。また次回のレクチャーでお会いしましょう。