今回はConvertKitでメールを送信する方法についてレクチャーします。具体的には次の4つを学習します。
- まずはメルマガの読者をリストに追加する方法を学びます。
- 次にリアルタイムでメールを送信する方法と、予約配信する方法を学習します。
- 最後にConvertKit のオートメーション機能、そうですステップメールの送り方について勉強していきましょう。
- 応用編として、オプトイン直後に配信するウェルカムシーケンスについてもレクチャーします。
ウェルカムシーケンスは、ステップメールの最初の3通で配信するメールのテンプレートのことです。あなたは見込み客のメールアドレスを収集する準備が整いました。はじめてのメールを見込み客に送信する、が今回の目標です。
さて、今からメールマーケティングのコツやテクニックを活用し、成功を掴み取るための方法をお教えしていきます。このトレーニングでは、ConvertKitを使用して、はじめてメールを送るだけではなく、自動化プロセス(オートメーション)を導入し、あなたがパーソナル・プラットフォームを構築していくことができるようにしていきます。基本的なセットアップをお話をしていきましょう。では、まずはConvertKitではじめてのメールを送る方法について、見ていきます。
今回お届けするノウハウはこちら
ConvertKit にメールアドレスを1つずつ手動で追加する方法
まず、メーリングリストへどうやったら購読者を追加することができるのか、その方法をご紹介します。このアカウントを利用して誰かしらにメールを送るためには、購読者が必要ですね。オプトインフォームがあれば、多くの人は自ら、メーリングリストに参加してくれるでしょう。何もせずともリストが集まる。これは、とてもエキサイティングな体験ですが、実は、あなた自身が購読者を追加することも可能です。
まずは、“Subscribers”をクリックしてください。ちなみに、すでにメーリングリストを持っている人は、お持ちのメーリングリスト全体をConvertKitにインポートすることもできます。ここでは、購読者を手動で追加していきましょう。
“Add a subscriber(購読者の追加)”をクリックしましょう。
そして、まずは自分を追加してみます。まずタグの名前を適当に付けます。僕はdemoというタグを設定しておきます。
Add a single subscriber をクリックします。1つ1つ手動でメールアドレスを追加するということです。
はじめは、ご自分のメーリングリストに、自身のメールアドレスを追加することをおすすめしています。なぜなら、自分のメーリングリストに登録することによって、ほかの購読者がどんなメールを受け取るのか、何を受け取ることができるのかについて、理解しておく必要があるからです。また、今後の展開や修正点も見えてきますね。だから、メーリングリストに誰かが登録する前に、必ず自分自身がメーリングリストに参加し、メールを受け取ってみましょう。この確認の仕方は、僕のお気に入りです。
入力フォームから自分のメールアドレスを追加してみましょう。フォームに自分の情報を入力し、“Save”をクリック。これで、メーリングリストに自分を追加できました。「あなたのメーリングリストに参加したい」と言ってくれるお母さんや親しい友人、同僚たちを同じ流れで追加できるようになりました。ほかにも例えば、取引をしたことがあるクライアント用のメーリングリストがあれば、同じように追加することもできます。もちろん事前のオプトイン、つまり許可が必要になります。
先ほどのような“Add a single subscriber(購読者の追加)”からの追加ではなく、前回のトレーニング・レクチャーで作ったオプトインフォームから、自分のメーリングリストに参加できるようにしたいですよね。ただ、なかには、メーリングリストに無条件でお客さんを追加したり、ソーシャルメディアでつながっている人を無理やり参加させたり…そういったことを望まない人もいるでしょう。なぜなら、メーリングリストを講読する人たちは、できるだけ強い意志で参加してくれる人に限定したいからです。
必要であれば練習のために、もう1つメールアドレスを手動で追加してみましょう。こんな風にすれば、購読者のリストが構築され始めますね。
ConvertKit でリストにメールを送信する方法
リストが構築されたので、リストに対してメールを送ってみましょうか。グローバルメニューのBROADCASTSが見えますか?このブロードキャストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。まさに今僕は、メーリングリストにメールを送る方法について話しているわけですが、これをブロードキャストと呼びます。ここをクリックしましょう。
あなたは、“New Broadcast(作成)”をクリックし、特定の誰かに送るためのメールを書きます。ここが、普通にメールを作成するときとは、異なる部分です。
ConvertKit で作成したこれらのメールは、メーリングリスト全体に行き渡ることになります。ConvertKitからメールが配信されるのですが、通常のメールと同じようにメールボックスに届きます。これをおこなうには、“New Broadcast”をクリックしましょう。普段Gmailを使ってメールを送信するのと同じ考え方です。
さて、こちらではブロードキャストの送信元を確認することができます。現在のところ、アカウントのセットアップに使用したメールが送信元になっています。さらに追加したい場合には、”Add a new sending address”をクリックしましょう。ここに入力するのは、メーリングリストの購読者に表示されるメールアドレスとなります。購読者から見ると「ああ、このメールアドレスの人から、メールが配信されているんだな」というように感じます。
次に見込み客を分類する方法についてです。もし、いくつかのユーザー・グループがあり、特定のメールを特定の人にしか送りたくないという場合には、ここでセットアップが可能となっています。このトレーニング・レクチャーでは、特に設定はしないでおきましょう。現在リストに入っているのは先ほど追加した僕のアドレスだけですが、メーリングリストのメンバー全員にブロードキャスト・メールを送信してみます。特に特定の誰かをフィルターで除外する必要はありませんので、All Subscribers – 全員にメールを送ります。
“Next step”をクリックしましょう。ここでメールを作成し、全員に送信できます。普段書いているようにタイトルを設定することも可能です。ConvertKitのメール作成機能はとてもシンプルで、僕も気に入っています。その気になれば、いろいろと複雑な設定をすることもできますが、購読者に届くメールは本当に普通のメールそのもので、違和感を覚えさせることはありません。
好きなようにメール・タイトルを決めてください。話が逸れますが、メールのタイトルについては、本当に多くの人が「どんな件名がいいですか?」と聞いてきます。これは、あなたの喋り方や文章の書き方に依ります。自分が書いたメールを見てみてください。友達や家族から届いたメールを見てください。メーリングリストに送るべきメールは、あなたらしく、1人の誰かに送っているかのように書くべきです。
ブロードキャストでは、すぐに送信することができます。英語圏のメールマーケティングツールを初めて使う人は「こんな簡単にメールを送信できるなんて、信じられない」と感じるかもしれません。リアルタイムであなたの身の回りに起こったことを伝えるのに最適の手段だと言えるでしょう。これは単なる例なので、どんどん活用していきましょう。
魅力的なメールの件名を考える方法
先ほど自由にメールの件名を考えてくださいと言いました。これは事実です。だけど次の3つの手順を踏むことで、より反応率の高い件名になります。参考にしてください。
1. 自分のメールボックスを見て、自分が興味を惹かれるタイトルについて研究する
あなたのお客さんはあなたと考え方が似ています。あなたが反応することにお客さんも反応します。そう考えると、過去にあなたが思わず興味惹かれてしまったメールの件名はしっかりと記録しておく必要があります。なぜなら、それがあなたのお客さんの開封率をあげることにつながることです。僕は最近次のような件名のメールをついつい開いてしまいました。
スポットコンサルをお願いできますでしょうか – 商品やサービスの購入に関する問い合わせです。お金につながることであれば人は優先的に反応してしまう傾向にあるようです。
(無料プレゼント)コロナを生き抜く武器 – 「無料プレゼント」のキーワードが全てです。読者の得られるベネフィットが明確です。もしリードマグネットを渡す場合があれば、確実にタイトルに含めましょう。
海外で気づいた実は「不衛生」な日本の姿 – 日本は僕たちのアイデンティティです。パーソナライズされた件名はクリックしちゃいます。「石川県金沢市で生まれた30代に効く胸筋トレーニング 」という件名ならほぼ100%僕は開きます。
2. 直接メールを送ることを想定して、タイトルを考えてみる
メールはたった1人に向けて書く。これはメルマガのルールです。僕はメルマガで「皆さん」という言葉は使いません。置換文字を使ってXXさんとやるか「あなた」のどちらかを使います。それはシンプルに、僕が1人のペルソナを想像しながら、彼だけにメッセージを送っているからです。
僕たちは大衆受けする映画を作っているわけではありません。多くの人が手に取る本を書くわけでもありません。たった1人に向けて文章を書いているのです。この点を忘れずにメルマガを運営するようにしましょう。
仮にペルソナではない人たちが省かれてしまっても問題ありません。もしあなたのペルソナが男性であれば、女性に読まれることを想定したメールは書かなくても良いです。あなたのペルソナが30代であれば、それ以外の年齢層が反応できないような本文でも良いということです。あなたのペルソナが東京・大阪・福岡などの都市圏に住む人であれば、地方に住む人には理解できないマニアックな都会ネタを書いてください。
3. 読んだ人が疑問を持ってしまうようなタイトルを考える
いわゆる「釣り」です。英語ではクリックベイトですね。Yahoo知恵袋には釣り師と呼ばれる人たちがいて、人を釣ることを専門としています。例えば「育児をする気がないから子供を預かってほしい」とか「妻がラブホの前で見知らぬ男性といた」など、ついついクリックしてしまうタイトルで釣り上げます。そんな書き込みに読者は怒り、時にはアドバイスをします。
実は釣り師はそういった書き込みを見て「しめしめ、うまく騙せたぞ」と楽しんでいるのです。実際にそれが釣り師の書いたものかどうかはわかならいので、楽しんでいる人もいる、という方が正しいでしょう。
毎度、釣りタイトルばかりでは、まるで狼少年のように扱われいずれ誰も見向きしなくなります。定期的に「おっ」と続きを読みたくなるタイトルをつけるようにしましょう。
ConvertKit の置換機能を使い読者の名前を入れる方法(PERSONALIZE)
次にメールを作成しましょう。僕がおすすめするのは、あなたの好きなように書くことです。僕は冒頭に、”どうもこんにちは、石崎力也です。”とよく言うので、”どうもこんにちは、石崎力也です。”と書き出します。Macのユーザー辞書で「どうも」と入れれば”どうもこんにちは、石崎力也です。”と表示されます。もしあなたが”こんにちは”とよく言うのであれば、文字通り”こんにちは”と書いていいんですよ。十人十色で、メールを書く方法は全く違うのです。いつも通りのあなたであることが重要です。
次に、“Personalize”と表示されているリンクをクリックしましょう。そうすると、“Subscriber’s name(購読者の名前)”を選択することができます。
ConvertKitで作成したオプトインフォームにファーストネームとメールを入力すれば、該当箇所に先ほど入力しておいたファーストネームが表示され流ようになります。そのため、僕がこのメールを受け取った場合、“どうもこんにちは、石崎力也です。高橋さんは今日も元気ですか?”と書かれたメールが届くようになります。一方で、山崎さんの方には、“どうもこんにちは、石崎力也です。山崎さんは今日も元気ですか?”と書かれたメールが届きます。このようにファーストネーム欄を人によって変えることができるため、あなた自身が受信者1人1人に話しかけているかのように感じるメールを送ることが可能なのです。とても良い方法ですね。メーリングリストにおいて、パーソナライズされたメールというのは、理想的なものなのです。
ここでは、単純にメールを書くだけにしておきましょう。好きなことを書いて、Next Stepをクリックし、入力フォームを閉じ、送信。それだけ。
ステップ3のプレビューでどんな風に見えるか確認できます。「これは、自分のメーリングリスト購読者にどう見えるかな?」と興味があるのであれば、このプレビュー画面で確認してください。
次に”Send Broadcast”をクリックして、メーリングリストに登録しているメンバー全員に、このメールを送信しましょう。ConvertKitでは、何人のメンバーにメールを送信するのかを事前に知ることができます。現在は、1名ですね。これで、送信の準備が完了しました。
ConvertKit でメールを予約配信(予約投稿)する方法
また、“Schedule”と書かれたリンクが見えるでしょう。今はimmediately – 即時配信になっています。これは、僕のお気に入りの機能で、事前にメールを書いておけば、予約した未来の日付で送信することができるものです。もし、メーリングリストへのメール送信をスケジューリングしたいのであれば、こちらで試してみてください。
スケジューリングはとても簡単です。“Schedule”をクリックし、「このメールをこの日のこの時間に送ろう」と決めれば、それで設定は完了。ひとまず、先ほど作成したメールは今すぐに送ってみましょう。”Send Broadcast”をクリックしてください。もしまだプロフィールを完成させていない場合、ここでポップアップが出てきます。
会社の名前、あなたの名前、メール発行者のビジネス住所。最後にあなたのビジネスジャンルについてドロップダウンから選択します。
その後に”Send Broadcast”をクリック。これで、メールが送信されました。メーリングリストに自分自身のメールアドレスを登録しておけば、今送られたメールをあなたも受信することができます。
僕は絶対にそうします。なぜなら、見込み客がどんなメールを受信しているのか、自分の目で見てシミュレーションすることができるからです。ボタンをクリックして、購読者全員と本当の意味でのコミュニケーションができているかどうかを実感することほど、売り上げにつながる施策はありません。
ConvertKit でステップメールを送る方法(AUTOMATIONS)
次に、メール・シーケンスの設定について説明していきます。いわゆるステップメールですね。ブロードキャストとシーケンスの違いについて、まずはお話ししますね。ブロードキャストは、”Send”をクリックした瞬間に送信されるメールか、もしくは特定の日時にスケジューリングされたメールの設定方法です。一方、シーケンスは、ユーザーがどのタイミングでメーリングリストに登録したとしても、あらかじめ決めておいた順番で一連のメールを受け取ることができる設定方法です。ステップメールは和製英語なので、今後はメール・シーケンスという言葉を使うようにしましょう。
メール・シーケンスの使い方について、具体的に今からお見せしていきます。
前提として、メールの受信者側から見ると、シーケンスとブロードキャストの違いは分かりません。メールの見た目や感じ方なども、すべて同じです。シーケンスは、設定方法と自動化を利用したメール送信方法が特徴です。イメージしづらいかと思うので、順を追って、設定していきましょう。
“Automations”をクリックすると、ビジュアル・オートメーション・エディタが表示されます。シーケンスをセットアップする際には、この画面が最適です。“New automation”をクリックしたら、次に、“Create automation”を選択。すでに作成していたフォームで、自動化を始められるようにしましょう。
Choose a form のドロップダウンをクリックすると、前回のトレーニング・レクチャーで作成したオプトイン・フォームが表示されますね。このフォームを追加しましょう。
これによって、誰かが自分のメーリングリストへオプトインした際、もしくは誰かがフォームにメールアドレスを追加した際に、この自動化が始まります。メーリングリストに登録すると、無料のPDFファイルや電子書籍など、見込み客の抱える問題が解決できる何かしらが自動的に配信されることになります。
次に作成するのは、シーケンス・メールです。このメールを作成しておくと、ユーザーがオプトインに参加した後も、僕たちからのメールを継続的に受信することができるようになります。
追加のプラスボタンをクリックしましょう。アクションを追加した後、さらにメール・シークエンス – Email Sequence を選択し、新しいシーケンスを作成します。
このドロップダウンでは、シーケンスに名前をつけることができます。ただし、つけた名前は誰にも見られません。あなただけが確認することができます。ここでは、新しいシーケンスの名前を” Demo welcome sequence”としておきましょう。Create sequence をクリックしてこれを追加します。
さて、このビジュアルオートメーションがどのようなものか、さらに詳しくお話ししていきますね。Eメールのアイコンをクリックすると、右側から編集画面が出てくるので、シーケンスを編集していきましょう。
先ほども言いましたが、シーケンスとは、メールが順番に送信される設定方法のことです。もちろんメール1つだけでもシーケンスを作ることことはできますが、今日は3つのメールを作ってみましょう。
“Add email”をクリックするだけで追加のメール作成が可能となっています。シーケンスの長さに関係なく、どれくらいの期間、継続して送りたいかによって、メールを作ることができます。デフォルトは、1日ごとに送信される設定となっています。WHEN TO SEND の設定を変えて送信の間隔を調節できます。
このようにシーケンスを設定すれば、今日メーリングリストに登録した人は明日1つ目のメールを受け取り、その次の日に2つ目のメールを受け取り、さらにその次の日に…といった流れが完成します。同じく2週間後にメーリングリストに登録した人も同様に、1日ごとに一連のシーケンス・メールを受け取ることが可能です。まさに、シーケンス・マジックと言っても過言ではありません。シーケンスの設定をしておけば、いつメーリングリストに登録しても、あなたが作った最高のコンテンツを一連の流れで受け取ることができるようになります。
ウェルカムシーケンスの作り方(ステップメールの最初の3通)
シーケンスを利用できるものは、たくさんあります。たとえば、メーリングリストに登録してくれた人を歓迎するために、このシステムを活用できます。ほかにも、セールスファネルとしても利用可能。Eメール・コースにも使えますよ。今日、おすすめしたいのは、メーリングリストをスタートさせた時に、購読者とあなたが互いのことをよく理解できるようにするための方法。これをウェルカムシーケンスと呼んでいます。
では、さっそく例をお見せしましょう。ぜひ、今から紹介する実例を自分のものにしてください。僕たちもよく利用している方法です。
ステップメール1通目:ウェルカムアンケート
ウェルカムシーケンスではじめに送るべきメールは、ウェルカムアンケートです。簡単な方法で、メーリングリストに参加している人たちについて、理解を深めることができます。その方法をお見せしましょう。
“Draft”に表示されているいろいろな機能を見てみましょう。“Publish”を押すまではメールは送信されないので、安心してください。ウェルカムアンケートのタイトルには、“簡単な質問”とでも書いておきましょうか。メーリングリストに登録してくれたユーザーが無料のコンテンツを受け取った後、こちら側としては、もう少し相手のことを知りたいですよね。
少しだけ、このメールは長くなります。アンケートの核となる部分をお見せしましょう。タグ付け機能を使用して、このプロセスを進めるには、いくつかの方法があります。まずは基本からやりましょうか。アンケートでは「あなたにもっとも近い条件をクリックして選んでください」などといった質問をすることができます。繰り返しますが、メールの書き出しでは「こんにちは!【 ユーザーのファーストネーム 】」といったような感じで、少しだけ導入文を書くことも忘れないでください。ここでお見せしているのは、あくまでメールの中心部分だけですので、今は最低限の部分以外を割愛しています。
質問文を作っていきましょう。「僕はまだ始めたばかりで、ブログはありません」「ブログを持っていますが、知識を増やしたい」「何年もブログを運営しており、プロからのアドバイスを受けたい」など。質問文がなんであれ、メーリングリストのメンバーのことについて理解を深めるのを助けてくれます。そうすれば、あなたは彼らの役に立つメールを書いたり、彼らに関するトピックや分野を学ぶことができますね。
ウェルカムアンケートの質問は2つでもいいですし、5つでも構いません。どんなことが知りたいのかに応じて、必要な質問を記載しましょう。
さて、この部分が重要事項ですね。文全体をハイライト表示して、リンクをクリックしましょう。「僕はまだ始めたばかりで、ブログはありません」「ブログを持っていますが、知識を増やしたい」と。
この文章全体をリンクし、次にタグ付けをしましょう。このリンクをクリックした人は全員、「初心者」というタグをつけることにします。タグを作成し、挿入。こちらのリンクも利用することができます。URLは、クリックすると指定したURL先にユーザーをアクセスさせることができます。WordPressサイトに特設ページなどを作っておくといいですね。
rikiyaishizaki.com/thankyou というURLのリンクがあります。そして、ユーザーがクリックすることによってパーソナライズされます。
まだWordPressを持っていない方は、新たなページを作成する必要はありません。必要であればあなたは毎回、このウェブサイト(https://app.convertkit.com/preferences-confirmed)を使うことができます。ここにアクセスすれば、どのようにページが表示されているか、確認することができます。「このリンクをクリックしてくれてありがとうございます。僕たちは、より詳しくお客様のことを理解できました。」といったように表示されるはずです。まあ、お客さんのほとんどが英語の苦手な日本人であれば、英語のページに飛ばされて不安に思うかもしれません。そうであればやはりWordPressの固定ページなどで「クリックありがとう」といったサンキューページを用意しておくと良いかもしれませんね。
さあ、リンクを挿入しましょう。文全体がリンク付けされていますね。このメールを受け取り、実際に該当箇所をクリックした人は、「初心者」カテゴリーに分類されます。そうすれば、先ほど紹介したブロードキャストを送ることもできますし、適さない情報を流さないこともできます。初心者に難しい内容を送るのは酷というもの。初心者にあったシーケンスを流しましょう。
ウェルカムアンケートを送れば、ユーザーは情報を提供してくれるでしょう。あなたは彼らが提供してくれた情報をベースにシナリオを分岐してEメールシーケンスを流します。
この機能を使ってできることは、たくさんあります。重要なのは、あなたの購読者のことを詳しく知ることができるということです。アンケートから得た情報は、その購読者がどういった立場にあるのかを具体的に理解するのに、大いに役立ちます。さて、ここまでは1通目のシーケンス・メールを送る例でした。次に、2番目のシーケンス・メールを作成していきましょう。繰り返しますが、これら一連のメールはあなたにとってもっとも意味のある設定の1つとなります。
ステップメール2通目:独自のストーリー
僕が2通目のシーケンス・メールとしておすすめしたいのは、自分の話をシェアするような内容のものです。つまり、あなた自身の業界での経験や、見込み客と同じ立場にあった頃のエピソードなど。おそらく、見込み客が抱えている問題は、あなたがこれまで乗り越えてきた問題でしょう。そういった関連の話を2通目のシーケンス・メールでしていくことがおすすめです。
このメールでは、あなた自身のこと、そしてあなたが彼らをどうやってサポートできるのかについて、彼らにお知らせしましょう。彼らは自らあなたのメーリングリストに登録したのですから、あなたのことについて知りたがっているのです。だから、あなた自身の情報について、積極的に送ってあげましょう。
ステップメール3通目:アクション・プラン
3つ目のシーケンス・メールは、アクション・プランがおすすめです。購読者は、一連のメールを順番に受け取っているため、すでに無料コンテンツを熟読し、アンケートに答え、あなた自身の話も聞きました。すでに彼らは、あなたがやっていることについて強い関心を持っており、アクションを起こす準備も完了しています。このタイミングで、何かしらのアクション・プランを与えてあげるのが最適でしょう。
アクション・プランはさまざまです。ブログにアクセスして、何か心に残ったことをコメントするように指示してもいいですし、お好きなソーシャルメディアで、あなたのことをフォローするように言ってもいい。もしくは、電話をするように伝えたり、オンラインコース販売の説明を受けてもらったりすることもできます。これは、完全にあなた次第です。
アクション・プランに関しては、特に重要です。あなたがメーリングリストの購読者とより強いつながりを持つためにも、彼らに何かしらのアクション・プランを提案してください。すでにユーザーは準備万端で、あなたの言葉を待っているのです。その気持ちに応えるため、あなたが良いと思うことならなんでも、指示しましょう。
これで3つのウェルカム・シーケンスができ、公開する準備が整いました。先ほども言いましたが、“Status: draft”と表示されているこの画面で、それぞれの情報を“Active(公開済み)”に変更し、”Save”をクリックしましょう。
保存したら同じ画面に戻り、すべてのメールがActive(公開)されるように設定されているかチェックしましょう。メールを追加して、下書きとして保存し、準備ができたらすぐに公開することもできます。
また、作成したメールはいつでもシーケンスに追加することができます。4通目、5通目とシーケンスを伸ばすこともできます。もちろん、公開した後でも可能です。また、すでに完了したメールを編集することもできます。新たに購読し始めたメンバーには、編集後の新たなバージョンで送信されることになります。
ステップメールの応用編 – ローンチシーケンスの作り方
もし売りたい商品が決まっている場合は、ウェルカムシーケンスの後にローンチシーケンスをつなげましょう。ウェルカムシーケンスは、メルマガの読者を教育するパーツです。ローンチシーケンスは、商品を販売するパーツです。ダイレクトレスポンスマーケティングの三原則である、リストを教育するとリストに販売するの部分だと考えてください。
簡易的なローンチシーケンスは3通で作れます。5万円以下の商品であれば、たった3通のローンチシーケンスでも商品は売れていきます。あなたが5万円以上の商品を売りたいのであれば、7通からなるローンチシーケンスを作りましょう。詳しくは「【7通で商品がガンガン売れる】ステップメールの書き方」で検索してみてください。
今回は3通の簡易的なローンチシーケンスを紹介します。
1通目:見込み客の抱える問題と解決策
まず「見込み客の抱える問題と解決策」についてお話ししましょう。このメールには2つのポイントがあります。まず見込み客が抱えている問題について話し、その問題が彼らの人生にどのような悪影響を及ぼしているのか説明しましょう。この部分は本当に深く切り込みましょう。なぜなら、この問題を深く掘り下げることで、あなたが彼らをよく理解しているということを示せるからです。
悩みを理解していることを示すだけでは足りません。1つのスパイスを加えてください。
見込み客にアハ体験を与えてあげましょう。アハ体験とは、現状に対して自分とはまったく異なる視点を与えられることによって得られるひらめきです。この体験を見込み客に与えるために、あなたの視点からユニークなアイディアを教えてあげるのです。アハ体験は、問題をあなた独自の方法で解決したことに関連しているはずです。最終的に、あなたがどうやって問題を解決したかについて知るために、見込み客は販売ページにアクセスしたいと感じるでしょう。これに付随し、販売ページに適切な情報が記載されているかどうかについても確認しておいてください。
2通目:オファー内容のリストアップ
2つ目のメールは「オファー内容のリストアップ」です。こちらでは、見込み客が理解しやすいようなリストアップ型のフォーマットでメールを作成します。箇条書きを用いて2つのことをおこないましょう。
まずあなたのコンテンツがカバーしているすべての内容について詳しく説明し、それぞれのベネフィットまでを分かりやすくまとめましょう。 どんな結果が得られるか、なぜあなたのコンテンツに注目するべきなのかについて箇条書きで書き出します。
そして次にあなたのオファーに含まれる内容を見込み客に思い出してもらいましょう。オファーのすべての内容をリストアップしてください。返金保証についてや彼らが購入しようとしている商品に関わる全てについて列挙しましょう。
例えば、あなたの売る商品が12週間のビデオレクチャーなのか、それとも1年間のコンサルティングなのか。ビデオレクチャーの場合、講義数はどのくらいで、合計講義時間はどのくらいでしょうか。さらに価格。返金保証の有無。サポートの有無。ダウンロード商品なのか、ストリーミングなのか。
3通目:ラストコール
最後に3つ目のメール「ラストコール」についてお話ししましょう。これは商品リリースのためのステップメールの中で最後に送るものとなるので、ここで見込み客に「このメールが購入するための最後のチャンスだ」ということを教えてあげる必要があります。彼らに緊急性を感じさせるようにしましょう。
Deadline Funnels を埋め込み、自動で締め切りを管理しましょう。締め切りのないローンチは多くの売り上げを見逃していることになります。締め切りを設けることで、お客さんは今すぐ買う十分な理由が与えられます。逆にいうと、今すぐ買う理由が無ければ100人中99人は買わないということです。
ラストコールは締め切りがあることを強調するために必ず送りましょう。
ConvertKit で作成したオートメーションを有効化する(LIVEにする)
現在、自動化が一時停止していることが分かりますね。PAUSED(一時停止)の状態になっています。そこで、この機能をオンにしておきましょう。ここをクリックして、自動化を有効化。LIVEになっていることを確認してください。これで、本番でも運用可能となりました。フォームからあなたのメーリングリストに参加したユーザーは、ここをクリックすればいつでも確認できます。フォームから登録した人は、いつでも無料でコンテンツを受け取ることができ、翌日からはウェルカムシーケンスを受信するようになっています。
さあ、これであなたのメールマーケティングが実用的になってきましたね。ただ、まだ表面的な機能しか紹介していません。シーケンスを使えば、ほとんどの作業を自動化しつつも、購読者ごとにパーソナライズしたユーザー・エクスペリエンスを作成することができます。このプロセスについて何か質問がありましたら、ぜひコメントで教えてください。